第3回 モデリング
3DCG演習|情報デザイン専攻2年 選択(集中)
ガイダンス動画
- 以下名簿が表示されます。既読確認(出欠確認)をお願いします。
既読確認
はじめに
物体の形を作る作業をモデリングと言います。モデリングの対象となるオブジェクトには Mesh、Curve、Surface といったデータフォーマットがあって、作りたい形状によってこれらを使い分けるのが一般的です(データフォーマットごとに編集操作の方法が異なります)。
通常は最も基本的なデータ構造をもつ Mesh すなわち、ポリゴン(多角形)の集合体を用いてモデリングを行います(すべてのデータフォーマットは Meshに変換して微調整することが可能です)。
確認課題 02
前回同様に、本日の内容を視聴(一読)後、右のようなシーンを作成して、学科サイトの 基礎演習 Modering の部分に出力画像を掲載して下さい。今回の課題は、プリミティブの形状を編集する練習です。制作する事物の形状は何でも構いません。
制作要件
- 平面あるいは立方体を拡縮して床と壁を作って下さい。
- 床の上に形状編集を行った任意の事物を配置して下さい。
- 曲面にはスムーズシェーディングを適用して下さい。
- 床や壁の端が見えないように調整して下さい。
- 全体がカメラの視野に収まるように調整して下さい。
- 色やテクスチュアの設定は不要です。
- 基礎技術の確認が目的なので、出力サイズは 960x540(16:9)で十分です。
オブジェクトモードとエディットモード
Blender には3Dのシーンのレイアウトを行うオブジェクトモードと、個々のオブジェクトの形状を編集するエディットモードがあります。オブジェクトモードとエディットモードの切り替え方は以下の3通りあります(結果は同じ)。
編集対象となるオブジェクトを選択して 1. ワークスペースを Modeling に切り替え 2. Header の モードセレクトで Edit Mode へ切り替え 3. [TAB] キー(Blender 初期バージョンからの方法)
Meshモデリング
モデリングでも最もよく利用されるのが Mesh です。Meshは頂点(Vertex)、辺(Edge)、面(Face)、法線(Normal)*1、の情報を持ちます。
通常は、平面(Plane)、立方体(Cube)、球(UV Sphere)などのプリミティブからはじめて、点・線・面を追加しながらモデルの形状をつくっていきます。
頂点・辺・面の選択
選択には、頂点・辺・面の3つのモードの切り替えがあります。EditMode 時に 3D Viewport の Header に表示されるアイコンでも切り替え可能ですが、以下の数字キーでも切り替え可能です。
頂点選択モード:[1] 辺選択モード:[2] 面選択モード:[3]
注) Select Mode [1] - [3] は、メインキーボード上部の数字キーです。
移動・回転・拡大縮小
移動・回転・拡大縮小等の操作は、オブジェクトモードと同じです。
移動:[G] + [Mouse Move] 回転:[R] + [Mouse Move] 拡縮:[S] + [Mouse Move]
押し出し(掃引)|Extrude
面(辺・頂点)を法線方向に引っ張って立体(面・辺)へと次元拡張する操作を「押し出し(掃引)」といいます。ツールバーの Extrude アイコンを使うこともできますが、以下のようなキー操作の方が簡単です。
面(辺)を選択して、[E] + [Mouse Move]
回転|Spin
頂点・辺を回転させて形状を作るには、ツールバーの Spin を使います。
一般に次のような準備を行います。
回転体の元になる頂点・辺は、正面ビューで形を整える 上面ビューに切り替える:[7] 回転の中心となる場所に 3Dカーソルを移動:[SHIFT] + [RMB]
これで回転体を作る準備が整いました。次に・・
回転させたい辺(頂点)を全選択 ツールバーの Spin をクリック 画面に表示される [+] アイコンをドラッグ(回転)して回転体を作成
回転させる際に [CTRL] を押して操作すると回転角が5度ずつスナップします。
細分化|Subdivide
メッシュを細分化したい場合は、以下の手順です。
細分化したい面を選択 Header > Edge > Subdivide
コントロールパネルが表示されるので以下を設定
Number of Cuts:分割数 Fractal:ランダムな分割の係数(必要に応じて)
Bool演算(Modifier の利用)
オブジェクトモードで、モディファイアのパネルから、Booleanを選択すると、オブジェクト同士のブール演算(集合演算)を行うことができます。
積(交差) : Intersect 和(結合) : Union 差(刈取り) : Difference
形状を確定する場合 Apply(適用) を行って下さい。
APPENDIX
今回の説明内容の詳細は、以下のページに記載しています。動画を見るより読む方が早い・・という方は、以下をご覧下さい。