第1回|ガイダンス
ソーシャルデザイン応用演習/2021 2021.09.14
学科サイト|受講生一覧
AGENDA
- 以下名簿が表示されます。出欠確認をお願いします。
出欠確認・座席記録 - 講義はこのページの内容を解説するかたちで遠隔 LIVE 配信します。
- 本日の内容に従って、学科サイトの個人ページに情報を記載して下さい。
受講生一覧
以下、LIVE動画をご覧下さい。記事に沿って解説します。
記録動画の公開は9月17日(金)までとします。早めの確認をお願いします。
CONTENTS
はじめに
この授業の進め方について
- 状況を見ながら、対面と遠隔を切り替えて実施します。
- 授業連絡:ソーシャルデザイン応用演習/2021 に記載します。
K'sLifeの「連絡通知」( Push 送信 ) は使いません。 - 授業内容:このページと同様に1回分を1ページに掲載します。
授業概要
- 前半7回のテーマ
My Favorites 「私のお気に入り」を Webサイト上で紹介 - 誰でも簡単にサイトを構築できるサービス GoogleSites を利用します。
- Web制作を通して「情報の整理」の仕方について学びます。
- 情報発信に関わる様々な留意事項を学びます。
受講環境を整える
PC・ネットワーク環境
大学生活半年経過ということで、自宅のPC・ネットワーク環境が整っていることが望ましいのですが、未設置の場合は大学の教室を活用してください。
- コンピュータ実習室(17号館・デジタルラボ502)が利用可能です。
- 大学内の空き教室を利用しての受講も可能です。
WiFi は以下が使えます。ID, PW はK'sLife と同じです。KIND_Wi-Fi_1X_5GHz
Googleアカウント
すでに Gmail 等で利用中かと思いますが、いつでも・どこからでも Google にログインできるよう、アカウントのIDとパスワードを再確認して下さい。
https://www.google.co.jp/
学科サイトのページの確認
井上(貢)担当回の成果は、学科サイトの当該科目ページでリンク共有します。
学科サイト|受講生一覧
- 氏名部分を各自更新して下さい。
- 進行に沿って、ページの各項目が埋まるかたちになります。
スケジュール管理について
クラウドで共有できるプロジェクト管理ツールやスプレッドシートを活用して、作業全体のイメージを「見える化」して下さい。
プロジェクト管理ツールでは、プロジェクトの性質に応じて、何をどのようにチャート化するか、いくつかのプロトタイプが用意されていますが、要は5W2Hを意識しながら縦軸に作業項目、横軸を日程として整理すればよいので、普通にスプレッドシートを使った管理でもまったく問題ありません。
図版:ガントチャート by Malyszkz en.wikipedia.org/wiki/File:GanttChartAnatomy.svg
- GoogleDrive|SpreadSheet を使った事例
その他1|受講情報の管理について
日々届く連絡通知や資料、課題レポートのデータなどは、右のように科目ごとのフォルダを作って整理するとよいでしょう。連絡の本文はファイル名に日付をつけた形の.txt データにして整理しておくと楽です。
その他、情報の一元管理には様々な方法があるので、検討してください。
- GoogleDrive等のクラウドサービスを活用する
- 自身のWebサイトが準備できたら、自分用の情報管理ページをつくる
- 学科サイトに 氏名/MEMO のページを作って授業情報へのリンクを張る
その他2|ファイルの「拡張子」が見えていない方へ
拡張子というのは、index.html photo.jpg document.docx などの、ファイル名の後ろについている「ファイルの種類を明示する文字列」のことです。
パソコン購入時は、初心者がこの拡張子を間違って書き換えてしまうことがないように、あえてこの部分が「非表示」になっています。プロとして仕事をする際、これが諸悪の根源となるので、以下を参考に、拡張子が表示されるようにしておきましょう。
補足講義
デザイン思考
デザイン思考|Design Thinking という言葉は1990年代にIDEOのデビッド・M・ケリー、ティム・ブラウンらが提唱したもので、デザイナーの思考のプロセスを体系的に言い表したものです。
KJ法
文化人類学者の川喜田二郎氏がデータをまとめるために考案した手法で、そのアルファベット頭文字をとって KJ法。
ポストイットとマーカー、そしてホワイトボードを使って、以下のように情報を整理していく手法で、おそらくみなさんも総合学習の時間等で経験したことがあるかと思います。
- ポストイット1枚に対して絵や字で1つのアイデアを書く
- たくさんのポストイット=アイデアをホワイトボードに貼る
- 全体を眺めながら、それを貼り替えて、グルーピング
