Rendering
Blender Tutorial
レンダリングとは、素材・データを一定の手続き(プログラム)によって静止画・動画・音声などを生成することを言います。
Blenderのレンダリングは、Topbar > MainMenu > Render から行います。
静止画の場合は、レンダリング後にメニューから画像ファイルとして保存、動画の場合は指定されたディレクトリに自動的に書き出されます。
レンダリングを中止したい場合 [ESC] キーです。
RenderingEngine
レンダリングエンジンとは、最終出力を得るためのプログラムのことで、Blenderには、Eevee、Cycles、Workbench という3つのレンダリングエンジンが搭載されています。処理時間・品質・可能な表現等に違いがあるので、目的に応じて、ユーザ自身で選択することになります。レンダリングエンジンを変更すうとマテリアルの設定等に違いが生じることがあるので注意が必要です。
Eevee:ラスタライズレンダリングエンジン
OpenGL を用いたリアルタイムレンダリングエンジンで、 PBR(Physical Based Rendering)マテリアルのレンダリングが可能です。3D Viewport の中でインタラクティブに使用できるとともに、高品質なファイナルレンダーとして使うことも出来ます。
- 高速・高品質
- Blender 2.8系以降に搭載
Cycles:レイトレーシングレンダリングエンジン
Cyclesは、プロダクションレンダリング用の物理ベースのパストレーサーで、反射や屈折を扱うことができます。高品質な出力に対応する柔軟なシェーディングノードを備えています。
- 低速・超高品質
- Blender 2.61以降に搭載
Workbench:プレビューレンダリングエンジン
モデリング・アニメーションプレビュー中の高速レンダリング用に最適化されたレンダリングエンジンです。主に 3D Viewport内の表示で利用されます。
- 超高速・低品質。
- Blender 2.8系以降に搭載
RenderProperty
レンダリングエンジンの選択や、品質に関わる設定は、PropertyEditor の RenderProprety パネルで行ます。
設定項目
- Render Engine:Evee(Default)/ Cycles / Workbench
- Dvice:CPU / GPU(GPUを搭載したマシンの場合)
Cycles を選択した場合の GPUアクセラレーションレンダリングでは、 Preferences > System > Cycle Rendering Device で互換性のあるデバイスを有効にします。 - Sampling:エンジンによって意味が異なりますが、一般に数値が大きいほど品質が高くなります。
- Viewport / Render:プレビューの品質とレンダリングの品質を区別して設定します。低速なマシンの場合は、プレビュー品質を下げるとよいでしょう。
OutputProperty
出力サイズやファイル形式等の設定は、PropertyEditor の OutputProprety パネルで行ます。
設定項目
- Resolution:解像度 X:1920 Y:1080 100%
低解像度で全体を確認したい場合は、100% > 50% などに変更します。 - Aspect Ratio:縦横比 X:1.00 Y:1.00 (通常1:1)
- Frame Rate:フレームレート 24fps, 30fps など
- Output:出力先ディレクトリ
デフォルトでは、/tmp/ となっていますが、tmp は Macでは隠しディレクトリになっています。デスクトップなどわかりやすい場所に変更して作業する方がよいでしょう。 - File Extensions:保存時に拡張子をつける
- File Format:ファイル形式
- 静止画の場合:PNG, JPEGなど
- 動画の場合:FFmpeg Video, AVI など
静止画のレンダリング
- レンダリングの実行
Topbar > MainMenu > Render > RenderImage
- 画像の保存
RenderWindow > Menu > Image > Save
動画のレンダリング
- レンダリング実行
Topbar > MainMenu > Render > RenderAnimation
- ムービーファイルは Output Propertyパネルで指定されたディレクトリに書き出されます。