3DCG演習
情報デザイン専攻2年 選択(集中講義)
3DCG演習/2024
演習概要
演習の目的
3DCG(3Dimensional Computer Graphics)とは、幅・高さ・奥行き(x,y,z)という3つの軸(次元)を持つ仮想の空間上に、仮想の被写体・照明・カメラを配置して、計算によってカメラから見えるイメージを作り出す技術です。
この演習を通して学んで欲しいことは、ソフトの使い方ではなく、3DCGの基本的な概念と、CG特有の表現の可能性についてです。
各回の内容
- 1. オリエンテーション
3DCGの歴史と現状/3DCGの基礎概念/使用ソフトウエア - 2. 3DCGツールのインターフェイスと生成手順
3面図/カメラ・照明・オブジェクトの配置/移動・回転・拡大縮小 - 3. 形状編集とレンダリングの基礎
頂点・線・面の編集/掃引体・回転体の生成/レンダリングの手順 - 4. 課題制作I-1 「デジタル・オブジェ(静止画)」
各種の形状編集によって日用品等の事物をモデリングし静止画作品を制作 - 5. 課題制作I-2
補足説明:マテリアルとテクスチュアの設定について - 6. 課題制作I-講評
事物のモデリングについて、プレゼンテーションと講評を行う - 7. 課題制作II-1 「デジタル・スペース(静止画)」
詳細なモデリングを行い、実写合成も含めた「室内風景」の静止画作品を作る - 8. 課題制作II-2
補足説明:各種3Dモデルデータのインポートについて - 9. 課題制作II-3
補足説明:各種照明の利用法とレンダリングアルゴリズムの使い分けについて - 10. 課題制作II-講評
空間のモデリングとレンダリングについて、プレゼンテーションと講評を行う - 11. 3DCGアニメーション
タイムライン、動画フォーマット、各種動きの設定方法について - 12. 課題制作III-1 「デジタル・アニメーション(動画)」
キーフレーム、モーションパス等を利用したアニメーションを制作する - 13. 課題制作III-2
補足説明:各種デフォーマによる変形/パーティクル/その他の特殊効果
14 課題制作III-3
補足説明:アニメーションクリップの編集/ビデオオーサリング
予定課題
課題1 「Objetos Imposibles(プロダクトデザイン)」
日常的な事物(工業製品等)をリアルに再現しつつ、その形状を「ありえない形」にひねって作る。基本的なモデリングのスキルを身につけつつ、写真ではなくCGならではの表現の可能性を探って下さい。
課題2 「My Atelier(空間デザイン)」
家具・器物をモデリングするとともに、壁や床、ポスター・書籍・描きかけの絵などを、テクスチュアマッピング、また、発光する照明器具も含めて下さい。
空間は物理的な制約から逸脱して構いませんが、壁・床・机・椅子のサイズなどは実物を参考に数値入力することをお勧めします。
課題3 「Another World(アニメーション)」
- 動画の形式は自由(実習室で再生できる形式であれば何でも可)
- 音声の有無は自由
カメラのウォークスルー、メ カニカルアニメーション、キャラクターアクション、パーティクルエフェクトの応用など、アニメーションの形式は自由です。実写では難しい、3DCGならではの表現可能性を模索してください。
参考テキスト等