アートとデザインの違い
アート
- 自分の中に「動機」を見出す
- 自分の表現を追求する
- 惰性化した日常をゆさぶる
- 世界を挑発する
デザイン
- 社会の中に「問題」を見出す
- 社会のニーズに応える
- 問題を解決し日常を快適にする
- 世界を変える
デザインという言葉の間違った使い方
デザインはいいんだけど、使いにくいよね。
使いにくいというのはデザインが悪いということです。
デザインとは「見た目」のことではなく、総合的な「設計」を意味します。
問題無いんだけど、白のまんまじゃなんだから、何かデザインしよう。
余計なことをする必要はありません。装飾とデザインとは別の話です。
問題がないのであればGood Design。あとは好みの問題です。
デザインの対象
空間・モノ・情報、身の回りのすべてがデザインの対象です。
日本の学校教科書では、デザインは「美術」に含まれていますが、
本来の意味は「設計」であり、人間がつくるすべてものがその対象
デザインを扱うのは「経済産業省」
デザインを研究する「芸術工学会」は「哲学」領域
世界的視野で見れば、デザインはトップレベルの課題
「デザイン」を国策に掲げた国が伸びている
デザインの領域
空間デザイン
都市、環境、景観、造園、建築、家具、インテリア、照明、ディスプレイ
Urban Design Landscape Architecture Exterior Interior Lighting Design Display Design
プロダクトデザイン
自動車・バイク、家電、文具、ファッション、雑貨、パッケージ
Car Design Funiture Home Appliances Stationery Goods Fashion Miscellaneous Goods Package Design
ビジュアルデザイン
サイン、グラフィック、イラスト、マンガ、アニメ、映像、Web、ゲーム
Sign Design CI Map Graphic Design Illustration Manga Animation Movie Web Design Game
デザイナーを目指す方へ|入学前に準備して欲しいこと
良いものを見る・良いものと関わる
身の回りの「不快」「危ない」「わかりにくい」に敏感になる
学びの姿勢を変える
- ものづくりがしたい
- そのためには、ものづくりに関わる様々な知識・技術が必要
- そのためには、基本的なリテラシー(情報活用能、国語、数学、英語)が必要
コンピュータとネットワークを活用しつつ、表現力、編集力を身につける
コンピュータにできることを人間がする必要はありません
人間の「脳」は「考える」ことに使いましょう
調べればわかることを覚える必要はありません
だから日本の学校における「成績」の良し悪しは関係ありません
大胆な発想ができる「変人」を求めます
大人に騙されるな …
20世紀の大人の発想・価値観では、世界は破綻します
何とかなるだろうはダメ。問題が生じるかもしれないで考えましょう
自分だけ儲かればいい、今のうちに稼ごう… という発想もやめましょう
システム(系)というものは空間的にも時間的にもつながっています
だから、自分だけ、今だけ、という発想は、はじめから破綻しています
大人の発想を鵜呑みにせず、若い皆さんの直感を大切にして下さい
Small is Beautiful
科学・技術の方法や道具は、
・ 安くてほとんどだれでも手に入れられ、
・ 小さな規模で応用でき、
・ 人間の創造力を発揮させるような、
ものでなくてはならない
それがデザイナーの仕事です。
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