情報デザイン論|2025
芸術学部| 前期 水曜2限|15102講義室
汎用シート|CommentScreen
第10回|2025.06.18
文字
- 文字の歴史
- 文字と社会
- 日本の言葉と文字
タイポグラフィー
- 組版
- フォント
- WebFonts
Infographics
- インフォグラフィックスの要素
- データインク比について
- Pictgram, Sign, Icon, Map, Chart, Diagram, Graph, Table
- 参考:CorporateIdentity
- 美しさ以前に、情報の提示の仕方への総合的な配慮が必要
Infosound
- 音環境
- 音のデザイン
第9回|2025.06.11
はじめに
- 大学院生の実験へのご協力のお願い
芸術研究科|諸琳/デザイン特別研究
聴覚の心理(前回未解説)
- 耳の構造
- 音の三属性
- 音の認知
- 錯聴
意見交換
- 私が見聞きした不思議体験(錯覚? いや確かに見た・・など)
汎用シート - 参考:超心理学・シミュレーション仮説
- https://www.isc.meiji.ac.jp/~metapsi/index.htm 石川幹人(明治大学)
- https://ohkado.net/ 大門正幸(中部大学, バージニア大学)
- Wikipedia:イアン・スティーヴンソン(バージニア大学)
- Wikipedia:ニック・ボストロム(オックスフォード大学)
文字
- 文字の歴史
- 文字と社会
- 日本の言葉と文字
タイポグラフィー
- 組版
- フォント
- WebFonts
第8回|2025.06.04
視覚の心理(前回の続き)
- 物理像と知覚像
- 奥行き知覚
- 運動知覚
聴覚の心理
- 耳の構造
- 音の三属性
- 音の認知
- 錯聴
第7回|2025.05.21
はじめに|学期末レポートについて
- テーマ: XXXXXXについての私の提案
14回の講義の中で、あなた自身が最も関心を持った話題について、あなたが感じている「問題」を提起し、文献、ネット等にある知見を参照しつつ、それを解決するアイデアを語って下さい(XXXXXの部分は自由に設定してください)。
- 形式:A4サイズ 1ページ(文字+図版)> PDF形式(.pdf)
- タイトル(中央揃え)
- 学籍番号と氏名(中央揃え)
- 本文( 9pt 2段組 )
- 序論:現状の「問題」を提起してレポートの目的を明確にして下さい。
- 本論:具体例を交えて話題を展開して提案を述べて下さい。
- 結論:はじめの「問題」に対する提案を、簡潔に記して下さい。
- 文体(である調、ですます調)については、自由とします*1。
- 参考文献(7pt程度)
- 執筆年月日(右寄せ)
- 締切:7月16日(水) 授業最終回の日
- 提出先: inoue.ko ※ ip.kyusan-u.ac.jp (※ → @)
- 提出ファイル名:学籍番号.pdf 例:24AS000.pdf
- 割り付け参考イメージ:
report.pdf
前回の続きから
視覚の心理
- 眼球の構造と視覚像
- 光と色
- 視野
- 視点と視線
- 物理像と知覚像
- 奥行き知覚
- 運動知覚
- 認知心理学
第6回|2025.05.14
情報環境
- 私たちにとって環境とは
- 現実空間
- 拡張現実空間
- 仮想空間
情報災害
- 情報環境の現状
- 情報災害の事例
意見交換
身の回り(情報環境)の整理について、工夫していることを教えて下さい。
第5回|2025.05.07
はじめに
前回の続きからはじめます。
- 情報アーキテクチャ
- 情報構造のパターン
- ナビゲーション
- 情報の整理
- 5つの帽子掛け
- 分類について
- カテゴリとタグ
情報共有のための意識改革
- クラウドファースト
- 「実体渡し」から「アドレス渡し」へ
- Push型からPull型へ
- 対面・同期から遠隔・非同期へ
意見交換
「私の情報整理術」:日々必要な情報をどんな方法で整理していますか。
第4回|2025.04.30
はじめに
前回の話題「アートとデザイン」について
汎用シート
>個人の感想:Art-Design-Technology
情報デザインとは
- 情報デザインの様々な定義
- 情報デザインのフィールド
- 情報×デザインの「てにをは」
- 情報デザインの 5W2H
情報アーキテクチャ
- 情報構造のパターン
- ナビゲーション
情報の整理
- 5つの帽子掛け
- 分類について
- カテゴリとタグ
意見交換
思考実験:今日本で大規模停電が起きたとすると・・・・
第3回|2025.04.23
デザインとは
- Designという語を辞書でひくと
設計、計画、立案、企て、予定、図案・・・
- 日本デザイン学会におけるアンケート 1959
「Designを日本語にすると?」 > 「計画・設計」が多数
- Designの語源
- designare(ラテン語) = 印を付ける、区分して描く
