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	<title>JSSD5th2019 - 利用者の投稿記録 [ja]</title>
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	<updated>2026-05-19T19:41:18Z</updated>
	<subtitle>利用者の投稿記録</subtitle>
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		<id>https://design.kyusan-u.ac.jp/jssd5th2019/index.php?title=%E3%80%8C%E7%B7%A9%E5%92%8C%E3%81%8B%E3%82%89%E7%B7%8A%E5%BC%B5%E3%80%8D%E3%81%AE%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E7%A7%BB%E8%A1%8C%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E7%AC%91%E3%81%84%E3%81%AE%E7%94%9F%E6%88%90&amp;diff=3592</id>
		<title>「緩和から緊張」のエネルギー移行による笑いの生成</title>
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		<updated>2019-11-17T14:15:32Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;池田美奈子: /* 調査と分析 */&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;- 米中シットコム番組の分類と分析 -&lt;br /&gt;
; 吉松孝 / 九州大学大学院芸術工学府&lt;br /&gt;
: YOSHIMATSU, Takashi / Kyushu University　&lt;br /&gt;
; 池田美奈子 / 九州大学大学院芸術工学研究院&lt;br /&gt;
: IKEDA, Minako/ Kyushu University&lt;br /&gt;
: ''Keywords: Sitcom comedy, media, TV programme''　&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
; Abstract&lt;br /&gt;
: This research argues that laughter can occur at a transition from relaxation to tension in sitcom, using representative programmes in the United States and China. In the analysis of laughter using &amp;quot;energy theory&amp;quot;, the energy transition of “relief into tension” is not a premise of laughter, and laughter caused by “relief to tension” is not described. However, in sitcom, the occurrence of laughter in a scene that can be applied from &amp;quot;relaxation to tension&amp;quot; is confirmed. Therefore, this research reveals the generation factors of laughter caused by energy transfer. US-China program scripts will be applied to classifications,  proportions will be presented and  a commonality and structure between US-China will be clarified.&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==背景と目的==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ファイル:スクリーンショット 2019-03-12 12.57.25.png|サムネイル|図1.ジョークやユーモアでの笑いの生成構造]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　笑いの仕組みを解析する理論の１つ「エネルギー理論」では、先陣の研究者らが「緊張」（Tension）と「緩和」（Relief）という概念を用いて、心的エネルギーの移行による笑いの発生について論じてきた。「緊張」と「緩和」の二項の動きについて、「緊張から緩和」で説明される笑いはある。日本の落語における「笑い」を分析した桂(1993)&amp;lt;ref&amp;gt;［1］桂枝雀（1993）『らくごDE枝雀』（ちくま文庫）p49-p51&amp;lt;/ref&amp;gt;、長島(2007) &amp;lt;ref&amp;gt;［2］長島平洋（2007）「生理的に見た笑いの分布：桂枝雀の「緊張の緩和」論を検証するために（Ⅰ）」笑い学研究14,3-11,2007日本笑い学会&amp;lt;/ref&amp;gt;は「緊張から緩和」という概念を用いている。Martin,Ford（2018）&amp;lt;ref&amp;gt;［3］Rod A.Martin, Thomas E.Ford. (2018). The psychology of humor. An integrative approach. Acadmic Press &amp;lt;/ref&amp;gt;のエネルギー理論を用いた研究でも「Relief of Tension」（緊張の解放）によるユーモアは成立すると述べられている。Hurley (2011) &amp;lt;ref&amp;gt;［4］Matthew M. Hurley, Daniel C. Dennett, &amp;amp; Reginald B. adams, Inside Jokes: Using Humor to Reverse-Engineer the mind. MIT Press, 2011. （マシューMハーレー『ヒトはなぜ笑うのか』（2015年、勁草書房））&amp;lt;/ref&amp;gt;も「緊張をいかに解放するか」をエネルギー解放理論の前提に据えている。&lt;br /&gt;
一方、反対側のベクトルである「From Relief (Relax) to Tension」における笑いの発生については論述されておらず、「緊張をいかに解放するか」がエネルギー解放理論の前提に立っている。ジョークやユーモアに於ける笑いの生成構造は図１のようになる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ファイル:図2 シットコム番組での笑いの生成構造.png|サムネイル|図2.シットコム番組での笑いの生成構造]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　解放状態やリラックスした状態から緊張に持ち込まれた状態というエネルギーの移行は前提とされていない。しかし、実際、シットコム番組という番組形式においては、「緩和から緊張」に分類されるようなシーンでの笑いの発生が確認される。（図2）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以上の背景により、本研究は、シットコム番組においては緩和から緊張のエネルギー移行において笑いが発生し得ることを、米中の代表的なシットコム番組を使用して明らかにすることを目的とする。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==研究の方法==&lt;br /&gt;
　米中のシットコム番組の事例を取り上げながら、テキスト分析を行い、エネルギー移行による笑いの発生要因を明らかにするもので、方法は以下の通りとする。&lt;br /&gt;
①米国・中国のシットコム番組を視聴したうえでの「笑い」の生成要因の分類。（分類には８つの大分類が含まれている）エネルギー理論に関連する項に大分類された項目から、「緊張から緩和」「緩和から緊張」のベクトルに区分する。さらに小分類を行う。番組スクリプトを、小分類に当てはめ、②米中で起こる割合を提示し、③適応できた事例を具体的に分析する。結果、④「緩和から緊張」というエネルギー移行で笑いが起きるかを検証したうえで、⑤米中間での共通性を見出し、仕組みを明らかにする。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==調査と分析==&lt;br /&gt;
　シットコム・コメディは、毎回同じ登場人物で物語が展開していくことや、夫婦、家族、職場などの人々の生活を面白おかしく描くことを特徴とする&amp;lt;ref&amp;gt;［5］高木ゆかり(2017)「シチュエーション・コメディにおけるギャグの生成と機能」神戸大学大学院国際文化学研究科（博士論文）&amp;lt;/ref&amp;gt;。編集時に観客の笑い声を入れるラフ・トラックも挿入される。ドラマ仕立てで連続性があり、部屋の中などの「固定された空間」で「会話の展開」により「笑い」を生む。先行研究は、ユーモアやジョークに於ける研究が哲学や心理学の知見をもとに成されてきたが、シットコム・コメディにおける会話分析は、一般の会話分析と構造が異なるものと考えられる。&lt;br /&gt;
従来の分析では、二人の間（AとBの二人を想定）の会話分析では、AがBを笑わせたり、BがAを笑わせたりするといった二人の間に起こる笑いを想定する。しかし、シットコム分析では、第三者（視聴者）による「A・B間の会話の客観視」における笑いが想定される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ファイル:図3 理論と分類の連関.png|サムネイル|図3.理論と分類の連関]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　4理論（エネルギー理論、不一致理論、優越理論、関連性理論）&amp;lt;ref&amp;gt;［6］Rod A.Martin, Thomas E.Ford. (2018). The psychology of humor. An integrative approach. Acadmic Press&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;［7］Matthew M. Hurley, Daniel C. Dennett, &amp;amp; Reginald B. adams, Inside Jokes: Using Humor to Reverse-Engineer the mind. MIT Press, 2011. （マシューMハーレー『ヒトはなぜ笑うのか』（2015年、勁草書房））&amp;lt;/ref&amp;gt;と分類の連関について、図示する。（図3）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ファイル:表2：A-Hに区分された笑い生成要因の発生割合.png|サムネイル|表2：A-Hに区分された笑い生成要因の発生割合]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　雨宮（2016）は、ユーモア論は神経系の賦活水準と関連した概念としながら、「その心的エネルギーは構成概念であり、心的エネルギーが実体として存在しているわけではない」としている&amp;lt;ref&amp;gt;［8］雨宮俊彦『笑いとユーモアの心理学』（ミネルヴァ書房、2016年）p140-p141。&amp;lt;/ref&amp;gt;本研究では、エネルギー理論に起因すると考えられる笑いの生成要因&amp;lt;ref&amp;gt;［9］ハーバート・スペンサー、「下降性の不一致と笑いの生成　笑いの生理学」、木村洋二訳、『現代思想　特集　笑い』、vol.12-2、青土社、1984 年、p238-48&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;［10］ベルクソン,アンリ,フロイト,ジークムント(2016)「笑い/不気味なもの」 (平凡社ライブラリー)&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;［11］中村太戯留（2017）「ユーモア理解過程に関する研究―不調和の解消とその神経基盤―」（慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科）&amp;lt;/ref&amp;gt;を、A-HのうちのCに分類した。米中シットコム番組(Big Bang Theory1-1〜1-4、「愛情公寓」1-1,1-2）内の笑いの合計と、A-Hに分類された笑いの生成要因と発生割合を示す（表２）。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ファイル:表3：C（エネルギー移行）の発生要因と発生比率.png|サムネイル|表3：C（エネルギー移行）の発生要因と発生比率]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　米中共通して最も多いのはDの表意と推意のズレである。次にBの実在と虚構の混在、Aの不一致と続き、Cエネルギーの移行は４番目に位置する。１位から４位までの発生比率の順位に米中の違いは見られない。そのうちCに該当するものを、緊張→緩和、緩和→緊張の方向性で区分し、小分類を行った。次に、Cに該当する要因の発生頻度を提示する（表3）。米国では笑い655回に対し、Cに由来して73回（11.1％）の笑いが生じている。中国では430回に対し、Cに由来し55回（12.8%）の笑いが生じている。ここから、米国・Big Bang Theory、中国・愛情公寓において、エネルギー移行に於ける'''笑いの生成の頻度に差異はほぼない'''とすることができる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
エネルギー移行で緊張→緩和で笑いが発生する事例を取り上げる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「顛末の省略」の事例（米国）を表4に示す。&lt;br /&gt;
[[ファイル:表4：「顛末の省略」の事例と分析.png|サムネイル|なし|表4：「顛末の省略」の事例と分析]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
パーティに招かれたシェルドン、ラージ、レナード、ハワードは食事を選んでいるが、インド人のラージは興奮気味に、大皿料理を次々と自分の皿に盛っている。&amp;lt;ref&amp;gt;［12］米国Big Bang Theory はHulu website.  https://www.happyon.jp/を参照&amp;lt;/ref&amp;gt;（表4）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「態度の豹変」の事例（中国）を表5に示す。&lt;br /&gt;
[[ファイル:表5：「態度の豹変」の事例と分析.png|サムネイル|なし|表5：「態度の豹変」の事例と分析]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
家賃の件で、子乔と美嘉は、もめごとになっている。そこへ、子乔は、金銭能力のありそうな关谷を利用すれば家賃が何とかなるかもしれないと考え、美嘉を別の空間に連れていき、打ち合わせをしようとする。&amp;lt;ref&amp;gt;［13］中国愛情公寓はyoutube platformを参照。Aiqíng Gongyu dì yi ji di yi ji  https://www.youtube.com/watch?v=YF2ha8CJWv4 （愛情公寓第1季）&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
つづいて、緩和→緊張の神経エネルギー移行において発生する事例を取り上げる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「予想外に激烈」の事例（米国）を表6に示す。&lt;br /&gt;
[[ファイル:表6：「態度の豹変」の事例と分析.png|サムネイル|なし|表6：「態度の豹変」の事例と分析]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
緩和から緊張という移行の中で、予想外に激烈という要因によって生成する笑いについて考察する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「予想外にまじめ」の事例（米国）を表7に示す。&lt;br /&gt;
[[ファイル:表7：「予想外にまじめ」の事例と分析.png|サムネイル|なし|表7：「予想外にまじめ」の事例と分析]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
予想外にまじめという緩和から緊張に向けたエネルギー移行の要因によって発生している笑いについて示す。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「予想外に激烈」の事例（米国）を表8に示す。&lt;br /&gt;
[[ファイル:表8：「予想外に激烈」の事例と分析.png|サムネイル|なし|表8：「予想外に激烈」の事例と分析]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「予想外に激烈」「緊張と緩和の双方向」という要因によって発生する笑いについて表9、表10に示す。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ファイル:表9：「予想外に激烈」の事例と分析.png|サムネイル|なし|表9：「予想外に激烈」の事例と分析]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ファイル:表10：緊張と緩和「双方向」の事例と分析.png|サムネイル|なし|表10：緊張と緩和「双方向」の事例と分析]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「予想外の惨劇」という要因によって発生する笑いについて考察する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ファイル:表11：「予想外の惨劇」の事例と分析.png|サムネイル|なし|表11：「予想外の惨劇」の事例と分析]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
理論と分類の連関を図4に示す。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ファイル:図4 理論と分類の連関.png|サムネイル|図4　理論と分類の連関]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
緊張→緩和は、多くのコンテンツで創成しやすいシチュエーションである。シットコム・コメディにおいて、緊張→緩和の形を成している代表的なパターンはC11（顛末の省略）である。顛末をスキップすることによって、関連性を低め、笑いを引き起こすという効果がある。しかし、分析によって見えたのは、顛末の省略は、強い神経エネルギーの移行を生むということだ。&lt;br /&gt;
一般的に、話が段階的に進行していくことで、聞き手は、徐々に理解できるよう心的準備を進める。しかし、顛末が省略され、結論が急に出されることで聞き手は発話からエネルギーを受ける。発話からの理解のステップが多いと受け手の理解度は高まるが、情緒面での神経エネルギーは減少する。一方、理解のステップが少ないと、理解度は低いまま（理解されない可能性もある）、神経エネルギーは強い状態が維持され、展開によっては笑いに変わることがある。（図４）。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ファイル:図5 緩和から緊張へ向かう要因.png|サムネイル|図5　緩和から緊張へ向かう要因]]&lt;br /&gt;
緩和→緊張の神経エネルギー移行による笑いの発生はシットコム特有のものである。要因を以下に図示する（図５）。&lt;br /&gt;
ラフ・トラックは、平坦に感じられるシーンでも笑い声があることにより、視聴者もバイアスをかけられて笑ってしまうという「笑いの連鎖」を生む効果もあるが、もう一方で、視聴者に「この番組はシットコム番組である（⇒だから、致命的な展開にはならない）」だから「安心して笑える」という構造を示すための効果がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==考察==&lt;br /&gt;
[[ファイル:図6 「緊張→緩和」「緩和→緊張」へ向かう要因の考察.png|サムネイル|図6　「緊張→緩和」「緩和→緊張」へ向かう要因の考察]]&lt;br /&gt;
　緩和→緊張は、当事者間にとっては思わしくない、笑えないような事態の発生を、第三者（視聴者）が客観的に俯瞰することにより、生まれるものである。ただし、それは、視聴者にとって、笑える設定（シットコム）の中での、笑える程度（致命傷にはならない程度）の緊張感でなければならない。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　米国・中国の代表的なシットコム番組においては、言語間、社会背景間の差異に関わらず、両国において、エネルギー移行での笑いがほぼ同程度の約１割生成していることが分かった。また、エネルギー移行は、緊張→緩和、緩和→緊張の2種類が想定され、米中両国共通して、緊張→緩和のみならず緩和→緊張のパターンにおいても笑いが発生していることが確認された。以下に考察の概要を示す。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==まとめ==&lt;br /&gt;
　エネルギー移行による笑いは、従来の笑い・ユーモア分析や落語による「緊張→緩和」のみならず、シットコム番組においては「緩和→緊張」のエネルギー移行により発生する。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
「緩和→緊張」が起こりうるケースは、仮に日常生活において発生するならば好ましくない事象であるが、それが笑いに変わる条件として、視聴者の客観性が保持されていること、客観的であっても「ホラー映画のように致命的な展開になりえない」ということを視聴者が潜在的に認知していることが挙げられる。深刻な展開になっているにも関わらず（視聴者が）「笑える」のは、「番組がシットコムであるという視聴者の認識」や「ラフ・トラックの挿入」による効果が大きい。シットコムの特徴の一つである観客の「笑い声」は、視聴者の客観性の保持や番組の性質を明示するための効果として用いられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脚注==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Category:未設定]]&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>池田美奈子</name></author>
		
