LogoMark.png

情報デザイン概論/2020/1109

第8回 写真

情報デザイン概論/2020|地域共創学部|2020.11.09遠隔
情報共有シート|特設サイト

AGENDA


以下、動画をご覧下さい。記事に沿って解説しています。





本日のメニュー




はじめに

今回分のコメント雛形 の準備

遠隔授業の回は、受講生のみなさんに本日のテーマに関するコメントを求めています。講義の視聴する前に、特設サイトに、以下の雛形をコピーして、今回のテーマ用の「節」を作って下さい。

==写真|2020.11.09==
===写真との出会い===
◯◯◯◯◯、◯◯◯◯◯、◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯、◯◯◯◯◯◯◯◯、
◯◯◯◯◯、◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯、◯◯◯◯◯、◯◯◯◯◯。
<br>
===私の好きな写真===
* https://www.example.com
* https://www.example2.com
<br>


期末レポートについて

1. 写真略史

カメラの歴史の第1段階は、ギリシャ時代から用いられていたといわれる「針穴をあけた暗い部屋」、いわゆるカメラ・オブスキュラです。
暗い部屋の一方の壁に小さな穴を開けると、外の風景が穴の反対側の壁にさかさまに写し出される(倒立像ができる)という現象は、おそらくそのずっと以前から偶然的に知られていたと思われます。

中世の画家(例えばダヴィンチ)も風景絵画の補助手段としてその原理を利用しており、17世紀には、イタリアのボルタらが携帯用暗箱を用い、レンズとすりガラスによる暗箱が、18Cから画家の間に普及していたといわれます。

針穴のかわりに凸レンズをつけると集光面積が大きくなり、出来上がる倒立像 も明るくなります。像のできる面をすり硝子にしてトレースすれば風景画ができることから、レンズとすり硝子をもつカメラ・オブスキュラは18世紀ごろから 画家のあいだに普及するようになりました。これがカメラの歴史の第2段階です。

歴史の第3段階は、像を自動的に定着させる写真術の発明で幕をあけます。ニエプスのヘリオグラフィー(1824年)、タルボットのネガポジ法 (1835年)、そしてダゲールによるダゲレオタイプ(1839年)。特にネガからポジが複製できるというタルボットのアイデアは、画像の「複製」・「大量生産」を可能にしました。
タルボットによる世界初の写真集 自然の鉛筆(1844)

これらの発明によって多くの肖像画家や風景画家が転職を余儀なくされるほど、それは画期的な出来事でした。そして、後のイーストマン・コダック社のロールフィルム(1888)によって、35㎜スチールカメラの原型が完成します。

参考:写真家 > Photography/Links



2. 写真の技術

カメラの基本は「針穴をあけた暗い部屋」、いわゆるカメラ・オブスキュラです。針穴のかわりに凸レンズをつけると集光面積が大きくなり、出来上がる倒立像も明るくなります。
 カメラの構造は、一般に外界側から順にレンズ・絞り・シャッター・記録面となっており、記録面にはCCD、CMOS、有機薄膜撮像素子 などの撮像素子(イメージセンサー)が置かれます。フィルムカメラの場合の記録面は、35㎜・中判(6×6・6×9㎝)・大判(4×5・8×10インチ)など、様々なサイズがあります。

参考:GoogleImage:カメラ 構造


2.1. レンズ

カメラという機械にとって最も重要な光学系を構成するのがレンズです。レンズの材質は光学硝子という良質の硝子ですが、一般的にはクラウンガラス(K)、それに鉛を加えて屈折率を上げたフリントガラス(F)の二つになります。光学硝子は当然無色透明で均質であり、光の透過に関して等方であること、またレンズの設計に必要な光学常数、すなわち精巧な屈折率と分散率をもつことが要求されます。実際には、一枚の凸レンズだけでは光の波長による屈折率の差、いわゆる色収差が避けられないため、複数のレンズを群に構成して単体のレンズに見立てています。

レンズには Fナンバーという数値があり、それらもレンズの性能に関係します。略説すると、Fナンバーは「焦点距離/レンズの有効径」を表わす値(暗さの尺度と言えます)で、レンズの口径が大きくなり Fナンバーが小さくなるほど「明るいレンズ」ということになります。レンズは口径の大きなものほど分散・収差が大きくなりその分良質のレンズの製造が難しいため、一般的なレンズで Fナンバー1.4~2.8 程度、ズームレンズでは f4~f5.6 あたりが主流です。

