身近な素材の再発見
マテリアル分類という観点でデザインの可能性を考えてみたいと思います。
日・月・火・水・木・金・土(陰陽五行)…私たちの住む世界には、7つのアイテムがあります。このうち、水・木・金・土は古くから様々なもののデザインに利用されたマテリアルです(現在ではこれにプラスチックが加わります)。
ふとした思いつきですが、曜日の順に並べてみました。
日
- 照明としての日光
- 暖房としての日光
- 時間のナビゲータとしての日光(太陽暦・日時計)
月
- 照明としての月光
- 時間のナビゲータとしての月の満ち欠け(太陰暦)
火
- 照明としての火
- 情報としての火(照明の明滅、照明の配列)
- 暖房としての火
- 調理用の火
- 材料加工用の火
- 焚き火 | かつて身近にあった焚き火の音と匂い・・・ Wikipedia: 焚き火
水
- 飲料としての水
- 洗浄・入浴用の水
- 冷却材としての水
- 消火剤としての水
- 重しとしての水 ※ペットボトルの水
- 火おこしの道具としての水 ※ペットボトルの水をレンズとして
- 建材としての水 → 雪洞
- ※水を得る
- 雨水
- 湧水、川・池・湖の水
- 植物に蓄えられた水
- 蒸留
木
- 木の造形
- 突起(枝)
- 穴(ほこら)
- 葉の重なり
- 建材としての木
- 画材としての木(筆、植物から染料、繊維から紙・キャンバス)
- 楽器としての木(管・弦・打)
- 火おこしの道具としての葉・枝・幹
- 重しとしての木
- 食料としての木(果実・植物)
金(金属)
- 針金
- チェーン
- S字フック
- マグネット
- 重しとしての金属 文鎮
- 火おこしの道具としての金属(マグネシウム)
- 建材としての金属
- 画材としての金属(ニードル・顔料・銅板など)
- 楽器としての金属(管・弦・打)
土(+石・ガラス・セラミックス)
- 土の造形
- 盛り土
- 穴
- 器
- 板
- タイル
- 重しとしての土・石
- 火おこしの道具としての石 ※火打石
- 建材としての土・石
- 画材としての土(顔料)
- 楽器としての土・石(オカリナ・石琴)
その他の素材
植物由来
- 菜種油(セイヨウアブラナから採取した植物油脂)
- 江戸時代中頃から江戸で普及(絞りに水車を使うことで効率化)した灯りの燃料です。江戸時代初期までは魚油を使っており、これは臭いため、人々は暗くなると寝ていました。臭いのしない菜種油を使うようになったことで、夜も活動するようにり、結果、腹が減る。これが1日2食の生活から1日3食への生活に変化を促したひとつの要因と考えられています。1日2食より3食の方が血糖値の急激な上昇を防ぐことができ、結果、健康になった・・と言われます。
- GoogleImage:菜種油 灯り (取扱要注意)
- 紙(植物繊維)
- 折り紙
- 新聞、広告の紙
- 燃料としての紙
- 布(植物繊維)
- バンダナ
- タオル
- 燃料としての布
- ひも(植物繊維)
- 荷造りひも
- たこ糸
動物由来
- 皮革(動物繊維)
- かばん、靴、ベルト、グローブ
- 骨(動物の骨)
- サイコロ、麻雀牌
- アイボリー(象牙:象の門歯)
- 印鑑、アクセサリー
- GoogleImage:アイボリー 工芸
マンモス、セイウチ、カバ、マッコウクジラ、シャチ、イッカク、イノシシ、シカも同様
鉱物由来
- 石油(鉱物資源の一種)
- 各種燃料
- プラスチック(合成樹脂<石油<生物の化石)
- カーバイド(炭化カルシウム CaC2)
- 水と反応させてアセチレンガス > アセチレンランプ
GoogleImage:カーバイド アセチレンランプ (取扱要注意) - 窒素と反応させて、肥料(カルシウムシアナミド)の合成
- 水と反応させてアセチレンガス > アセチレンランプ