	</entry>
	<entry>
		<id>https://design.kyusan-u.ac.jp/jssd5th2019/index.php?title=%E3%80%8C%E7%B7%A9%E5%92%8C%E3%81%8B%E3%82%89%E7%B7%8A%E5%BC%B5%E3%80%8D%E3%81%AE%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E7%A7%BB%E8%A1%8C%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E7%AC%91%E3%81%84%E3%81%AE%E7%94%9F%E6%88%90&amp;diff=3591</id>
		<title>「緩和から緊張」のエネルギー移行による笑いの生成</title>
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		<updated>2019-11-17T14:09:35Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;池田美奈子: /* 背景と目的 */&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;- 米中シットコム番組の分類と分析 -&lt;br /&gt;
; 吉松孝 / 九州大学大学院芸術工学府&lt;br /&gt;
: YOSHIMATSU, Takashi / Kyushu University　&lt;br /&gt;
; 池田美奈子 / 九州大学大学院芸術工学研究院&lt;br /&gt;
: IKEDA, Minako/ Kyushu University&lt;br /&gt;
: ''Keywords: Sitcom comedy, media, TV programme''　&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
; Abstract&lt;br /&gt;
: This research argues that laughter can occur at a transition from relaxation to tension in sitcom, using representative programmes in the United States and China. In the analysis of laughter using &amp;quot;energy theory&amp;quot;, the energy transition of “relief into tension” is not a premise of laughter, and laughter caused by “relief to tension” is not described. However, in sitcom, the occurrence of laughter in a scene that can be applied from &amp;quot;relaxation to tension&amp;quot; is confirmed. Therefore, this research reveals the generation factors of laughter caused by energy transfer. US-China program scripts will be applied to classifications,  proportions will be presented and  a commonality and structure between US-China will be clarified.&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==背景と目的==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ファイル:スクリーンショット 2019-03-12 12.57.25.png|サムネイル|図1.ジョークやユーモアでの笑いの生成構造]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　笑いの仕組みを解析する理論の１つ「エネルギー理論」では、先陣の研究者らが「緊張」（Tension）と「緩和」（Relief）という概念を用いて、心的エネルギーの移行による笑いの発生について論じてきた。「緊張」と「緩和」の二項の動きについて、「緊張から緩和」で説明される笑いはある。日本の落語における「笑い」を分析した桂(1993)&amp;lt;ref&amp;gt;［1］桂枝雀（1993）『らくごDE枝雀』（ちくま文庫）p49-p51&amp;lt;/ref&amp;gt;、長島(2007) &amp;lt;ref&amp;gt;［2］長島平洋（2007）「生理的に見た笑いの分布：桂枝雀の「緊張の緩和」論を検証するために（Ⅰ）」笑い学研究14,3-11,2007日本笑い学会&amp;lt;/ref&amp;gt;は「緊張から緩和」という概念を用いている。Martin,Ford（2018）&amp;lt;ref&amp;gt;［3］Rod A.Martin, Thomas E.Ford. (2018). The psychology of humor. An integrative approach. Acadmic Press &amp;lt;/ref&amp;gt;のエネルギー理論を用いた研究でも「Relief of Tension」（緊張の解放）によるユーモアは成立すると述べられている。Hurley (2011) &amp;lt;ref&amp;gt;［4］Matthew M. Hurley, Daniel C. Dennett, &amp;amp; Reginald B. adams, Inside Jokes: Using Humor to Reverse-Engineer the mind. MIT Press, 2011. （マシューMハーレー『ヒトはなぜ笑うのか』（2015年、勁草書房））&amp;lt;/ref&amp;gt;も「緊張をいかに解放するか」をエネルギー解放理論の前提に据えている。&lt;br /&gt;
一方、反対側のベクトルである「From Relief (Relax) to Tension」における笑いの発生については論述されておらず、「緊張をいかに解放するか」がエネルギー解放理論の前提に立っている。ジョークやユーモアに於ける笑いの生成構造は図１のようになる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ファイル:図2 シットコム番組での笑いの生成構造.png|サムネイル|図2.シットコム番組での笑いの生成構造]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　解放状態やリラックスした状態から緊張に持ち込まれた状態というエネルギーの移行は前提とされていない。しかし、実際、シットコム番組という番組形式においては、「緩和から緊張」に分類されるようなシーンでの笑いの発生が確認される。（図2）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以上の背景により、本研究は、シットコム番組においては緩和から緊張のエネルギー移行において笑いが発生し得ることを、米中の代表的なシットコム番組を使用して明らかにすることを目的とする。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==研究の方法==&lt;br /&gt;
　米中のシットコム番組の事例を取り上げながら、テキスト分析を行い、エネルギー移行による笑いの発生要因を明らかにするもので、方法は以下の通りとする。&lt;br /&gt;
①米国・中国のシットコム番組を視聴したうえでの「笑い」の生成要因の分類。（分類には８つの大分類が含まれている）エネルギー理論に関連する項に大分類された項目から、「緊張から緩和」「緩和から緊張」のベクトルに区分する。さらに小分類を行う。番組スクリプトを、小分類に当てはめ、②米中で起こる割合を提示し、③適応できた事例を具体的に分析する。結果、④「緩和から緊張」というエネルギー移行で笑いが起きるかを検証したうえで、⑤米中間での共通性を見出し、仕組みを明らかにする。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==調査と分析==&lt;br /&gt;
　シットコム・コメディは、毎回同じ登場人物で物語が展開していくことや、夫婦、家族、職場などの人々の生活を面白おかしく描くことを特徴とする&amp;lt;ref&amp;gt;［5］高木ゆかり(2017)「シチュエーション・コメディにおけるギャグの生成と機能」神戸大学大学院国際文化学研究科（博士論文）&amp;lt;/ref&amp;gt;。編集時に観客の笑い声を入れるラフ・トラックも挿入される。ドラマ仕立てで連続性があり、部屋の中などの「固定された空間」で「会話の展開」により「笑い」を生む。先行研究は、ユーモアやジョークに於ける研究が哲学や心理学の知見をもとに成されてきたが、シットコム・コメディにおける会話分析は、一般の会話分析と構造が異なるものと考えられる。&lt;br /&gt;
従来の分析では、二人の間（AとBの二人を想定）の会話分析では、AがBを笑わせたり、BがAを笑わせたりするといった二人の間に起こる笑いを想定する。しかし、シットコム分析では、第三者（視聴者）による「A・B間の会話の客観視」における笑いが想定される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
理論の適用と分類については図3に示す。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ファイル:図3 理論と分類の連関.png|サムネイル|図3.理論と分類の連関]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　4理論（エネルギー理論、不一致理論、優越理論、関連性理論）&amp;lt;ref&amp;gt;［6］Rod A.Martin, Thomas E.Ford. (2018). The psychology of humor. An integrative approach. Acadmic Press&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;［7］Matthew M. Hurley, Daniel C. Dennett, &amp;amp; Reginald B. adams, Inside Jokes: Using Humor to Reverse-Engineer the mind. MIT Press, 2011. （マシューMハーレー『ヒトはなぜ笑うのか』（2015年、勁草書房））&amp;lt;/ref&amp;gt;と分類の連関について、図示する。（図3）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ファイル:表2：A-Hに区分された笑い生成要因の発生割合.png|サムネイル|表2：A-Hに区分された笑い生成要因の発生割合]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　雨宮（2016）は、ユーモア論は神経系の賦活水準と関連した概念としながら、「その心的エネルギーは構成概念であり、心的エネルギーが実体として存在しているわけではない」としている&amp;lt;ref&amp;gt;［8］雨宮俊彦『笑いとユーモアの心理学』（ミネルヴァ書房、2016年）p140-p141。&amp;lt;/ref&amp;gt;本研究では、エネルギー理論に起因すると考えられる笑いの生成要因&amp;lt;ref&amp;gt;［9］ハーバート・スペンサー、「下降性の不一致と笑いの生成　笑いの生理学」、木村洋二訳、『現代思想　特集　笑い』、vol.12-2、青土社、1984 年、p238-48&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;［10］ベルクソン,アンリ,フロイト,ジークムント(2016)「笑い/不気味なもの」 (平凡社ライブラリー)&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;［11］中村太戯留（2017）「ユーモア理解過程に関する研究―不調和の解消とその神経基盤―」（慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科）&amp;lt;/ref&amp;gt;を、A-HのうちのCに分類した。米中シットコム番組(Big Bang Theory1-1〜1-4、「愛情公寓」1-1,1-2）内の笑いの合計と、A-Hに分類された笑いの生成要因と発生割合を示す（表２）。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ファイル:表3：C（エネルギー移行）の発生要因と発生比率.png|サムネイル|表3：C（エネルギー移行）の発生要因と発生比率]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　米中共通して最も多いのはDの表意と推意のズレである。次にBの実在と虚構の混在、Aの不一致と続き、Cエネルギーの移行は４番目に位置する。１位から４位までの発生比率の順位に米中の違いは見られない。そのうちCに該当するものを、緊張→緩和、緩和→緊張の方向性で区分し、小分類を行った。次に、Cに該当する要因の発生頻度を提示する（表3）。米国では笑い655回に対し、Cに由来して73回（11.1％）の笑いが生じている。中国では430回に対し、Cに由来し55回（12.8%）の笑いが生じている。ここから、米国・Big Bang Theory、中国・愛情公寓において、エネルギー移行に於ける'''笑いの生成の頻度に差異はほぼない'''とすることができる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
エネルギー移行で緊張→緩和で笑いが発生する事例を取り上げる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「顛末の省略」の事例（米国）を表4に示す。&lt;br /&gt;
[[ファイル:表4：「顛末の省略」の事例と分析.png|サムネイル|なし|表4：「顛末の省略」の事例と分析]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
パーティに招かれたシェルドン、ラージ、レナード、ハワードは食事を選んでいるが、インド人のラージは興奮気味に、大皿料理を次々と自分の皿に盛っている。&amp;lt;ref&amp;gt;［12］米国Big Bang Theory はHulu website.  https://www.happyon.jp/を参照&amp;lt;/ref&amp;gt;（表4）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「態度の豹変」の事例（中国）を表5に示す。&lt;br /&gt;
[[ファイル:表5：「態度の豹変」の事例と分析.png|サムネイル|なし|表5：「態度の豹変」の事例と分析]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
家賃の件で、子乔と美嘉は、もめごとになっている。そこへ、子乔は、金銭能力のありそうな关谷を利用すれば家賃が何とかなるかもしれないと考え、美嘉を別の空間に連れていき、打ち合わせをしようとする。&amp;lt;ref&amp;gt;［13］中国愛情公寓はyoutube platformを参照。Aiqíng Gongyu dì yi ji di yi ji  https://www.youtube.com/watch?v=YF2ha8CJWv4 （愛情公寓第1季）&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
つづいて、緩和→緊張の神経エネルギー移行において発生する事例を取り上げる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「予想外に激烈」の事例（米国）を表6に示す。&lt;br /&gt;
[[ファイル:表6：「態度の豹変」の事例と分析.png|サムネイル|なし|表6：「態度の豹変」の事例と分析]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
緩和から緊張という移行の中で、予想外に激烈という要因によって生成する笑いについて考察する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「予想外にまじめ」の事例（米国）を表7に示す。&lt;br /&gt;
[[ファイル:表7：「予想外にまじめ」の事例と分析.png|サムネイル|なし|表7：「予想外にまじめ」の事例と分析]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
予想外にまじめという緩和から緊張に向けたエネルギー移行の要因によって発生している笑いについて示す。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「予想外に激烈」の事例（米国）を表8に示す。&lt;br /&gt;
[[ファイル:表8：「予想外に激烈」の事例と分析.png|サムネイル|なし|表8：「予想外に激烈」の事例と分析]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「予想外に激烈」「緊張と緩和の双方向」という要因によって発生する笑いについて表9、表10に示す。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ファイル:表9：「予想外に激烈」の事例と分析.png|サムネイル|なし|表9：「予想外に激烈」の事例と分析]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ファイル:表10：緊張と緩和「双方向」の事例と分析.png|サムネイル|なし|表10：緊張と緩和「双方向」の事例と分析]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「予想外の惨劇」という要因によって発生する笑いについて考察する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ファイル:表11：「予想外の惨劇」の事例と分析.png|サムネイル|なし|表11：「予想外の惨劇」の事例と分析]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
理論と分類の連関を図4に示す。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ファイル:図4 理論と分類の連関.png|サムネイル|図4　理論と分類の連関]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
緊張→緩和は、多くのコンテンツで創成しやすいシチュエーションである。シットコム・コメディにおいて、緊張→緩和の形を成している代表的なパターンはC11（顛末の省略）である。顛末をスキップすることによって、関連性を低め、笑いを引き起こすという効果がある。しかし、分析によって見えたのは、顛末の省略は、強い神経エネルギーの移行を生むということだ。&lt;br /&gt;
一般的に、話が段階的に進行していくことで、聞き手は、徐々に理解できるよう心的準備を進める。しかし、顛末が省略され、結論が急に出されることで聞き手は発話からエネルギーを受ける。発話からの理解のステップが多いと受け手の理解度は高まるが、情緒面での神経エネルギーは減少する。一方、理解のステップが少ないと、理解度は低いまま（理解されない可能性もある）、神経エネルギーは強い状態が維持され、展開によっては笑いに変わることがある。（図４）。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ファイル:図5 緩和から緊張へ向かう要因.png|サムネイル|図5　緩和から緊張へ向かう要因]]&lt;br /&gt;
緩和→緊張の神経エネルギー移行による笑いの発生はシットコム特有のものである。要因を以下に図示する（図５）。&lt;br /&gt;
ラフ・トラックは、平坦に感じられるシーンでも笑い声があることにより、視聴者もバイアスをかけられて笑ってしまうという「笑いの連鎖」を生む効果もあるが、もう一方で、視聴者に「この番組はシットコム番組である（⇒だから、致命的な展開にはならない）」だから「安心して笑える」という構造を示すための効果がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==考察==&lt;br /&gt;
[[ファイル:図6 「緊張→緩和」「緩和→緊張」へ向かう要因の考察.png|サムネイル|図6　「緊張→緩和」「緩和→緊張」へ向かう要因の考察]]&lt;br /&gt;
　緩和→緊張は、当事者間にとっては思わしくない、笑えないような事態の発生を、第三者（視聴者）が客観的に俯瞰することにより、生まれるものである。ただし、それは、視聴者にとって、笑える設定（シットコム）の中での、笑える程度（致命傷にはならない程度）の緊張感でなければならない。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　米国・中国の代表的なシットコム番組においては、言語間、社会背景間の差異に関わらず、両国において、エネルギー移行での笑いがほぼ同程度の約１割生成していることが分かった。また、エネルギー移行は、緊張→緩和、緩和→緊張の2種類が想定され、米中両国共通して、緊張→緩和のみならず緩和→緊張のパターンにおいても笑いが発生していることが確認された。以下に考察の概要を示す。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==まとめ==&lt;br /&gt;
　エネルギー移行による笑いは、従来の笑い・ユーモア分析や落語による「緊張→緩和」のみならず、シットコム番組においては「緩和→緊張」のエネルギー移行により発生する。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
「緩和→緊張」が起こりうるケースは、仮に日常生活において発生するならば好ましくない事象であるが、それが笑いに変わる条件として、視聴者の客観性が保持されていること、客観的であっても「ホラー映画のように致命的な展開になりえない」ということを視聴者が潜在的に認知していることが挙げられる。深刻な展開になっているにも関わらず（視聴者が）「笑える」のは、「番組がシットコムであるという視聴者の認識」や「ラフ・トラックの挿入」による効果が大きい。シットコムの特徴の一つである観客の「笑い声」は、視聴者の客観性の保持や番組の性質を明示するための効果として用いられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脚注==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Category:未設定]]&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>池田美奈子</name></author>
		
	</entry>
	<entry>
		<id>https://design.kyusan-u.ac.jp/jssd5th2019/index.php?title=%E3%80%8C%E7%B7%A9%E5%92%8C%E3%81%8B%E3%82%89%E7%B7%8A%E5%BC%B5%E3%80%8D%E3%81%AE%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E7%A7%BB%E8%A1%8C%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E7%AC%91%E3%81%84%E3%81%AE%E7%94%9F%E6%88%90&amp;diff=3590</id>
		<title>「緩和から緊張」のエネルギー移行による笑いの生成</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://design.kyusan-u.ac.jp/jssd5th2019/index.php?title=%E3%80%8C%E7%B7%A9%E5%92%8C%E3%81%8B%E3%82%89%E7%B7%8A%E5%BC%B5%E3%80%8D%E3%81%AE%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E7%A7%BB%E8%A1%8C%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E7%AC%91%E3%81%84%E3%81%AE%E7%94%9F%E6%88%90&amp;diff=3590"/>
		<updated>2019-11-17T14:08:29Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;池田美奈子: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;- 米中シットコム番組の分類と分析 -&lt;br /&gt;
; 吉松孝 / 九州大学大学院芸術工学府&lt;br /&gt;
: YOSHIMATSU, Takashi / Kyushu University　&lt;br /&gt;
; 池田美奈子 / 九州大学大学院芸術工学研究院&lt;br /&gt;
: IKEDA, Minako/ Kyushu University&lt;br /&gt;
: ''Keywords: Sitcom comedy, media, TV programme''　&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
; Abstract&lt;br /&gt;
: This research argues that laughter can occur at a transition from relaxation to tension in sitcom, using representative programmes in the United States and China. In the analysis of laughter using &amp;quot;energy theory&amp;quot;, the energy transition of “relief into tension” is not a premise of laughter, and laughter caused by “relief to tension” is not described. However, in sitcom, the occurrence of laughter in a scene that can be applied from &amp;quot;relaxation to tension&amp;quot; is confirmed. Therefore, this research reveals the generation factors of laughter caused by energy transfer. US-China program scripts will be applied to classifications,  proportions will be presented and  a commonality and structure between US-China will be clarified.&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==背景と目的==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ファイル:スクリーンショット 2019-03-12 12.57.25.png|サムネイル|図1.ジョークやユーモアでの笑いの生成構造]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　笑いの仕組みを解析する理論の１つ「エネルギー理論」では、先陣の研究者らが「緊張」（Tension）と「緩和」（Relief）という概念を用いて、心的エネルギーの移行による笑いの発生について論じてきた。「緊張」と「緩和」の二項の動きについて、「緊張から緩和」で説明される笑いはある。日本の落語における「笑い」を分析した桂(1993)&amp;lt;ref&amp;gt;［1］桂枝雀（1993）『らくごDE枝雀』（ちくま文庫）p49-p51&amp;lt;/ref&amp;gt;、長島(2007) &amp;lt;ref&amp;gt;［2］長島平洋（2007）「生理的に見た笑いの分布：桂枝雀の「緊張の緩和」論を検証するために（Ⅰ）」笑い学研究14,3-11,2007日本笑い学会&amp;lt;/ref&amp;gt;は「緊張から緩和」という概念を用いている。Martin,Ford（2018）&amp;lt;ref&amp;gt;［3］Rod A.Martin, Thomas E.Ford. (2018). The psychology of humor. An integrative approach. Acadmic Press &amp;lt;/ref&amp;gt;のエネルギー理論を用いた研究でも「Relief of Tension」（緊張の解放）によるユーモアは成立すると述べられている。Hurley (2011) &amp;lt;ref&amp;gt;［4］Matthew M. Hurley, Daniel C. Dennett, &amp;amp; Reginald B. adams, Inside Jokes: Using Humor to Reverse-Engineer the mind. MIT Press, 2011. （マシューMハーレー『ヒトはなぜ笑うのか』（2015年、勁草書房））&amp;lt;/ref&amp;gt;も「緊張をいかに解放するか」をエネルギー解放理論の前提に据えている。&lt;br /&gt;
一方、反対側のベクトルである「From Relief (Relax) to Tension」における笑いの発生については論述されておらず、「緊張をいかに解放するか」がエネルギー解放理論の前提に立っている。ジョークやユーモアに於ける笑いの生成構造は以下のようになる。（図1）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ファイル:図2 シットコム番組での笑いの生成構造.png|サムネイル|図2.シットコム番組での笑いの生成構造]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　解放状態やリラックスした状態から緊張に持ち込まれた状態というエネルギーの移行は前提とされていない。しかし、実際、シットコム番組という番組形式においては、「緩和から緊張」に分類されるようなシーンでの笑いの発生が確認される。（図2）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以上の背景により、本研究は、シットコム番組においては緩和から緊張のエネルギー移行において笑いが発生し得ることを、米中の代表的なシットコム番組を使用して明らかにすることを目的とする。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==研究の方法==&lt;br /&gt;
　米中のシットコム番組の事例を取り上げながら、テキスト分析を行い、エネルギー移行による笑いの発生要因を明らかにするもので、方法は以下の通りとする。&lt;br /&gt;
①米国・中国のシットコム番組を視聴したうえでの「笑い」の生成要因の分類。（分類には８つの大分類が含まれている）エネルギー理論に関連する項に大分類された項目から、「緊張から緩和」「緩和から緊張」のベクトルに区分する。さらに小分類を行う。番組スクリプトを、小分類に当てはめ、②米中で起こる割合を提示し、③適応できた事例を具体的に分析する。結果、④「緩和から緊張」というエネルギー移行で笑いが起きるかを検証したうえで、⑤米中間での共通性を見出し、仕組みを明らかにする。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==調査と分析==&lt;br /&gt;
　シットコム・コメディは、毎回同じ登場人物で物語が展開していくことや、夫婦、家族、職場などの人々の生活を面白おかしく描くことを特徴とする&amp;lt;ref&amp;gt;［5］高木ゆかり(2017)「シチュエーション・コメディにおけるギャグの生成と機能」神戸大学大学院国際文化学研究科（博士論文）&amp;lt;/ref&amp;gt;。編集時に観客の笑い声を入れるラフ・トラックも挿入される。ドラマ仕立てで連続性があり、部屋の中などの「固定された空間」で「会話の展開」により「笑い」を生む。先行研究は、ユーモアやジョークに於ける研究が哲学や心理学の知見をもとに成されてきたが、シットコム・コメディにおける会話分析は、一般の会話分析と構造が異なるものと考えられる。&lt;br /&gt;
従来の分析では、二人の間（AとBの二人を想定）の会話分析では、AがBを笑わせたり、BがAを笑わせたりするといった二人の間に起こる笑いを想定する。しかし、シットコム分析では、第三者（視聴者）による「A・B間の会話の客観視」における笑いが想定される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
理論の適用と分類については図3に示す。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ファイル:図3 理論と分類の連関.png|サムネイル|図3.理論と分類の連関]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　4理論（エネルギー理論、不一致理論、優越理論、関連性理論）&amp;lt;ref&amp;gt;［6］Rod A.Martin, Thomas E.Ford. (2018). The psychology of humor. An integrative approach. Acadmic Press&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;［7］Matthew M. Hurley, Daniel C. Dennett, &amp;amp; Reginald B. adams, Inside Jokes: Using Humor to Reverse-Engineer the mind. MIT Press, 2011. （マシューMハーレー『ヒトはなぜ笑うのか』（2015年、勁草書房））&amp;lt;/ref&amp;gt;と分類の連関について、図示する。（図3）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ファイル:表2：A-Hに区分された笑い生成要因の発生割合.png|サムネイル|表2：A-Hに区分された笑い生成要因の発生割合]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　雨宮（2016）は、ユーモア論は神経系の賦活水準と関連した概念としながら、「その心的エネルギーは構成概念であり、心的エネルギーが実体として存在しているわけではない」としている&amp;lt;ref&amp;gt;［8］雨宮俊彦『笑いとユーモアの心理学』（ミネルヴァ書房、2016年）p140-p141。&amp;lt;/ref&amp;gt;本研究では、エネルギー理論に起因すると考えられる笑いの生成要因&amp;lt;ref&amp;gt;［9］ハーバート・スペンサー、「下降性の不一致と笑いの生成　笑いの生理学」、木村洋二訳、『現代思想　特集　笑い』、vol.12-2、青土社、1984 年、p238-48&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;［10］ベルクソン,アンリ,フロイト,ジークムント(2016)「笑い/不気味なもの」 (平凡社ライブラリー)&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;［11］中村太戯留（2017）「ユーモア理解過程に関する研究―不調和の解消とその神経基盤―」（慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科）&amp;lt;/ref&amp;gt;を、A-HのうちのCに分類した。米中シットコム番組(Big Bang Theory1-1〜1-4、「愛情公寓」1-1,1-2）内の笑いの合計と、A-Hに分類された笑いの生成要因と発生割合を示す（表２）。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ファイル:表3：C（エネルギー移行）の発生要因と発生比率.png|サムネイル|表3：C（エネルギー移行）の発生要因と発生比率]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　米中共通して最も多いのはDの表意と推意のズレである。次にBの実在と虚構の混在、Aの不一致と続き、Cエネルギーの移行は４番目に位置する。１位から４位までの発生比率の順位に米中の違いは見られない。そのうちCに該当するものを、緊張→緩和、緩和→緊張の方向性で区分し、小分類を行った。次に、Cに該当する要因の発生頻度を提示する（表3）。米国では笑い655回に対し、Cに由来して73回（11.1％）の笑いが生じている。中国では430回に対し、Cに由来し55回（12.8%）の笑いが生じている。ここから、米国・Big Bang Theory、中国・愛情公寓において、エネルギー移行に於ける'''笑いの生成の頻度に差異はほぼない'''とすることができる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
エネルギー移行で緊張→緩和で笑いが発生する事例を取り上げる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「顛末の省略」の事例（米国）を表4に示す。&lt;br /&gt;
[[ファイル:表4：「顛末の省略」の事例と分析.png|サムネイル|なし|表4：「顛末の省略」の事例と分析]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
パーティに招かれたシェルドン、ラージ、レナード、ハワードは食事を選んでいるが、インド人のラージは興奮気味に、大皿料理を次々と自分の皿に盛っている。&amp;lt;ref&amp;gt;［12］米国Big Bang Theory はHulu website.  https://www.happyon.jp/を参照&amp;lt;/ref&amp;gt;（表4）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「態度の豹変」の事例（中国）を表5に示す。&lt;br /&gt;
[[ファイル:表5：「態度の豹変」の事例と分析.png|サムネイル|なし|表5：「態度の豹変」の事例と分析]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
家賃の件で、子乔と美嘉は、もめごとになっている。そこへ、子乔は、金銭能力のありそうな关谷を利用すれば家賃が何とかなるかもしれないと考え、美嘉を別の空間に連れていき、打ち合わせをしようとする。&amp;lt;ref&amp;gt;［13］中国愛情公寓はyoutube platformを参照。Aiqíng Gongyu dì yi ji di yi ji  https://www.youtube.com/watch?v=YF2ha8CJWv4 （愛情公寓第1季）&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
つづいて、緩和→緊張の神経エネルギー移行において発生する事例を取り上げる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「予想外に激烈」の事例（米国）を表6に示す。&lt;br /&gt;
[[ファイル:表6：「態度の豹変」の事例と分析.png|サムネイル|なし|表6：「態度の豹変」の事例と分析]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
緩和から緊張という移行の中で、予想外に激烈という要因によって生成する笑いについて考察する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「予想外にまじめ」の事例（米国）を表7に示す。&lt;br /&gt;
[[ファイル:表7：「予想外にまじめ」の事例と分析.png|サムネイル|なし|表7：「予想外にまじめ」の事例と分析]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
予想外にまじめという緩和から緊張に向けたエネルギー移行の要因によって発生している笑いについて示す。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「予想外に激烈」の事例（米国）を表8に示す。&lt;br /&gt;
[[ファイル:表8：「予想外に激烈」の事例と分析.png|サムネイル|なし|表8：「予想外に激烈」の事例と分析]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「予想外に激烈」「緊張と緩和の双方向」という要因によって発生する笑いについて表9、表10に示す。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ファイル:表9：「予想外に激烈」の事例と分析.png|サムネイル|なし|表9：「予想外に激烈」の事例と分析]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ファイル:表10：緊張と緩和「双方向」の事例と分析.png|サムネイル|なし|表10：緊張と緩和「双方向」の事例と分析]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「予想外の惨劇」という要因によって発生する笑いについて考察する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ファイル:表11：「予想外の惨劇」の事例と分析.png|サムネイル|なし|表11：「予想外の惨劇」の事例と分析]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
理論と分類の連関を図4に示す。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ファイル:図4 理論と分類の連関.png|サムネイル|図4　理論と分類の連関]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
緊張→緩和は、多くのコンテンツで創成しやすいシチュエーションである。シットコム・コメディにおいて、緊張→緩和の形を成している代表的なパターンはC11（顛末の省略）である。顛末をスキップすることによって、関連性を低め、笑いを引き起こすという効果がある。しかし、分析によって見えたのは、顛末の省略は、強い神経エネルギーの移行を生むということだ。&lt;br /&gt;
一般的に、話が段階的に進行していくことで、聞き手は、徐々に理解できるよう心的準備を進める。しかし、顛末が省略され、結論が急に出されることで聞き手は発話からエネルギーを受ける。発話からの理解のステップが多いと受け手の理解度は高まるが、情緒面での神経エネルギーは減少する。一方、理解のステップが少ないと、理解度は低いまま（理解されない可能性もある）、神経エネルギーは強い状態が維持され、展開によっては笑いに変わることがある。（図４）。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ファイル:図5 緩和から緊張へ向かう要因.png|サムネイル|図5　緩和から緊張へ向かう要因]]&lt;br /&gt;
緩和→緊張の神経エネルギー移行による笑いの発生はシットコム特有のものである。要因を以下に図示する（図５）。&lt;br /&gt;
ラフ・トラックは、平坦に感じられるシーンでも笑い声があることにより、視聴者もバイアスをかけられて笑ってしまうという「笑いの連鎖」を生む効果もあるが、もう一方で、視聴者に「この番組はシットコム番組である（⇒だから、致命的な展開にはならない）」だから「安心して笑える」という構造を示すための効果がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==考察==&lt;br /&gt;
[[ファイル:図6 「緊張→緩和」「緩和→緊張」へ向かう要因の考察.png|サムネイル|図6　「緊張→緩和」「緩和→緊張」へ向かう要因の考察]]&lt;br /&gt;
　緩和→緊張は、当事者間にとっては思わしくない、笑えないような事態の発生を、第三者（視聴者）が客観的に俯瞰することにより、生まれるものである。ただし、それは、視聴者にとって、笑える設定（シットコム）の中での、笑える程度（致命傷にはならない程度）の緊張感でなければならない。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　米国・中国の代表的なシットコム番組においては、言語間、社会背景間の差異に関わらず、両国において、エネルギー移行での笑いがほぼ同程度の約１割生成していることが分かった。また、エネルギー移行は、緊張→緩和、緩和→緊張の2種類が想定され、米中両国共通して、緊張→緩和のみならず緩和→緊張のパターンにおいても笑いが発生していることが確認された。以下に考察の概要を示す。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==まとめ==&lt;br /&gt;
　エネルギー移行による笑いは、従来の笑い・ユーモア分析や落語による「緊張→緩和」のみならず、シットコム番組においては「緩和→緊張」のエネルギー移行により発生する。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
「緩和→緊張」が起こりうるケースは、仮に日常生活において発生するならば好ましくない事象であるが、それが笑いに変わる条件として、視聴者の客観性が保持されていること、客観的であっても「ホラー映画のように致命的な展開になりえない」ということを視聴者が潜在的に認知していることが挙げられる。深刻な展開になっているにも関わらず（視聴者が）「笑える」のは、「番組がシットコムであるという視聴者の認識」や「ラフ・トラックの挿入」による効果が大きい。シットコムの特徴の一つである観客の「笑い声」は、視聴者の客観性の保持や番組の性質を明示するための効果として用いられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脚注==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Category:未設定]]&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>池田美奈子</name></author>
		
