SubTitle ・・・・・・・・・・・・・・・・
喫煙所の治安向上を狙ったポスターの制作
喫煙者の肩身は年々狭くなっている。ラークを愛煙するおじさん曰く『昔は駅のホームでも、職場でも吸うことができた、座席の肘置きや待合室など面影が残ってる。今じゃ目の敵だよ。』とおっしゃっていた。喫煙者割合が17%を下回る今、SNSやメディアが人々に浸透している中でこういったマイノリティは標的として叩き易く風当たりが強い。しかしここで取り上げられる事案はポイ捨て、受動喫煙を伴うエリア外での喫煙等が中心で喫煙者が自身の首を絞めている状況にある。実際に九産大ではポイ捨てやエリア外での喫煙が問題で全喫煙エリアに張り紙がされている。私が思い出せる限りでも半年以上前から張られているポスターで改善している様子がないので、どうアプローチすれば減らすことができるか考えた。
喫煙所のバッドマナーを意識付け、促すポスター
各喫煙所に合わせたA4ポスター3枚
中村 暁成
Illustrator
Photoshop
Power point
2022.09.22 -
1~3回目:企画・方針決め
4~9回目:調査に基づく試作・制作
10~12回目:提案書作り・制作
13回目:学科サイトまとめ・発表
現状の問題を実際にサーチ
ポスターの方針を決める
ポスター制作
実際に施設課に伺ってみる
側溝に捨てられたごみが問題なため、側溝に落ちたたばこのイラストを採用。一目見たときの情報を最小限に、側溝に気を付けるように促すことを意識。
喫煙所が広いため目につく色合いを意識して制作した。
灰皿まで行かずにアスファルトにもみ消し、ポイ捨てされたごみが多かったためそこを訴求したイラストへ。
・中央会館横
中央会館を囲むように2号館の大階段(通称Mステ階段)へつながる通路の脇にある喫煙所。雨風が凌げる。通路と喫煙所の距離が狭く喫煙エリアの境界線があいまいな点が問題。階段が良い腰かけになってしまい通路を塞いで喫煙する人が多い。また喫煙所外で吸う影響かポイ捨ても多い。
・23号館脇
九産大前駅から一番近い学内喫煙所。隔離された形の立地で、喫煙エリア外で吸う人はいない。しかし喫煙スペースが広いことが裏目に灰皿まで捨てに行かない人が多い。駅から近いこともあってか2番目に利用者が多い。
・図書館裏
図書館裏の脇にある階段を地下へ降りたところにある喫煙所。地下にある為人目につかず落ち着いて吸うことができる。灰皿の近くの側溝へあふれたタバコが落ちてしまう問題あり。意図して捨てたタバコの包装も見られた。
・マナーを守っている人と守っていない人、非喫煙者のすみ分けを考える。
・喫煙所がどのように変化すればお互い気持ちよく共生できるのか。
→喫煙所は独立で離れた場所にあり、問題点は喫煙所内でのみ起こっている。
すぐ近くにあるのに灰皿に捨てない喫煙者はおそらく自覚なくポイ捨てをしている。
掲載されて1年~2年経っても改善されない=文字量、掲載場所等の問題でまだ既存のポスターを読んでもらう段階に至っていない
喫煙者と非喫煙者のすみ分け・吸う人に不快にならないポスター
各喫煙所の利用マナーに沿ったデザインの違う3枚を製作する
・神経を逆なでしないようなポップなイラストにする。
・一目見てもらえて、一瞬で言いたいことが伝わるポスターが理想。
・良喫煙者が見ても不快にならないデザイン。
九産大施設課によるマナーに対する苦情の張り紙
☆良い点
・喫煙所撤廃でかなりインパクトがある
悪い点
・無機質・文字数が多い
・張り紙にしてしまうと情報量に対して文字が小さくなってしまい読まれない
図書館裏の喫煙所はポイ捨てはかなり少ない方だがグレーチングと灰皿の距離が近くたまに誤って落としたであろうタバコが1~2本ある。
金曜3限終わり時点で某所にポイ捨てされていたタバコ
セブンスター:1本
メビウス:6本
キャメル:1本
すぐそばにあった吸い殻のみの分析になるが、同じ場所に同じ銘柄の吸い殻が固まって捨ててある点からモラル低めの一部の人間がその場でポイ捨てを繰り返していると予想できる。
某駅チカ喫煙所ではハイライト、メビウスを中心に吸い殻が固まっていることも気づいた。