第6回 文字とタイポグラフィー
情報デザイン概論/2020|地域共創学部|2020.10.19|遠隔
情報共有シート|特設サイト
AGENDA
- 以下名簿が表示されます。ご自身の「出席欄」にチェックをつけて下さい。
情報共有シート
情報共有シートは、遠隔授業時の質疑応答シートを兼ねています。 - 文字とタイポグラフィーについての講義を視聴して下さい。
- 受講生情報共有のための特設サイトにコメントの記載をお願いします。
特設サイト(受講生一覧)
以下、LIVE動画をご覧下さい。記事に沿って解説しています。
記録動画の公開は21日(水)までとします。早めの確認をお願いします。
本日のメニュー
はじめに
遠隔授業の回です。受講生のみなさんには、本日のテーマに関するコメントを求めます。講義の視聴する前に、特設サイトに、以下の雛形をコピーして、今回のテーマ用の「節」を作って下さい。
今回分のコメント雛形 の準備
以下のグレーの部分を、そのままコピーして、特設サイトのあなたのページにペーストして下さい。
==文字とタイポグラフィー|2020.10.19== ===手描き文字とデジタル文字の違い=== ◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯、◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯、 ◯◯◯◯◯◯◯◯◯、◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯、◯◯◯◯◯ <br> ===私の好きなフォント=== * https://www.google.co.jp/search?q=ヒラギノ&tbm=isch * https://www.google.co.jp/search?q=helvetica&tbm=isch <br>
注)ヒラギノ、helvetica の部分を自分の好きなフォント名に変えて下さい。
文字
文字体系
- ピクトグラム 絵文字
- 表語文字 漢字
- 音節文字 かな
- 音素文字 アルファベット
文字の歴史
- シュメール(メソポタミア)の楔形文字 紀元前3,500年
- エジプトのヒエログリフ 紀元前3,000年
- イランのエラム文字 紀元前3,000年
- インドのインダス文字 紀元前2,500年
- 中国の漢字 紀元前1,500年
アルファベット(紀元前1500年頃〜)
仮名文字(奈良時代にめばえ、平安時代〜)
- 諸説あって、成立時期がはっきりしない・・というのが実情
誰かがある時期に、計画的(政治的)に制定したものではありません - 仮名書きの有名な文は、古今和歌集仮名序(紀貫之)
文字の存在意義
- 記憶の外在化と蓄積・保存
- 情報の時間差伝達を可能に
文字という情報伝達媒体の特殊性
- 文字は視覚情報であると同時に聴覚情報である
目は形から言葉をとらえ、耳は音から言葉をとらえる - 人間の用いる文字(言語)の最大の特徴は二重分節
日本の文字文化の特殊性
- ひらがな、カタカナ、漢字。3種類も使うのは日本だけ
- 数が多い分、一文字が担う情報量が大きい
- 日本語の符号化には2バイト(216 = 65536)必要*1
- アルファベットの符号化は1バイト(28 = 256)で十分
- 2バイト文化圏ではフリーフォントに限界。大半は有料かつ高額
- 文字変換の煩わしさが日本のIT化の足枷となっている
- にもかかわらず日本の識字率は非常に高い(江戸時代すでに80%)
- 日本語は母音中心の言語
虫の声は欧米人にはノイズでも、日本人には「声」 - 日本の紙面には「縦組み」と「横組み」がある
補足:やまとことば
太古より日本人が使い続けてきた言葉。日本語の文章の中の、漢語、外来語、また「〜する」という形の動詞以外のもので、一般に「訓読み」のもの
- 訓読み:音を聞いただけで意味が定まる → 歌詞、キャッチコピー
- 音読み:漢熟語、同じ音でも複数の意味(じしん:自身、地震、時針・・)
タイポグラフィー
タイポグラフィーとは、一般に文字による表現全般、またはその技法のことを言います。現在では「文字を読みやすく、美しく配置すること」と「文字をデザイン要素として用いる手法」という2つの意味で使われています。
可読性や視認性はもちろん、書体、ウェイト、行間(レディング)、字間(カーニング)、そして全体のレイアウト文字に関わるデザイン要素を総合的にデザインする技術が求められます。
組版
組版とは、文字を一定の規則に並べ、印刷用の体裁を整えることを意味します。関連するキーワードについて概説します。