	</entry>
	<entry>
		<id>https://design.kyusan-u.ac.jp/jssd5th2019/index.php?title=%E3%80%8C%E7%B7%A9%E5%92%8C%E3%81%8B%E3%82%89%E7%B7%8A%E5%BC%B5%E3%80%8D%E3%81%AE%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E7%A7%BB%E8%A1%8C%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E7%AC%91%E3%81%84%E3%81%AE%E7%94%9F%E6%88%90&amp;diff=3589</id>
		<title>「緩和から緊張」のエネルギー移行による笑いの生成</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://design.kyusan-u.ac.jp/jssd5th2019/index.php?title=%E3%80%8C%E7%B7%A9%E5%92%8C%E3%81%8B%E3%82%89%E7%B7%8A%E5%BC%B5%E3%80%8D%E3%81%AE%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E7%A7%BB%E8%A1%8C%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E7%AC%91%E3%81%84%E3%81%AE%E7%94%9F%E6%88%90&amp;diff=3589"/>
		<updated>2019-11-17T14:05:25Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;池田美奈子: /* 脚注 */&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;- 米中シットコム番組の分類と分析 -&lt;br /&gt;
; 吉松孝 / 九州大学大学院芸術工学府&lt;br /&gt;
: YOSHIMATSU, Takashi / Kyushu University　&lt;br /&gt;
; 池田美奈子 / 九州大学大学院芸術工学研究院&lt;br /&gt;
: IKEDA, Minako/ Kyushu University&lt;br /&gt;
: ''Keywords: Sitcom comedy, media, TV programme''　&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
; Abstract&lt;br /&gt;
: This research argues that laughter can occur at a transition from relaxation to tension in sitcom, using representative programmes in the United States and China. In the analysis of laughter using &amp;quot;energy theory&amp;quot;, the energy transition of “relief into tension” is not a premise of laughter, and laughter caused by “relief to tension” is not described. However, in sitcom, the occurrence of laughter in a scene that can be applied from &amp;quot;relaxation to tension&amp;quot; is confirmed. Therefore, this research reveals the generation factors of laughter caused by energy transfer. US-China program scripts will be applied to classifications,  proportions will be presented and  a commonality and structure between US-China will be clarified.&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目的と背景==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ファイル:スクリーンショット 2019-03-12 12.57.25.png|サムネイル|図1.ジョークやユーモアでの笑いの生成構造]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　笑いの仕組みを解析する理論の１つ「エネルギー理論」では、先陣の研究者らが「緊張」（Tension）と「緩和」（Relief）という概念を用いて、心的エネルギーの移行による笑いの発生について論じてきた。「緊張」と「緩和」の二項の動きについて、「緊張から緩和」で説明される笑いはある。日本の落語における「笑い」を分析した桂(1993)&amp;lt;ref&amp;gt;［1］桂枝雀（1993）『らくごDE枝雀』（ちくま文庫）p49-p51&amp;lt;/ref&amp;gt;、長島(2007) &amp;lt;ref&amp;gt;［2］長島平洋（2007）「生理的に見た笑いの分布：桂枝雀の「緊張の緩和」論を検証するために（Ⅰ）」笑い学研究14,3-11,2007日本笑い学会&amp;lt;/ref&amp;gt;は「緊張から緩和」という概念を用いている。Martin,Ford（2018）&amp;lt;ref&amp;gt;［3］Rod A.Martin, Thomas E.Ford. (2018). The psychology of humor. An integrative approach. Acadmic Press &amp;lt;/ref&amp;gt;のエネルギー理論を用いた研究でも「Relief of Tension」（緊張の解放）によるユーモアは成立すると述べられている。Hurley (2011) &amp;lt;ref&amp;gt;［4］Matthew M. Hurley, Daniel C. Dennett, &amp;amp; Reginald B. adams, Inside Jokes: Using Humor to Reverse-Engineer the mind. MIT Press, 2011. （マシューMハーレー『ヒトはなぜ笑うのか』（2015年、勁草書房））&amp;lt;/ref&amp;gt;も「緊張をいかに解放するか」をエネルギー解放理論の前提に据えている。&lt;br /&gt;
一方、反対側のベクトルである「From Relief (Relax) to Tension」における笑いの発生については論述されておらず、「緊張をいかに解放するか」がエネルギー解放理論の前提に立っている。ジョークやユーモアに於ける笑いの生成構造は以下のようになる。（図1）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ファイル:図2 シットコム番組での笑いの生成構造.png|サムネイル|図2.シットコム番組での笑いの生成構造]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　解放状態やリラックスした状態から緊張に持ち込まれた状態というエネルギーの移行は前提とされていない。しかし、実際、シットコム番組という番組形式においては、「緩和から緊張」に分類されるようなシーンでの笑いの発生が確認される。（図2）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以上の背景により、本研究は、シットコム番組においては緩和から緊張のエネルギー移行において笑いが発生し得ることを、米中の代表的なシットコム番組を使用して明らかにすることを目的とする。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==研究の方法==&lt;br /&gt;
　米中のシットコム番組の事例を取り上げながら、テキスト分析を行い、エネルギー移行による笑いの発生要因を明らかにするもので、方法は以下の通りとする。&lt;br /&gt;
①米国・中国のシットコム番組を視聴したうえでの「笑い」の生成要因の分類。（分類には８つの大分類が含まれている）エネルギー理論に関連する項に大分類された項目から、「緊張から緩和」「緩和から緊張」のベクトルに区分する。さらに小分類を行う。番組スクリプトを、小分類に当てはめ、②米中で起こる割合を提示し、③適応できた事例を具体的に分析する。結果、④「緩和から緊張」というエネルギー移行で笑いが起きるかを検証したうえで、⑤米中間での共通性を見出し、仕組みを明らかにする。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==調査と分析==&lt;br /&gt;
　シットコム・コメディは、毎回同じ登場人物で物語が展開していくことや、夫婦、家族、職場などの人々の生活を面白おかしく描くことを特徴とする&amp;lt;ref&amp;gt;［5］高木ゆかり(2017)「シチュエーション・コメディにおけるギャグの生成と機能」神戸大学大学院国際文化学研究科（博士論文）&amp;lt;/ref&amp;gt;。編集時に観客の笑い声を入れるラフ・トラックも挿入される。ドラマ仕立てで連続性があり、部屋の中などの「固定された空間」で「会話の展開」により「笑い」を生む。先行研究は、ユーモアやジョークに於ける研究が哲学や心理学の知見をもとに成されてきたが、シットコム・コメディにおける会話分析は、一般の会話分析と構造が異なるものと考えられる。&lt;br /&gt;
従来の分析では、二人の間（AとBの二人を想定）の会話分析では、AがBを笑わせたり、BがAを笑わせたりするといった二人の間に起こる笑いを想定する。しかし、シットコム分析では、第三者（視聴者）による「A・B間の会話の客観視」における笑いが想定される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
理論の適用と分類については図3に示す。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ファイル:図3 理論と分類の連関.png|サムネイル|図3.理論と分類の連関]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　4理論（エネルギー理論、不一致理論、優越理論、関連性理論）&amp;lt;ref&amp;gt;［6］Rod A.Martin, Thomas E.Ford. (2018). The psychology of humor. An integrative approach. Acadmic Press&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;［7］Matthew M. Hurley, Daniel C. Dennett, &amp;amp; Reginald B. adams, Inside Jokes: Using Humor to Reverse-Engineer the mind. MIT Press, 2011. （マシューMハーレー『ヒトはなぜ笑うのか』（2015年、勁草書房））&amp;lt;/ref&amp;gt;と分類の連関について、図示する。（図3）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ファイル:表2：A-Hに区分された笑い生成要因の発生割合.png|サムネイル|表2：A-Hに区分された笑い生成要因の発生割合]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　雨宮（2016）は、ユーモア論は神経系の賦活水準と関連した概念としながら、「その心的エネルギーは構成概念であり、心的エネルギーが実体として存在しているわけではない」としている&amp;lt;ref&amp;gt;［8］雨宮俊彦『笑いとユーモアの心理学』（ミネルヴァ書房、2016年）p140-p141。&amp;lt;/ref&amp;gt;本研究では、エネルギー理論に起因すると考えられる笑いの生成要因&amp;lt;ref&amp;gt;［9］ハーバート・スペンサー、「下降性の不一致と笑いの生成　笑いの生理学」、木村洋二訳、『現代思想　特集　笑い』、vol.12-2、青土社、1984 年、p238-48&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;［10］ベルクソン,アンリ,フロイト,ジークムント(2016)「笑い/不気味なもの」 (平凡社ライブラリー)&amp;lt;/ref&amp;gt;&amp;lt;ref&amp;gt;［11］中村太戯留（2017）「ユーモア理解過程に関する研究―不調和の解消とその神経基盤―」（慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科）&amp;lt;/ref&amp;gt;を、A-HのうちのCに分類した。米中シットコム番組(Big Bang Theory1-1〜1-4、「愛情公寓」1-1,1-2）内の笑いの合計と、A-Hに分類された笑いの生成要因と発生割合を示す（表２）。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ファイル:表3：C（エネルギー移行）の発生要因と発生比率.png|サムネイル|表3：C（エネルギー移行）の発生要因と発生比率]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　米中共通して最も多いのはDの表意と推意のズレである。次にBの実在と虚構の混在、Aの不一致と続き、Cエネルギーの移行は４番目に位置する。１位から４位までの発生比率の順位に米中の違いは見られない。そのうちCに該当するものを、緊張→緩和、緩和→緊張の方向性で区分し、小分類を行った。次に、Cに該当する要因の発生頻度を提示する（表3）。米国では笑い655回に対し、Cに由来して73回（11.1％）の笑いが生じている。中国では430回に対し、Cに由来し55回（12.8%）の笑いが生じている。ここから、米国・Big Bang Theory、中国・愛情公寓において、エネルギー移行に於ける'''笑いの生成の頻度に差異はほぼない'''とすることができる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
エネルギー移行で緊張→緩和で笑いが発生する事例を取り上げる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「顛末の省略」の事例（米国）を表4に示す。&lt;br /&gt;
[[ファイル:表4：「顛末の省略」の事例と分析.png|サムネイル|なし|表4：「顛末の省略」の事例と分析]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
パーティに招かれたシェルドン、ラージ、レナード、ハワードは食事を選んでいるが、インド人のラージは興奮気味に、大皿料理を次々と自分の皿に盛っている。&amp;lt;ref&amp;gt;［12］米国Big Bang Theory はHulu website.  https://www.happyon.jp/を参照&amp;lt;/ref&amp;gt;（表4）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「態度の豹変」の事例（中国）を表5に示す。&lt;br /&gt;
[[ファイル:表5：「態度の豹変」の事例と分析.png|サムネイル|なし|表5：「態度の豹変」の事例と分析]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
家賃の件で、子乔と美嘉は、もめごとになっている。そこへ、子乔は、金銭能力のありそうな关谷を利用すれば家賃が何とかなるかもしれないと考え、美嘉を別の空間に連れていき、打ち合わせをしようとする。&amp;lt;ref&amp;gt;［13］中国愛情公寓はyoutube platformを参照。Aiqíng Gongyu dì yi ji di yi ji  https://www.youtube.com/watch?v=YF2ha8CJWv4 （愛情公寓第1季）&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
つづいて、緩和→緊張の神経エネルギー移行において発生する事例を取り上げる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「予想外に激烈」の事例（米国）を表6に示す。&lt;br /&gt;
[[ファイル:表6：「態度の豹変」の事例と分析.png|サムネイル|なし|表6：「態度の豹変」の事例と分析]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
緩和から緊張という移行の中で、予想外に激烈という要因によって生成する笑いについて考察する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「予想外にまじめ」の事例（米国）を表7に示す。&lt;br /&gt;
[[ファイル:表7：「予想外にまじめ」の事例と分析.png|サムネイル|なし|表7：「予想外にまじめ」の事例と分析]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
予想外にまじめという緩和から緊張に向けたエネルギー移行の要因によって発生している笑いについて示す。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「予想外に激烈」の事例（米国）を表8に示す。&lt;br /&gt;
[[ファイル:表8：「予想外に激烈」の事例と分析.png|サムネイル|なし|表8：「予想外に激烈」の事例と分析]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「予想外に激烈」「緊張と緩和の双方向」という要因によって発生する笑いについて表9、表10に示す。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ファイル:表9：「予想外に激烈」の事例と分析.png|サムネイル|なし|表9：「予想外に激烈」の事例と分析]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ファイル:表10：緊張と緩和「双方向」の事例と分析.png|サムネイル|なし|表10：緊張と緩和「双方向」の事例と分析]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
「予想外の惨劇」という要因によって発生する笑いについて考察する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ファイル:表11：「予想外の惨劇」の事例と分析.png|サムネイル|なし|表11：「予想外の惨劇」の事例と分析]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
理論と分類の連関を図4に示す。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ファイル:図4 理論と分類の連関.png|サムネイル|図4　理論と分類の連関]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
緊張→緩和は、多くのコンテンツで創成しやすいシチュエーションである。シットコム・コメディにおいて、緊張→緩和の形を成している代表的なパターンはC11（顛末の省略）である。顛末をスキップすることによって、関連性を低め、笑いを引き起こすという効果がある。しかし、分析によって見えたのは、顛末の省略は、強い神経エネルギーの移行を生むということだ。&lt;br /&gt;
一般的に、話が段階的に進行していくことで、聞き手は、徐々に理解できるよう心的準備を進める。しかし、顛末が省略され、結論が急に出されることで聞き手は発話からエネルギーを受ける。発話からの理解のステップが多いと受け手の理解度は高まるが、情緒面での神経エネルギーは減少する。一方、理解のステップが少ないと、理解度は低いまま（理解されない可能性もある）、神経エネルギーは強い状態が維持され、展開によっては笑いに変わることがある。（図４）。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ファイル:図5 緩和から緊張へ向かう要因.png|サムネイル|図5　緩和から緊張へ向かう要因]]&lt;br /&gt;
緩和→緊張の神経エネルギー移行による笑いの発生はシットコム特有のものである。要因を以下に図示する（図５）。&lt;br /&gt;
ラフ・トラックは、平坦に感じられるシーンでも笑い声があることにより、視聴者もバイアスをかけられて笑ってしまうという「笑いの連鎖」を生む効果もあるが、もう一方で、視聴者に「この番組はシットコム番組である（⇒だから、致命的な展開にはならない）」だから「安心して笑える」という構造を示すための効果がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==考察==&lt;br /&gt;
[[ファイル:図6 「緊張→緩和」「緩和→緊張」へ向かう要因の考察.png|サムネイル|図6　「緊張→緩和」「緩和→緊張」へ向かう要因の考察]]&lt;br /&gt;
　緩和→緊張は、当事者間にとっては思わしくない、笑えないような事態の発生を、第三者（視聴者）が客観的に俯瞰することにより、生まれるものである。ただし、それは、視聴者にとって、笑える設定（シットコム）の中での、笑える程度（致命傷にはならない程度）の緊張感でなければならない。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　米国・中国の代表的なシットコム番組においては、言語間、社会背景間の差異に関わらず、両国において、エネルギー移行での笑いがほぼ同程度の約１割生成していることが分かった。また、エネルギー移行は、緊張→緩和、緩和→緊張の2種類が想定され、米中両国共通して、緊張→緩和のみならず緩和→緊張のパターンにおいても笑いが発生していることが確認された。以下に考察の概要を示す。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==まとめ==&lt;br /&gt;
　エネルギー移行による笑いは、従来の笑い・ユーモア分析や落語による「緊張→緩和」のみならず、シットコム番組においては「緩和→緊張」のエネルギー移行により発生する。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
「緩和→緊張」が起こりうるケースは、仮に日常生活において発生するならば好ましくない事象であるが、それが笑いに変わる条件として、視聴者の客観性が保持されていること、客観的であっても「ホラー映画のように致命的な展開になりえない」ということを視聴者が潜在的に認知していることが挙げられる。深刻な展開になっているにも関わらず（視聴者が）「笑える」のは、「番組がシットコムであるという視聴者の認識」や「ラフ・トラックの挿入」による効果が大きい。シットコムの特徴の一つである観客の「笑い声」は、視聴者の客観性の保持や番組の性質を明示するための効果として用いられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脚注==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Category:未設定]]&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>池田美奈子</name></author>
		
