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映像学会20181222

日本映像学会西部支部|2018.12.22



「編集」が生み出す価値

〜映像編集に学ぶソーシャルデザイン〜



我々の世界認識は、連続的な視聴覚刺激を
言語化可能な離散的要素に分解・再構成ことで成立しています。
空間を枠で区切ること。時間を区切ってつなぐこと。
本発表では、映像学におけるこの「編集」の概念と
社会学としての「ソーシャルデザイン」の方法を関連づけ、
そこに共通する思考の枠組みについて考察します。 Fig.



九州産業大学 芸術学部
ソーシャルデザイン学科
井 上 貢 一



CONTENTS


はじめに

考察の背景


わかる = 分ける

言語

空間を分ける

映像(イメージ)における空間的な枠

中心と周縁(ウチとソト)

我々は通常、我々を取り巻く世界を、
友好的なものと敵対的なものに分割する思考に馴れている。

文化と両義性 山口昌男

中心と周縁.png


社会的空間のダイナミズム




時間を分ける

映像における時間的枠


生と死 / 昼と夜 / 過去・現在・未来 / ケとハレ

社会的時間のダイナミズム

編集|価値は所与のものではない


価値は探して見つかるものではない
価値は「編集」によって生み出される


映像の編集

幸福のデザイン

自我(Self Image)を安定させる人間関係のデザイン

私とは、他者との関係において成立する Self Image ≡ 幻想 である
自我(Self Image)の安定が、人の幸福感の根底にある
逆にあらゆる精神的な苦痛は、自我(Self Image)の危機に起因する


社会システムのデザイン

異質なものを歓待して、内部を更新するような仕組みをつくる

人間の作り出す社会システムはすべて、
同一状態にとどまらないように構造化されている 

野生の思考, クロード・レヴィ=ストロース
 

生命とは動的平衡にある流れである。
秩序は守られるために絶え間なく壊されなければならない
( Rudolph Schoenheimer )

生物と無生物のあいだ, 福岡伸一, 2007


名付ける

世界でいちばん小さなデザインの方法は「区分けして名づける」ということ
言い換えれば「情報(に)デザインする」ということ

Designの語源はラテン語の designare = 印を付ける、区分して描く
Designate = 示す、指示する、任命する、名付ける、呼ぶ




まとめ


空間や時間を「枠」で区切って「名」を与える
枠の外へ排除されたものが、名付けられた世界の秩序を下支えしつつ
それを動的に更新しつづける原動力になる

価値を生み出すのは、「分ける」ことによって発動する
言語的な「編集」である






ご静聴ありがとうございました。








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DATA

添付ファイル: fileFig.pdf 43件 [詳細]
Last-modified: 2019-07-05 (金) 20:51:28