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インターネットアーキテクチャの導入 のバックアップの現在との差分(No.0)


#author("2021-03-18T16:28:55+09:00;2021-02-04T19:26:07+09:00","default:inoue.ko","inoue.ko")
***社会システムへの
*インターネットアーキテクチャの導入
ポストコロナ社会への指針
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インターネットの考え方を社会システムに導入する・・ということが、サスティナブルな未来のデザインにつながります。
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**インターネットを支える哲学
***オープン
-仕組みをオープンにして、みんなで協働して作る

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***自律分散協調系
-ツリー型の組織からセミラティス型の組織へ
-両端のコンピュータがすべてを行う(経路上の資源に負荷をかけない)
-中央集権・トップダウンではなく、分散・ボトムアップ
-利他的な行動が自身の利益に還元される Win-Win
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***自然の生態系に学ぶ
-情報の「交叉と淘汰」を前提とする
-トップを置かない
-合意はざっくりと(決め事はゆるめに)
-机上の設計図ではなく、実際に動いているものを尊重する
 We reject king, president, and voting.
 We believe in rough consensus and running code.
'''Dr. David Clarke(MIT)'''

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***グローバル
-Think Globaly, Act Localy
-地理的・政治的境界を超えた情報共有
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***最適化しない・制限しない・ざっくりやる
-最適化を進めるのではなく、冗長・余白をもってゆるやかにつながる
-問題が生じた場合に、臨機応変に制限を行う
-「常態」を仮定するのではなく、常に「非常時」を前提とする
-確実に届く・・ではなく「ほとんど届く」程度
--90点台でよければ、つくるのが簡単
--届かないときは何度でも送ればいい
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***目標を定めない(上限なしの品質向上)
-目標を定めれば「目標を満たす範囲でのコスト削減」が行われ、目標以上のものは生まれない。目標を定めないことが、結果的にはよりよいものを生み出す。

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**付記:情報化について
人類は、これまで以下のようなステップで情報化を進めてきた。それは、すべて情報(ソフト)を物質(ハード)から分離(アンバンドル)する流れである。
-1) 言語
-2) 文字
-3) 貨幣
-4) アナログのデジタル化(サンプリング)
-5) プログラムにおけるオブジェクト指向(プロパティーとメソッド)

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