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ソーシャルデザイン概論/2022/0518

第5回

ソーシャルデザイン概論/20222022.05.18

AGENDA

CONTENTS


はじめに

前回授業に関する質問について

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人類について考える

HomoSapiens について

ヒトという異端のサルは、他の動物とは異なる認知方略と生存戦略、すなわち「幻想の共有」と「予見と計画」をもって、あらゆるモノ・コトをデザインします。ヒトについて知ることは、デザインの原点を知ることにつながります。

HomoSapiens 生物学上の位置

哺乳綱(Mammalia)> 霊長目(Primate)> ヒト科(Hominidae)> ヒト族(Hominini)> ヒト属(Homo)> ヒト( Homo sapiens) 
最後の項目が「種」です。私たちが使う「人種」は生物学的な用語ではありません。

ヒトはどう生きるべきか。ヒトという生物が採用した戦略の特性を、時間を遡って考えることが重要です。

ホモ属について

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進化の隣人 チンパンジー

ニホンザルもチンパンジーも含めて「サル」と一括されることがありますが、実はそれは非常に乱暴な区分で、ニホンザルとチンパンジーでは大きな差があります。逆に、人とチンパンジーでは遺伝子レベルで98.4%程度一致していて、わずかな差しかありません。

遺伝子レベルの差異と、表現型の差異とはまったく別です。表現型は人間の視覚がとらえた差異にすぎません。逆に、形はほぼ同じなのに、遺伝的には全く異なる生物もいます。

付記:チンパンジーは家畜(domestic animals)にはなりませんでした。


進化の友人 イヌ

イヌは 5万年前〜1万5千年前に東南アジアの高原でオオカミと分岐してヒトとの共同生活(自己家畜化 Self Domestication)をはじめたと言われています。

ヒトとイヌに共通しているのは「白目」があること、すなわち「私が何を見ているか」をオープンにして「協力する」戦略をとっているということで、その協力関係は種を超えて成立しています。 ヒトとイヌは同じ環境に暮らすことによって、双方が「言語」を収斂進化させたのではないか?と勝手に思っています。

他の動物とは異なる生存戦略

人類は個体レベルの恒常性(ホメオスタシス)で環境に適応することから、個体を取り巻く環境を調整することへと生存戦略を逆転させました。服を着る、ストーブを焚いて室温を上げる。特定の場所に定住し、周囲のものを作りかえていく(デザインする)。つまり、内部と外部を隔てる「膜」の位置を「個体表面」から「衣服」>「住居」>「都市」>「社会」へと拡大していったのです。結果として、個体として他の生物のように自然界に適応する能力は退化しています。

この逆ホメオスタシス現象こそ<過剰なる文化>がもつ両刃の剣であった。
外界の対象を迂回させることは、自らが迂回する能力の退化を並行する、
外なる自然の征服は内なる自然の破綻を呼ぶ。
文化は本能が退化したためにこれを補填すべく作り出されたものではなく、
その逆に、人間は文化をもったが故に、本能の歯車を狂わせたのである

丸山圭三郎, 生命と過剰,1987

言語と共同幻想

人間はロゴス(言語)によって世界を認識し、その中に「私(セルフイメージ)」という幻想を持って生きていますが、言語を用いない他の生物はピュシス(そのままの自然)の中に生きています。

人間はロゴスの成果としての科学技術によってピュシスをコントロールしようとしていますが、それは人間の思い上がりではないでしょうか。科学技術もデザインも、ピュシスの豊かさを存続させるために活用されるべきだと思います。

自然から学ぶ

デジタル化された情報(テクスト、画像など)は有限の情報量しか持ち得ませんが、自然界には情報化(言語化)されていない「レアなモノ」があります。例えば、樹木1本をとっても、教科書から得られる以上の無限の情報量があります。

多くのアイデアは、既存のモノ・コトの編集によって生み出されますが、それ以前の「発見」は、未だ言語化されていない自然界から見出されるものです。


書籍紹介

情報について考える

言葉・文字・貨幣・インターネット。人類の生存戦略は、モノを「複製可能な情報」に変換して「遠隔・非同期で共有する」ことにあった・・と私は考えています。ヒト・モノの集中と移動を抑制するとともに、「情報」を「媒体(モノ)」から解放して、遠隔・非同期・オープンな共有を可能にすることが必要です。

情報(information)とは

情報媒体

情報には、それを運ぶメディア(情報媒体)が必要です。このメディアタイプの違いによって、情報デザインのフィールドは以下のように分類できます。

情報の空間性・時間性

アナログとデジタル

情報にはデジタル(数値・離散的)とアナログ(類似・連続的)がある

ハードウエアとソフトウエア

モノ(ハードウエア)のデザイン と 情報(ソフトウエア)のデザイン を比較することで、情報デザインの様々な可能性が見えてきます。

情報は多くの場合「生産完成品」ではなありません。

ミニレポート課題

**ソーシャルデザイン概論|2022.05.18
私が考える「ソーシャルデザイン」とは・・
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ソーシャルデザインの事例
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事務連絡

本科目は6名の教員によるオムニバス授業で、井上貢一担当は今回が最後です。次回からは井上友子教授です。遠隔授業のスタイルは個々の教員ごとに異なりますので、連絡通知の確認を忘れないようお願いします。

尚、井上貢一担当分の評価は、学科サイトへの書き込みをもって行いますので、書き込み忘れがないか再確認して下さい。評価は前期末に行いますので、前期中、随時追記して構いません。





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Last-modified: 2022-05-18 (水) 10:20:11