- designate = 示す、指示する、任命する、名付ける、呼ぶ
- 日本の学校教科書では、デザインは「美術」に含まれていますが…
デザインの領域
人間の三角形構造およびデザインの三角構造|川添登
PD: <人間と自然>-より豊かな自然の利用を CD: <人間と人間>-より深い相互の理解を ED: <人間と技術文明>-より良い生活の設計を
参考:川添登, 現代デザイン講座4 - デザインの領域 (1969年)
デザイン思考
デザイン思考を説明する文献やWebサイトは数多く存在します。
まずは図解で確認しましょう。 > GoogleImage:デザイン思考
- 1) 共感(Empathize)
- 2) 定義(Define)
- 3) アイデア創出(Ideate)
- 4) プロトタイピング(Prototyping)
- 5) 検証(Test)
- 6) 実装(Implement)
栽培思考と野生の思考
- 栽培思考:予見と計画・・近代のデザイン
- 野生の思考:Bricolage
人類とデザイン
右図は、人類史上の「革命」を私なりの視点で図にしたものです。ユヴァル・ノア・ハラリの「サピエンス全史」には、認知革命>農業革命>科学革命という3つのタームとともに、「人は幸せになったのか?」という視点で、人類史を語っていますが、そこに定住革命という視点を入れると、「計画する人」は、以下のような大きな転換点を超えて現在に至っていると考えられます。
- 認知革命:言語による「虚構」の構築
- 定住革命:約1万5千年前(縄文)
- 農業革命:約1万年前
- 第一次産業革命:石炭>蒸気機関が手作業を肩代わり
- 第二次産業革命:石油>電気による大量生産
- 第三次産業革命:マイクロエレクトロニクス(ME)と情報技術(IT)による、ビジネス・システムの構造的な変化
- 第四次産業革命:AIとIoTによる、より高度情報革命(日本は周回遅れ)
- 第五次産業革命:Google:第五次産業革命
Universal Design / Inclusive Design
ユニバーサルデザインとは、バリアフリーをさらに発展させた考え方で、年齢、性別、障害の有無、文化や言語の違いに関わらず、あらゆる人に対応した設計を行うことを意味します。インクルーシブデザインもそれに近い概念で、多種多様な人々がいることを理解し、誰にとってもアクセシブルで使いやすいものを目指す設計行為です。「試験に出る問題」ではないので、この2つを厳密に区別することに熱心になる必要はないと思いますが(個人の見解です)、一般に、ユニバーサルデザインはデザイナーが考案するのに対して、インクルーシブデザインの場合はデザイナーだけでなく「排除されてきたマイノリティを一緒に巻き込んで」デザインする・・といったアプローチの違いがあります。
SustainableDesign
Sustainableとは、「持続可能な」という意味です。「世界の人々が今後何世代にもわたって人間らしい生活を長く続けてゆくことができる、サスティナブルな社会の実現」( Declaration on Sustainable Design )を目指すデザイン行為を総称して、サスティナブルデザインといいます。
私たちの身の回りには様々な「問題」が山積しています。持続可能な未来を実現するには、歴史を遡り、世界全体を俯瞰して、問題解決のための総合的なアイデアを見出すことが求められています。
- ウルグアイ大統領 ホセ・ムヒカの国連でのスピーチ
- 日本の人口推移
- 日本人の死因 厚生労働省のページ
- 不慮の事故 子どもたちのまわりにある危険
- 自殺 働く世代にのしかかるもの
- 環境放射線 同・原子力規制委員会 全国の放射線情報
- 日本の避難誘導サインの実態|防災システム研究所(山村武彦氏)調べ
- いにしえからの警告、神社の前で津波が止まる|動画
意見交換 アートとデザインの違い
Words & Books
- 人は誰でもデザイナーである。ほとんどどんなときでも、われわれのすることはすべてデザインだ。デザインは人間の活動の基礎だからである。ある行為を、望ましい予知できる目標へ向けて計画し、整えるということが、デザインのプロセスの本質である。
生きのびるためのデザイン|V.Papanek|1971
→ Google: Design for the Real World PDF
- 何か問題があるとしたら、それはあなたのせいではなく、おそらくはデザインの問題なのだ。
誰のためのデザイン|D.A.ノーマン|1988
- 最も巧みな蜜蜂と最も無能な建築家の違いは、
建築家が設計図にもとづいて仕事をすることである。
P.J.ウイルソン|1983 「人間−約束するサル」
- Design is not just what it looks like and feels like. Design is how it works.
Steven Paul "Steve" Jobs
- Think Globally, Act Locally.