	</entry>
	<entry>
		<id>https://design.kyusan-u.ac.jp/jssd5th2019/index.php?title=%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%81%AE%E3%83%97%E3%83%8E%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%B3%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E7%BE%8E%E8%A1%93%E6%95%99%E8%82%B2%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E7%A0%94%E7%A9%B6&amp;diff=3588</id>
		<title>カンボジアのプノンペンにおける美術教育に関する研究</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://design.kyusan-u.ac.jp/jssd5th2019/index.php?title=%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%81%AE%E3%83%97%E3%83%8E%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%B3%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E7%BE%8E%E8%A1%93%E6%95%99%E8%82%B2%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E7%A0%94%E7%A9%B6&amp;diff=3588"/>
		<updated>2019-11-17T14:00:47Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;池田美奈子: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;- ソムブール小学校で行った授業をケーススタディとして -&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
; 清水淳史 / 九州大学大学院統合新領域学府ユーザー感性学専攻&lt;br /&gt;
: SHIMIZU, Atsushi / Kyushu University&lt;br /&gt;
; 池田美奈子 / 九州大学大学院芸術工学研究院&lt;br /&gt;
: IKEDA, Minako/ Kyushu University&lt;br /&gt;
:''Keywords: Art, Color, Education, Culture, Cambodia''&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
; Abstract&lt;br /&gt;
: This research is based on a case study at Sombool elementary school at Cambodia. This  research aims to clarify the art education at present in Cambodia which  hasn't  have art  education  system  at  public school since 1980's. Through the analysis of drawings and  interview to  founder of private art school, color on drawings has tendency to use warm colors. But red color still remains influence by general education. This research is not just a case study, but also has possibility to gain the art culture at Cambodia in the future.&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目的と背景==&lt;br /&gt;
　　一昨年から「失われたクメール美術復活プロジェクト」&amp;lt;ref&amp;gt;藤澤忠盛, 神田麻衣,「失われたクメール美術」教育復活研究,日本デザイン学会　第65回春季研究発表大会,2018&amp;lt;/ref&amp;gt;に携わり、今年コンポンスプー州にあるソムブール小学校で美術の授業を実施した。協力して頂いた山田アートスクールは、カンボジアで70年代後半に起こった内戦以来、公立小学校では美術の授業を実施していないという背景を受けて首都プノンペンに日本人が開校した美術学校である。本研究では、カンボジアの美術教育の現状及びケーススタディの現代的意義を明らかにし、考察することを目的とする。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==研究の方法==&lt;br /&gt;
　　2019年8月13日にソムブール小学校で行った美術の授業をケーススタディとして、そこで描かれた絵を造形と色彩の面から分析することで子供側の視点、そして教育側の視点から絵の特性を明らかにする。また、同年8月31日と9月1日に行った山田アートスクールでのインタビュー調査を通して、ケーススタディが現代の美術教育の中でどのように位置づけられるかを明らかにする。これらを元にカンボジアの美術教育の現状及びケーススタディの現代的意義を考察する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==ケーススタディ==&lt;br /&gt;
　　対象となる240名の生徒は「私の思い描くアンコール・ワット」という共通のテーマを与えられ、自由に絵を書いた。まず、朝礼でアンコール・ワットを見たことがある人という校長先生の質問に対して手を挙げた生徒は半数以下であった。使った画材は1、2年生にはクレヨンと赤色、青色、緑色、黃色、紫色、橙色、水色、ピンク色の水彩絵具で、混色不可とした。3年生以上は色鉛筆と同じ8色の水彩絵具で混色可とした。朝礼の後各学年教室に分かれ、6名1グループほどで机を固め画材を用意し、クレヨンや色鉛筆を用いて下書きをした後、絵の具を使って色を付けるよう促した。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==結果と分析==&lt;br /&gt;
'''造形分析'''&lt;br /&gt;
　　アンコール・ワットは平面的には5つの塔があるが、国旗には正面から見える3つの塔として描かれている。図1から、全学年を通して3つとして描いた子供が最も多く、次いで5つが多いことが分かった。[[File:Fig.1.png|thumb|right|200px|図1.全学年における塔の数の割合]]&lt;br /&gt;
{{clear}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
'''色彩分析'''&lt;br /&gt;
　　カラー成分測定では、色をスペクトル別に赤色系、橙色系、黄色系、緑色系、青色系、紫色系の6色と無彩色の7つに分類し、その割合を算出した。1年生50人、2年生27人、3年生40人、4年生45人、5年生38人、6年生40人の学年別割合及び全体の割合を算出したところ、3学年は橙色に次いで黄色、残り3学年は黄色に次いで橙色をもっとも多く使用していたという結果であった。図2から図7に1年生から6年生における色の割合、及び図8に全学年における色の割合を示す。&lt;br /&gt;
&amp;lt;gallery&amp;gt;&lt;br /&gt;
File:Fig.2.png|thumb|right|200px|図2.1年生における色の割合&lt;br /&gt;
File:Fig.3.png|thumb|right|200px|図3.2年生における色の割合&lt;br /&gt;
File:Fig.4.png|thumb|right|200px|図4.3年生における色の割合&lt;br /&gt;
File:Fig.5.png|thumb|right|200px|図5.4年生における色の割合&lt;br /&gt;
File:Fig.6.png|thumb|right|200px|図6.5年生における色の割合&lt;br /&gt;
File:Fig7.png|thumb|right|200px|図7.6年生における色の割合&lt;br /&gt;
File:Fig.8.png|thumb|right|200px|図8.全学年における色の割合&lt;br /&gt;
&amp;lt;/gallery&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{clear}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==インタビュー調査==&lt;br /&gt;
　　山田アートスクールは2011年に美術学校として開講し、現在では日本語学校及びアニメーションのスタジオを備え、就学前の3歳児から定年を迎えた60歳を超える成人までの300名ほどが在籍しており、その殆どが経済的に余裕のある家庭のインターナショナルスクールの生徒たちである。教育面では美術講師を同校の優秀な学生や近隣の大学から雇用することで教育者としての仕事の環境を提供するだけでなく、展覧会の企画も行うなどアーティストとして活躍できる場も創出している。美術面では、教育能力を持った学生は講師として生徒に美術教育を提供し、作画能力を備えたアニメーションスタジオのスタッフは法人や海外からの仕事を受注することで経営資源を山田アートスクールに還元している。また、日本語講師は王立プノンペン大学の学生や先生であり、幼稚園児や小学校低学年の生徒に美術の楽しさを伝える役割も担っている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==考察==&lt;br /&gt;
　　ケーススタディにおける分析の結果、造形面では、アンコールワットの塔の数は3つが最も多かった理由として、国旗に採用されているデザインであり、直接見たことがない子どもが半数以上ということからも、国旗のデザインをそのまま描く子供が多かったということが言える。色彩面では、橙色と黄色を使用する傾向が高かった理由として、低緯度地域では暖色系の色が知覚的に鮮やかに映ることが考えられる。一方、6学年中5学年が橙色、黄色の2色を合計した割合が全体の半分を超えていたにも関わらず、同じ暖色である赤色の割合は学年が上がるにつれて減少する傾向にあった。この理由として、赤色は70年代後半に国民の3分の1を虐殺したクメール・ルージュの思想を表現するものであるという教育が、学年が上がるとともに浸透しているのではないかと考えられる。また、黄色はヒンドゥー教と仏教の中で最も尊ばれる色であり、街中の宗教建築にも多く見られることから、造形的に類似したそれらの色を国旗では白色で描かれているアンコール・ワットの色として表現したと考えられる。インタビュー調査の結果からは、今回行った美術の授業はケーススタディとしてだけでなく、現地の美術学校とそこに在籍するカンボジア人の日本語教師が介入することによって、当日のファシリテーションを円滑に進めることができ、持続可能性のある途上国支援であると言える。また山田アートスクールとしても、現在はローカルの生徒は数少ないが今後の継続的な活動によってローカルに対する認知度の向上が見込め、それに伴う美術教育の地位向上が期待できると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==まとめ==&lt;br /&gt;
　　形に関しては国旗や宗教建築のデザインから共通性を見出すことができたが、色に関しては地理的、宗教的観点から共通性を説明できる一方で、教育という観点から見れば色が歴史上の特定のイデオロギーを表現するという事実が、現代を生きる子どもたちにとっても影響を及ぼしているのではないかとの仮説が成立する。また、今回のケーススタディは持続可能性を秘めるとともに、山田アートスクール及び美術そのものの認知度向上に繋がるものであると位置づけることができた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
上田広美、岡田知子,カンボジアを知るための60章,明石書店,2006&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
西野節男,現代カンボジア教育の諸相,東洋大学アジア文化研究所・アジア地域研究センター,2009&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
城一夫他,色彩の歴史と文化,明現社,1996&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
金子隆芳,色の科学 その心理と生理と物理,1995&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脚注==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Category:未設定]]&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>池田美奈子</name></author>
		
	</entry>
	<entry>
		<id>https://design.kyusan-u.ac.jp/jssd5th2019/index.php?title=%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%81%AE%E3%83%97%E3%83%8E%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%B3%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E7%BE%8E%E8%A1%93%E6%95%99%E8%82%B2%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E7%A0%94%E7%A9%B6&amp;diff=3587</id>
		<title>カンボジアのプノンペンにおける美術教育に関する研究</title>
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		<updated>2019-11-17T13:59:27Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;池田美奈子: /* 目的と背景 */&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;- ソムブール小学校で行った授業をケーススタディとして -&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
; 清水淳史 / 九州大学大学院統合新領域学府ユーザー感性学専攻&lt;br /&gt;
: SHIMIZU, Atsushi / Kyushu University&lt;br /&gt;
; 池田美奈子 / 九州大学大学院芸術工学研究院&lt;br /&gt;
: IKEDA, Minako/ Kyushu University&lt;br /&gt;
:''Keywords: Art, Color, Education, Culture, Cambodia''&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
; Abstract&lt;br /&gt;
: This research is based on a case study at Sombool elementary school at Cambodia. This  research aims to clarify the art education at present in Cambodia which  hasn't  have art  education  system  at  public school since 1980's. Through the analysis of drawings and  interview to  founder of private art school, color on drawings has tendency to use warm colors. But red color still remains influence by general education. This research is not just a case study, but also has possibility to gain the art culture at Cambodia in the future.&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目的と背景==&lt;br /&gt;
　　一昨年から「失われたクメール美術復活プロジェクト」&amp;lt;ref&amp;gt;藤澤忠盛, 神田麻衣,「失われたクメール美術」教育復活研究,日本デザイン学会　第65回春季研究発表大会,2018&amp;lt;/ref&amp;gt;に携わり、今年コンポンスプー州にあるソムブール小学校で美術の授業を実施した。協力して頂いた山田アートスクールは、カンボジアで70年代後半に起こった内戦以来、公立小学校では美術の授業を実施していないという背景を受けて首都プノンペンに日本人が開校した美術学校である。本研究では、カンボジアの美術教育の現状及びケーススタディの現代的意義を明らかにし、考察することを目的とする。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==研究の方法==&lt;br /&gt;
　　2019年8月13日にソムブール小学校で行った美術の授業をケーススタディとして、そこで描かれた絵を造形と色彩の面から分析することで子供側の視点、そして教育側の視点から絵の特性を明らかにする。また、同年8月31日と9月1日に行った山田アートスクールでのインタビュー調査を通して、ケーススタディが現代の美術教育の中でどのように位置づけられるかを明らかにする。これらを元にカンボジアの美術教育の現状及びケーススタディの現代的意義を考察する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==ケーススタディ==&lt;br /&gt;
　　対象となる240名の生徒は「私の思い描くアンコール・ワット」という共通のテーマを与えられ、自由に絵を書いた。まず、朝礼でアンコール・ワットを見たことがある人という校長先生の質問に対して手を挙げた生徒は半数以下であった。使った画材は1、2年生にはクレヨンと赤色、青色、緑色、黃色、紫色、橙色、水色、ピンク色の水彩絵具で、混色不可とした。3年生以上は色鉛筆と同じ8色の水彩絵具で混色可とした。朝礼の後各学年教室に分かれ、6名1グループほどで机を固め画材を用意し、クレヨンや色鉛筆を用いて下書きをした後、絵の具を使って色を付けるよう促した。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==結果と分析==&lt;br /&gt;
'''造形分析'''&lt;br /&gt;
　　アンコール・ワットは平面的には5つの塔があるが、国旗には正面から見える3つの塔として描かれている。図1から、全学年を通して3つとして描いた子供が最も多く、次いで5つが多いことが分かった。[[File:Fig.1.png|thumb|right|200px|図1.全学年における塔の数の割合]]&lt;br /&gt;
{{clear}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
'''色彩分析'''&lt;br /&gt;
　　カラー成分測定では、色をスペクトル別に赤色系、橙色系、黄色系、緑色系、青色系、紫色系の6色と無彩色の7つに分類し、その割合を算出した。1年生50人、2年生27人、3年生40人、4年生45人、5年生38人、6年生40人の学年別割合及び全体の割合を算出したところ、3学年は橙色に次いで黄色、残り3学年は黄色に次いで橙色をもっとも多く使用していたという結果であった。図2から図7に1年生から6年生における色の割合、及び図8に全学年における色の割合を示す。&lt;br /&gt;
&amp;lt;gallery&amp;gt;&lt;br /&gt;
File:Fig.2.png|thumb|right|200px|図2.1年生における色の割合&lt;br /&gt;
File:Fig.3.png|thumb|right|200px|図3.2年生における色の割合&lt;br /&gt;
File:Fig.4.png|thumb|right|200px|図4.3年生における色の割合&lt;br /&gt;
File:Fig.5.png|thumb|right|200px|図5.4年生における色の割合&lt;br /&gt;
File:Fig.6.png|thumb|right|200px|図6.5年生における色の割合&lt;br /&gt;
File:Fig7.png|thumb|right|200px|図7.6年生における色の割合&lt;br /&gt;
File:Fig.8.png|thumb|right|200px|図8.全学年における色の割合&lt;br /&gt;
&amp;lt;/gallery&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{clear}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==インタビュー調査==&lt;br /&gt;
　　山田アートスクールは2011年に美術学校として開講し、現在では日本語学校及びアニメーションのスタジオを備え、就学前の3歳児から定年を迎えた60歳を超える成人までの300名ほどが在籍しており、その殆どが経済的に余裕のある家庭のインターナショナルスクールの生徒たちである。教育面では美術講師を同校の優秀な学生や近隣の大学から雇用することで教育者としての仕事の環境を提供するだけでなく、展覧会の企画も行うなどアーティストとして活躍できる場も創出している。美術面では、教育能力を持った学生は講師として生徒に美術教育を提供し、作画能力を備えたアニメーションスタジオのスタッフは法人や海外からの仕事を受注することで経営資源を山田アートスクールに還元している。また、日本語講師は王立プノンペン大学の学生や先生であり、幼稚園児や小学校低学年の生徒に美術の楽しさを伝える役割も担っている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==考察==&lt;br /&gt;
　　ケーススタディにおける分析の結果、造形面では、アンコールワットの塔の数は3つが最も多かった理由として、国旗に採用されているデザインであり、直接見たことがない子どもが半数以上ということからも、国旗のデザインをそのまま描く子供が多かったということが言える。色彩面では、橙色と黄色を使用する傾向が高かった理由として、低緯度地域では暖色系の色が知覚的に鮮やかに映ることが考えられる。一方、6学年中5学年が橙色、黄色の2色を合計した割合が全体の半分を超えていたにも関わらず、同じ暖色である赤色の割合は学年が上がるにつれて減少する傾向にあった。この理由として、赤色は70年代後半に国民の3分の1を虐殺したクメール・ルージュの思想を表現するものであるという教育が、学年が上がるとともに浸透しているのではないかと考えられる。また、黄色はヒンドゥー教と仏教の中で最も尊ばれる色であり、街中の宗教建築にも多く見られることから、造形的に類似したそれらの色を国旗では白色で描かれているアンコール・ワットの色として表現したと考えられる。インタビュー調査の結果からは、今回行った美術の授業はケーススタディとしてだけでなく、現地の美術学校とそこに在籍するカンボジア人の日本語教師が介入することによって、当日のファシリテーションを円滑に進めることができ、持続可能性のある途上国支援であると言える。また山田アートスクールとしても、現在はローカルの生徒は数少ないが今後の継続的な活動によってローカルに対する認知度の向上が見込め、それに伴う美術教育の地位向上が期待できると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==まとめ==&lt;br /&gt;
　　形に関しては国旗や宗教建築のデザインから共通性を見出すことができたが、色に関しては地理的、宗教的観点から共通性を説明できる一方で、教育という観点から見れば色が歴史上の特定のイデオロギーを表現するという事実が、現代を生きる子どもたちにとっても影響を及ぼしているのではないかとの仮説が成立する。また、今回のケーススタディは持続可能性を秘めるとともに、山田アートスクール及び美術そのものの認知度向上に繋がるものであると位置づけることができた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脚注==&lt;br /&gt;
注)藤澤忠盛、神田麻衣,「失われたクメール美術」教育復活研究,日本デザイン学会　第65回春季研究発表大会,2018&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
上田広美、岡田知子,カンボジアを知るための60章,明石書店,2006&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
西野節男,現代カンボジア教育の諸相,東洋大学アジア文化研究所・アジア地域研究センター,2009&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
城一夫他,色彩の歴史と文化,明現社,1996&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
金子隆芳,色の科学 その心理と生理と物理,1995&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Category:未設定]]&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>池田美奈子</name></author>
		
	</entry>
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		<id>https://design.kyusan-u.ac.jp/jssd5th2019/index.php?title=%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%81%AE%E3%83%97%E3%83%8E%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%B3%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E7%BE%8E%E8%A1%93%E6%95%99%E8%82%B2%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E7%A0%94%E7%A9%B6&amp;diff=3586</id>
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		<updated>2019-11-17T13:52:03Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;池田美奈子: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;- ソムブール小学校で行った授業をケーススタディとして -&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
; 清水淳史 / 九州大学大学院統合新領域学府ユーザー感性学専攻&lt;br /&gt;
: SHIMIZU, Atsushi / Kyushu University&lt;br /&gt;
; 池田美奈子 / 九州大学大学院芸術工学研究院&lt;br /&gt;
: IKEDA, Minako/ Kyushu University&lt;br /&gt;
:''Keywords: Art, Color, Education, Culture, Cambodia''&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
; Abstract&lt;br /&gt;
: This research is based on a case study at Sombool elementary school at Cambodia. This  research aims to clarify the art education at present in Cambodia which  hasn't  have art  education  system  at  public school since 1980's. Through the analysis of drawings and  interview to  founder of private art school, color on drawings has tendency to use warm colors. But red color still remains influence by general education. This research is not just a case study, but also has possibility to gain the art culture at Cambodia in the future.&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目的と背景==&lt;br /&gt;
　　一昨年から「失われたクメール美術復活プロジェクト」&amp;lt;sup&amp;gt;注)&amp;lt;/sup&amp;gt;に携わり、今年コンポンスプー州にあるソムブール小学校で美術の授業を実施した。協力して頂いた山田アートスクールは、カンボジアで70年代後半に起こった内戦以来、公立小学校では美術の授業を実施していないという背景を受けて首都プノンペンに日本人が開校した美術学校である。本研究では、カンボジアの美術教育の現状及びケーススタディの現代的意義を明らかにし、考察することを目的とする。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==研究の方法==&lt;br /&gt;
　　2019年8月13日にソムブール小学校で行った美術の授業をケーススタディとして、そこで描かれた絵を造形と色彩の面から分析することで子供側の視点、そして教育側の視点から絵の特性を明らかにする。また、同年8月31日と9月1日に行った山田アートスクールでのインタビュー調査を通して、ケーススタディが現代の美術教育の中でどのように位置づけられるかを明らかにする。これらを元にカンボジアの美術教育の現状及びケーススタディの現代的意義を考察する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==ケーススタディ==&lt;br /&gt;
　　対象となる240名の生徒は「私の思い描くアンコール・ワット」という共通のテーマを与えられ、自由に絵を書いた。まず、朝礼でアンコール・ワットを見たことがある人という校長先生の質問に対して手を挙げた生徒は半数以下であった。使った画材は1、2年生にはクレヨンと赤色、青色、緑色、黃色、紫色、橙色、水色、ピンク色の水彩絵具で、混色不可とした。3年生以上は色鉛筆と同じ8色の水彩絵具で混色可とした。朝礼の後各学年教室に分かれ、6名1グループほどで机を固め画材を用意し、クレヨンや色鉛筆を用いて下書きをした後、絵の具を使って色を付けるよう促した。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==結果と分析==&lt;br /&gt;
'''造形分析'''&lt;br /&gt;
　　アンコール・ワットは平面的には5つの塔があるが、国旗には正面から見える3つの塔として描かれている。図1から、全学年を通して3つとして描いた子供が最も多く、次いで5つが多いことが分かった。[[File:Fig.1.png|thumb|right|200px|図1.全学年における塔の数の割合]]&lt;br /&gt;
{{clear}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
'''色彩分析'''&lt;br /&gt;
　　カラー成分測定では、色をスペクトル別に赤色系、橙色系、黄色系、緑色系、青色系、紫色系の6色と無彩色の7つに分類し、その割合を算出した。1年生50人、2年生27人、3年生40人、4年生45人、5年生38人、6年生40人の学年別割合及び全体の割合を算出したところ、3学年は橙色に次いで黄色、残り3学年は黄色に次いで橙色をもっとも多く使用していたという結果であった。図2から図7に1年生から6年生における色の割合、及び図8に全学年における色の割合を示す。&lt;br /&gt;
&amp;lt;gallery&amp;gt;&lt;br /&gt;
File:Fig.2.png|thumb|right|200px|図2.1年生における色の割合&lt;br /&gt;
File:Fig.3.png|thumb|right|200px|図3.2年生における色の割合&lt;br /&gt;
File:Fig.4.png|thumb|right|200px|図4.3年生における色の割合&lt;br /&gt;
File:Fig.5.png|thumb|right|200px|図5.4年生における色の割合&lt;br /&gt;
File:Fig.6.png|thumb|right|200px|図6.5年生における色の割合&lt;br /&gt;
File:Fig7.png|thumb|right|200px|図7.6年生における色の割合&lt;br /&gt;
File:Fig.8.png|thumb|right|200px|図8.全学年における色の割合&lt;br /&gt;
&amp;lt;/gallery&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{clear}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==インタビュー調査==&lt;br /&gt;
　　山田アートスクールは2011年に美術学校として開講し、現在では日本語学校及びアニメーションのスタジオを備え、就学前の3歳児から定年を迎えた60歳を超える成人までの300名ほどが在籍しており、その殆どが経済的に余裕のある家庭のインターナショナルスクールの生徒たちである。教育面では美術講師を同校の優秀な学生や近隣の大学から雇用することで教育者としての仕事の環境を提供するだけでなく、展覧会の企画も行うなどアーティストとして活躍できる場も創出している。美術面では、教育能力を持った学生は講師として生徒に美術教育を提供し、作画能力を備えたアニメーションスタジオのスタッフは法人や海外からの仕事を受注することで経営資源を山田アートスクールに還元している。また、日本語講師は王立プノンペン大学の学生や先生であり、幼稚園児や小学校低学年の生徒に美術の楽しさを伝える役割も担っている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==考察==&lt;br /&gt;
　　ケーススタディにおける分析の結果、造形面では、アンコールワットの塔の数は3つが最も多かった理由として、国旗に採用されているデザインであり、直接見たことがない子どもが半数以上ということからも、国旗のデザインをそのまま描く子供が多かったということが言える。色彩面では、橙色と黄色を使用する傾向が高かった理由として、低緯度地域では暖色系の色が知覚的に鮮やかに映ることが考えられる。一方、6学年中5学年が橙色、黄色の2色を合計した割合が全体の半分を超えていたにも関わらず、同じ暖色である赤色の割合は学年が上がるにつれて減少する傾向にあった。この理由として、赤色は70年代後半に国民の3分の1を虐殺したクメール・ルージュの思想を表現するものであるという教育が、学年が上がるとともに浸透しているのではないかと考えられる。また、黄色はヒンドゥー教と仏教の中で最も尊ばれる色であり、街中の宗教建築にも多く見られることから、造形的に類似したそれらの色を国旗では白色で描かれているアンコール・ワットの色として表現したと考えられる。インタビュー調査の結果からは、今回行った美術の授業はケーススタディとしてだけでなく、現地の美術学校とそこに在籍するカンボジア人の日本語教師が介入することによって、当日のファシリテーションを円滑に進めることができ、持続可能性のある途上国支援であると言える。また山田アートスクールとしても、現在はローカルの生徒は数少ないが今後の継続的な活動によってローカルに対する認知度の向上が見込め、それに伴う美術教育の地位向上が期待できると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==まとめ==&lt;br /&gt;
　　形に関しては国旗や宗教建築のデザインから共通性を見出すことができたが、色に関しては地理的、宗教的観点から共通性を説明できる一方で、教育という観点から見れば色が歴史上の特定のイデオロギーを表現するという事実が、現代を生きる子どもたちにとっても影響を及ぼしているのではないかとの仮説が成立する。また、今回のケーススタディは持続可能性を秘めるとともに、山田アートスクール及び美術そのものの認知度向上に繋がるものであると位置づけることができた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脚注==&lt;br /&gt;
注)藤澤忠盛、神田麻衣,「失われたクメール美術」教育復活研究,日本デザイン学会　第65回春季研究発表大会,2018&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
上田広美、岡田知子,カンボジアを知るための60章,明石書店,2006&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
西野節男,現代カンボジア教育の諸相,東洋大学アジア文化研究所・アジア地域研究センター,2009&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
城一夫他,色彩の歴史と文化,明現社,1996&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
金子隆芳,色の科学 その心理と生理と物理,1995&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Category:未設定]]&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>池田美奈子</name></author>
		
