monokara. - あなたの思い出、修復します -
白黒写真のカラー化によるソーシャルデザイニング
Keywords:Social Deign , Photo, Web Design, Video, SNS, Back in time
背景
- 新型コロナウイルス感染拡大の影響によって全国的に祭りやイベントの開催が中止・延期になった。
- 自粛生活を強いられ、ニュースは暗い情報ばかり。
- 娯楽が限られた世間に何か明るい話題を発信したいと考えた。
目的
- 地域の白黒写真をカラー化して、展示とワークショップを開催。
- デジタル技術(カラー化技術)の面白さを伝える。
- 私たちが生きているこの街を守り抜いてきた地域の方々やその時代の生活感を知って楽しむイベントを実現する。
コンセプト
「デジタル彩色による”思い出”の甦生」
- カラー化した写真を見てコロナの嫌なニュースを忘れる。
- 当時の懐かしい思い出を思い出す。
- デジタル技術(着彩)を楽しく知る。
- 写真=記録、ではなく、写真=記憶。
実験
AIの自動着彩とデジタル技術を使用した手作業による着彩との相違点
着彩の流れ
1、スキャン
2、白黒化
3、修復
4、着彩
5、書き出し
6、印刷
実施内容
期間
- 第1回目
はかた伝統工芸館
11月5日(木)〜11月6日(金)10:00~18:00 - 第2回目
博多おりおり堂
11月21日(土)〜11月23日(月)10:00~16:00
メンバー
代表者
4年生 伊藤晃生
スタッフ(受付・搬入出)
4年生 古賀梨紗子
3年生 増丸竣太
3年生 佐伯華帆
2年生 吉永龍太朗
2年生 興梠愛加
2年生 安田美菜
2年生 渡部楓花
展示
- 着彩前後の変化が分かりやすいように比較する形で展示
- パッと見て何の写真か分かるように簡易的な説明文
- 第1会場:吊り下げ。第2会場:貼り付け。
ワークショップ
- 着彩希望者に受付用紙を渡し、当時の色や状況を分かる範囲で記入して頂いた。
内容:年、季節、場所、天気、服の色、その他の色等 - コロナウイルス感染症対策で飛沫防止シートを設置
- 第1会場総来場者数 2日間:約80名
- 第1会場ワークショップ参加者 2日間:8人
ロゴ
- 「” モノ” クローム” カラ” ー」と「数々の思い出” から” あなたへ捧ぐ」の2つの意味が込められている。
- 当時の思い出を聞きながら、色についての話している温かい雰囲気を表現するために丸ゴシック体。
- 「ono」とアーチを組み合わせることで依頼者が懐かしんで笑顔になる顔を視覚的に表現。
- 終止符のピリオドは、写真の劣化防止や思い出を忘れない意味がある。
まとめ
新型コロナウイルス感染症の影響で自粛生活を強いられていた地域の方々を本研究を通して笑顔に出来たと感じた。今回、数社のメディアによる宣伝効果の影響で多くの方々がイベントに足を運んで頂き、高い評価を付けてくださった。
しかし、反省点もありました。ワークショップでは、参加者が想定していた人数より少なかった。SNSを使った告知をしていなかったことから今後、若年層にも情報を発信しる予定だ。
参考文献・資料
- 「 博多祇園山笠大全」西日本新聞社 2013 年 11 月 3 日
- 八番山笠上川端通 五十周年記録誌」上川端商店街振興組合事務所
平成26 年12 月吉日 - 「七番山笠 東流」 東会
大学による広報
- 九州産業大学HP 2020年11月13日(金)
「地域の方のモノクロ写真をカラー化して思い出を甦らせました」
https://www.kyusan-u.ac.jp/faculty/geijutsu/news/monokara/
メディアによる報道
- 西日本新聞 福岡都市圏版 2020年11月5日(木)発行
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/661293/ - TVQ九州放送 「ふくサテ」 2020年11月5日(木)生放送出演
https://www.tvq.co.jp/news/fukusate/ - FBS福岡放送 「めんたいワイド」 2020年11月12日(木)特集
http://www.fbs.co.jp/mentai/