プロジェクション × ブラックボード
プロジェクターの映像とチョークの線の融合
研究の概要
概要
プロジェクターの光と書くことのできる黒板を活かして、
デジタルとアナログの画面を超えた映像表現の拡張をする。
研究の目的・背景
私たちが生活する上で、黒板は、学校やカフェの看板などでも使われており、身近な存在である。また、デジタルネイティブな私たちからすると、手書きでアナログな手法が新鮮で魅力的に感じられることもあり、映像表現のモチーフとして使われていることが多いように感じる。一方で、プロジェクションマッピングのような目で見て実際に体感する作品はあまり見つからなかった。そこで、これまで経験してきたプロジェクションの技術を使用して、黒板を媒体に新しい表現方法を確立していこうと思う。
調査
制作を進めるにあたり、デジタルとアナログについて、黒板を使った映像表現について調査した。
- デジタル
メリットは、データを数値化して記録したものであるため、「正確である」「劣化しにくい」「コピーによる劣化がない」「伝送による劣化がない」「再現性が高い」などが挙げられる。また、デメリットは便利が故にデータが飛ぶ可能性があることである。 - アナログ
メリットは「情報量が多い」、「部分的に修復できることも多い」、「情報が全て飛ぶことは稀である」などという確実性が重宝される場合が多々ある。デメリットは、表現も豊かな再現性が乏しく、コピーしにくい・劣化しやすいことなどが挙げられる。
コマ撮りの手法でアニメーションさせている映像が多く、実際に目で見て体感できるような作品は限られていたように感じた。
実験
制作を進めていくにあたり、実際に明度の低い黒板に投影することが可能なのか、投影が可能だった場合にはどのように映るのか実験をした(図2 )。投影には、実写の映像と、チョークのような線のアニメーションの映像を使用した。
実写
・実写の映像をそのまま投影すると色が出にくい
・不自然な画になる
・2階調化をし、コントラストを高くして、白色をメインに使うと効果的である
アニメーション
・実際に描いた線が動いているように感じる
・自然な画で、チョークの線とも両立できそう
・きれいに映り、活用できる
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テスト投影
コンセプト
『 アナログとデジタルを融合したカフェの空間を作る 』
カフェの看板では、デジタルサイネージではなく、アナログ的な温かみがあり、魅力的なことから、手書きのブラックボードが使われていることが多い。カフェのブラックボードのアナログなものをプロジェクターの光で動かすことによって、温かみを再現できるのではないだろうか。
ビジュアルイメージ
カフェの看板などで使われているチョークグラフィックを使い、カフェを想定した内容のもので制作を進めていく。全体的に、レトロな雰囲気で、手書き感を残していく。主に、フレームや装飾の部分を手書きで実際に黒板に描き、イラストやテキストなどを動くように、映像で投影する。チョーク感の演出をし、色が映えるよう白色で統一する。
- 投影イメージ
実際にチョークで線を描き、その上からモーショングラフィックスで制作した映像を投影する。カフェを想定した壁などに掲示する予定。
↓ - モーショングラフィックスの動きのイメージ
カフェのビジュアルを元に、実写と合成した投影する映像の動きの試作をした。
まとめ
前期の研究を通して、実験を積み重ね、ブラックボードに映像を活用する為の道筋はできた。今後は、具体的なコンテンツの作り込みと、展示の計画をしていく予定である。
ToDo
進捗・記録
0805_審査を終えて
- 投影場所は、カフェとかでなく、あえて違うような場所でも面白いかも
- 絵のボードだけでなく、メニュー表とかでもいいかもしれない
- デジタルとアナログ制作を進めていく上で、メリット、デメリットをあげる
- 発表資料の見せ方(5分に合わせた)見やすく、箇条書きなど
0726
大学生活の中で、様々な映像を用いた空間演出を行ってきた。
その経験を通して、実体のないプロジェクターの光の線と実体のあるアナログなものを融合することによって、普段は動かないものが動くものを制作でき、面白さを体験できるのではないかと考えた。
調査をしてみると、動く黒板アートというCMを見つけたが、実際に目の前で普段は動かないものが動くことを体感できるものはなかった。そこで、カフェなどの店舗でよく使用されている手書きのブラックボードのチョークの線と実体のないプロジェクターの光の線を融合することによって、画面を超えた映像表現の拡張をしていこうと思う。
展示イメージ
サンプル映像
0724
- デジタル
デジタルのメリットは、データを数値化して記録したものであるため、「正確である」「劣化しにくい」「コピーによる劣化がない」「伝送による劣化がない」「再現性が高い」などが挙げられる。デジタルのデメリットは便利が故にデータが飛ぶ可能性があることである。 - アナログ
情報量が多く、表現も豊かな反面、再現性が乏しく、コピーしにくい・劣化しやすいのが欠点ですが、情報が全て飛ぶことは稀であり、部分的に修復できることも多いため、その確実性が重宝される場合も多々ある
test
デジタルとアナログの融合…
空間演出とするならば、教室1部屋を使ったものもいいかもしれない。
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0719
- 図形を描いいててその図形を元に展開していく
- 数学、図形、授業で使いそうなものを使う
- 看板、チョークボードのようなものにする
- ループする映像をずっと投影する
- ライブ映像で黒板の中に入れる
- 映像と映像風の空間
- インタラクティブ、黒板に描いてもらう(デジタルとアナログ?)