	</entry>
	<entry>
		<id>https://design.kyusan-u.ac.jp/jssd5th2019/index.php?title=%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%81%AE%E3%83%97%E3%83%8E%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%B3%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E7%BE%8E%E8%A1%93%E6%95%99%E8%82%B2%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E7%A0%94%E7%A9%B6&amp;diff=3585</id>
		<title>カンボジアのプノンペンにおける美術教育に関する研究</title>
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		<updated>2019-11-17T13:51:07Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;池田美奈子: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;- ソムブール小学校で行った授業をケーススタディとして -&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
; 清水淳史 / 九州大学大学院統合新領域学府ユーザー感性学専攻&lt;br /&gt;
: SHIMIZU, Atsushi / Kyushu University&lt;br /&gt;
; 池田美奈子 / 九州大学大学院芸術工学研究院&lt;br /&gt;
: IKEDA, Minako/ Kyushu University&lt;br /&gt;
:''Keywords: Art, Color, Education, Culture, Cambodia''&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
; Abstract&lt;br /&gt;
: This research is based on a case study at Sombool elementary school at Cambodia. This  research aims to clarify the art education at present in Cambodia which  hasn't  have art  education  system  at  public school since 1980's. Through the analysis of drawings and  interview to  founder of private art school, color on drawings has tendency to use warm colors. But red color still remains influence by general education. This research is not just a case study, but also has possibility to gain the art culture at Cambodia in the future.&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目的と背景==&lt;br /&gt;
　　一昨年から「失われたクメール美術復活プロジェクト」&amp;lt;sup&amp;gt;注)&amp;lt;/sup&amp;gt;に携わり、今年コンポンスプー州にあるソムブール小学校で美術の授業を実施した。協力して頂いた山田アートスクールは、カンボジアで70年代後半に起こった内戦以来、公立小学校では美術の授業を実施していないという背景を受けて首都プノンペンに日本人が開校した美術学校である。本研究では、カンボジアの美術教育の現状及びケーススタディの現代的意義を明らかにし、考察することを目的とする。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==研究の方法==&lt;br /&gt;
　　2019年8月13日にソムブール小学校で行った美術の授業をケーススタディとして、そこで描かれた絵を造形と色彩の面から分析することで子供側の視点、そして教育側の視点から絵の特性を明らかにする。また、同年8月31日と9月1日に行った山田アートスクールでのインタビュー調査を通して、ケーススタディが現代の美術教育の中でどのように位置づけられるかを明らかにする。これらを元にカンボジアの美術教育の現状及びケーススタディの現代的意義を考察する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==ケーススタディ==&lt;br /&gt;
　　対象となる240名の生徒は「私の思い描くアンコール・ワット」という共通のテーマを与えられ、自由に絵を書いた。まず、朝礼でアンコール・ワットを見たことがある人という校長先生の質問に対して手を挙げた生徒は半数以下であった。使った画材は1、2年生にはクレヨンと赤色、青色、緑色、黃色、紫色、橙色、水色、ピンク色の水彩絵具で、混色不可とした。3年生以上は色鉛筆と同じ8色の水彩絵具で混色可とした。朝礼の後各学年教室に分かれ、6名1グループほどで机を固め画材を用意し、クレヨンや色鉛筆を用いて下書きをした後、絵の具を使って色を付けるよう促した。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==結果と分析==&lt;br /&gt;
'''造形分析'''&lt;br /&gt;
　　アンコール・ワットは平面的には5つの塔があるが、国旗には正面から見える3つの塔として描かれている。図1から、全学年を通して3つとして描いた子供が最も多く、次いで5つが多いことが分かった。[[File:Fig.1.png|thumb|right|200px|図1.全学年における塔の数の割合]]&lt;br /&gt;
{{clear}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
'''色彩分析'''&lt;br /&gt;
　　カラー成分測定では、色をスペクトル別に赤色系、橙色系、黄色系、緑色系、青色系、紫色系の6色と無彩色の7つに分類し、その割合を算出した。1年生50人、2年生27人、3年生40人、4年生45人、5年生38人、6年生40人の学年別割合及び全体の割合を算出したところ、3学年は橙色に次いで黄色、残り3学年は黄色に次いで橙色をもっとも多く使用していたという結果であった。図2から図7に1年生から6年生における色の割合、及び図8に全学年における色の割合を示す。&lt;br /&gt;
&amp;lt;gallery&amp;gt;&lt;br /&gt;
File:Fig.2.png|thumb|right|200px|図2.1年生における色の割合&lt;br /&gt;
File:Fig.3.png|thumb|right|200px|図3.2年生における色の割合&lt;br /&gt;
File:Fig.4.png|thumb|right|200px|図4.3年生における色の割合&lt;br /&gt;
File:Fig.5.png|thumb|right|200px|図5.4年生における色の割合&lt;br /&gt;
File:Fig.6.png|thumb|right|200px|図6.5年生における色の割合&lt;br /&gt;
File:Fig7.png|thumb|right|200px|図7.6年生における色の割合&lt;br /&gt;
File:Fig.8.png|thumb|right|200px|図8.全学年における色の割合&lt;br /&gt;
&amp;lt;/gallery&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{clear}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==インタビュー調査==&lt;br /&gt;
 山田アートスクールは2011年に美術学校として開講し、現在では日本語学校及びアニメーションのスタジオを備え、就学前の3歳児から定年を迎えた60歳を超える成人までの300名ほどが在籍しており、その殆どが経済的に余裕のある家庭のインターナショナルスクールの生徒たちである。教育面では美術講師を同校の優秀な学生や近隣の大学から雇用することで教育者としての仕事の環境を提供するだけでなく、展覧会の企画も行うなどアーティストとして活躍できる場も創出している。美術面では、教育能力を持った学生は講師として生徒に美術教育を提供し、作画能力を備えたアニメーションスタジオのスタッフは法人や海外からの仕事を受注することで経営資源を山田アートスクールに還元している。また、日本語講師は王立プノンペン大学の学生や先生であり、幼稚園児や小学校低学年の生徒に美術の楽しさを伝える役割も担っている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==考察==&lt;br /&gt;
 ケーススタディにおける分析の結果、造形面では、アンコールワットの塔の数は3つが最も多かった理由として、国旗に採用されているデザインであり、直接見たことがない子どもが半数以上ということからも、国旗のデザインをそのまま描く子供が多かったということが言える。色彩面では、橙色と黄色を使用する傾向が高かった理由として、低緯度地域では暖色系の色が知覚的に鮮やかに映ることが考えられる。一方、6学年中5学年が橙色、黄色の2色を合計した割合が全体の半分を超えていたにも関わらず、同じ暖色である赤色の割合は学年が上がるにつれて減少する傾向にあった。この理由として、赤色は70年代後半に国民の3分の1を虐殺したクメール・ルージュの思想を表現するものであるという教育が、学年が上がるとともに浸透しているのではないかと考えられる。また、黄色はヒンドゥー教と仏教の中で最も尊ばれる色であり、街中の宗教建築にも多く見られることから、造形的に類似したそれらの色を国旗では白色で描かれているアンコール・ワットの色として表現したと考えられる。インタビュー調査の結果からは、今回行った美術の授業はケーススタディとしてだけでなく、現地の美術学校とそこに在籍するカンボジア人の日本語教師が介入することによって、当日のファシリテーションを円滑に進めることができ、持続可能性のある途上国支援であると言える。また山田アートスクールとしても、現在はローカルの生徒は数少ないが今後の継続的な活動によってローカルに対する認知度の向上が見込め、それに伴う美術教育の地位向上が期待できると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==まとめ==&lt;br /&gt;
 形に関しては国旗や宗教建築のデザインから共通性を見出すことができたが、色に関しては地理的、宗教的観点から共通性を説明できる一方で、教育という観点から見れば色が歴史上の特定のイデオロギーを表現するという事実が、現代を生きる子どもたちにとっても影響を及ぼしているのではないかとの仮説が成立する。また、今回のケーススタディは持続可能性を秘めるとともに、山田アートスクール及び美術そのものの認知度向上に繋がるものであると位置づけることができた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脚注==&lt;br /&gt;
注)藤澤忠盛、神田麻衣,「失われたクメール美術」教育復活研究,日本デザイン学会　第65回春季研究発表大会,2018&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
上田広美、岡田知子,カンボジアを知るための60章,明石書店,2006&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
西野節男,現代カンボジア教育の諸相,東洋大学アジア文化研究所・アジア地域研究センター,2009&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
城一夫他,色彩の歴史と文化,明現社,1996&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
金子隆芳,色の科学 その心理と生理と物理,1995&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Category:未設定]]&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>池田美奈子</name></author>
		
	</entry>
	<entry>
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		<title>カンボジアのプノンペンにおける美術教育に関する研究</title>
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		<updated>2019-11-16T10:26:16Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;池田美奈子: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;- ソムブール小学校で行った授業をケーススタディとして -&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
; 清水淳史 / 九州大学大学院統合新領域学府ユーザー感性学専攻&lt;br /&gt;
: SHIMIZU, Atsushi / Kyushu University&lt;br /&gt;
; 池田美奈子 / 九州大学大学院芸術工学研究院&lt;br /&gt;
: IKEDA, Minako/ Kyushu University&lt;br /&gt;
:''Keywords: Art, Color, Education, Culture, Cambodia''&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
; Abstract&lt;br /&gt;
: This research is based on a case study at Sombool elementary school at Cambodia. This  research aims to clarify the art education at present in Cambodia which  hasn't  have art  education  system  at  public school since 1980's. Through the analysis of drawings and  interview to  founder of private art school, color on drawings has tendency to use warm colors. But red color still remains influence by general education. This research is not just a case study, but also has possibility to gain the art culture at Cambodia in the future.&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目的と背景==&lt;br /&gt;
 一昨年から「失われたクメール美術復活プロジェクト」&amp;lt;sup&amp;gt;注)&amp;lt;/sup&amp;gt;に携わり、今年コンポンスプー州にあるソムブール小学校で美術の授業を実施した。協力して頂いた山田アートスクールは、カンボジアで70年代後半に起こった内戦以来、公立小学校では美術の授業を実施していないという背景を受けて首都プノンペンに日本人が開校した美術学校である。本研究では、カンボジアの美術教育の現状及びケーススタディの現代的意義を明らかにし、考察することを目的とする。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==研究の方法==&lt;br /&gt;
 2019年8月13日にソムブール小学校で行った美術の授業をケーススタディとして、そこで描かれた絵を造形と色彩の面から分析することで子供側の視点、そして教育側の視点から絵の特性を明らかにする。また、同年8月31日と9月1日に行った山田アートスクールでのインタビュー調査を通して、ケーススタディが現代の美術教育の中でどのように位置づけられるかを明らかにする。これらを元にカンボジアの美術教育の現状及びケーススタディの現代的意義を考察する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==ケーススタディ==&lt;br /&gt;
 対象となる240名の生徒は「私の思い描くアンコール・ワット」という共通のテーマを与えられ、自由に絵を書いた。まず、朝礼でアンコール・ワットを見たことがある人という校長先生の質問に対して手を挙げた生徒は半数以下であった。使った画材は1、2年生にはクレヨンと赤色、青色、緑色、黃色、紫色、橙色、水色、ピンク色の水彩絵具で、混色不可とした。3年生以上は色鉛筆と同じ8色の水彩絵具で混色可とした。朝礼の後各学年教室に分かれ、6名1グループほどで机を固め画材を用意し、クレヨンや色鉛筆を用いて下書きをした後、絵の具を使って色を付けるよう促した。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==結果と分析==&lt;br /&gt;
'''造形分析'''&lt;br /&gt;
 アンコール・ワットは平面的には5つの塔があるが、国旗には正面から見える3つの塔として描かれている。図1から、全学年を通して3つとして描いた子供が最も多く、次いで5つが多いことが分かった。[[File:Fig.1.png|thumb|right|200px|図1.全学年における塔の数の割合]]&lt;br /&gt;
{{clear}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
'''色彩分析'''&lt;br /&gt;
 カラー成分測定では、色をスペクトル別に赤色系、橙色系、黄色系、緑色系、青色系、紫色系の6色と無彩色の7つに分類し、その割合を算出した。1年生50人、2年生27人、3年生40人、4年生45人、5年生38人、6年生40人の学年別割合及び全体の割合を算出したところ、3学年は橙色に次いで黄色、残り3学年は黄色に次いで橙色をもっとも多く使用していたという結果であった。図2から図7に1年生から6年生における色の割合、及び図8に全学年における色の割合を示す。&lt;br /&gt;
&amp;lt;gallery&amp;gt;&lt;br /&gt;
File:Fig.2.png|thumb|right|200px|図2.1年生における色の割合&lt;br /&gt;
File:Fig.3.png|thumb|right|200px|図3.2年生における色の割合&lt;br /&gt;
File:Fig.4.png|thumb|right|200px|図4.3年生における色の割合&lt;br /&gt;
File:Fig.5.png|thumb|right|200px|図5.4年生における色の割合&lt;br /&gt;
File:Fig.6.png|thumb|right|200px|図6.5年生における色の割合&lt;br /&gt;
File:Fig7.png|thumb|right|200px|図7.6年生における色の割合&lt;br /&gt;
File:Fig.8.png|thumb|right|200px|図8.全学年における色の割合&lt;br /&gt;
&amp;lt;/gallery&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
{{clear}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==インタビュー調査==&lt;br /&gt;
 山田アートスクールは2011年に美術学校として開講し、現在では日本語学校及びアニメーションのスタジオを備え、就学前の3歳児から定年を迎えた60歳を超える成人までの300名ほどが在籍しており、その殆どが経済的に余裕のある家庭のインターナショナルスクールの生徒たちである。教育面では美術講師を同校の優秀な学生や近隣の大学から雇用することで教育者としての仕事の環境を提供するだけでなく、展覧会の企画も行うなどアーティストとして活躍できる場も創出している。美術面では、教育能力を持った学生は講師として生徒に美術教育を提供し、作画能力を備えたアニメーションスタジオのスタッフは法人や海外からの仕事を受注することで経営資源を山田アートスクールに還元している。また、日本語講師は王立プノンペン大学の学生や先生であり、幼稚園児や小学校低学年の生徒に美術の楽しさを伝える役割も担っている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==考察==&lt;br /&gt;
 ケーススタディにおける分析の結果、造形面では、アンコールワットの塔の数は3つが最も多かった理由として、国旗に採用されているデザインであり、直接見たことがない子どもが半数以上ということからも、国旗のデザインをそのまま描く子供が多かったということが言える。色彩面では、橙色と黄色を使用する傾向が高かった理由として、低緯度地域では暖色系の色が知覚的に鮮やかに映ることが考えられる。一方、6学年中5学年が橙色、黄色の2色を合計した割合が全体の半分を超えていたにも関わらず、同じ暖色である赤色の割合は学年が上がるにつれて減少する傾向にあった。この理由として、赤色は70年代後半に国民の3分の1を虐殺したクメール・ルージュの思想を表現するものであるという教育が、学年が上がるとともに浸透しているのではないかと考えられる。また、黄色はヒンドゥー教と仏教の中で最も尊ばれる色であり、街中の宗教建築にも多く見られることから、造形的に類似したそれらの色を国旗では白色で描かれているアンコール・ワットの色として表現したと考えられる。インタビュー調査の結果からは、今回行った美術の授業はケーススタディとしてだけでなく、現地の美術学校とそこに在籍するカンボジア人の日本語教師が介入することによって、当日のファシリテーションを円滑に進めることができ、持続可能性のある途上国支援であると言える。また山田アートスクールとしても、現在はローカルの生徒は数少ないが今後の継続的な活動によってローカルに対する認知度の向上が見込め、それに伴う美術教育の地位向上が期待できると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==まとめ==&lt;br /&gt;
 形に関しては国旗や宗教建築のデザインから共通性を見出すことができたが、色に関しては地理的、宗教的観点から共通性を説明できる一方で、教育という観点から見れば色が歴史上の特定のイデオロギーを表現するという事実が、現代を生きる子どもたちにとっても影響を及ぼしているのではないかとの仮説が成立する。また、今回のケーススタディは持続可能性を秘めるとともに、山田アートスクール及び美術そのものの認知度向上に繋がるものであると位置づけることができた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脚注==&lt;br /&gt;
注)藤澤忠盛、神田麻衣,「失われたクメール美術」教育復活研究,日本デザイン学会　第65回春季研究発表大会,2018&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献==&lt;br /&gt;
上田広美、岡田知子,カンボジアを知るための60章,明石書店,2006&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
西野節男,現代カンボジア教育の諸相,東洋大学アジア文化研究所・アジア地域研究センター,2009&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
城一夫他,色彩の歴史と文化,明現社,1996&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
金子隆芳,色の科学 その心理と生理と物理,1995&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Category:未設定]]&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>池田美奈子</name></author>
		
	</entry>
	<entry>
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		<title>中国における実景演出ショーを利用した観光振興に関する研究</title>
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		<updated>2019-11-16T10:17:18Z</updated>

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&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;; 李茹 / 九州大学大学院統合新領域学府&lt;br /&gt;
:LI, Ru / Kyushu University　&lt;br /&gt;
; 池田美奈子 / 九州大学大学院芸術工学研究院&lt;br /&gt;
: IKEDA, Minako/ Kyushu University&lt;br /&gt;
:''Keywords: real scene performance, tourism, regional cultural resources''&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
Abstract:&lt;br /&gt;
: Real scene performance is a show performed in scenic spots or tourist destinations with true mountains and true water as the stage, regional culture and folk culture as the main content. Real scene performances be used in order to revitalize local tourism by many places. The purpose of this study is to investigate the present situation and problems of the development of real scene performance in China, and to consider the possibility of using real scene performance to revitalize tourism.&lt;br /&gt;
 &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目的と背景==&lt;br /&gt;
　地域の文化資源を活用した観光の取り組みが、世界各地で行われている。文化資源は地域で生まれ、育まれ、継承されていくものであり、地域の特性を確立するためには欠かせない要素だと考えられる。しかし、これまで多くの試みが静的な展示であり、観光客との距離感がなかなか縮まらない現状から、地域の観光振興に果たす役割も限られている。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　中国では、2004年に、本物の山や川を舞台に、地元文化や民俗文化を主なコンテンツとして、観光地で上演される独特の実景演出ショーが誕生した。 実景演出ショーは観光地の神話伝説、民俗文化、歴史人物など様々なコンテンツを活用し、観光地の自然の風景と巧妙に結びつけることで、観光客に理解しやすい臨場感溢れる地域文化資源の活用方法を提示した。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　同時に、地元住民を役者として採用することで、雇用が増加し地域経済が活性化するなどの利点も挙げられる。そのため、実景演出ショーは観光地コンテンツの醸成や、観光客滞在時間の延長、また観光地ブランドの確立などに効果的であると認識され、多くの観光地が実景演出ショープロジェクトを導入し始めた。以後、実景演出ショーは単なる演出だけではなく、地域の魅力を表現することで地域ブランドを確立する機能も担い始め、各地方政府の業績にもつながるようになった。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　しかし、実景演出ショーが増え続ける一方で、取り上げられる文化要素が同質化する傾向も見られるなどの批判も出てきた。このような傾向は実景演出ショー産業に悪影響を与え、実景演出ショー産業の持続可能性が失われる危険性も増大していると考えられる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　したがって、本研究は中国における実景演出ショーを活用した観光振興の現状と課題を明らかにし、実景演出ショーを利用した観光振興の可能性を検討することを目的とする。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==研究の方法==&lt;br /&gt;
　中国における実景演出ショーの定義と発展経緯を明らかにするため文献調査を行った。主に実景演出ショーに関する先行研究や新聞記事などを分析した。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　次に、中国における実景演出ショー展開の実態を明らかにするため、中国で上演されている実景演出ショー作品のデータベースを作成し、計29の実景演出ショー作品のデータを整理した。整理項目は、以下の10項目である：&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　作品名前／初上演時間／上演地／投資額／制作者／演出内容／役者人数／上演スケジュール／座席数／入場券金額&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　データベースを作成した後、項目ごとに比較、分析する上で、実景演出ショー発展の現状などの分析も加えて結論に至った。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==結果==&lt;br /&gt;
　実景演出ショーは、本物の山や川を舞台に、地元文化や民俗文化を主なコンテンツとして、観光地で上演される独特の演出ショーであると定義した。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　2004年に、「旅行演芸」のコンセプトのイノベーションとして大きな反響を呼び、2007年から急速に増加している。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　分布地域を見ると、主に中国の東南沿海地域、中部及び西南部に集中している。東北部や西北部、北京、上海、広州などの大都市は見られない。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　実景演出ショーのテーマを見ると、各民族文化と地方風俗（34％）が最も多く、古代、歴史人物（30％）、宗教文化（10％）、神話伝説（８％）、革命的な赤色文化（8％）と続く。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　また、実景演出ショーの規模などについては。次の６点が特徴としてあげられる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　・投資金額が大きい。計29作品の中に、投資が一億元を超える作品が90％を占めている。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　・役者の人数は150人～1000人、座席数は平均1300となっており、総じて大規模である。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　・制作団体を見ると、87％以上の作品が張芸謀を代表とする団体と梅帥元を代表とする団体によって制作されている。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　・ほとんどの実景演出ショーが19：00～21：00の時間帯に上演されている。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　・席種によって料金は異なるが、一般席は平均200元、VIP席は平均500元であり、料金が比較的高い。&lt;br /&gt;
　&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==考察==&lt;br /&gt;
　中国における実景演出ショーの展開の実態を踏まえて、以下４点の考察を導き出した。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　1.実景演出ショーの分布は市場の大きさ、文化資源の豊富さ、予算規模、政策推進の有無、気候条件などに大きく関係している。よって実景演出ショーは観光振興の手段としてすべての地域に適用できるとは限らない。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　2.実景演出ショーのテーマの選定やその割合は実景演出ショーの特性と観光客の期待に関係していると考えられる。実景演出ショーは自然の風景と文化的要素を結びつけた作品であるが、地方の風景と密接に関係している文化要素は、人々が暮らす自然環境に深くかかわる民俗文化や地方風俗、及び人物の物語である。当時に、観光客のニーズも大きく関係している。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　3.実景演出ショーの初期投資は大規模で、観覧料金が比較的高額であることから、実景演出ショーのプロジェクトを導入するリスクと観光客の期待が高いと考えられる。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　4.制作団体が集中していて、多様性に乏しい。制作団体の単一化は実景演出ショーの同質化傾向にも影響があると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
 &lt;br /&gt;
　&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==まとめ==&lt;br /&gt;
　実景演出ショーの誕生により地域の文化資源を観光資源としてうまく活用できるようになった。しかし、実景演出ショーの特性によって、すべての地域に適用されるわけではない。様々な条件を総合的に把握した上で活用を考える必要がある。同時に、制作団体の単一化や無批判な導入などの影響を受け、実景演出ショー作品の同質化傾向もますます進んでおり、地域アイデンティティの確立や観光客の期待に応えるためには、制作団体の充実も重要である。実景演出ショーが観光振興の手段として効果を発揮できるようにするため、現状を十分認識した上で、文化資源を深く掘り下げることや、表現手法の刷新なども考慮しなければならない。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脚注==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献・参考サイト==&lt;br /&gt;
*邱烜.《印象·刘三姐》——开创全球大型山水实景演出先河[J].当代广西,2019(Z1):98-99.&lt;br /&gt;
*黎学锐. 山水实景演出繁荣背后需警惕[N]. 中国艺术报,2019-05-10(003).&lt;br /&gt;
*简言之. 让旅游演艺更有文化味[N]. 中国文化报,2019-04-05(003).&lt;br /&gt;
*潘天. 中国旅游演艺产业化研究[D].上海戏剧学院,2018.&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>池田美奈子</name></author>
		
