第4回 WordPress入門3
特定演習|情報デザインB|芸術研究科 博士前期課程|2020.10.07|遠隔
芸術研究科サイト
AGENDA
- WordPress を活用するにあたって重要な概念となる「カテゴリーとタグ」について説明し、それを活用したメニューの構築を行います。
ZoomMeeting 15:40 -
以下の会議室にお入り下さい
Zoomミーティングに参加する(終了しました)
本日のメニュー
メニューとウイジェット
メニュー
固定ページやカテゴリーワードをメニューバーに並べることで、一般的なサイトと同様のナビゲーション環境を構築することができます。メニューのカスタマイズには、「メニューの編集」と「位置の管理」の2つの設定作業が必要です。
- メニューに使える項目
- 固定ページ:常設的なページの利用(最も一般的な項目)
- 投稿:単体の投稿もメニューに登録できます。
- カスタムリンク:外部リンクをメニューに登録することができます。
- カテゴリー:カテゴリーに属する投稿記事が自動回収されます。
- メニューの編集
ダッシュボードから「外観>メニュー」で設定画面になります。- 固定ページ、リンク、カテゴリー等から項目を選択して、メニュー構造の設定部分へドラッグします
- メニューの階層構造は要素を移動するだけで簡単に設定できます
- ラベル(実際に表示される文字列)は自由に変更できます
- 最後に「メニューの保存」をクリック
- 位置の管理
メインメニュー以外にも複数のメニューを追加することができる設定になっています。したがって、テーマ(外観)上のどの位置に、どのメニューを表示するかを明示的に指定することが必要です。
ウィジェット
WordPressには、ウィジェット(ブログパーツ)が多数用意されています。
- ウィジェットが表示できる場所は
メインサイドバー、フッターエリア、ショーケースエリアなど
- ウィジェットの種類
- カスタムメニュー(メニューを複数持たせることができます)
- カテゴリー、タグクラウド(投稿記事を分類・検索表示できます)
- テキスト(自由なテキスト、HTMLの埋め込みコードも使えます)
- メタ情報(ログインボタン等が表示されます)
- その他、カレンダー、アーカイブなど多数あります。
テーマによっては、複数のページテンプレートを持っている場合があります。
サイドバーが表示されるタイプのテンプレートを使用して下さい。
カテゴリーとタグ
WordPressでは、投稿記事(情報要素)にカテゴリーとタグ(フォルダとインデックス)を付けることができるようになっていて、カテゴリーはメニュー項目として、タグは、タグクラウドなどを用いることで、記事の抽出に役立てることができます。
Category(Folder):
- 一定の観点から一挙に仕分けられるもので、階層構造を持つ
- 要素の集合を分類する観点(視点)は無限にある*1
- 観点(視点)を定めて要素を分類する際、(原則としては)ひとつの要素が2つ以上のカテゴリーに重複して存在することはない
TAG(Index):
- 要素に関連する「目印」で、系統的に整理されるものではない
- タグは、分類上の「観点」とは無関係に存在する
- ひとつの要素には複数のタグをつけることができる
カテゴリー・タグの命名
カテゴリーやタグは「投稿>カテゴリー / タグ」から一括して登録します。
- タグは「検索キーワード」になるもので、体系的である必要はありません。
- タグ名は自由につけることができます。
- タグには階層構造はありません。
カテゴリー・タグの活用
- 投稿記事のカテゴリーやタグは「投稿設定」パネルでチェックを入れる形で設定します。
- カテゴリーメニューを作るには、外観>メニューから・・
- カテゴリーから項目を選択してメニュー構造へドラッグ
- ラベル(実際に表示される文字列)は自由に変更可
事例紹介
APPENDIX
5つの帽子掛け
情報の整理には一般に以下の5つの視点があります。
by リチャード・ソール・ワーマン
- 1. カテゴリー Category ・・・共通の特徴をまとめた概念枠組で分類
*学部>学科>専攻・・などツリー状の階層構造になる
*全体を部分に区分けする方法は視点により様々 - 2. 時間 Time ・・・歴史年表、スケジュール、テレビ番組表など
- 3. 位置(空間)Location ・・・地図、サイトマップ
- 4. アルファベット順 Alphabet ・・・五十音順、番号順など機械的順序
*紙媒体で検索がしやすく。辞書や事典の多くはこの方法を採用 - 5. 連続量・階層 Hierarchy ・・・人気順、価格順など何らかの価値の順
*各種のグラフはこの基準によって視覚化されている
カテゴリーとタグ
ブログなどでよく見かける情報の分類法あるいは、手がかりについて・・・
Category
カテゴリーとは、特定の観点で要素を分類した場合の分類名称です。一般にこれは階層構造を持ち、お互いにカブることはありません。
例えば、学生Aさんは、○○学部△△学科というカテゴリに所属しています。学生ごとに所属はひとつですから、学生(要素)は皆、学部・学科という階層的な分類によってきれいに仕分けられることになります。
さてここで問題です。一般にひとつの要素が、複数のカテゴリーに属することはない・・・と言われますが、学生Aさんは、□□サークルにも所属しています。学部・学科という観点ではなく、サークルという観点で学生を眺めると、学生(要素)は、「帰宅部」も含めたサークル枠できれにに仕分けることができる・・・つまり、学生Aさんは、○○学部△△学科のカテゴリーにも属するし、□□サークルにも所属する・・・ということになってしまいます。
で、結論、これは構いません。例えばWebページのように、複数のメニューセットを同時に持つことができるような情報形態の場合は、観点の異なる複数のカテゴリー区分が共存しても問題はありません。
この場合、重要なことは、学部・学科分類メニューとサークル分類メニューとをごちゃまぜにしないことです。芸術学部と野球部がメニューの上で横に並んではいけません。学部メニューの中に経済・経営・商・工・・・・が並び、またサークルメニューの中には、野球・サッカー・ラグビー・・・などが並ぶ。というぐあいに観点(メニューセット)別に整理されるべきでしょう。
TAG
タグとは、個々の情報要素にまつわるキーワード、あるいは目印のようなものと考えるといいでしょう。タグは「点」として存在するので、いくら集めても整理されることはないし、また階層構造もできません。
例えば、学生Aさんに付けるタグとしては、「(好きな食べ物)カレー」や「(趣味)バイク」、あるいは「(資格)色彩検定2級」は有効かもしれません。そもそも「好きな食べ物」や「趣味」などは、一人の人間に複数存在するもので、それで学生全体をきれいに仕分ける・・・ということはできません。このように、分類上の数が多すぎるもの、整理に適さないあいまいなもの・・などが、「タグ」にふさわしい・・ということになります。
「(好きな食べ物)カレー」や「(趣味)バイク」をキーとして、全学生の中から該当者を抽出する操作は、それなりに意味のあることです。グループができるきっかけになるかもしれません。つまり、「分類」は無理でも、当該キーワードに関わる要素を集めるということに意味が見いだせる場合には、そのキーワードをタグとして扱うとよいでしょう。