- Less is more, more is less
Mies van der Rohe|1886~1969
- 科学・技術の方法や道具は、
安くてほとんどだれでも手に入れられ、
小さな規模で応用でき、
人間の創造力を発揮させるようなものでなくてはならない。
Small is Beautiful|E.F. シューマッハ|1973
第2回|2025.04.16
はじめに|前回の投稿に関する補足
情報とは何か
- 物質・エネルギー・情報
- 情報を捉える視点
情報量
情報の「量」を数値化する際、以下の2つの考え方があります。
- 出来事(E)の知らせ:可能性の選択肢が多い → 情報量が大きい
\[ I(E) = \log_{2}{N} \]
- 出来事(E)の知らせ:出現確率が小さい → 情報量が大きい
\[ I(E) = -\log_{2}{P(E)} \]
選択肢N が 256通りあって、それが等確率に起きるとすれば、その1つが選ばれる確率P は 1/256 となるので、上の2つの計算結果は同じ 8 (bit) となります。2つの式は、同じことの裏返しの関係になっています。
参考:関数電卓で \(\log_{2}256\) を計算したい場合は、以下のように入力します。
log(256,2)
情報量と編集|IDEA WORKSHOP
- 面白い!・・を生み出す「編集」とは
- 汎用シート(4月16日のシートを参照)
第1回|2025.04.09
この講義を受講するにあたって
この講義の目的は、みなさんが「情報とデザイン」について「考える」きっかけを提供することです。講義で話したことを「覚える」必要はありません。「その情報がどこにあるか」あるいは「どんなキーワードで検索すればいいか」がわかっていればそれでOKです。
ノートは「講義内容のメモ」というより、「自分の考えをメモする」ということを心がけて下さい。あなた自身の考えを整理することが大切です。
ノートは、事後に再編集できるようデジタル(PC持参)を推奨します。
単位認定について
試験は行いません。授業中の投稿と期末レポートの提出をもって評価します。
- 形式要件を満たした投稿・レポート提出があればOKです。
- 受講生それぞれが独自の視点と見解を持つことを前提に、レポートの内容に関する評価は +α 部分とします(要件を満たしていれば A)。
- レポートの形式、締め切り、テーマ等は、第8回の授業で提示します。
学びの情報源について
- Web検索やAIチャットは、物事の概要の把握に有効です。積極的に活用して検索に関する経験値を上げて下さい(賛成・反対、両方の意見を検索)。
- テレビ・ラジオは、今まで検索してみようとも思わなかった、未知の話題が飛び込んでくることがあります。知見を広めるという意味では非常に重要なメディアです。ただし、テレビにはスポンサーというものがついていて、情報にバイアスがかかっているので、それをふまえることも必要です。
- 書籍は、知の全体像を把握するのに重要です。時を経ても色あせない「名著」といわれるものがあります。是非、積極的に読むようにしてください。
理論について
この科目には「論」という文字がついています。「理論」のことです。
辞書によれば、以下のように記載されています(引用:goo辞書)。
- 1) 科学研究において、個々の現象や事実を統一的に説明し、予測する力をもつ体系的知識。狭義には、明確に定義された概念を用いて定式化された法則や仮 説を組み合わせることによって形作られた演繹的体系を指す。
- 2) 特定の研究領域や個々の学者の学説や見解を指すこともある。
- 3) 実際の経験から離れて純粋に思考の中で組み立てられた知識。「実践」に対立し、否定的意味で使われることが多い。
ちなみに、対義語は、「実験」です。
さて、簡単に(乱暴に)言えば、理論というものは、ほとんどの場合、「ああすればこうなる」とか「ああであればこうである」というかたちで、何らかの法則を述べたものになります。何かと何かの「関係」( 因果関係・相関関係)を説明する知識、あるいはその解釈のことを「理論」というわけです。
世の中には「○○理論」といわれる「理論」がたくさんあって、情報デザインに関連するものとしては、美学の世界の理論もあれば、心理学の世界の理論、また工学分野の理論も含まれます。この授業では「情報」のデザインについて、世の中にある様々な「ああすればこうなる」 という理論を様々な視点から紹介します。理論を知ると様々な「予測」や「制御」が可能になります。この講義で紹介する様々な知見が、みなさんの思考の糧になれば幸いです。
学問の姿勢
- 何かについて考える時は、その外部が見えるところまで「引いて」考える
- 教科書を読むときは「教科書に載っていないこと」を確認する
- レアな現実、自然界に学ぶ。
- Think Globally, Act Locally.
- 何かを「創造」するときは、それがもたらす弊害を「想像」する
問題の本質に気づくこと
- 日本語でいう「問題」には、Question と Problem があります。
Problem は人から与えられるものではなく、その答えも一つではありません。何が問題(Problem)で、それをデザインの力でどう解決するか…。現実の問題は試験問題と違って答えが一つではありません。TVのニュース・解説、専門家の言う事、学説、意見というものは実に多様ですし、何が「正しいのか」ということも、その人の価値観・モノサシによって変われります。もちろん、私の話も「ひとつの考え方」を紹介しているにすぎません。大人の話を鵜呑みにせず、様々な考え方に触れた上で「自分の考え」を築き上げて下さい。
- 視点を相対化する(Reframing)
自分から見える世界を、もう一段高いところから俯瞰して、他の人(他の文化圏の人)には、世界が違って見えていることに気づいて下さい。
- 付記:哲学について >大学での学び
意見交換
「最近の関心事」 について、共有と意見交換を行います。
- みんなに聞きたい「◯◯◯◯◯◯ってどう思います?」という話題を以下のシートのフリーエリアに自由に書き込んで下さい。いずれかをピックアップして、意見交換したいと思います。
汎用シート
APPENDIX
デジタルスキルについて
> ICT入門