	</entry>
	<entry>
		<id>https://design.kyusan-u.ac.jp/jssd5th2019/index.php?title=%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1%E8%81%96%E5%9C%B0%E5%B7%A1%E7%A4%BC%E3%81%AE%E7%8F%BE%E7%8A%B6%E5%88%86%E6%9E%90&amp;diff=3506</id>
		<title>アニメ聖地巡礼の現状分析</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://design.kyusan-u.ac.jp/jssd5th2019/index.php?title=%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1%E8%81%96%E5%9C%B0%E5%B7%A1%E7%A4%BC%E3%81%AE%E7%8F%BE%E7%8A%B6%E5%88%86%E6%9E%90&amp;diff=3506"/>
		<updated>2019-11-16T10:16:33Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;池田美奈子: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;; 劉ショウショウ / 九州大学大学院統合新領域学府&lt;br /&gt;
: LIU, Xiaoxiao/Kyushu University&lt;br /&gt;
; 池田美奈子 / 九州大学大学院芸術工学研究院&lt;br /&gt;
: IKEDA, Minako/ Kyushu University&lt;br /&gt;
:  '' Keywords: ACG-themed tour, state, animations, local districts, events''&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
; Abstract&lt;br /&gt;
:  ACG-themed tour， which called ”Seichi-junrei” in Japanese, has been a big hit recently. There was much analysis of one of the successful episode. This research would like to summarize the bias of ACG-themed tour in Japan according to a database. The database is made of data from 3 aspects: the animations which fans are watching, the impressing of each ACG-themed tours, and the events hosted in the city which is the stage of the animation.&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目的と背景==&lt;br /&gt;
　近年、アニメ聖地巡礼という旅行形態が書籍やガイドブックで取り上げられている。JTB 編集製作本部 (2008)によると、アニメ聖地巡礼とは「アニメ作品のロケ地、またはその作品・作者に関連する土地で、且つファンによってその価値が認められている場所を訪ねること」を指す。  &amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
　岡本健(2010)は、聖地巡礼に参加する観光客が、作品の舞台となっている地域を発見してネットで発信し、そこに聖地巡礼者を集め、イベントを行うことで更に盛り上がるという聖地巡礼のプロセスを示した。聖地巡礼を行うファンたちが、アニメやゲームなどの作品の中に出てきたシーンと同じ場所に行き、写真を撮り、イベントに参加することは聖地巡礼の一般的な形であるが、最近、聖地巡礼の幅は広がっている。また、玉井建也(2011)は作品の舞台となる地域の歴史を調査し、鎌倉など歴史があり既に知名度の高い観光資源がある観光地では聖地巡礼が目立たず、結果として地域活性化には活用できないと分析した。つまり、アニメ聖地巡礼は、観光地として有名ではない地域が舞台となるほうが高い効果が得られると考えられる。  &amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
　 アニメ作品のジャンルや作品から派生した聖地巡礼活動の状況も多種多様である。したがって特定の作品を取り上げて分析する手法では、全体的な聖地巡礼活動の特徴と傾向を知ることは難しい。よって、本研究ではできる限り多くのアニメ作品とその聖地巡礼活動の情報を集め、聖地巡礼の全体的な傾向を分析し、アニメ作品と聖地との関連性を明らかにすることを目的とする。  &amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==研究の方法==&lt;br /&gt;
アニメ聖地巡礼全体の状況を知るため、作品と聖地巡礼のデータを収集した。具体的には、「聖地巡礼マップ」（https://seichimap.jp/ ） に掲載された「行きたいリスト」から、人気順で聖地を選抜し、同じアニメ作品にまつわる聖地をまとめ、計50のアニメ作品の聖地巡礼データを収集し、データベースを作成した。アニメ作品の基本情報はwikipediaから収集した。聖地巡礼活動の基本情報は「聖地巡礼マップ」以外に、googleとtwitterから検索・収集した。聖地巡礼のプロセスに従い、データベースのデータを「アニメ作品を見る」「聖地巡礼に行く」「現地のイベントに参加する」という３段階に分け、傾向を考察する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==データベースの分析==&lt;br /&gt;
　まずデータベースにある50点の聖地巡礼の関連作品の特徴を概観する。テーマについては恋愛・恋愛アドベンチャーゲーム（20作品）と学園（14作品）が多く、原作については小説・ライトノベルからテレビアニメに改編した作品が15作品と最も多い。また、特定の性別の視聴者を対象にしていない作品が、38作品と一番多い。データベースにある作品は、ほとんどがアニメ化されてから１ヶ月以内に聖地巡礼活動が始まっている。 &amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
　アニメの舞台となった地域が聖地になるのには、作者の出身地である場合とアニメの製作側が取材した地域の場合がある。舞台となった町については、ひとつの町を中心に、周辺のいくつかの町も舞台となる場合が多く、聖地スポットとなる場所は神社、寺院、橋、カフェなど日常的な場が大多数を占める。そのほか聖地巡礼マップの配布については、調べた範囲では公式聖地巡礼マップが15で、非公式聖地巡礼マップが10あった。 &amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
　聖地巡礼活動がさらに活発になるとイベントへの参加の段階に進む。聖地で開催されるイベントには、アニメの舞台となった地域やアニメ製作者、アニメのファンやその他の団体が主催するものがある。集客のための聖地巡礼の情報を発信する手段には、町のホームページや観光特設サイト、市長や地域イベント主催者側からの広報がある。 &amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
 &lt;br /&gt;
==データベースに基づく考察==&lt;br /&gt;
　原作がアニメ化された後に聖地巡礼が始まるケースがほとんであることから、アニメ化は聖地巡礼活動に大きな影響を与えることが分かる。 &amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
　中島梓（1991）によると、現実世界に自分の居場所を見出すことができないオタクは、日常を扱った作品の聖地巡礼活動を行いやすく、キャラクターの日常生活に参加することで現実世界に居場所を作ることが聖地巡礼活動を行う理由だと推測している。そのため、聖地スポットが日常生活に近い町並みで、日本人が日常生活で特別な意義や思いを持つ神社、カフェなどの場所になることが多いと考えられる。 &amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
　神田孝治（2012）によると、聖地巡礼には一過性という問題がある。それを克服し、リピーターを増やすためにイベントが開催される。イベントによって、聖地巡礼の楽しさが増し、古い伝統行事に新たな要素を加え、アニメファンと地域住民の地域に対する愛着を含め、聖地巡礼の持続性を保てると考えられる。一例を挙げるとアニメ『らき☆すた』の聖地・埼玉県久喜市の秋祭り「土師祭」がある。「らき☆すた」の神輿が登場し全国から集まったファンによって担がれ、10年経った今でも続いている。 &amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==まとめ==&lt;br /&gt;
　現在行われている聖地巡礼は、日常生活を扱ったアニメ作品に関するものが多い。聖地巡礼の中心は日常的な町並みであり、アニメファンが自発的に巡礼をするだけでなく、地域側からも積極的にマップを作り、イベントを開催することで巡礼者を誘致している。アニメファンのアニメキャラクターの日常生活に参加する意欲を高め、地域の町の日常に参加しやすい環境を作ることが、アニメ作品と聖地の継続的な関係性の構築に有効だと考えらえる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献・参考サイト==&lt;br /&gt;
編集製作本部 国内情報部 第五編集部、2008、『もえるるぶ　COOLJAPAN　オタクニッポンガイド』　JTBパブリッシング &amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
岡本健、2010、『コンテンツツーリズムにおける若者の観光情報行動に関する研究』~開拓的アニメ聖地巡礼者による情報発信行動に着目して~ &amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
玉井健也、2010、『地域イメージの歴史的変遷とアニメ聖地巡礼ーー鎌倉を事例として』 &amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
中島梓、1991、『コミュニケーション不全症候群』 &amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
神田孝治、2012、『白川郷へのアニメ聖地巡礼と現地の反応―場所イメージおよび観光客をめぐる文化政治―』 &amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
『アニメ「らき☆すた」放送から11年 「聖地」鷲宮がファンに愛され続けるワケ』、https://danro.asahi.com/article/11681945&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt; &lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Category:未設定]]&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>池田美奈子</name></author>
		
	</entry>
	<entry>
		<id>https://design.kyusan-u.ac.jp/jssd5th2019/index.php?title=%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%83%84%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%82%BA%E3%83%A0%E3%81%AE%E5%8F%AF%E8%83%BD%E6%80%A7%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E7%A0%94%E7%A9%B6&amp;diff=3505</id>
		<title>ファンツーリズムの可能性に関する研究</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://design.kyusan-u.ac.jp/jssd5th2019/index.php?title=%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%83%84%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%82%BA%E3%83%A0%E3%81%AE%E5%8F%AF%E8%83%BD%E6%80%A7%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E7%A0%94%E7%A9%B6&amp;diff=3505"/>
		<updated>2019-11-16T10:15:38Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;池田美奈子: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;; 李彦萱 / 九州大学大学院統合新領域学府&lt;br /&gt;
:  RI, Genkan/ Kyushu University&lt;br /&gt;
; 池田美奈子 / 九州大学大学院芸術工学研究院&lt;br /&gt;
: IKEDA, Minako/ Kyushu University&lt;br /&gt;
: ''Keywords: Fan attitudes and behavior , Fan tourism''&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
; Abstract&lt;br /&gt;
: Currently, there are more and more cases where people learn about idols not only in Japan but also from a variety of countries and become fans. Every year, many overseas fans come to Japan to enjoy the event of idols, not only to watch concerts, but also to go to restaurants and shooting locations recommended by idols.Based on the above research background, this study sets the following purposes. (1) In China and Taiwan, it is assumed that there is a possibility of fan tourism, and the purpose is to explore the details using overseas fans as an example. (2) Investigate whether or not you are willing to participate in fan tourism for fans.&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==背景と目的==&lt;br /&gt;
　日本国内だけでなく、国外からも色々な方法でアイドルのことを知りファンになるケースが増えている。本研究では、アイドルを「あこがれや崇拝の対象となり、ポピュラー音楽界で活躍している芸能人」と定義する。2013年には、観光庁、JNTO、経済産業省、ジェトロが共同で「訪日外国人増加に向けた共同行動計画」を発表しており、アニメやマンガの聖地を訪れるコンテンツツーリズムを促す情報発信が含まれている。以後、コンテンツツーリズムに関する様々な政策が打たれ、期待が高まっている。山村(2011)は、コンテンツツーリズムを「地域やある場所がメディアになり、そこに付与されたコンテンツを、人々が現地で人と人の間、あるいは人とある対象の間で五感を通じて感じること」と定義している。このことから、アイドルファンのイベントやライブへの参加、または追っかけといった行動はコンテンツツーリズムの一種と言える。中国人や台湾人を含む多数の海外のファンがアイドルを見るために来日し、コンサートだけではなく、アイドルが勧めるレストランや撮影地に行くなどの聖地巡礼も旅行の一部になっている。&lt;br /&gt;
　先行研究については、フィルムツーリズムやアニメツーリズムのような映像コンテンツによるツーリズムの研究が中心であり、アイドルなど映像コンテンツ以外のコンテンツを対象とした研究は多くない。一方、アイドル研究においては、ほとんどの研究が日本国内ファンを対象としている。多くの海外ファンが来日している現状から海外ファンも研究対象にする必要があるだろう。上記の研究背景を踏まえ、本研究は、中国人と台湾人の日本におけるファンツーリズムへの参加の可能性を探るために、ファンツーリズム経験のある海外ファンの旅行体験を明らかにし、ファンツーリズムに関する一連の行動を把握することを目的とする。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==研究の方法==&lt;br /&gt;
*(1)ファンツーリズムについての調査&lt;br /&gt;
ファンツーリズムに関する先行研究から、ファンの行動特性を整理する。文献から旅行体験を分類する。&lt;br /&gt;
*(2)ファンツーリズムの体験についての調査&lt;br /&gt;
一般的な旅行体験との違いを知るために、海外ファンに対しファンツーリズムに関する旅行体験を調査する。&lt;br /&gt;
*(3)調査結果の分析とまとめ&lt;br /&gt;
上記の調査結果に基づいて、海外ファンの行動の特徴を明らかにし、ファンツーリズムに関する一連の行動を把握し、海外ファン向けファンツーリズムの可能性を検討する。&lt;br /&gt;
 {{clear}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==結果==&lt;br /&gt;
　ファンツーリズムについては、村木(2012)がアイドルファンの旅行行動をコンテンツツーリズムの枠組みのなかで考察し、アイドルコンテンツの物語性を発見し、アイドルコンテンツのツーリズムとは何かを明らかにした。しかし村木(2012)は、主にアイドルコンテンツの地域への貢献に着目しており、ファンの視点が欠けていた。ファンツーリズムを把握するには、ファンの行動から、彼らが何を求めているのかを明らかにする必要がある。また、幸田・臺・崔（2015）は、ファン行動やファンになってからの変化などをヒアリングし、ファンの旅行体験やファン行動の発展段階を整理して、ファンツーリズムの実態を明らかにした。しかし、海外のファンは対象としておらず、国内ファンの行動との相違を明らかにする必要がある。&lt;br /&gt;
　本研究では、海外ファン６名を対象に、ファンツーリズムに関する旅行体験をヒアリングした。６人全員がファンツーリズムに参加しており、主なファン行動としては「ファンクラブにはいるチケットをゲットする」、「グッズをたくさん買う」、「遠隔地で開催されるコンサートにいく」、「近いところの舞台を見にいく」「アイドルが勧めたレストランに行く」、「ロケ地巡り」、「アイドルの地元に行く」「全国ツアーを一緒に回る」などの回答が得られた。また、ファンツーリズムに参加する理由としては、「アイドルを追いかける」、「アイドルの過去や現在を知りたい」、「アイドルが行った場所で同じ気分を味わう」「アイドルの近くにいたい」などの回答が得られた。また、ファンツーリズムの参加者は「言語」、「交通」、「ビザ」に不便さを感じている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==考察==&lt;br /&gt;
　以上の調査結果から、海外ファンの行動、旅行体験を知り、ファンツーリズムに参加する時の一連の行動が把握できる。&lt;br /&gt;
日常生活圏を離れてファンツーリズムに参加するのは、平均的なファンより進んだ段階のファンである。彼らはまずネットで情報を収集し、チケットとビザを入手する。次に来日してまずコンサートを見る、グッズを買う、ロケ地を巡る。さらに一般の観光地も訪問し、国内ファンたちとも会う。ここから「コンサートを見ること」がファンツーリズムの核心部分であることがわかる。海外ファンにとってファンツーリズムに参加するのは国内ファンよりもハードルが高い。しかしハードルが高くても、上記の理由でアイドルに会いたいという強い思いを持っている。また、限られた滞在期間の中で，ロケ地を巡り、グループメンバーが訪れた店に行くなど、多様なプログラムを自発的に盛り込む点も特徴的である。アイドルを追いかけるためにネット上で情報を交換し、ファン同士のネットワークが構築されるようになる。ネットで知り合った同じアイドルファン同士で一緒に行くケースも多く、ファンたちのつながりも無視できない。また、一度でもファンツーリズムに参加したファンは、居住地から遠くてもファンツーリズムに継続的に参加するようになる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==まとめ==&lt;br /&gt;
　　今まで分析されてこなかった海外ファンの旅行行動を整理し、ファンの行動や、ファンツーリズムの内容を分析し考察を試みた。海外ファンのファンツーリズムは、コンサートをメインにして、さらに一般的な旅行も体験する。また、海外へのファンツーリズムはハードルの高さから、ファンツーリズムの階層の最上位に位置していることがわかった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献・参考サイト==&lt;br /&gt;
*村木伊織（2012）　北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院院生論集, 8: 82-87&lt;br /&gt;
*幸田麻里子、臺純子、崔錦珍（2015）　日本観光 研究学会全国大会学術論文集，30, pp.281–284.&lt;br /&gt;
*毛利康秀 （2018）　コンテンツツーリズム学会論文集Vol.5　&lt;br /&gt;
*幸田麻里子、臺純子、崔錦珍（2018）　立教大学観光学部紀要 第20号　2018年3月&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Category:未設定]]&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>池田美奈子</name></author>
		
