GAINER
GAINERとはユーザー・インタフェースやメディア・インスタレーションのためのオープンな環境です。GAINERを利用すると、各種のセンサーデバイスからの信号をPCに伝えることができ、それに対する応答の仕方をProcessingで記述することができます。また、Processingの記述でモーターを動かす・・というような、逆の使い方もできます。
GAINERを利用するには、とりあえず、以下のハードウエア(有料)と、ソフトウエア(無料DL可)を準備する必要があります。
- 1) IOモジュール
GAINERの本体です。
- 2) ブレッドボード
プラモデル感覚で電子部品の組み立てができる基盤です。
- 3) 各種センサー、アクチュエータ、結線用ワイヤなど
一個数十円から数千円まで様々です。
で、ここまでは入門用キットも販売されています。最初はそれでいろいろ試すのもいいでしょう。販売経路にもよりますが、全部で1万円ほどです。GAINERで検索すればいろいろでてきます。
- 4) GAINER USBドライバ
GAINERはUSB接続のハードウエアです。よってドライバソフトが必要です。
以下の節でインストール方法を説明します。
- 5) GAINER ライブラリ
Processing からGAINERを操作するためのライブラリ(関数セット)が必要です。
以下の節でインストール方法を説明します。
とりあえず、以下に公式チュートリアルがあります。
http://gainer.cc/Tutorial/WhatIsPhysicalComputing
GAINER を Processing で使うための準備
Windows XPの場合です。
ドライバのDLとインストール
1) http://gainer.cc/Download/Download から、
USBドライバ(Windows XP/Vista)をDLして下さい。
2) CDM 2.04.16 WHQL Certified.zip のような名前の
圧縮ファイルが落ちてきますので、それを解凍・展開して下さい。
3)I/OモジュールとPCをUSB接続します
4)ドライバインストールを要求するダイアログが表示されますので、
ダイアログにしたがってドライバのインストールを行います。
「ソフトウェア検索のため、Windows Updateに接続しますか?」
→ 「いいえ、今回は接続しません。」
「インストール方法を選んでください」
→ 「一覧または特定の場所からインストールする(詳細)」
「次の場所で最適のドライバを検索する」
→ 「次の場所を含める」をチェックし、ドライバを展開したフォルダを指定
で、なぜか同じ操作を2回要求されますが、とりあえず同じことを繰り返すと次はOKになります。以上で、ドライバのインストール完了です。
ソフトウエアライブラリのDLと展開
1) http://gainer.cc/Download/Download から、
Gainerソフトウエア・ライブラリ(Processing用)をDLして下さい。
2) gainer_lib_processing_v1-1-0rc4.zip のような名前の
圧縮ファイルが落ちてきますので、それを解凍・展開して下さい。
3)以下の通り、Processingの各フォルダーへ必要なファイルを移動して下さい。
0. C:\Processing\lib\keywords.txtの名前を keywords.bak などのように
適当に変えておいて下さい。
次のステップで自動的に新しい keywords.txt が入ります。
1. lib の中身 → C:\Processing/lib/ の中へ
2. libraries の中身 → C:\Processing/libraies/ の中へ
3. reference/libraries/ の中身 → C:\Processing/reference/libraries/ の中へ
4. examples/gainer_examplesフィルダ → サンプルです。どこでも構いません。
※この説明は、Processingが C:\Processing にインストールされている場合の話です。
異なる場所に有る場合は、読み替えて作業してください。
以上、ライブラリーの展開完了。
準備完了です。
動作確認
以下は、動作確認用のソースコードです。
このままコピーして、Processingのエディターにペーストしてお試し下さい。
IOモジュール本体のボタンを押すと黒の背景が白に変わります。
import processing.gainer.*; Gainer gainer; void setup(){ size(200,200); gainer = new Gainer(this); } void draw(){ background(0); if(gainer.buttonPressed){ background(255); } }
とても簡単ですね。
何かできそう・・という気分になってもらえれば幸いです。
MACOSの場合
MACの方は以下、GAINERの公式ページの記事をご覧下さい。
http://gainer.cc/Tutorial/HowToUseGainerWithProcessing
上の動作確認用のソースコードはまったく同じです。