- 楽しんでもらう→映像撮影スポット
- 文字が動く
- 一筆書き(ついていくと絵になる)できた絵を活かした動きをする
- チョークボード(ロゴや食べ物とか?)
空間演出 - 黒板以外の壁や机などにも投影する
- ライブ映像で画面の中に入れる
- 黒板塗料で塗ってみる
0717
◎プロジェクト名を検討する
◎もっと内容を深く考える
黒板にプロジェクションすることによって…
- 何をするのか?
- 何が行われるのか?
◎学校という場所を活かす - 教室ごとに違う映像を投影する
- 実際に描けるところを活かす
- ライブ映像にする(実際に自分が黒板に写る)
◎食べ物?
実際に黒板に描いたsample
0712_経過報告
◎デジタル黒板アート
◎概要
最近のファッションや、イラストなど、昔流行ったようなものが
もう一度流行りがきている。
『令和元年』
新時代が始まっていくこのタイミングで、今は使われなくなったものに
もう一度焦点を当てていきたいと思う。
前回のテーマ発表まで、
今と昔の融合を考えていた。
何個か案を挙げている中で、学生生活最後、せっかくなら学校でしかできないような空間演出をしたいと考え、黒板を使った作品を制作したらいいのではないか、と思いついた。
…
プロジェクターを使って、動く黒板アートを制作してみてはどうだろうか。
◎学科合同審査までにすること
- 実際に黒板に描いたものも撮影&投影してみる
- 具体的な映像の内容を決める
- テーマの目的など深く考える
0705_テスト
テスト投影しました。
想像していたより、綺麗に投影できた為、
この方向で制作していこうと思います。
ToDo
- 実際に黒板に描いたものも撮影&投影してみる
- 実際に投影する映像はどのようなものにするのか具体的に考える
- ただ投影するだけでなく、実際の黒板の機能も活かせないか考えテストする。
アイデア(映像の内容) - 社会人になる、旅立つあなたに向けて、大学生を振り返る(私目線)
- 黒板なので、学生の思い出
- 特に大きなストーリーは無く、ループさせる
アイデア(投影) - 体感型にする(チョークで書いてもらう)
- 黒板の外から中に入ってくる(黒板を飛び出す)
0628_今後の方針
動く黒板アート
プロジェクターで映像投影(ロトスコープしてコマ撮りにする)
↓
部分的に実写のものと合成
↓
黒板にプロジェクターで投影
参考
0616_案
一つの画面内でデジタルアナログ融合した映像作品
- コマ撮り
- モーショングラフィックス
- 昔のモニターに今の映像を映す
- モニターの後ろに映像投影
- 8mmビデオで撮影
0531_テーマ発表
テーマはこのまま、具体的な内容、コンセプトなどしっかり考えていく
アナログとデジタルの違いを表現したらいいのではないか
アナログ
- 複製すると劣化していく(生きてると感じる)
- 一生物、自分のものとなる
- 予測できないものができる
デジタル - 完全に自分のものではない
- 一生物ではない
- 複製してもおなじものができる
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0530_テーマ発表
最近のファッションや、イラストなど、昔流行ったようなものが
もう一度流行りがきている。
『令和元年』
新時代が始まっていくこのタイミングで、今は使われなくなったものに
もう一度焦点を当てていきたいと思う。
0524_今と昔の融合
- VHSで現代の映像を劣化させる(今の風景、ドローン)
- 白黒、カラーで今と昔を分ける
- 昔のもの(白黒)に投影する(色)
- Nam June Paik
0524_案
- 物を使って見る
