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WordPress/LocalServer のバックアップソース(No.1)

#author("2021-10-12T13:14:51+09:00;2020-01-24T20:47:25+09:00","default:inoue.ko","inoue.ko")
*WordPress|LocalServer
WordPress をローカルサーバーで動かす方法(練習用・試験用)
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WordPress は[[PHP]]で動くWebアプリケーションです。また記事はMySQLというデータベース管理ソフトによってサーバーに蓄積されるので、「ファイルをブラウザにドラッグして表示」といった、通常のHTMLファイルと同様の動作確認はできません。PHP と MySQL が動く環境を、すなわちローカルサーバー環境を、あなたのPC内に実現する必要があります。

大変面倒ではありますが、[[CMS]]の本格運用には、クライアントとサーバーの関係を理解し、さらに「[[PHPとは何なのか?>PHP]]」ということまで(ざっくりでいいので)知っておくことが必要です。

本格的な自力運用には、この体験は必須のものとなります。

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***XAMPP をインストール
ローカルサーバー環境を実現するためのソフトウエアパッケージに [[XAMPP>Google:XAMPP]] があります。[[オープンソース>OpenSource]]なので誰でも自由にダウンロードしてインストールすることができます。詳細を以下のページで解説していますので、まずはこれを準備して下さい。
-[[LocalServer]]

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***XAMPP のサービスを起動
アプリケーション > XAMPPマネージャーを起動して、以下のサービスを ''Runnning'' の状態にして下さい。
-Apache Web Server(PHPを含みます)
-MySQL Database
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***XAMPP の動作確認
-ブラウザのURL欄に http://localhost と入力してアクセスして下さい。
-'''''I't Works! ''''' のように表示されていればOKをです。
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***htdocs の確認
Webサーバーが配信するファイル(index.html 等)を設置する場所のことを''ドキュメント・ルート''と言います。XAMPP のドキュメントルートは、アプリケーション > XAMPP > ''htdocs'' で、そこに置いたファイルは、以下のようにアクセスすることで閲覧できます。
-htdocs 直下の index.html > http://localhost/ で閲覧可能
-htdocs 直下の sampleフォルダ  > http://localhost/sample/ で閲覧可能

WordPress はひとつのフォルダにまとめられたファイルセットとして提供されるので、ローカル環境で、WordPress を試す場合は、htdocs 以下にフォルダごと投入します。そして、閲覧アドレスは、以下のようになるのが普通です。
 http://localhost/wordpress/
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***phpMyAdmin でデータベースの準備
WordPress は、記事情報を MySQL データベースに保存します。したがって、WordPress をインストールする前に、データベースを1つ、事前に準備する必要があります。この作業は、 ''phpMyAdmin'' というデータベース接続クライアントツールを用いて行います。以下、その手順です。
-ローカルサーバー上の以下のアドレスにアクセスして phpMyAdmin を起動
 http://localhost/phpmyadmin/
-ホームのメニュー左端の「データベース」をクリック
-''データベースを作成する'' の部分で、以下の設定で「作成」
--''データベース名:任意'' ← 半角英数で、わかりやすい名前を
--''照合順序:utf8-general-ci'' ← 日本語を使う場合はこれ
-左のツリー上に、あなたが作成したデータベース名が見えると思います。
-それをクリックすると、右のエリアに「このデータベースにはテーブルがありません。」というメッセージが出ているはずです。
-通常のデータベース利用では、ここで「テーブル名」を定めて新規のテーブル(表)を作成し、データの追加・修正・問い合わせを行うのですが、WordPress は、インストールの段階でテーブルを自動的に作成するとともに、問い合わせも自動なので、ここでは「データベースが1つできている」ということを確認するだけで充分です。
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***WordPress 本体を htdocs へ
WordPressはその大半がPHPで記述されたプログラムファイルで、サーバー上に置いて動かす Webアプリケーションと言えます。入手したパッケージは、そのままサーバーのドキュメントルートに置くのが一般的です。
-WordPress.org から本体をダウンロードします。
https://ja.wordpress.org/
-解凍すると、wordpress フォルダができます
-htdocs へ wordpress フォルダをまるごと投入
&color(red){この時のフォルダ名 wordpress は、http://( URL )//wordpress/ のように、そのままアドレスに反映されます。これを違うものにしたい場合は、このタイミングでフォルダ名を変更しておくとよいでしょう。}:
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***パーミッションの変更
PHPはプログラムなので、サーバー内でそれが動けるようにファイルやフォルダのパーミッションを変更することが必要です。乱暴ですが、ローカル環境の場合は、すべてに 777(ユーザーの制限なく、読み・書き・実行可能)を設定するとよいでしょう。

「パーミッションって何?」という方は  > [[FilePermission]]

Macの場合は、以下の手順で変更できます。
-htdocs 内に置かれた wordpress フォルダを選択
-右クリック > 情報を見る
-共有とアクセス権の部分で、すべてのユーザに対して「読み書き」を設定
-直下の設定ボタンから、「内包している項目に適用・・」
以上で、すべてのファイルが 777(なんでも可)になるので、とりあえず動かすことができるようになります。
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***WordPress の初期設定
以上で下準備が整いました。次に WordPressを使うための初期化を行います。

#image(wp-install.jpg,right,30%)
-以下のアドレスにアクセスすると、右のような初期設定画面が表示されます。
 http://localhost/wordpress/ 

-はじめにデータベースの情報が求められます。以下のように入力します。
--データベース名:''作成したデータベースの名前''
--データベースのユーザ名:''root''
--データベースのパスワード:''なし(何も入力しない)''
&small(通常はユーザ名、パスワードを別途設定しますが、ここでは省略してデフォルトのままにしています。個人PC上での実験的利用なので、このままで問題ありません。);
--データベースのホスト名:''localhost''(そのままでOK)
--データベースの接頭辞:''wp_''(そのままでOK)

-次にWordPress の設定に関する情報入力が求められます。
--WordPress サイト名:''任意です''
--WordPress ユーザ名:''任意です''
--WordPress パスワード:''任意です''
--その他メールアドレス等

-以上で、インストール完了です。
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***動作確認
-''閲覧''
以下にアクセスすると、サイトが初期状態で閲覧できます。
 http://localhost/wordpress/ 

-''管理画面へのログイン''
以下のようにアクセスすると、ログイン画面が出ます。
IDとパスワードで、管理画面(ダッシュボード)に入ることができます。
 http://localhost/wordpress/wp-login.php
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WordPress自体の基本的な操作については [[WordPress/Basics]] をご覧下さい。
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