危機に備えて
はじめに
事故は必ず起きます。なぜなら、危機は「想像力」の及ばないところにあるからです。「危機管理」という言葉がありますが、危機は想定外のところからやってくるので、「管理できる」という前提で行う準備には限界があります。
また、危機管理対策マニュアルは、想定外の状況下では、逆に足枷となる場合もあります。マニュアルを無視して後で責任を問われるより、マニュアルのせいにする方がいい・・と考える人たちが少なからず存在するからです。
- 危機管理対策マニュアルの冒頭に書くべきこと
想定外の状況下では、このマニュアルは機能しません。
マニュアルを参考にしつつ、現場の判断で動いて下さい。
このページには「危機への備え」が記載されていますが、電源喪失・通信インフラが破壊された状況下では閲覧自体ができなくなります。前提自体が崩れるとどうなるのか・・そこまで「想像」できることが重要です。
連絡・情報共有
- SNS:現状では最も有効な連絡手段・安否確認ツールです。
- 警察 110
携帯電話からでもこの3ケタだけでつながります。
携帯(無線)の場合、県境などでは違う管轄につながることもあります。
おおよその位置情報は自動で相手に伝わります。- 1. 住所又は目印となるものを伝えてください。交差点名・コンビニ名・バス停・著名な建物など、また近くの電柱に表示されている番号も有効です。
- 2. 通話中はできるだけ移動しないでください。
- 3. 通話終了後も、しばらくは電源を入れたまま。
- 救急・消防 119
- 海上での事故 118
- 災害用伝言ダイヤル 171
- 171 + 1 + 自宅の電話番号(市外局番から)で伝言吹きこみ
- 171 + 2 + 自宅の電話番号(市外局番から)で伝言再生
- 災害用ブロードバンド伝言板
https://www.web171.jp/
アドレス欄に web171 と入力するだけでもつながります。
基本的に災害発生時のみ。通常時は利用できません。
伝言の記録と再生は電話番号をキーとして行います。
不特定多数の人に供されるものです。個人情報等には注意が必要です。
- 携帯用伝言板サービス
備える
情報源
- 気象庁| 防災情報 https://www.jma.go.jp/jma/menu/menuflash.html
- 内閣府|防災情報のページ https://www.bousai.go.jp/
- 福岡県|消防防災課 https://www.bousai.pref.fukuoka.jp/
- 福岡県避難支援マップ
https://www.bousaimobile.pref.fukuoka.lg.jp/esc/topsp.html - NHK 全国ハザードマップ
https://www.nhk.or.jp/campaign/w-hazardmap/
- つくってまもろう|NHK みんなで集めた防災アイデア(動画集)
- 人と防災未来センター
https://www.dri.ne.jp/
非常持出品・備蓄品
- 予備のメガネ・・近視の方は最重要アイテムです。
- 飲料水(1人1日3リットルが目安)
- 非常食(インスタント食品、クラッカー、缶詰等)
- 常備薬・持病薬(薬品名のメモも)、絆創膏
- 衣類
- 寝袋・毛布
- 耳栓、安眠マスク(避難所では効果大)
- 携帯コンロ・鍋その他のキャンプ用品
- 雨具
- 紙コップ・紙皿・割り箸
- ティッシュ・マスク
- 鏡・ルーペ
- 軍手・手袋・タオル
- 現金(要小銭)・キャッシュレス決済アプリ・クレジットカード
- 運転免許証・パスポート・各種カード
- 預金通帳・印鑑・権利書
- 保険証・処方箋の写し
- その他の備え
- 感震ブレーカー:地震発生時にブレーカーを落とす・・
地震による停電、復旧後に「通電火災」・・阪神淡路大震災の教訓です。 - 風呂に水:地震の際、時間を置いて水道の水が出なくなることがあります。水が出る場合は、とりあえず溜めておく・・
- 感震ブレーカー:地震発生時にブレーカーを落とす・・
APPENDIX
関連ワード
- BCP(Business Continuity Plan)
BCP(事業継続計画)とは、企業が自然災害、大火災、テロ攻撃などの緊急事態に遭遇した場合において、資産の損害を最小限にとどめ、事業の継続・早期復旧を目的に、平常時の備えや、緊急時の事業継続のための対策を取り決めておく計画のことです。