布、鏡、風、水、実写(コラージュ)、車窓、階段、ガラス - レトロなものを集めてみる
昔の雑誌(古本)、古着、カメラ、ケータイ、(ハードオフとか) - レトロな場所に展示する(投影)
- 昔と今を合成して見る
0520_レトロと現代
レトロ
- カセットテープ
- フィルムカメラ、ビデオ
- 喫茶店
- 銭湯
- ファミコン
- アナログテレビ
- 古着
現代 - スマホ
- プロジェクションマッピング
- デジタルサイネージ
- 高画質カメラ
- 4k
調査 - CM
- 古民家カフェ
- リノベーション
- 歴史プロジェクションマッピング
0517_研究内容の方針
最近のファッションや、イラストなど、昔流行ったようなものが
もう一度流行りがきている。
実際に、私も、昔流行ったような服や、イラストにすごく惹かれている。
そして、レトロなものが好き、すごく可愛いと感じる。
- レトロイラスト
- レトロデザイン
- 80年代デザイン
レトロ(英:Retro)とは、retrospective(回顧)の略語です。懐古的である・古いものを好む……等の意味を指します。明確な年代を指すことはなく、「感覚」を指すことが多いようです。
デジタルネイティブと呼ばれる今の若者たちがレトロを好むのは「不完全さ・儚さ」を欲しているからだと推測します。
- もう一度、レトロなもの、昔流行ったもの(年代は検討中)を
現代のものと融合して制作したら、新しいものを作れるのではないか。 - 今は使われてない昔のものに焦点をあてる、同年代の人にも見てもらえる
- 現代の大学生の日常を昔風(80年代?)風にデザインする(イラスト)
- 古着など、昔のものにプロジェクションマッピングで投影する
0515_今後の展開案
グッズ
服、バッグ(印刷、刺繍)、フライヤー、ポストカード
WEB
更新情報、グッズのページ
映像
日常の光景が絵になる、グッズに入る、ロトスコープ
ZINE
商品紹介?、イラスト、写真
空間演出(展示)
実際の販売会場をイメージしたような展示、映像投影
0515_日常を切り取って貼ったようなイラスト
なぜ日常?
- 日常の風景を日常にさせたくない(残したい)
- 日常生活の中にかわいい(おしゃれ)あふれている
- 日常が普段から好き(よく写真に収めちゃう)
- ありそうだけどあたたかみがある、なんだか親近感わきそう
モノクロにする? - 無彩色好き
- シンプルでモダンな雰囲気もだせる
- 男女こだわらずうけてもらえやすい
- 色がないほうが、それぞれイメージしやすい
0515_今までのグッズ(イラスト)
2019_2_日常を切り取って貼ったようなイラスト
2019_日常を切り取って貼ったようなイラスト
2018
0502_ブランド研究
ブランド(ショップ)
- agnès b.
- A.P.C
- DANTON
ブランド(イラストレーター) - NagabaYu
- NishikuboSayuri
- TatsumiNao
- かざまりさ
- Rakoshirako
アーティスト(空間演出も含む) - Yoshirotten
- 森本千絵
Website - NishikuboSayuri
- FROM WHERE I STAND
- NagabaYu
0502_研究テーマ案
空間演出と、ブランディングのどちらかにしようと考えていたが、
ブランディングの一部として、空間演出も取り入れようと思う。(仮)
今後の流れ
- 現在あるブランドの研究
- 自分のブランドの方向性(全体の雰囲気とか)
- 試作
0426_テーマ決め
空間演出
- 布
- 鏡
- 風
- 水
- 実写
- 車窓
- 階段
- ガラス
『373』ブランディング
- グッズ
- 空間演出
- 映像
- web
- zine