DESIGN for a sustainable future
ソーシャルデザインの世界|芸術的発想で「面白い!」をデザインする
本日の演習
はじめに
- 大学での学び
- 教科書はない / 見解も様々 / 自ら調べ・考える / 答えはひとつではない
- 学生と教員は「研究室」をもつ共同研究者
- 卒業式ではなく学位授与式 学士 / 修士 / 博士
- 芸術学部という進路選択について
- 求める学生像 / 入試 / 授業料 / 講義・演習・実習 / 卒業後の進路
- アートとデザインの違いについて
- アート:自分の表現を追求する / 世界にひとつだけの作品 / 作品にサイン
- デザイン:問題の解決提案 / 設計図にもとづく複数生産 / 匿名
ソーシャルデザインとは
- 人と社会の未来を豊かで楽しいものにする活動。暮らしの中の様々な問題に気づき、伝え、その解決策を持続可能な方法で提案する活動です。
- 人類の誕生以来、誰もがごく普通に実践してきた活動ですが、高度に複雑化した現代社会では、知見の豊富な「デザイナー」の力が必要とされています。
- 日本では特に 3.11 以後、その可能性に注目が集まっています。
- 東筑紫学園 先輩のアイデア amamori
ソーシャルデザインのコンセプト
- 面白い! 楽しい! と感じるものであること モチベーション3.0
- 興味をそそられる。目からウロコが落ちる。目の前が明るくなる
- うきうき愉快。笑える。心が満ち足りる。豊かで快い
- 規模が小さいこと Small is beautiful
- 半径10mの自分ゴトから半径10kmの「地域」まで
- 地産地消。モノを大きく動かさない。身の回りのものを活かす
- 成長や拡大ではなく、成熟を目指す(足るを知る)
- 中央集権型から自律分散協調型へ
- 持続可能であること Sustainable Design
- 誰でもメンテナンスできるようなシンプルな技術を使う
- 既存の物品を組み合わせたり転用したりする(取り合わせ・見立て)
- 省資源・省エネルギー・少廃棄物
ソーシャルデザインの「面白い!」
「面白い!」について考える
- あなたが最近出会った「面白い!」を教えて下さい。
- 人それぞれの「面白い!」について意見交換
「面白い!」をデザインする
- 芸術(的発想)とは
- もともとは「技術」と同義で、ものを制作する技術能力
- 美的な物体・環境・経験をつくりだす人間の創造活動
- 既成概念(常識)を破る新しい発想
- 社会における新たな価値の創造 ・・などなど、解釈は様々
- 新しいアイデアの大半は「編集」から生まれる
- 名前をつける(区分ける、結界をつくる、記念日をつくる・・・)
- 順序を入れ替える( 地球の水 → 水の地球 )
- 質の異なる情報を組み合わせる( 写真と文字、音楽と映像 )
- 見立てる・見出す( 井戸茶碗 Ready Made )
- 発想を転換する
- 明るくする → 周りを暗くする
- 頑丈なものを作る → 壊れても簡単に修復できるものを作る
- 倒れないようにする → はじめから倒しておく(台風に備えて・・)
- 防災グッズを備える → それを日常的に使う(使い方が身につく)
- 違反者に罰則を与える → 違反しなかった人に宝くじが当たる
- あれをこうすると、もっと面白くなる・・
人生が面白くなる / 通学が楽しくなる / ノートをとることが面白くなる等・・
暮らしを変えるアイデアを自由に投稿して下さい。
- それぞれのアイデアについて意見交換
本日の最後に
すぐれたソーシャルデザインの成果は、特別なものとしてではなく、あたりまえのものとして日常化されるのが普通です。その存在を意識することはないけれど、私たちの生活にとって欠かせないもの。例えば「道」がそうです。
ソーシャルデザインとは、社会に新たな「道」をつくりだす活動です。社会の変化は激しくて、この先、今ある職業はどんどん消えてなくなります(参考)。生み出す力が必要です。あなたの身の回り、半径10mのところから、思いついたことから実践してみて下さい。
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