- アイデアのカテゴリーや方向性を絞り込んでいく・・
次週までの課題
私の「お気に入り」を JumBoard 上に書き出して、4〜7つのキーワードでグルーピングするとともに、ボードを画像として出力して、学科サイトの当科目のページに以下の形式で掲載して下さい。
**2021.09.14 ***My Favorites #image(xxxxxxx.png) ~
Google Jamboard について
電子的な付箋を使った情報整理ツールとして、Google JamBoard を利用します。
- Jamboardの作成1
- 以下にアクセス
https://jamboard.google.com/ - 自身のGoogleアカウントでログインして下さい。
- 右下の「+」(新しいJam)をクリック
- 以下にアクセス
- Jamboardの作成2 ← こちらの方法がおすすめです。
- GoogleDrive にログイン
- マイドライブの中(あるいは作成したフォルダの中)で右クリック
- その他>Google Jamboard を選択
- 使い方・・直感的に使えるので特に説明不要かと思います
- 共有方法
- 画面右上の「共有」から設定できます。
- リンクをコピーして、関係者に送るだけで共有できます。
- 保存・エクスポート
- Jamboard は GoogleDrive のマイドライブ内に自動的に保存されます
- その他、メニューからPDF形式で保存なども可能です。
APPENDIX|大学での学び(再考)
20世紀型の「学び」を相対化する
私たちは工業社会時代の常識を今もひきづっています。21世紀の情報通信環境は当時とは異なる社会を実現していることをふまえ、対面授業と遠隔授業それぞれの特性を生かした学びにシフトすることが賢明です。
- 空間と時間に拘束されない自由を活かす(遠隔・非同期の可能性)
- 空間と時間を共有する意味を考える(対面授業の可能性)
- 価値は時間で測るものではない(時給いくら的な発想は過去のもの)
- 日常と非日常(ケとハレ:柳田国男)
- 日常はルーチンワーク、非日常は共創活動の場
- 日常は「内部」的なもの、非日常は「外部」との交流
- 内部は、外部との交流によって「動的な秩序」を維持
- 人が「特定の時と場所」に集まる時空 =「祝祭」
- 祝祭的状況では、日常の価値観が逆転 > 日常の相対化
大学の本質はその「外部性」にある
- 大学は単に「教わる」ところではない
- 学問には常識を相対化する視点が必要
- 大学の価値は・・・
- 何ものにも拘束されない「自由」があること
- キャンパスという祝祭的な場を共有すること
注)右上の図では、学問や芸術を便宜的に点線円で囲んでいますが、本来そのような「囲い」は存在しないとお考えください。「外部」は連続的かつ無限です。
プロイセン型教育とプロジェクト型教育
プロイセン型教育 | プロジェクト型教育 |
教える | アドバイスする |
暗記型 | 探究型 |
教科書あり | 教科書なし |
科目別 | 科目融合 |
期末試験等(数値目標) | 成果報告プレゼンテーション |
成績表あり(評価) | 成績表なし |
完結・終了 | 問題がなくなるまで随時更新 |
竹内薫 「わが子を AI の奴隷にしないために」を参考に筆者追記
Question & Answer から Problem & Solution へ
Question と Problem。ともに日本語では「問題」です。問題を解くことに専念してきた多くの日本人は「問題は与えられるものである」という感覚に慣れてしまって「問題」そのものを疑うことをしないようですが、with AI の時代に人が精力を注ぐべきは、ググればわかるような Question に答える能力ではありません。人と社会が抱える Problem を見出し、これに対する Solution を提案できるようになることが重要です。
- ◯◯の授業で得られる情報量 << ◯◯の世界の情報量
- クリエイターに必要なのは「教科書に載っていないこと」に気づいて、その可能性を自ら探究し、アイデアを提案すること
- シラバスには「この授業では何が学べないか」は記載されていません。それは「授業の外部」の方が圧倒的に大きいからです。
- みなさんが日本語を習得したときのことを考えて下さい。言葉を学びはじめる前に「何が身につくのか」はわからなかったはずです。何が身についたのかは事後的にわかる。それが本当の「学び」です。
- 「何が身につくかが事前にわかる」のは、いわゆる「スキル教育」の範囲で、客観的に点数が付けられるレベルの仕事は、やがて AI に代替されます。
- 何が身に付くのか、何ができるようになるのかわからないけど、何かその先に面白いことがありそうだ・・。本来の大学での学びは、そんな感性と好奇心で取り組むことが基本で、それなくしてイノベーションを起こすことはできません。