課題2 九芸卒展2021 ポスター制作
制作物
課題の概要
- 九州産業大学芸術学部 卒業制作展のメインビジュアルとしてふさわしいデザインを考案する
- ポスターは、図録(作品集)やチラシ、デジタルサイネージ、WEBサイトなどの展開をする
※ 今回はポスターのみ その他のアイテムは制作しない - A4 フルカラー印刷
※ 今回は表面のみ
調査
卒業制作展のポスター
卒展ポスターの傾向
- とても見やすくわかりやすいデザインが多い
- 文字・形・色による構成のデザインが多い
一般的な展覧会のポスター
展覧会のポスターの傾向
- どのような展覧会か分かりやすくモノによっては特徴を出しやすい
試作
コンセプト
- 芸術学部の学科ごとをイメージしたカラー
- シンプルで分かりやすさ重視のデザイン
まとめ
- コンセプトが実現できているかどうかの評価
- 今後の課題
課題1 トイレのピクトグラム
制作物
完成したピクトグラム
合成イメージ
課題の概要
- 芸術学部棟(17号館や15号館など)に設置されているトイレのピクトグラムをリニューアルする
- 芸術学部の建物のピクトグラムとして相応しい、シンプルで洗練されたデザインを考案する
調査
先行事例の調査
- 多様な形のデザイン
現場の調査
- 芸術学部の建物の特徴
- コンクリートで建設されていて、人口建造物感が出ている
- 全体的に無彩色で統一されておりシンプルな印象
- 装飾のイメージがない
- 現在のピクトグラムの状況
- シンプルで分かりやすい
- 男性は青色、女性は赤色のように色ではっきりと分けられている
- 現場の問題点
- 全体的にコンクリートで統一されていて教室やポスター以外で色彩の少ない芸学棟シンプルさをピクトグラムの色面積が騒がしい印象を生んでいる。
- 男性=青 女性=赤 という先入観の危険性を周知させる塗り替え行為が起こりました。これは世の中の人々が当たり前に感じている男女の色や形について、特に疑うことのなく当たり前に生活することは危険であるという強いメッセージ性を感じました。モノを生み出す芸術学部だからこそ、性の多様性が重視されている今だからこそ、常識となっている男女のピクトグラムの色形をもう一度振り返ってしっかりと考えなければならないなと思いました。
トイレが「男性→赤」「女性→青」に
- 全体的にコンクリートで統一されていて教室やポスター以外で色彩の少ない芸学棟シンプルさをピクトグラムの色面積が騒がしい印象を生んでいる。
コンセプト
- 男女の形に固執しすぎない多様性も感じられるデザイン
- 無彩色でもどちらに入れば良いかわかるデザイン
アイデアスケッチ
まとめ
作品の評価
今回は芸術学部の建物のトイレのピクトグラムとして相応しい、シンプルで洗練されたデザインという課題でした。そこで私は現状の芸術学部棟のトイレのピクトグラムは彩度が高く塗色面積が広いと感じ、色をなるべく使用しないデザインでシンプルさを表現したいなと思いました。
また男女の形に固執しすぎない多様性も感じられる形のデザインにしたいと思いアイディアスケッチを繰り返し試行錯誤しました。その結果形の一部分を繋げないデザインにすることで、男性は▽女性は△という固定概念の印象を少しでも和らげられると思いました。
しかしながら先生の公表の中で一部分を繋げない意図が伝わってこないとのご意見を頂き、改めて自分のコンセプトを第三者目線でみて見ると、切り取った様にも見えるこの形に疑問を覚えました。トイレのピクトグラムの一番の目的である分かりやすさが欠けているなと思いました。
今後の取り組み
今回の作品を制作していく中で、「男女の形の固定概念を無くしたい」や「他の人とかぶらない様なデザインにしたい」などの思いが強くあり、一番大切な本来のピクトグラムの目的を見失っていたと思います。
この反省を踏まえ、今後はコンセプトと作品に差が生まれない様にすることはもちろんの事、課題の本来の趣旨をしっかりと理解してから手を動かす事が今後の私の課題の取り組み方に必要な事だと思いました。