	</entry>
	<entry>
		<id>https://design.kyusan-u.ac.jp/jssd5th2019/index.php?title=%E4%BC%9D%E7%B5%B1%E5%B7%A5%E8%8A%B8%E3%81%AE%E5%A4%89%E5%8C%96%E3%81%AB%E5%AF%BE%E3%81%99%E3%82%8B%E8%91%9B%E8%97%A4%E3%81%AE%E6%84%8F%E7%BE%A9&amp;diff=3504</id>
		<title>伝統工芸の変化に対する葛藤の意義</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://design.kyusan-u.ac.jp/jssd5th2019/index.php?title=%E4%BC%9D%E7%B5%B1%E5%B7%A5%E8%8A%B8%E3%81%AE%E5%A4%89%E5%8C%96%E3%81%AB%E5%AF%BE%E3%81%99%E3%82%8B%E8%91%9B%E8%97%A4%E3%81%AE%E6%84%8F%E7%BE%A9&amp;diff=3504"/>
		<updated>2019-11-16T10:14:10Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;池田美奈子: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;; 河合甫乃香 / 九州大学大学院芸術工学府&lt;br /&gt;
: KAWAI, Honoka / Kyushu University　&lt;br /&gt;
; 池田美奈子 / 九州大学大学院芸術工学研究院&lt;br /&gt;
: IKEDA, Minako/ Kyushu University&lt;br /&gt;
: ''Keywords: Traditional crafts, Conflicts, Changes''　&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
; Abstract&lt;br /&gt;
: Traditional crafts were difficult to update in the long history, but now people are starting to feel crisis. By clarifying the conflicts that traditional craftsmen or people involved have, I considered the significance of conflicts about changing traditional crafts. As a result, it was found that half of the conflict is related to the life in front of the craftsmen and sellers, and the existence of the traditional craft industry (which must be sold) is significant.&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目的と背景==&lt;br /&gt;
　ものづくりの歴史において、人々は常に新しい技術を用いながらその時代の需要に合わせた製品をつくってきた。産業革命では生産能力が飛躍的に上がり製品が広く普及したが、社会的に様々な問題を引き起こし、その反省としてイギリスでは1880年代からアーツ・アンド・クラフツ、日本では1926年から民藝運動がおこり、1974年には伝統的工芸品産業の振興に関する法律が施行された。しかしこうした近代へのアンチテーゼの動きの負の側面として、伝統工芸品は時代に合わせたアップデートがしにくい状況であり、近年は時代に取り残されつつある伝統工芸品産業とデザイナーやディレクターなどが協力し、生まれ変わらせようとする動きが各地で生まれている。&lt;br /&gt;
しかし、伝統工芸の職人やその関係者を訪れてみると、単に近代へのアンチテーゼによって変化しにくいだけでなく、様々な要因によって変化に対して葛藤があるようである。そこで本研究では、職人とその関係者の伝統工芸の変化に対する葛藤について整理し、伝統工芸に与える意義を考察することを目的とする。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==研究の方法==&lt;br /&gt;
まず、心理学における葛藤の構造を整理することで葛藤とその構造モデルを定義する。次に作り手やその関係者が葛藤を抱えているエピソードを今までに行ったインタビュー調査等の中から抜き出し、伝統工芸品について変化しない方向と変化する方向の欲望とその主体、その上で実際にとった行動、それがどういった葛藤であるか、最後にその葛藤の種類と構造モデルをあてはめる。そして、それらの分析をもとに伝統工芸産業に与える意義を考察する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
 {{clear}}&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==結果==&lt;br /&gt;
[[ファイル:葛藤の構造モデル.png|サムネイル]]&lt;br /&gt;
　心理学者のクルト・レヴィンによる葛藤の分類と、グラッサーによる「真の葛藤か見せかけの葛藤か」の分類をもとに、葛藤とは「①一つの主体に対して複数の欲望のベクトルが存在し、総和が０である状態、かつ②それらを引き起こしているのが外的な要因である」と定義する。構造モデルは、丸を主体とし欲望を矢印で表した４種類とする(右図)。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
2017年9月から半年間行った南風原花織に関するインタビュー調査の中から４つの葛藤の事例を分析した。（南風原花織は明治時代から沖縄県那覇市で生産されてきた着物の生地であり、2017年3月に伝統工芸品指定された。このインタビュー調査では、南風原花織だけでなく広く沖縄系の織物の着物について、作り手や問屋、売り手などから話を伺った。）それぞれの事例からまず個々の欲望を抜き出し、それらが同一の主体でかつ逆方向のベクトルである場合を葛藤とした。そして、実際にとった行動と、それがどの欲望が強かった結果なのかを整理した結果を4つの事例ごとに以下に示す。&lt;br /&gt;
【Epi.1】大島紬の「龍郷柄」に関して、消費者の龍郷柄を織り続けてほしいという欲望が単独で見られ、一方作り手には、龍郷柄を織り続けないと技術自体が消えてしまう恐れがあるが、古臭く見える古典柄は織っても今はあまり売れないという葛藤が見られた。現在は、龍郷柄はほとんど研修生の練習として織られている。これは「工芸品そのものや技術の継承のための葛藤」とした。&lt;br /&gt;
【Epi.2 】琉球絣の高齢の作り手は、柄を入れる際にびっしりと入れないと売り物にならないという昔の価値観で作り続けていたが、柄が少ないほうが今の消費者には売れるのではという外部からのアドバイスで葛藤していた。柄を少なくすると手間が減り、生産コストを下げられるので少ない柄を織ってみたら思いの外売れたことで、昔の価値観が少し崩れた。これを「古い価値観に忠実であろうとする葛藤」とした。&lt;br /&gt;
【Epi.3】問屋が抱えている葛藤として、産地としてある程度量を織ってくれると低価格帯として扱いやすいが、沖縄の織物に関してはストーリー性を重視したほうが売れるのでできれば分業しないでほしいというものがある。すでに産地は分業で成り立つような構造であるのですぐに変えるのは難しいが、若い人には1人で一貫して作業できるような教育をはじめている。これは「量と質の葛藤」とする。&lt;br /&gt;
【Epi.4】百貨店側には、様々な芸術から刺激を受けて新しい作品に挑戦してほしいが、各作り手の個性を見失わないでほしい、また、消費者と会って声を直接聞いて刺激にしてほしいが、刺激を受けすぎて迷走してしまう人もいるという葛藤がある。今は上品会でテーマを設けて呉服以外の世界にも目を向けてもらい、将来的には若い作り手に向けて消費者と接する場を用意したいと、百貨店側は考えている。これを「良い品つくりのための作り手のアイデンティティと挑戦の葛藤」とする。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==考察==&lt;br /&gt;
　以上の結果を踏まえ、次の点について考察した。&lt;br /&gt;
・作り手だけではなく、問屋など売る側のステークホルダーにも葛藤は存在する。この葛藤については、伝統工芸という産地または日本全体で担っていくべき文化だからというよりも、良い商品をつくって消費者に届けたいために抱えているという傾向があった。&lt;br /&gt;
・葛藤の主体が作り手ではない場合、変わる方向に向かっている。これは上の点に関連しており、商品として良い品を作っていくためには外部からの刺激を受け入れて新しいものを生み出していくことが必須であるからだと考えられる。&lt;br /&gt;
・一つのエピソードに対して、葛藤の他に欲望がある場合、実際の行動は単純に欲望のベクトルが強い方に向かっている。epi.2は作り手にとって１つの葛藤と、変わる方向へのメリットが1つあったので変わる方向への実際の行動が見られた。epi.1は消費者の要望だけが1つあったが、これが実際の行動と関連しているのかは不明である。&lt;br /&gt;
・葛藤が均衡する場合、実際の行動として「すみわけ（≒折衷案）」をとることもある。この場合は作り手の世代ですみわけをしているが、工房ごとや個人の性質などでもすみわけは可能であると考えられる。&lt;br /&gt;
考察のまとめとして、伝統工芸は文化（情報）としての側面と産業としての側面が葛藤を引き起こしているものだと考えていたが、意外にも目の前の実質的な問題に対しての葛藤が半数を占めていた。伝統工芸という大きな流れも、職人や売り手が目の前の生活をしていくための選択が紡ぎ出したものであるという一面があることが明らかになった。また、造形や美学にかんしては作り手自身が求めるものだけでなく、売り手（消費者）が求めていることが作り手に影響を与えているという面も大いにあるということがわかる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==まとめ==&lt;br /&gt;
　大きな歴史の流れの中で伝統工芸品はアップデートしにくい状況であったが、現在はそれに危機感を感じ始めている人たちが現れつつある。伝統工芸の作り手と関わる人たちの葛藤について明らかにすることで、伝統工芸への葛藤の意義を考察した。その結果、葛藤の半数は作り手や売り手の目の前の生活に関係することであり、伝統工芸の産業である（売らねばならない）という点の存在が大きいということがわかった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Category:未設定]]&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>池田美奈子</name></author>
		
	</entry>
	<entry>
		<id>https://design.kyusan-u.ac.jp/jssd5th2019/index.php?title=%E3%80%8C%E7%B7%A9%E5%92%8C%E3%81%8B%E3%82%89%E7%B7%8A%E5%BC%B5%E3%80%8D%E3%81%AE%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E7%A7%BB%E8%A1%8C%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E7%AC%91%E3%81%84%E3%81%AE%E7%94%9F%E6%88%90&amp;diff=3503</id>
		<title>「緩和から緊張」のエネルギー移行による笑いの生成</title>
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		<updated>2019-11-16T09:39:26Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;池田美奈子: &lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;- 米中シットコム番組の分類と分析 -&lt;br /&gt;
; 吉松孝 / 九州大学大学院芸術工学府&lt;br /&gt;
: YOSHIMATSU, Takashi / Kyushu University　&lt;br /&gt;
; 池田美奈子 / 九州大学大学院芸術工学研究院&lt;br /&gt;
: IKEDA, Minako/ Kyushu University&lt;br /&gt;
: ''Keywords: Sitcom comedy, media, TV programme''　&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
; Abstract&lt;br /&gt;
: This research argues that laughter can occur at a transition from relaxation to tension in sitcom, using representative programmes in the United States and China. In the analysis of laughter using &amp;quot;energy theory&amp;quot;, the energy transition of “relief into tension” is not a premise of laughter, and laughter caused by “relief to tension” is not described. However, in sitcom, the occurrence of laughter in a scene that can be applied from &amp;quot;relaxation to tension&amp;quot; is confirmed. Therefore, this research reveals the generation factors of laughter caused by energy transfer. US-China program scripts will be applied to classifications,  proportions will be presented and  a commonality and structure between US-China will be clarified.&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==目的と背景==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ファイル:スクリーンショット 2019-03-12 12.57.25.png|サムネイル|図1.ジョークやユーモアでの笑いの生成構造]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　笑いの仕組みを解析する理論の１つ「エネルギー理論」では、先陣の研究者らが「緊張」（Tension）と「緩和」（Relief）という概念を用いて、心的エネルギーの移行による笑いの発生について論じてきた。「緊張」と「緩和」の二項の動きについて、「緊張から緩和」で説明される笑いはある。日本の落語における「笑い」を分析した桂(1993)&amp;lt;ref&amp;gt;［1］桂枝雀（1993）『らくごDE枝雀』（ちくま文庫）p49-p51&amp;lt;/ref&amp;gt;、長島(2007) &amp;lt;ref&amp;gt;［2］長島平洋（2007）「生理的に見た笑いの分布：桂枝雀の「緊張の緩和」論を検証するために（Ⅰ）」笑い学研究14,3-11,2007日本笑い学会&amp;lt;/ref&amp;gt;は「緊張から緩和」という概念を用いている。Martin,Ford（2018）&amp;lt;ref&amp;gt;［3］Rod A.Martin, Thomas E.Ford. (2018). The psychology of humor. An integrative approach. Acadmic Press &amp;lt;/ref&amp;gt;のエネルギー理論を用いた研究でも「Relief of Tension」（緊張の解放）によるユーモアは成立すると述べられている。Hurley (2011) ［4］&amp;lt;ref&amp;gt;［4］Matthew M. Hurley, Daniel C. Dennett, &amp;amp; Reginald B. adams, Inside Jokes: Using Humor to Reverse-Engineer the mind. MIT Press, 2011. （マシューMハーレー『ヒトはなぜ笑うのか』（2015年、勁草書房））&amp;lt;/ref&amp;gt;も「緊張をいかに解放するか」をエネルギー解放理論の前提に据えている。&lt;br /&gt;
一方、反対側のベクトルである「From Relief (Relax) to Tension」における笑いの発生については論述されておらず、「緊張をいかに解放するか」がエネルギー解放理論の前提に立っている。ジョークやユーモアに於ける笑いの生成構造は以下のようになる。（図1）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ファイル:図2 シットコム番組での笑いの生成構造.png|サムネイル|図2.シットコム番組での笑いの生成構造]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　解放状態やリラックスした状態から緊張に持ち込まれた状態というエネルギーの移行は前提とされていない。しかし、実際、シットコム番組という番組形式においては、「緩和から緊張」に分類されるようなシーンでの笑いの発生が確認される。（図2）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以上の背景により、本研究は、シットコム番組においては緩和から緊張のエネルギー移行において笑いが発生し得ることを、米中の代表的なシットコム番組を使用して明らかにすることを目的とする。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　米国では笑い655回に対し、Cに由来して73回（11.1％）の笑いが生じている。中国では430回に対し、Cに由来し55回（12.8%）の笑いが生じている。ここから、米中間において、エネルギー移行に於ける笑いの生成の頻度に差異はほぼないとすることができる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==研究の方法==&lt;br /&gt;
　米中のシットコム番組の事例を取り上げながら、テキスト分析を行い、エネルギー移行による笑いの発生要因を明らかにするもので、方法は以下の通りとする。&lt;br /&gt;
①分類（これまでの研究内容の提示）。エネルギー理論に関連するCに大分類された項目から、「緊張から緩和」「緩和から緊張」のベクトルに区分する。さらにC1-C11の項に小分類を行う。番組スクリプトを、小分類に当てはめ、②米中で起こる割合を提示し、③適応できた事例を具体的に分析する。結果、④「緩和から緊張」というエネルギー移行で笑いが起きるかを検証したうえで、⑤米中間での共通性を見出し、仕組みを明らかにする。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==調査と分析==&lt;br /&gt;
3.1　シットコム・コメディの定義&lt;br /&gt;
　シットコム・コメディは、毎回同じ登場人物で物語が展開していくことや、夫婦、家族、職場などの人々の生活を面白おかしく描くことを特徴とする［5］&amp;lt;ref&amp;gt;［5］高木ゆかり(2017)「シチュエーション・コメディにおけるギャグの生成と機能」神戸大学大学院国際文化学研究科（博士論文）&amp;lt;/ref&amp;gt;。編集時に観客の笑い声を入れるラフ・トラックも挿入される。ドラマ仕立てで連続性があり、部屋の中などの「固定された空間」で「会話の展開」により「笑い」を生む。先行研究は、ユーモアやジョークに於ける研究が哲学や心理学の知見をもとに成されてきたが、シットコム・コメディにおける会話分析は、一般の会話分析と構造が異なるものと考えられる。&lt;br /&gt;
従来の分析では、二人の間（AとBの二人を想定）の会話分析では、AがBを笑わせたり、BがAを笑わせたりするといった二人の間に起こる笑いを想定する。しかし、シットコム分析では、第三者（視聴者）による「A・B間の会話の客観視」における笑いが想定される。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
3.2　理論の適用と分類&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ファイル:図3 理論と分類の連関.png|サムネイル|図3.理論と分類の連関]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　4理論（エネルギー理論、不一致理論、優越理論、関連性理論）［6］&amp;lt;ref&amp;gt;［6］Rod A.Martin, Thomas E.Ford. (2018). The psychology of humor. An integrative approach. Acadmic Press&amp;lt;/ref&amp;gt;［7］&amp;lt;ref&amp;gt;［7］Matthew M. Hurley, Daniel C. Dennett, &amp;amp; Reginald B. adams, Inside Jokes: Using Humor to Reverse-Engineer the mind. MIT Press, 2011. （マシューMハーレー『ヒトはなぜ笑うのか』（2015年、勁草書房））&amp;lt;/ref&amp;gt;と分類の連関について、図示する。（図3）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ファイル:表2：A-Hに区分された笑い生成要因の発生割合.png|サムネイル|表2：A-Hに区分された笑い生成要因の発生割合]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　雨宮（2016）は、ユーモア論は神経系の賦活水準と関連した概念としながら、「その心的エネルギーは構成概念であり、心的エネルギーが実体として存在しているわけではない」としている［8］&amp;lt;ref&amp;gt;［8］雨宮俊彦『笑いとユーモアの心理学』（ミネルヴァ書房、2016年）p140-p141。&amp;lt;/ref&amp;gt;本研究では、エネルギー理論に起因すると考えられる笑いの生成要因［9］&amp;lt;ref&amp;gt;［9］ハーバート・スペンサー、「下降性の不一致と笑いの生成　笑いの生理学」、木村洋二訳、『現代思想　特集　笑い』、vol.12-2、青土社、1984 年、p238-48&amp;lt;/ref&amp;gt;［10］&amp;lt;ref&amp;gt;［10］ベルクソン,アンリ,フロイト,ジークムント(2016)「笑い/不気味なもの」 (平凡社ライブラリー)&amp;lt;/ref&amp;gt;［11］&amp;lt;ref&amp;gt;［11］中村太戯留（2017）「ユーモア理解過程に関する研究―不調和の解消とその神経基盤―」（慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科）&amp;lt;/ref&amp;gt;を、A-HのうちのCに分類した。米中シットコム番組(Big Bang Theory1-1〜1-4、「愛情公寓」1-1,1-2）内の笑いの合計と、A-Hに分類された笑いの生成要因と発生割合を示す（表２）。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ファイル:表3：C（エネルギー移行）の発生要因と発生比率.png|サムネイル|表3：C（エネルギー移行）の発生要因と発生比率]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　米中共通して最も多いのはDの表意と推意のズレである。次にBの実在と虚構の混在、Aの不一致と続き、Cエネルギーの移行は４番目に位置する。１位から４位までの発生比率の順位に米中の違いは見られない。そのうちCに該当するものを、緊張→緩和、緩和→緊張の方向性で区分し、小分類を行った。次に、Cに該当する要因の発生頻度を提示する（表3）。米国では笑い655回に対し、Cに由来して73回（11.1％）の笑いが生じている。中国では430回に対し、Cに由来し55回（12.8%）の笑いが生じている。ここから、米中間において、エネルギー移行に於ける'''笑いの生成の頻度に差異はほぼない'''とすることができる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
3.3　緊張→緩和で発生する事例&lt;br /&gt;
エネルギー移行で緊張→緩和で笑いが発生する事例を取り上げる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
3.3.1　 「顛末の省略」の事例（米国）&lt;br /&gt;
[[ファイル:表4：「顛末の省略」の事例と分析.png|サムネイル|なし|表4：「顛末の省略」の事例と分析]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
パーティに招かれたシェルドン、ラージ、レナード、ハワードは食事を選んでいるが、インド人のラージは興奮気味に、大皿料理を次々と自分の皿に盛っている。［12］&amp;lt;ref&amp;gt;［12］米国Big Bang Theory はHulu website.  https://www.happyon.jp/を参照&amp;lt;/ref&amp;gt;（表4）&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
3.3.2　 「態度の豹変」の事例（中国）&lt;br /&gt;
[[ファイル:表5：「態度の豹変」の事例と分析.png|サムネイル|なし|表5：「態度の豹変」の事例と分析]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
家賃の件で、子乔と美嘉は、もめごとになっている。そこへ、子乔は、金銭能力のありそうな关谷を利用すれば家賃が何とかなるかもしれないと考え、美嘉を別の空間に連れていき、打ち合わせをしようとする。［13］&amp;lt;ref&amp;gt;［13］中国愛情公寓はyoutube platformを参照。Aiqíng Gongyu dì yi ji di yi ji  https://www.youtube.com/watch?v=YF2ha8CJWv4 （愛情公寓第1季）&amp;lt;/ref&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
3.4　緩和→緊張で発生する事例&lt;br /&gt;
3.3では、シットコムのみならず、一般的に発生しうる「緊張→緩和」における笑いの例を取り上げた。この項では、緩和→緊張の神経エネルギー移行において発生する事例を取り上げる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
3.4.1　「予想外に激烈」の事例（米国）&lt;br /&gt;
[[ファイル:表6：「態度の豹変」の事例と分析.png|サムネイル|なし|表6：「態度の豹変」の事例と分析]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
緩和から緊張という移行の中で、予想外に激烈という要因によって生成する笑いについて考察する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
3.4.2　 「予想外にまじめ」の事例（米国）&lt;br /&gt;
[[ファイル:表7：「予想外にまじめ」の事例と分析.png|サムネイル|なし|表7：「予想外にまじめ」の事例と分析]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
予想外にまじめという緩和から緊張に向けたエネルギー移行の要因によって発生している笑いについて示す。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
3.4.3　 「予想外に激烈」の事例（米国）&lt;br /&gt;
[[ファイル:表8：「予想外に激烈」の事例と分析.png|サムネイル|なし|表8：「予想外に激烈」の事例と分析]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この項では、予想外に激烈という要因によって発生する笑いについて考察する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
3.4.4　 「予想外に激烈」の事例（中国）&lt;br /&gt;
[[ファイル:表9：「予想外に激烈」の事例と分析.png|サムネイル|なし|表9：「予想外に激烈」の事例と分析]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この項でも、予想外に激烈という要因によって発生している笑いについて考察する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
3.4.5　 緊張と緩和「双方向」の事例（中国）&lt;br /&gt;
[[ファイル:表10：緊張と緩和「双方向」の事例と分析.png|サムネイル|なし|表10：緊張と緩和「双方向」の事例と分析]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この項では双方向の「緊張と緩和」という要因によって発生する笑いについて考察する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
3.4.6　 「予想外の惨劇」の事例（中国）&lt;br /&gt;
[[ファイル:表11：「予想外の惨劇」の事例と分析.png|サムネイル|なし|表11：「予想外の惨劇」の事例と分析]]&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
この項では、予想外の惨劇という要因によって発生している笑いについて考察する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
3.5　事例分析の結果&lt;br /&gt;
[[ファイル:図4 理論と分類の連関.png|サムネイル|図4　理論と分類の連関]]&lt;br /&gt;
緊張→緩和は、多くのコンテンツで創成しやすいシチュエーションである。シットコム・コメディにおいて、緊張→緩和の形を成している代表的なパターンはC11（顛末の省略）である。顛末をスキップすることによって、関連性を低め、笑いを引き起こすという効果がある。しかし、分析によって見えたのは、顛末の省略は、強い神経エネルギーの移行を生むということだ。&lt;br /&gt;
一般的に、話が段階的に進行していくことで、聞き手は、徐々に理解できるよう心的準備を進める。しかし、顛末が省略され、結論が急に出されることで聞き手は発話からエネルギーを受ける。発話からの理解のステップが多いと受け手の理解度は高まるが、情緒面での神経エネルギーは減少する。一方、理解のステップが少ないと、理解度は低いまま（理解されない可能性もある）、神経エネルギーは強い状態が維持され、展開によっては笑いに変わることがある。（図４）。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[ファイル:図5 緩和から緊張へ向かう要因.png|サムネイル|図5　緩和から緊張へ向かう要因]]&lt;br /&gt;
緩和→緊張の神経エネルギー移行による笑いの発生はシットコム特有のものである。要因を以下に図示する（図５）。&lt;br /&gt;
ラフ・トラックは、平坦に感じられるシーンでも笑い声があることにより、視聴者もバイアスをかけられて笑ってしまうという「笑いの連鎖」を生む効果もあるが、もう一方で、視聴者に「この番組はシットコム番組である（⇒だから、致命的な展開にはならない）」だから「安心して笑える」という構造を示すための効果がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==考察==&lt;br /&gt;
[[ファイル:図6 「緊張→緩和」「緩和→緊張」へ向かう要因の考察.png|サムネイル|図6　「緊張→緩和」「緩和→緊張」へ向かう要因の考察]]&lt;br /&gt;
　緩和→緊張は、当事者間にとっては思わしくない、笑えないような事態の発生を、第三者（視聴者）が客観的に俯瞰することにより、生まれるものである。ただし、それは、視聴者にとって、笑える設定（シットコム）の中での、笑える程度（致命傷にはならない程度）の緊張感でなければならない。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
　米国・中国の代表的なシットコム番組においては、言語間、社会背景間の差異に関わらず、両国において、エネルギー移行での笑いがほぼ同程度の約１割生成していることが分かった。また、エネルギー移行は、緊張→緩和、緩和→緊張の2種類が想定され、米中両国共通して、緊張→緩和のみならず緩和→緊張のパターンにおいても笑いが発生していることが確認された。以下に考察の概要を示す。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==まとめ==&lt;br /&gt;
　エネルギー移行による笑いは、従来の笑い・ユーモア分析や落語による「緊張→緩和」のみならず、シットコム番組においては「緩和→緊張」のエネルギー移行により発生する。&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
「緩和→緊張」が起こりうるケースは、仮に日常生活において発生するならば好ましくない事象であるが、それが笑いに変わる条件として、視聴者の客観性が保持されていること、客観的であっても「ホラー映画のように致命的な展開になりえない」ということを視聴者が潜在的に認知していることが挙げられる。深刻な展開になっているにも関わらず（視聴者が）「笑える」のは、「番組がシットコムであるという視聴者の認識」や「ラフ・トラックの挿入」による効果が大きい。シットコムの特徴の一つである観客の「笑い声」は、視聴者の客観性の保持や番組の性質を明示するための効果として用いられている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脚注==&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
1. 桂枝雀（1993）『らくごDE枝雀』（ちくま文庫）p49-p51&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
2. 長島平洋（2007）「生理的に見た笑いの分布：桂枝雀の「緊張の緩和」論を検証するために（Ⅰ）」笑い学研究14,3-11,2007日本笑い学会&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
3. Rod A.Martin, Thomas E.Ford. (2018). The psychology of humor. An integrative approach. Acadmic Press &amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
4. Matthew M. Hurley, Daniel C. Dennett, &amp;amp; Reginald B. adams, Inside Jokes: Using Humor to Reverse-Engineer the mind. MIT Press, 2011. （マシューMハーレー『ヒトはなぜ笑うのか』（2015年、勁草書房））&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
5. 高木ゆかり(2017)「シチュエーション・コメディにおけるギャグの生成と機能」神戸大学大学院国際文化学研究科（博士論文）&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
6. Rod A.Martin, Thomas E.Ford. (2018). The psychology of humor. An integrative approach. Acadmic Press &amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
7. Matthew M. Hurley, Daniel C. Dennett, &amp;amp; Reginald B. adams, Inside Jokes: Using Humor to Reverse-Engineer the mind. MIT Press, 2011. （マシューMハーレー『ヒトはなぜ笑うのか』（2015年、勁草書房））&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
8. 雨宮俊彦『笑いとユーモアの心理学』（ミネルヴァ書房、2016年）p140-p141&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
9. ハーバート・スペンサー、「下降性の不一致と笑いの生成　笑いの生理学」、木村洋二訳、『現代思想　特集　笑い』、vol.12-2、青土社、1984 年、p238-48 &amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
10. ベルクソン,アンリ,フロイト,ジークムント(2016)「笑い/不気味なもの」 (平凡社ライブラリー)&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
11.中村太戯留（2017）「ユーモア理解過程に関する研究―不調和の解消とその神経基盤―」（慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科）&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
12.米国Big Bang Theory はHulu website.  https://www.happyon.jp/を参照&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
13. 中国愛情公寓はyoutube platformを参照。Aiqíng Gongyu dì yi ji di yi ji  https://www.youtube.com/watch?v=YF2ha8CJWv4 （愛情公寓第1季）&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Category:未設定]]&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>池田美奈子</name></author>
		
