キャリア開発演習A
芸術学部 2年次 前期|木曜2限 15201
ミニッツペーパー #06 > 受付を締め切りました。(2025.05.16 17:00)
受講生の方へ(ミニッツペーパーの提出締め切り)
- 科目担当者の授業回:次回授業日の前日(水曜)17:00 まで
- ゲスト講師の授業回:授業翌日の17:00 まで
第7回|グラフィックデザイン領域 ゲストトーク
本日のゲスト
榎並 憲二 氏 アートディレクター、グラフィックデザイナー、本学 客員教授
質疑応答・感想
- ゲスト講師の方への質問は以下からお願いします。
- 準備中
- 本日の感想を以下のフォームから投稿して下さい。
- 準備中
- 投稿締め切り:5月23日(金)17:00 まで
第6回|映像メディア領域 ゲストトーク
本日のゲスト
山中 幹浩 氏 TVディレクター・カメラマン / 有)ビジュアルオフィス・善
質疑応答・感想
- ゲスト講師の方への質問は以下からお願いします。
- 質問の受付は終了しました。
- 本日の感想を以下のフォームから投稿して下さい。
ミニッツペーパー #06> 受付を締め切りました。- 投稿締め切り:5月16日(金)17:00 まで
第5回|写真領域 ゲストトーク
本日のゲスト
木下 史雄 氏 写真家 芸術学部 写真・映像メディア学科・大学院 芸術研究科 OB
関連情報|2025.05.09 追記
- 木下 史雄 氏 Instagram
https://www.instagram.com/fumio_7/
- 九産大の写真家 木下史雄に迫る!
質疑応答・感想
- ゲスト講師の方への質問は以下からお願いします。
- 質問の受付は終了しました。
- 本日の感想を以下のフォームから投稿して下さい。
ミニッツペーパー #05> 受付を締め切りました。- 投稿締め切り:5月9日(金)17:00 まで
第4回|メディア芸術領域 ゲストトーク
本日のゲスト
麻生 秀一 氏 テレビアニメ制作会社 TriFスタジオ 芸術学部 写真学科 OB
質疑応答・感想
- ゲスト講師の方への質問は以下からお願いします。
- 質問の受付は終了しました。
- 本日の感想を以下のフォームから投稿して下さい。
ミニッツペーパー #04> 受付を締め切りました。- 投稿締め切り:5月2日(金)17:00 まで
第3回|美術領域 ゲストトーク
本日のゲスト
保存修復家 眞田 綾花 (さなだ あやか)氏 芸術表現学科 2021年度卒
質疑応答・感想
- ゲスト講師の方への質問は以下からお願いします。
- 質問の受付は終了しました。
- 本日の感想を以下のフォームから投稿して下さい。
ミニッツペーパー #03> 受付を締め切りました。- 投稿締め切り:4月25日(金)17:00 まで
第2回|続・ガイダンス
最初の2回の講義は、この科目、またこの科目に関連して用いられる「言葉」について、それらを「俯瞰的に」眺める・・というスタンスで進めています。
はじめに|事務連絡
- 学籍番号の書き方が指定通りでない方多数(初回分は私が修正しました)
- 半角英数、アルファベットは「大文字」でお願いします。
- 「K」は不要です。24AA000 のように、7桁で書いて下さい。
- 先頭にスペースを含まないように注意して下さい。
- 基本的に、毎回全体で
200150字程度を想定して下さい。
前回の皆さんの投稿を受けて
学位の分野(芸術)と職業とを無理に一致させる必要はないかも・・・
- 大学は職業訓練校・専門学校等とは立ち位置が異なります。
- 大学で学んだことが直接活かせる職業につければ、それが理想かもしれませんが、無理してまで「せっかく芸学で学んだのだから当該専門の職につかなければならない」と考える必要はないと思います。「高い授業料を払ったのだから、専門が活かせる職につけ」と親から言われる・・、会社辞めたいと思っても「親に申し訳けない」と思って無理して働き続けて結果 鬱になる・・。学問分野と職業がイコールでなければならないという強迫観念に縛られて苦しんでいる人が多くいるようですが、もう少し自由に考えてもいいのではないかと思います。
- 逆に、美大・芸大以外の出身でアーティストやデザイナー・・大勢います。
- あと、「デザイン系に就職したい」という声をよく聞きますが、世の中のすべてがデザインの対象であって、アーティストとしての感性や、デザイナーとしての思考法はすべての分野に欠かせないものかと思います。
- 職業に関係なく、学問はあなたの精神的な基底にあって、あなたの人生を生涯にわたって豊かにするものです。
大学の学びと「俯瞰」
なぜ「俯瞰」が必要なのか?
