Blender/Add-ons

Add-ons

Blender Tutorial

Blenderには Add-ons と呼ばれる様々な「拡張機能」が用意されています。一般的には GitHub 等のインターネット上のリポジトリからダウンロードしてインストールしますが、デフォルトでも多くの Add-ons がインストール済みで、これらは Preference > Add-ons でチェックを入れれば有効になります。

Blender GIS

Blender GIS は、建物や街の3Dデータを Google等が提供する地図・モデルデータを Webから読み込むための Add-ons です。街の景観などを簡単につくることができます。

Add-ons のダウンロードとインストール

• 以下から、アドオンの Zip ファイルをダウンロードして下さい。
  https://github.com/domlysz/BlenderGIS
  
  

• Add-ons をインストールして下さい。

  TopBar > Edit > Preferences > Add-ons
  DLしたファイルをインストール

• 3D Viewport Editor の Headerメニューに [GIS]の項目が追加されます。

作業をはじめる前に

Blender の初期画面にあるCube とライトは消去しておきましょう。後に読み込まれるデータのサイズが非常に大きいので、これらはゴミレベルの大きさになってしまいます。

地理情報の読み込み

• GISメニューから地理情報を読み込みます。

  3D Viewport Editor > Header 
  > GIS > Web GioData > Basemap を選択

  
  

• 情報ソースとレイヤーを選択します。

  Source : Google
  Layer : Satellite

  
  

• 右のような状態になり、通常の操作で拡大縮小ができます。ただ、ここから場所を特定するのは大変なので、ダイアログを使って再現したい場所にフォーカスします。 [G] キー を押下して下さい。

  [G] Key

  
  

• ダイアログが表示されたら、特定の場所にフォーカスします。
  • 地名を入力（漢字の利用も可能）
  • Zoomレベルは 18 - 20 あたりを設定
    
    

• 3D Viewport にGoogleサテライトの画像が表示されます。描き出したい範囲がViewport全体になるように拡大・縮小して調整します。
• [E] キーを押下すると対象範囲が確定します。

  [E] Key 

  
  

• 通常の 3D Viewport に戻って、Header部分にメニューが戻ってきます。

モデルデータの読み込み

• モデルデータも同様に GISメニューから読み込みます。

  3D Viewport Editor > Header 
  > GIS > Web GioData > Get OSM を選択

  
  

• 欲しいデータを選択して読み込みます。

  building：建物
  railway：鉄道

  ：
  
  

• 結果、右のようになります。建物等のデータは、全体で１つのオブジェクトとして読み込まれています。

カメラの調整

• 3D Viewport のナビゲーション（ [MMB Drag] ）で、おおよその視点を決めたら、以下の操作で、カメラを移動します。

  View > Align View 
  > Align Active Camera to View

• 視点をカメラに切り替えてみます（ [0] Key）。
  ＞ 何も映らないと思います。
  読み込んだ空間は、通常の作業に比べてスケールが非常に大きく、デフォルトの描画対象範囲（奥行き）を超えているため、カメラには何も映らない状態になっています。

• PropertyEditor のCameraタブで、Clip End の値を（例えば 2,000m などと）大きな値に変更して下さい。これで視野内にモデルが描画されるようになるはずです。
  
  

ライトの調整

• 3D Vierport に太陽光などを追加して下さい。
• モデルのスケールが非常に大きいので、点光源などの場合は、Power の値をかなり大きくする必要があります。
  
  

ここから先は、モデルの面にテクスチュアを貼るなどの通常の作業になります。
ひたすら、ことこつがんばるのみです。
参考：Blender/Textures

AIと連携する Add-ons

Blender と AI を連携させる アドオンの開発も進んでいます。ただ、呪文の調整に四苦八苦するぐらいなら、普通に使い方をコツコツ学ぶ方が楽しいのではないかとも思います。以下、話題になっているので紹介します。

• Ai Render - Stable Diffusion In Blender
  テキストプロンプトと簡易シーンから画像を生成

• BlenderGPT
  テキストプロンプトから メッシュの生成や変形などを行うことが可能

• Dream texture
  テクスチャを自動生成してくれるアドオン

• Generative AI
  テキストプロンプトからビデオ、イメージ、オーディオを生成

• 話題性の高さを見るには、以下のように検索することをお薦めします。
  https://github.com/search?q=blender+AI