	</entry>
	<entry>
		<id>https://design.kyusan-u.ac.jp/jssd5th2019/index.php?title=Program2019&amp;diff=3026</id>
		<title>Program2019</title>
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		<updated>2019-11-11T12:35:36Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;池田美奈子: /* ライトニングトーク（受付順） */&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;* &amp;lt;span style=&amp;quot;color:red;&amp;quot;&amp;gt;このページは発表者アカウントでログインした方と実行委員会メンバーのみに公開されています。&amp;lt;/span&amp;gt;&lt;br /&gt;
* 受付順にページを準備しています。&lt;br /&gt;
* 発表予定の方は、それぞれリンク先の概要ページをご執筆下さい。&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==研究発表タイトル(受付順に記載しています)==&lt;br /&gt;
* &amp;lt;span style=&amp;quot;color:red;&amp;quot;&amp;gt;当日の発表の順番、会場割りについては、実行委員会で調整中です。&amp;lt;/span&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
* '''[[選挙におけるキャッチコピーの役割についての研究]]'''｜古川映 / 九州大学大学院芸術工学府&lt;br /&gt;
* '''[[子どもの自然発生的な遊びを支える都市公園空間の研究]]'''｜堂本竣平 / 九州大学大学院芸術工学府デザインストラテジー専攻&lt;br /&gt;
* '''[[シェア社会における愛着に関する研究]]'''｜菅﨑拓真 / 九州大学大学院&lt;br /&gt;
* '''[[生徒の視点からの小学校給食のデザイン研究]]'''｜鄭鈺 / 九州大学芸術工学府&lt;br /&gt;
* '''[[戯曲の設計]]'''｜緒方卓也 / 九州大学大学院芸術工学府&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* '''[[水辺のレジャーを活性化するミニボートの設計研究]]'''｜金子壮太 / 九州大学芸術工学府芸術工学専攻コンテンツクリエーティブデザイン講座&lt;br /&gt;
* '''[[モビリティの高いフードプロダクトのデザインに関する研究]]'''｜李叢笑 / 九州大学芸術工学府&lt;br /&gt;
* '''[[人とモノのミスコミュニケーションの研究]]'''｜永嶋拓仁 / 九州大学大学院芸術工学府&lt;br /&gt;
* '''[[インフォグラフィックスとしての物語の人物相関図のデザインに関する研究]]'''｜崔怡テイ / 九州大学芸術工学府&lt;br /&gt;
* '''[[ビデオゲームにおける「尤もらしさ」の認識について]]'''｜稲富景 / 九州大学大学院芸術工学府デザインストラテジー専攻&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* '''[[意見の対立を利用したワークショップのデザインプロセスの研究]]'''｜宮田和弥 / 九州大学芸術工学府&lt;br /&gt;
* '''[[女性が男性キャラクターに感じるかわいさに関する研究]]'''｜眞田龍志 / 九州大学大学院芸術工学府&lt;br /&gt;
* '''[[機能的改善から価値創造に向けてのデザインリサーチ研究]]'''｜田中佑龍 / 九州大学大学院芸術工学府デザインストラテジー専攻&lt;br /&gt;
* '''[[「緩和から緊張」のエネルギー移行による笑いの生成]]'''｜吉松孝 / 九州大学大学院芸術工学府&lt;br /&gt;
* '''[[フランスの高齢者向けサービス開発に関する一考察]]'''｜叢珊 / 九州大学大学院芸術工学府&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* '''[[伝統工芸の変化に対する葛藤の意義]]'''｜河合甫乃香 / 九州大学大学院芸術工学府&lt;br /&gt;
* '''[[日本における養蚕業復興を目的としたコミュニケーションデザインに関する研究]]'''｜祖父江悠大 / 九州大学大学院芸術工学府デザインストラテジー専攻&lt;br /&gt;
* '''[[ファンツーリズムの可能性に関する研究]]'''｜李彦萱 / 九州大学大学院統合新領域学府&lt;br /&gt;
* '''[[傍白と独白が映像の世界観に与える影響に関する研究]]'''｜陶炫程 / 九州産業大学大学院芸術研究科&lt;br /&gt;
* '''[[地域プロジェクト授業2018]]'''｜森野晶人 / 崇城大学&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* '''[[空間演出における多様性を持つ照明器具のデザイン開発]]'''｜杜君杰 / 崇城大学芸術研究科デザイン専攻&lt;br /&gt;
* '''[[一般生活者に向けた配色サービスツールのデザイン研究]]'''｜王曦 / 九州大学大学院&lt;br /&gt;
* '''[[伝統工芸産業支援における被支援者の意識ギャップに関する考察]]'''｜大淵和憲 / 九州産業大学伝統みらい研究センター&lt;br /&gt;
* '''[[生活記録に関する研究]]'''｜佐藤亮介 / 九州大学大学院芸術工学府デザインストラテジー専攻&lt;br /&gt;
* '''[[高校1年生を対象とした物理基礎の理解をサポートするデザイン研究]]'''｜大渕浩史 / 九州大学院芸術工学府&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* '''[[デザイン教育における活版印刷に関する基礎調査]]'''｜源嶋悠鳳 / 崇城大学大学院芸術研究科&lt;br /&gt;
* '''[[ネット時代における中高生の居場所の在り方に関する一考察]]'''｜河野澄香 / 九州大学大学院芸術工学府デザインストラテジー専攻&lt;br /&gt;
* '''[[中国における実景演出ショーを利用した観光振興に関する研究]]'''｜李茹 / 九州大学大学院統合新領域学府	&lt;br /&gt;
* '''[[アニメ聖地巡礼の現状分析]]'''｜劉ショウショウ / 九州大学大学院統合新領域学府	&lt;br /&gt;
* '''[[Design Study on the Relationship between Problem Framing and Solution]]'''｜Ahmed Mohammed Sayed Mohammed / 九州大学大学院芸術工学府デザインストラテジー専攻&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* '''[[文献によりデザイン史研究方法の探求]]'''｜賀佳 / 九州大学芸術工学府	&lt;br /&gt;
* '''[[若者の焼酎認知を向上させるデザイン研究]]'''｜冨森崇文 / 九州大学大学院	&lt;br /&gt;
* '''[[カンボジアのプノンペンにおける美術教育に関する研究]]'''​｜清水淳史 / 九州大学大学院統合新領域学府ユーザー感性学専攻	&lt;br /&gt;
* '''[[地方都市における訪日中国人観光客に向けたお土産菓子のデザイン研究]]'''｜礒部嵩人 / 大学院	&lt;br /&gt;
* '''[[消費者の脱プラスチックに関する意識の研究]]'''｜内村謙也 / 九州大学大学院	&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* '''[[キテンゲ布に対する消費者意識と日本人向け商品開発に関する一考察]]'''｜吉水久乃 / 九州大学大学院芸術工学府&lt;br /&gt;
* '''[[大学での使用を目的としたアクティブラーニング用什器の提案]]'''｜原田望来 / 札幌市立大学デザイン学部&lt;br /&gt;
* '''[[三角形道路警戒標識のデザインに関する研究]]'''｜欧陽一成 / 九州大学大学院&lt;br /&gt;
* '''[[音と形に基づく発想によるネーミング及びロゴデザインの研究]]'''｜西村佳子 / 九州大学大学院芸術工学府芸術工学専攻&lt;br /&gt;
* '''[[危険表示のデザイン]]'''｜奥田健士郎 / 九州大学大学院芸術工学府&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* '''[[観光客の満足度構造研究]]'''｜欧紹焜 / 九州大学大学院&lt;br /&gt;
* '''[[在日留学生の学修支援における情報デザインのあり方]]'''｜李博 / 九州大学芸術工学府デザインストラテジー専攻&lt;br /&gt;
* '''[[防災教育と社会実験による地域コミュニティのレジリエンスデザイン方法]]'''｜西村英伍 / 九州大学大学院芸術工学府&lt;br /&gt;
* '''[[与条件下での染色ワークショップの実施とその効果]]'''｜中園唯 / 九州産業大学大学院芸術研究科&lt;br /&gt;
* '''[[現実と仮想空間を融合する展示用モバイル型MR教材の開発]]'''｜中村隆敏 / 佐賀大学芸術地域デザイン学部	&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==ライトニングトーク（受付順）==&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
* '''地域資源を活用したインスタレーションの試み'''｜梶谷克彦 / 西日本工業大学デザイン学部&lt;br /&gt;
&amp;lt;!-- * '''東日本大震災被災地周辺の杉を使った家具への利活用'''｜榎本文夫 / 駒沢女子大学 --&amp;gt;&lt;br /&gt;
* '''組織のドキュメント管理におけるCMSの可能性'''｜井上貢一 / 九州産業大学 芸術学部&lt;br /&gt;
* '''地域資源の再発見に向けた地域イベントの取り組み（北九州におけるにじのはしプロジェクトの事例）'''｜梶谷克彦 / 西日本工業大学デザイン学部&lt;br /&gt;
* '''自立共生の観点からみたエコヴィレッジでの暮らしのアーカイブと現代における可能性'''｜藤匠汰朗 / 九州大学大学院芸術工学府デザインストラテジー専攻&lt;br /&gt;
* '''酒井田柿右衛門のギャラリートークにおける発言内容のテキストマイニングについて'''｜濱川和洋 / 九州大学大学院統合新領域学府ユーザー感性学専攻&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* '''モーションキャプチャーを用いたパフォーマンス展示とXRを用いた学内プロモーションコンテンツの開発'''｜益田祐輔 / 佐賀大学芸術地域デザイン学部&lt;br /&gt;
* '''ユーザーの成長を促すWebアプリケーション'''｜阿部新平 / 九州大学大学院芸術工学府デザインストラテジー専攻&lt;br /&gt;
* '''家庭内におけるジェンダーの研究および問題提起'''｜中村奈桜子 / 九州大学大学院芸術工学府芸術工学専攻&lt;br /&gt;
* '''ストレス解消できる映像コンテンツに関する研究'''｜鄒薛松武 / 芸術工学府コンテンツクリエイティブデザインコース&lt;br /&gt;
* '''通様相性現象を用いた感性へのアプローチ'''｜矢久保空遥 / 札幌市立大学デザイン学部&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
* '''大学内におけるプロジェクションマッピングの活用について'''｜岩田敦之 / 九州産業大学芸術学部&lt;br /&gt;
* '''多目的トイレ・エレベーター等における非常用呼出ボタンの誤発信防止デザインについて'''｜近藤聖樹 / 九州大学大学院芸術工学府&lt;br /&gt;
* '''新聞社の経営資源を活用した情報メディアの形成に関する研究'''｜田中健 / 九州大学大学院 芸術工学府&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>池田美奈子</name></author>
		
	</entry>
	<entry>
		<id>https://design.kyusan-u.ac.jp/jssd5th2019/index.php?title=%E4%B8%80%E8%88%AC%E7%94%9F%E6%B4%BB%E8%80%85%E3%81%AB%E5%90%91%E3%81%91%E3%81%9F%E9%85%8D%E8%89%B2%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%93%E3%82%B9%E3%83%84%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%81%AE%E3%83%87%E3%82%B6%E3%82%A4%E3%83%B3%E7%A0%94%E7%A9%B6&amp;diff=3025</id>
		<title>一般生活者に向けた配色サービスツールのデザイン研究</title>
		<link rel="alternate" type="text/html" href="https://design.kyusan-u.ac.jp/jssd5th2019/index.php?title=%E4%B8%80%E8%88%AC%E7%94%9F%E6%B4%BB%E8%80%85%E3%81%AB%E5%90%91%E3%81%91%E3%81%9F%E9%85%8D%E8%89%B2%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%93%E3%82%B9%E3%83%84%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%81%AE%E3%83%87%E3%82%B6%E3%82%A4%E3%83%B3%E7%A0%94%E7%A9%B6&amp;diff=3025"/>
		<updated>2019-11-11T12:29:08Z</updated>

		<summary type="html">&lt;p&gt;池田美奈子: /* 配色サービスツールの現状調査と考察 */&lt;/p&gt;
&lt;hr /&gt;
&lt;div&gt;; 王曦 / 九州大学大学院芸術工学府&lt;br /&gt;
: WANG, Xi / Graduate School of Design, Kyushu University&lt;br /&gt;
; 池田美奈子 / 九州大学大学院芸術工学研究院&lt;br /&gt;
: IKEDA, Minako/ Faculty of Design, Kyushu University　&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
: ''Keywords: color scheme, user experience design, service tool &lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
; Abstract&lt;br /&gt;
: In recent years, color scheme websites that provide color scheme creation and color scheme proposals such as Adobe color have become popular.However, these color schemes are provided mainly for specialists in art and design.There is a need for color schemes not only for specialists but also for the general public, and I think color scheme service tools are necessary for that purpose.The purpose is to investigate and analyze the contents and functions of existing color scheme service tools, and to clarify the gap between the current color scheme service tools and the color scheme needs of ordinary consumers.&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==背景と目的==&lt;br /&gt;
[[ファイル:図1配色ウェブサイトAdobe Color.png|thumb|right|350px|図1.配色ウェブサイトAdobe Color]]&lt;br /&gt;
　配色構成は、単色にはない多くの効果が期待される&amp;lt;ref&amp;gt;[1]朝倉邦造（1991)．『色彩学事典』．朝倉書店，pp. 196&amp;lt;/ref&amp;gt;。例えば、色の見やすさについて、大島（1953）は明度差の大きな色の組み合わせは視認性を高めるとしている&amp;lt;ref&amp;gt;[2]大島正光：色彩の生理・心理，色彩調節，pp. 93-97, 技術堂（1953）．&amp;lt;/ref&amp;gt;。しかし、明度差などの色彩知識を理解するためには一定の知識が前提となる。同時に、配色を判断するには実践経験を積むことも重要である。よって手軽に最適な配色を決めることは難しい。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　近年、Adobe colorのような配色作成、配色提案を提供する配色ウェブサイトが一般化している。これらの配色サービスツールを使うことで、色の組み合わせを考える時間が節約でき、色彩のインスピレーションも得られるメリットはある。しかし、それらの配色ウェブサイトは主に美術やデザインなどの専門家に向けに提供されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　一方、一般生活者は暮らしの様々な場面で配色を考えている。例えば、手持ちの服で違った配色を試したり、仕事で配色を考慮してプレゼン資料の内容をより伝わりやすくしたりしている。よって配色に対するニーズは専門家だけでなく、一般生活者にもあり、そのための配色サービスツールも必要ではないだろうか。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　したがって、本研究は、以上の背景を踏まえて、既存の配色サービスツールのコンテンツや機能を調査・分析し、現行の配色サービスツールと一般生活者の配色ニーズのギャップを明らかにすることを目的とする。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==研究の方法==&lt;br /&gt;
　まず既存の配色サービスツールの種類及び各コンテンツ・機能を調査し、配色サービスツールの役割を明らかにする。次に、既存の配色サービスの機能、一般生活者のどんなニーズに応えようとしているのかを調査する。次にアンケート調査によって一般生活者の実際の配色のニーズを明らかにする。最後に既存の配色サービスツールの機能とユーザーのニーズを照らし合わせ、両者のギャップを確認する。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==先行研究と考察==&lt;br /&gt;
　色彩と消費者の生活との関係に着目する研究では、“Why People Buy: Motivation Research and its Successful Application”(Cheskin,L. 1959)があり、主にマーケティングの視点から色彩の多様性がどのように消費者の生活に影響を与えるかを論じている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　消費者の実生活における配色知識や配色能力に着目した先行研究は管見の限り見当たらないが、渋川、高橋（1983）は一般生活者に向けた『配色事典』を出版し、ベストセラーとなった。このことから一般生活者は色彩を用いてコーディネートをしており、色彩の専門知識に対してもニーズがあると考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　配色サービスツールのデザインに関する先行研究では、『イメージ語のクラスタリングを利用した配色支援システム』（小川、萩原，2016）が挙げられる。この研究では専門家を対象に一定の配色技法の経験を持った上で、より勉強しやすく、調和的な配色システムを提案している。しかし、既存の配色サービスツールに関する調査・分析を行った研究は管見の限り見当たらない。よって本研究は、既存の配色サービスツールのコンテンツ、機能を明らかにしながら、専門家に留まらず、一般生活者のニーズも踏まえて、より効果的な配色サービスツールの可能性を検討することに独自性がある。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==配色サービスツールの現状調査と考察==&lt;br /&gt;
[[ファイル:配色サービスツールの現状調査.jpg|thumb|right|300px|表1.配色サービスツールの現状調査]]&lt;br /&gt;
　現行の配色サービスツールが果たしている役割を明確にするため、既存の配色サービスツールとして配色カードや配色の参考書、配色ウェブサイト、配色アプリについて、対象ユーザー、機能、コンテンツなどの調査を行い、その結果を表1にまとめた。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　既存の配色サービスツールのうち、配色カードの利用者は主に色彩の専門家である。配色カードの役割は「正確な色を伝える」ことと「カラートレニーング」である。配色の参考書は「色彩の知識・情報」と「具体的な配色提案」を多様な切り口で提供する。配色アプリは利便性が高く、手軽に「色彩の検索・記録」ができる。配色ウェブサイトは主にプロのクリエーターを対象としており、簡単に配色を作成できる。PGC（Professional generated content）&amp;lt;ref&amp;gt;[3]PGC（Professional generated content）：PGC which is more specialized than UGC（User generated content） is the content created by special groups with professional skills and technique (Ai, 2016)&amp;lt;/ref&amp;gt;として配色を提案するコンテンツも注目されている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　以上より、既存の配色サービスツールには「正確な色彩情報の伝達」「配色作成」「配色提案」の３つ役割があることがわかった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==配色ウェブサイトの調査・分析==&lt;br /&gt;
　Google検索エンジンを用い、「配色に困る」、「配色サービス」、「配色サービスツール」をキーワードとして検索した34のサイトをリストアップし、調査したところ「配色作成」、「配色提案」、「カラーコードの掲載とコピー」、「配色提案の保存とダンロード」、「意見投票（良いね、シェアなど）」の主に6つの機能があることがわかった。またサイトごとに配色の作成方法と配色提案の見せ方にそれぞれ特徴があった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==配色ウェブサイトの調査・分析==&lt;br /&gt;
　一般生活者が抱える配色の課題とニーズを把握するため、アンケート調査を行った。アンケート調査は「配色に対する関心度」、「配色で困ること」などの調査項目で構成した。美術やデザイン関係者から258件（男性79名、女性179名）、それ以外の一般生活者から119件（男性35名、女性84名）の回答が得られた。この中から一般生活者119件の回答内容を分析した。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　「配色の関心度」については、119名中42名が「やや関心がる」、54名が「関心がある」、20名が「非常に関心がある」と回答した。「配色を意識する頻度」については、36名が「やや意識する」、47名が「意識する」、25名が「いつも意識している」と回答した。ここから一般生活者の配色に対する関心の高さがわかる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　「配色で困ること」については、51名が「やや困る」、33名が「困る」、13名が「いつも困っている」と回答した。具体的に困っていることについて、96件の回答を分類したところ、「配色方法の理解不足」、「色選択の迷い・面倒臭さ」、「配色効果についての不安」の３つの課題が抽出された。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　一般生活者の配色ニーズは「服装を選ぶ」、「メイクアップをする」、「インテリアを考える」の３つの場面と深い関係があることが分かった。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==まとめ==&lt;br /&gt;
　調査により、既存の配色サービスツールには「正確な色彩情報の伝達」、「配色作成」、「配色提案」の３つの役割があり、配色サービスツールの使用対象は主に専門家であり、知識を持たない一般生活者にとっては、既存の配色サービスツールは「専門性が高い」というイメージが持たれている。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
　一般生活者の配色のニーズは「服装を選ぶ」、「メイクアップをする」、「インテリアを考える」の３つであるのに対し、Adobe colorのような配色ウェブサイトが提供する配色提案は主にデザイン作品やイラスト作品が中心であり、一般生活者の使用シーンとギャップがあることも既存の配色ウェブサイトが一般向けに機能していない理由だと考えられる。&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==脚注==&lt;br /&gt;
&amp;lt;references /&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
==参考文献・参考サイト==&lt;br /&gt;
*Why People Buy: Motivation Research and its Successful Application(1959). Louis Cheskin, Liveright Publishing Corporation&lt;br /&gt;
*配色事典(1983). 渋川育由、高橋ユミ, 河出書房新社&lt;br /&gt;
*小川、萩原(2016). イメージ語のクラスタリングを利用した配色支援システム, 日本感性工学会論文誌 Vol.15 No.2 pp.287-296&lt;br /&gt;
*ウェブサイト分析ツールSimilarWeb, https://www.similarweb.com/ja （2019年11月6日 閲覧）&lt;br /&gt;
*配色WebサイトAdobe color, https://color.adobe.com/ja/crete （2019年11月6日 閲覧）&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&amp;lt;br&amp;gt;&lt;br /&gt;
&lt;br /&gt;
[[Category:未設定]]&lt;/div&gt;</summary>
		<author><name>池田美奈子</name></author>
		
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