「メディアの目」であるカメラの意義が、世界を客観的にボトムアップすることにあるとすれば、世界を細部まであざやかに写取ることのできるレンズはそれだけで価値があります。

しかし、「メディアの耳」であるマイクの場合と同様で、ムラがなくバランスのよい空間周波数特性*1が得られるということと、美的な映像を写し出すということとは必ずしもイコールではありません。技術的な成果が美的要求をすべて満たすものではないということは、どの世界にも言えることです。「レンズの味」という言葉もあるように、様々な収差によるボケぐあいというものがレンズの個性であり、私たちはそうした「味」を必要に応じて選択するという思考法も大切にしなければなりません。

2.2. 焦点距離

焦点距離はレンズの主点(後ろ側主点)から焦点面(フィルム面)までの距離のことですが、カメラの機能の問題として焦点距離が重要なのは、この値が画角(具体的には主点から画面の対角線の両端とを結ぶ線のなす角)に直接関わるという点です。例えば 35㎜フィルムの場合は、サイズ 36×24㎜で対角線 43.2㎜ですから、焦点距離 50㎜で画角 46度となります。

焦点距離が短くなれば画角は大きく(ワイドに)なり、長くなれば画角は狭く(望遠に)なります。人間の眼に自然に見える角度がほぼ50度であることから50㎜のレンズは標準レンズ、28㎜ や 35㎜は広角レンズ、じっと見つめる画角にあたる 85㎜ はポートレートレンズ、135㎜や200㎜などは望遠レンズと呼ばれます。この値が固定的なレンズを単焦点レンズ、この値を一定の範囲で変えられるものをズームレンズといいます。

ただし、同じ焦点距離何㎜と記載されていてもフィルムの大きさやCCDのサイズが変われば画角も変わるという点には注意が必要であす。例えば 6×6㎝のフィルムでは焦点距離 80㎜が標準画角となるし、35㎜よりサイズの小さい CCDを用いるデジタルカメラでは焦点距離が非常に短くても標準画角となる場合があります。様々なサイズの CCDを使用するデジタルカメラのカタログでは、物理的な焦点距離の記載が画角を説明するものとはならないため、従来のカメラの感覚で理解できるよう「35㎜カメラ換算で50㎜」などと記載されています。

2.3. 絞り

DOF.png

絞りはレンズの使用面積つまり明るさを調節する単純な機構です。絞り機構はレンズ群の中間にあって、複数枚の金属羽根で構成されています。レンズ鏡胴の絞りリングで開閉を調節しますが、リング上の目盛はレンズの解放F値から順に公比 √2 の等比数列で並んでいます。すなわち目盛を1段増やすごとに有効径が、1 / √2ずつ小さくなる(採光面積が半分になる)ことを意味します。これは主としてフィルムにあたる光の量を適正に調節するためのものですが、これは人間の目の虹彩と同様、絞れば被写界深度が深くなり前後のピントも合いやすくなるという映像表現上の効果の大きな機構です。

2.4. シャッタースピード

シャッターは、世界をとらえる「一瞬」というものにどの程度の時間を与えるかを決める機構であり、その選択可能性が大きなものほどカメラとしての機能は優れているといえます。一般的なスチールカメラでは4秒から1/4000秒までの間を1/2倍間隔で選択できるようになっていて、これは絞りの1段に対応してフィルムにあたる光の量を1/2ずつ調整する目的をもちます。「動くものを止めて写すか、動きを軌跡として写すか」といった、人間の目では直接見ることのできない視覚世界の表現に関わるものであり、写真メディアに特有のものです。


2.5. 照明

3. 写真というメディアの特質

3.1. 写真の情報量

3.2. 写真についての様々な議論

3.3. Typography とPhotography

私たちは文字と写真に囲まれています。両者の動的な関係について・・

参考文献等




特設サイトへの書き込み

授業冒頭でお知らせした、「写真との出会い」、「私の好きな写真」について、特設サイトにコメント及びリンクの掲載をお願いします。




第8回目は、以上をもって終了とします。
第9回は、対面授業となります。教室の方へご出席下さい。




APPENDIX




PAGES

GUIDE

DATA


*1 一般に、レンズの描写力はMTF( Moduration Transfer Function )と呼ばれるもので評価されますが、これは画像の細かさに対してどの程度までコントラストが正確に再現できるかをグラフにする形で提示されます。単に解像力(本数/ミリ)の高さだけでなく、レンズの空間周波数特性の分布が重要だということを意味します。
Last-modified: 2020-11-09 (月) 17:35:58