- 「いじめ」の問題を例にとってみましょう
- お友達をいじめてはいけません。
- 相手の気持ちになって考えましょう(1段階俯瞰)
- 「いじめ」をなくすにはどうしたらいい(もう1段俯瞰)
- 「いじめ」という現象はどういうメカニズムで発生するのか
- 数学を例にとってみましょう。
教科書には「目次」があって「何が書かれているか」はわかりますが、「何が書かれていないか」を知ることはできません。教科書をその外部から俯瞰しなければ気づかないことがあります。円の半径 円周の長さ 円の面積 方程式 \(r\) \(2πr\) \(πr^2\) \(x^2 + y^2 = r^2\) 楕円の長径・短径 楕円の周の長さ 楕円の面積 楕円の方程式 \(a\) , \(b\) ? \(πab\) \(\frac{x^2}{a^2} + \frac{y^2}{b^2} = 1\)
自己分析について
キャリア教育によくあるお話 will, can, must
あなたが仕事にすべきなのは、以下の3つの円が重なる部分です 1. 自分のやりたいこと(Will) 2. 自分のできること(Can) 3. 社会から求められていること(Must)
さて、これはこれでわかりやすくていいのですが、疑問を感じます。
1. 自分のやりたいこと・・って自己分析で見つかりますか? 2. 自分にできること・・って自分自身で把握できていますか? 3. 社会そのものの現状・動向にあなたは賛同できていますか?
私の持論。自分の心の中を分析しても、自分が本当にやりたいことなど見つかりません。このことは「もし世界に自分ひとりしかいなかったら・・」という簡単な思考実験をすればわかります。やりたいことというのは「他者との関係において」しか生じません。さらに言えば、行動へのモチベーションというのは、人から「ありがとう」と感謝されたり褒められたりして育まれる「自己肯定感」がもたらすものではないかと思います。「やりたいことがわからない」という人が増えている・・それは「人と関わらない時間が相対的に多くなっている」ということと高い相関があるように思います。
同様に「自分にできること」「自分にしかできないこと」というのも、他者から言われないと気づきません。何気なくやっていることに対して「お前、何でそんなことできるの」と言われてはじめて自分のスペックに気づくのです。ヒトには個体差があります。それは他者との関係においてしか顕在化しません。
「なぜ働くのか」という質問に対して多くの人が「自分が生きていくため」と回答すると思いますが、おそらくその「あたりまえ過ぎる話」に落とし穴があります。「自分のため」であれば「これ以上稼ぐ必要がない」というところで行動は止まってしまいます。極端な話、宝くじに当たれば働く必要がなくなります。
しかし働くことの意味が(人間本来の)「助け合って生きるため」であれば、人はその手を止めることはないし、贈与と返礼の連鎖が社会に正のスパイラルをもたらすのではないでしょうか。
ポータブルスキル
現代社会が求める知識と技術、ポータブルスキルについて
話が長くなるので >PortableSkills
キャラクタとアイデンティティ
これも話が長くなるので > SocialDesign/Identity
第2回ミニッツペーパー
- 第1回・2回のガイダンスを受講した感想をお聞かせ下さい。
- ページトップにあるリンクから投稿して下さい(200字程度)。
- 締め切り:2025年4月23日(水)17:00
第1回|ガイダンス
単位認定について
- 毎回の授業でミニッツペーパー(フォーム投稿)の提出を求めます。14回分の提出をもって単位を認定します(期末試験等はありません)。
毎回の提出締め切りは、次回授業日の前日(水曜)17:00- 学籍番号で自動処理しますので、必ず以下の形式で入力して下さい。
2XAX000 例:24AA001 , 23AD001・・(すべて半角英数)
- ミニッツペーパーの提出をもって当該回の「出席」と扱います。
- 念の為「教室入室」のタッチをお願いします(「退出」は任意)
- カード情報による混乱防止のため出欠情報は「非公開」とします。
- 授業最終回の後、出席回数(提出回数)が規定の回数に達していない学生には、間違いがないかの確認メールを送信しますので、メールの定期的な確認を忘れないようお願いします。送信は、本学学生の公式アドレスあてに行います。
k2XAXXXX @ st.kyusan-u.ac.jp
スケジュール
14回の授業のうち10回、本学のOBを中心に様々なジャンルの方をお招きして、ご自身のお仕事、またその経緯等についてお話いただきます。
この授業のスケジュールは以下のとおりです。
授業回 | 日程 | 内容 |
第1回 | 4/10 | ガイダンス1|大学におけるキャリア教育 |
第2回 | 4/17 | ガイダンス2|ポータブルスキルについて |
第3回 | 4/24 | ゲストトーク1|美術 |
