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Audacity の変更点


#author("2019-11-05T08:55:34+09:00;2019-11-05T08:54:01+09:00","default:inoue.ko","inoue.ko")
*Audacity
A free multi-track audio editor and recorder 
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**概要
#image(AudioTrack.png,right,30%)
Audacityは、オープンソースの音声編集・録音ソフトで、マルチトラックでの録音・編集・書き出しが直感的に行えます。
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***機能
-音声の録音・再生(外部デバイスにも対応)
-音声の編集(カット・コピー・ペースト)
-マルチトラックミキシング
-デジタルエフェクト
-振幅エンベロープの編集
-ノイズ除去フィルタリング
-スペクトル分析
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***仕様
-ファイル入力:WAV / AIFF / MP3 / OGG / FLAC 
-ファイル出力:WAV / AIFF / MP3 / OGG / FLAC / MP2 
-チャネル 最大16、サンプリングレート 最大192 kHz、量子化最大 32 bit
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***Download
http://www.audacityteam.org/download/
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**基本操作
***音声ファイルの読み込み
以下のいずれかで可能です。
-音声ファイルをウインドウ内にドラッグ&ドロップ
-ファイル>開く(mp4などの動画ファイルからの音声抽出も可)
-ファイル>取り込み>オーディオファイル
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***保存と書き出し
-プロジェクトファイルを保存:Audacityプロジェクトとしての保存
-オーディオの書き出し:WAV、mp3形式など、汎用の音声データ出力
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***編集ツール
音声のカット・コピー・ペーストや音量の調整は、一般的なショートカットキーで直感的に行うことができます。音声ファイルは非破壊読み込みなので、編集操作によって元の音声データが消失することはありません。
ツール(右図)の概要は以下のとおりです。
#image(EditTool.png,right,20%)
-上左:範囲選択
-上中:エンベロープ(音量)編集
-上右:サンプル点の編集
-下左:ズーム( [SHIFT] +で縮小)
-下中:操作範囲の移動
-下右:マルチツール(選択・エンベロープ)
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***エフェクト
選択範囲に対して様々なフィルタリングが可能です。主なものは・・
-''正規化'':波形をセンターに戻し、音圧を最適化
-''ノイズの除去'':ノイズとみなす音を選択的に除去できます。
--はじめにノイズのみの部分を選択してノイズプロファイルを取得
--次に調整を行って OK をクリック
-イコライザー:周波数軸でのレベル設定ができます(グラフ描画)
-前後反転:逆転再生
-上下反転:位相の反転です。普通にモノラルで聞く分には聞こえに変化はありませんが、ステレオで聴くと、音の位置が変わったように聞こえます。
-テンポの変更:音程を変えずに再生速度を変えることができます。
-ピッチの変更:カラオケで言うとキーを変える操作にあたります。
-その他、エコー、リバーブ、ワウワウ、コンプレッサー、ディストーションなど、様々な効果をかけることができます。
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***参考:センターキャンセル
音の仕組みを理解するための事例として、Audacity を用いた センターキャンセル(ボーカルキャンセル:カラオケづくり)の方法について説明します。
-楽曲を読み込みます。
楽曲がステレオで、ボーカルがセンターにあることが前提です。
-トラックバーのファイル名のプルダウンから「ステレオトラックを分離」を選択。各トラックごとの編集操作が可能になります。
-分離されたそれぞれのトラックの LR のスライダで「パン:中央(つまり両方のチャンネルに出力)」を選択
-どちらか一方のチャンネルトラックで全体を選択して、エフェクトメニューから「上下を反転」を実行
-以上。再生するとセンターの音が消失しているのが確認できるはずです。
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**録音
PC内臓マイク、マイク端子、USBマイク等を用いた録音が可能です。
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***録音デバイスの設定
-システム環境設定で、以下の2箇所を事前にご確認ください。
--サウンドの「入力」で入力デバイスを正しく選択する必要があります。
--セキュリティーとプライバシーの「マイク」の設定で、Audacity からマイクへのアクセスを「許可」する必要があります。

#image(SystemSettings.png,right,30%)
-外付けのマイクを使う場合、まず、PCそのもののシステム環境で、それらが利用できるか確認します。
#clear
#image(Device.png,right,30%)
次に、Audacity のツールバーで、入力デバイスを選択します。

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***録音品質
サンプリング周波数:設定メニューの品質、フッターツールバーの左端にある「プロジェクトのサンプリング周波数」で設定可能です。
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***録音操作
#image(InOutLevel.png,right,30%)
-入力レベルは、マイクアイコンの右にあるスライダーで設定することができます。

-重ね録りの設定
録音と再生メニューの「オーバーダブ」がONの状態の場合、既存の音を再生しながら重ね録りが可能です。

-ミックスダウン
複数のトラックをミックスして、ひとつのトラックに落とし込むことが可能です。ミックスしたいトラックを [SHIFT] + クリックで選択した後、「ミックスして作成」あるいは「新規トラックにミックスして作成」が可能です。

-音による録音起動
一定以上のレベルの音で、自動的に録音を起動することもできます。
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***参考
インターネット上には、詳細な記事が多数あるので、参考にして下さい。
-日本語リファレンス:http://taira-komori.jpn.org/reference.html
-[[Audacity Wiki>https://wiki.audacityteam.org/wiki/Audacity_Wiki_Home_Page]](英語)

-[[Google: Audacity 使い方]]
-[[YouTube: Audacity]]


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