- 縦組・横組
日本の文字組には縦組みと横組みがあります。結果、日本の文字は正方形ベースでデザインされたものが多くなります。
- 一行あたりの最適な文字数は・・
- 横組:18 - 30字/行
- 縦組:15 - 40字/行
- 文字サイズ
文字のサイズとは 文字を囲む「仮想ボディー」の大きさです。- ポイント 1pt = 1/72 inch = 0.3528mm > 72pt = 1inch
アメリカンポイント(JIS) = 0.3514
ディドーポイント(ヨーロッパ) = 0.3759 - 級と歯 1Q = 1H = 0.25mm > 4Q=1mm 12Q=3mm
- emとは 全角一文字分のサイズ 活字の大文字Mに由来
- enとは 半角一文字分のサイズ
- ポイント 1pt = 1/72 inch = 0.3528mm > 72pt = 1inch
- 文字サイズの目安
小説などの本文は・・ 一般:9pt ( ≒13Q ) こども向け:12pt ( ≒16Q )
- 字間:文字と文字の間
和文の書籍では、字間0の「ベタ組み」が基本
- 行間:行と行の間
行間は、一般に文字サイズの 2/3 ~ 3/3 が一般的
- カーニング
文字間の調整 単位は、em : 1/1000 文字 (100em= 1/10 文字) - トラッキング
複数文字の間隔の一律調整 単位は em
- 行揃え
左(頭)揃え / センタリング / 右揃え / 行頭行末揃え / 強制割付
通常は、行頭行末揃え(ジャスティファイ・箱組)
- 禁則処理
日本語の組版では、約物が行頭にあってはいけません。
それらを回避するための字詰め等の処理を総称して禁則処理といいます。
一般に、日本語に対応したソフトウエアでは自動的に処理されます。
- 約物とは
文章記述に使用する記号の総称。句読点・疑問符・括弧などの記号類
フォント
フォントとは一般に、同サイズ、同デザインの活字の一揃いのことで、
現在では、アウトラインがデジタル化された文字セットを指します。
- 書体とフォント
- 書体:同じデザイン要素をもつ文字の集まり
- 和文の場合 明朝、ゴシック、丸ゴシック、楷書・・
- 欧文の場合 ローマン、サンセリフ、スクリプト・・・
- フォント:書体を印刷用にデータ化したもの
- 書体:同じデザイン要素をもつ文字の集まり
- 明朝体とゴシック体 / セリフ体とサンセリフ体
- 和文では、ウロコのあるものを明朝体、ないものをゴシック体と呼ぶ
- 欧文では、セリフのあるものをセリフ体、ないものをサンセリフ体と呼ぶ
ウロコもセリフも、筆やペンで書かれていた時代の名残りです。
- 読ませる文字 と 見せる文字
- セリフ系は「可読性」にすぐれる >「読ませる文字」
- サンセリフ系は「視認性・誘目性」にすぐれる >「見せる文字」
- 等幅とプロポーショナル
- 文字の幅がすべて同一にデザインされたものが等幅フォント
- 文字ごとに幅が最適化されたものがプロポーショナルフォント
- ウエイト
文字の太さ、肉厚のことです。EL L R M B H など
- 機種依存文字
機種依存文字とは、文字変換の際に警告マークが出る文字のことです。閲覧者の環境によっては正しく表示されない場合があります。
Google:機種依存文字 一覧
特設サイトへの書き込み
==文字とタイポグラフィー|2020.10.19== ===手描き文字とデジタル文字の違い=== ◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯、◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯、 ◯◯◯◯◯◯◯◯◯、◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯、◯◯◯◯◯ <br> ===私の好きなフォント=== * https://www.google.co.jp/search?q=ヒラギノ&tbm=isch * https://www.google.co.jp/search?q=helvetica&tbm=isch <br>
注)ヒラギノ、helvetica の部分を自分の好きなフォント名に変えて下さい。
第6回目は、以上をもって終了とします。
第7回は、対面授業となります。教室の方へご出席下さい。
APPENDIX
参考リンク
- フォントフリー
- フォントブログ
- フリーフォント最前線
- FONTS2Uオンラインコンバータ フォントの形式変換が可能です。