第4回 | 5/01 | ゲストトーク2|メディア芸術 |
第5回 | 5/08 | ゲストトーク3|写真 |
第6回 | 5/15 | ゲストトーク4|映像メディア |
第7回 | 5/22 | ゲストトーク5|グラフィックデザイン |
第8回 | 6/05 | 中間ガイダンス|50年後の未来(意見交換) |
第9回 | 6/12 | ゲストトーク6|イラストレーションデザイン |
第10回 | 6/19 | ゲストトーク7|生産造形デザイン |
第11回 | 6/26 | ゲストトーク8|空間演出デザイン |
第12回 | 7/03 | ゲストトーク9|情報デザイン |
第13回 | 7/10 | ゲストトーク10|企画デザイン |
第14回 | 7/17 | 総括|生き延びるための思考 |
はじめに
かつて大学には今日のような「キャリア教育」は存在しませんでした。このような科目がカリキュラムに組み込まれるようになった経緯を俯瞰的に眺め、その延長線上に自身の未来を考える必要があります。
- 社会の複雑化と「適応訓練期間」の長期化(大学進学率 59.1% の脅威)
- 「反抗期(大人を疑うこと)」を知らない「思考停止」した群衆
- 「常識」を批判・相対化する以前に、常識そのものがわからない
- 大学が本来あるべき研究機関として機能しない現状
「就活」という言葉を俯瞰する
- 2000年ごろから増え始めた「◯活」
バブル崩壊後の長引く就職氷河期の到来で、「就活」が朝日新聞に初めて登場したのが1999年。「現代用語の基礎知識」への初収録が2000年版。
- 「~活」の乱立
就活、婚活、終活、朝活、夜活、推し活、ソロ活、ポイ活、マネ活、保活、ラン活・・・・、最も古くからあると思われるのが「部活」。〜活は、意識の高さをアピールする語であると同時に、いっしょに活動するという連帯感があることから、肯定的かつ違和感なく用いられていますが・・・
- 就職情報会社のビジネスとしての「就活」
キャリア教育を俯瞰する
- 何のためのキャリア教育か
- キャリアアップに駆り立てられる現代人
- 大卒と非大卒の分断(2024年度の大学進学率は59.1% で過去最高)
- 戦後教育の「パイプライン化」がもたらした
認識のズレ
大人たちの「常識」を俯瞰する
- 「働く」とはどういうことか
- 「働く= 賃金労働」か
- 「努力」とは何のためのものか
- 「厳しさ」とは何か(「社会は厳しい」でいいのか)
- 「性別」は存在するのか
ジェンダーサイエンス|性差の真実(NHK)
- 「公平性」とは何か(「ズルい」という感情はなぜ生まれるのか)
- 「大人(先人)の話」は参考になるのか
- 情報環境は劇的に変化しています(それに気づかない大人が多数)
- 「学生時代に多くの失敗をしましょう」は鵜呑みにしていいか
作品制作や研究等では、失敗は経験値を上げるべく積極的に体験すべきと言えますが、自動車のような大きなエネルギー、スマートフォンのような高度なテクノロジーを使った失敗は、取り返しのつかないことになりかねないので注意が必要です。
第1回 ミニッツペーパー
- 今回の問い
- 1. あなたが大学に進学した理由を教えて下さい。
- 2.「人生のゴール」という言葉を聞いて、どんなことを想像しますか。
- ページトップにあるフォームから投稿して下さい(各 100字程度)。
- 締め切り:2025年4月16日(水)17:00
- 次回の授業時に、回答を共有します(学籍番号・氏名は公開しません)。
APPENDIX
日本の学校
- 日本の 6,3,3,4 パイプライン
- 戦後 GHQ がもたらしたもの
- 義務教育は子供の義務ではない
- 「学校」について >
選択の時代?
- 就活も婚活も「選択」に時間と労力をかけるものですが・・
- 「選択」という行為の背景にあるには、「価値の高いものを選ぶ」という発想。結果、世の中は、その価値を高めるべく「ブランド力」などという言葉で、ゴールのない競争に駆り立てられています。
- しかしそこには「価値は所与のものである」という勘違いがあります。価値は所与のもの(既存のもの)ではなく「他との関係において生成される」ものだという視点が必要です。
- 例えば、道具*1の価値は、商品として売られている時点で決まっているのではなく、あなたがその道具とどう関わるかによって決まるのです。愛機、愛車、愛犬、など「愛◯」とつくものは、金額とは別次元の価値を生成しつづけるものです。
- 給与その他の「所与の条件」で選んだものに対しては、おそらく「愛社精神」は芽生えないでしょう。会社組織に愛を感じるとすれば、それはあなたがその組織内の他者との関係において価値を生成する機会を与えられた場合、つまりあなた自身が組織の動的な秩序の再構成に関わることができた場合です。
- つまり、就活における「選択」よりも、自分が置かれた組織において、あなた自身がいかに振る舞うか・・ということの方が重要ではないかと・・