九州産業大学 芸術学部
ソーシャルデザイン学科 情報デザイン専攻
17AS001 伊藤晃生
本ページは、2020年12月5日(土)15101番教室で行われた
ソーシャルデザイン学科卒業研究本審査の
プレゼンテーション用のページです。
monokara. - あなたの思い出、修復します -
白黒写真のカラー化によるソーシャルデザイニング
Keywords:Social Design , AI, Graphic, Photo, Exhibition , Back in time
1.背景
- AIによる白黒写真カラー化が話題に上がっているが、歴史的に有名な写真の着彩事例が多いと感じた。
- その一方、個人の白黒写真のカラー版を見たことがない。
- 何気ない生活を映した個人の白黒写真=地域の文化・歴史の記録。
- 後継人がいないと写真やその写真に写っている地域の文化や歴史も知られずに消失する可能性が高い。
2.目的
- 地域の貴重な資料である個人の白黒写真をカラーにして後世へ記録を残す。
- 多くの人々に身近な地域の歴史・文化について興味を持ってもらう。
3.実験
4.実施内容
(1)コンセプト
- 白黒写真カラー化を通して地域の文化や歴史を知れる情報発信の場を全年齢層に合わせて設ける。
- カラー化した写真が後世に残るため、正確な色を表現するように注意を払う。
- イベント→カラー化写真の着彩前後の比較展示と着彩の実演ブースの実行。
(2)ロゴ
- 依頼者の話に寄り添う温かい雰囲気(丸ゴシック)。
- カラー化写真を見て懐かしんで笑顔になる状況を視覚的に演出。
- 修復・着彩後、データとして残り二度と劣化しないことをピリオドに表現。
(3)開催場所・日時
- 2会場2期間に分けて開催。
- 地域住人が気軽に足を運べる場所として立地の良い所を選定。
【第1会場】
会場:はかた伝統工芸館
日程:2020年11月5日(木)〜6日(金) 2日間
時間:10:00〜18:00
【第2会場】
会場:博多おりおり堂
日程:2020年11月21日(土)〜23日(月) 3日間
時間:10:00〜16:00
(4)プロモーション
(5)展示
- どのように修復、着彩されたか比較できる展示を目指した
- 着彩した作品は、20作品。着彩過程の解説ボードが2作品。
- 黒パネルにすることで白縁の写真が比較して見やすく、展示全体が落ち着いた印象を表現。
(6)実演ブース
- 着彩希望者に当時の状況を分かる範囲で受付用紙に記入して頂いた
- 紛失しないように受付用紙と原本を合わせて写真を撮影し、記録
- スタッフの作業状況がわかるチェックシートを別途用意
- 着彩希望者が、受け取り日時を忘れても郵送で送れるように連絡先の記入も協力を仰いだ
5.まとめ
- 細かいヒヤリングを通した結果、当時に近い正確な色が再現できた。
- しかし、着彩後のカラー写真を見て色を思い出した方もいた。
- 今後は、着彩後もヒヤリングを数回に分けて正確な色を表現するか依頼者自らが着彩できるワークショップを展開するか模索していく。
参考文献・資料
- 「 博多祇園山笠大全」西日本新聞社 2013 年 11 月 3 日
- 八番山笠上川端通 五十周年記録誌」上川端商店街振興組合事務所
平成26 年12 月吉日 - 「七番山笠 東流」 東会
大学による広報
- 九州産業大学HP 2020年11月13日(金)
「地域の方のモノクロ写真をカラー化して思い出を甦らせました」
https://www.kyusan-u.ac.jp/faculty/geijutsu/news/monokara/
メディアによる報道
- 西日本新聞 福岡都市圏版 2020年11月5日(木)発行
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/661293/ - TVQ九州放送 「ふくサテ」 2020年11月5日(木)生放送出演
https://www.tvq.co.jp/news/fukusate/ - FBS福岡放送 「めんたいワイド」 2020年11月12日(木)特集
http://www.fbs.co.jp/mentai/