コンピュータ概論 2025
芸術学部|前期 水曜4限 15号館1F 15102
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第1回 ガイダンス
はじめに
- 当科目の目的・趣旨について
- 単位認定について
- 毎回の簡易投稿とレポート課題によって認定します。
- レポート課題は、第8回で提示 > 第14回の日を締切
- 授業の進め方について
基礎的事項の確認
- スマホとPCの違い
- ハードとソフト、アナログとデジタル
- ハードウエア, OS, アプリケーション
- ディレクトリ構成
- ファイルの管理・拡張子
- 各種デバイス(キーボード、マウス、USBメモリ・・・)
- コンピュータの歴史・現在・未来
基礎的知識の確認
日常生活におけるデジタル機器の使用に関わる受講生の皆さんの現状を確認させて下さい。以下、無記名の調査です(単位認定とは無関係です)。
意見交換
- 身近にあるコンピュータではない機器・モノの具体例を挙げて下さい。コンピュータについて議論するには、はじめに「コンピュータではないもの」を確認する必要があります。視点を対象世界の外部に置くことが大切です。
汎用シート
APPENDIX
大学入学前の ICT関連教育について概観します。
小学校におけるプログラミング教育
2020年から「プログラミング教育」が必修化されていますが、プログラミングという科目が新設されるわけではなく、算数・社会・理科・音楽などの各科目の授業内に組み込まれる形で行われます。プログラミング言語の習得というより、「論理的思考力を身につけること」にその目的があります。以下、事例。
- 算数:ビジュアル言語(Scratch)などを使用した図形描画
- 社会:地域の情報をコンピュータを活用して整理する
- 理科:身近にある電気・電子的ツールの性質について学ぶ
- 音楽:コンピュータを使った自動演奏、楽曲制作
中学校におけるプログラミング教育
中学校では2012年時点の学習指導要領で「技術・家庭科」のカリキュラムに「プログラムによる計測・制御」が位置付けられていましたが、2021年からはより具体的な内容のプログラミング教育が「技術」の授業などに組み込まれるかたちで実施されています。中学校でのプログラミング教育の目的は「IT社会を生き抜く力を身につけること」とされています。小学校と同様に具体的な授業内容は各中学校で異なります。以下、事例。
- ネットワークを活用した情報の交換・共有
- オフィスツールを用いた文書作成・表計算・プレゼンテーション
- コンピュータを用いた動画コンテンツの制作(グループワーク)
- 画像認識AI、画像生成AI等の活用体験
高等学校における情報教育
高等学校には「数学」や「理科」と同様に、2003年度から「情報」という教科が設けられています。2021年までは、高校の情報科において「情報の科学」という科目を選択すればプログラミングを学べる・・という形でしたが、2022年から「情報Ⅰ」と「情報Ⅱ」が追加され、「情報Ⅰ」は必修、2024年度の大学入学共通テストにも出題されるようになりました。以下、科目の構成概要です。
- 高校 情報Ⅰ(必修)
- 1)情報社会の問題解決
- 2)コミュニケーションと情報デザイン
- 3)コンピュータとプログラミング
- 4)情報通信ネットワークとデータの活用
- 高校 情報Ⅱ(選択)
- 1)情報社会の進展と情報技術
- 2)コミュニケーションとコンテンツ
- 3)情報とデータサイエンス
- 4)情報システムとプログラミング
- 5)情報と情報技術を活用した問題発見・解決の探究
Society 5.0 (創造社会)おいては、誰もがデジタルデータやAIを使いこなす必要があり、その前提として、コンピュータや情報通信ネットワークの仕組みを理解する(Society 4.0(情報社会))とともに、それらを安全・適切に使うための情報セキュリティ、情報モラルの教育が必要・・とされています。