日本における養蚕業復興を目的としたコミュニケーションデザインに関する研究

提供: JSSD5th2019
2019年11月8日 (金) 22:59時点における祖父江悠大 (トーク | 投稿記録)による版 (新規参入の現状)
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祖父江悠大 / 九州大学大学院芸術工学府デザインストラテジー専攻

Yuta Sobue / Kyushu University
Keywords: Communication Design


Abstract
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背景

養蚕業は絹の原料となる繭を生産する第一次産業である。養蚕業は和服産業の川上産業として栄え、製糸業と共に輸出産業として日本の経済成長を牽引した。昭和初期において養蚕農家は220万戸以上存在したが、現在は293戸でありその平均年齢は70代後半であると推測 されている。日本の養蚕農家は高度な飼育技術を有しているがその担い手が不足している。養蚕は養蚕農家の飼育の他に、卵の製造・販売や稚蚕飼育などが分業化されており、このままでは養蚕農家の消滅を待たずして分業体制が崩壊し養蚕業が消滅する恐れがある。そうなれば純日本産の絹製品は製造できなくなり、日本の和服文化は大きく後退することとなる。早急な新規参入者の確保が望まれている。

目的

日本養蚕業への新規参入の阻害要因を明らかにし、養蚕業を維持・復興することで、日本の和服文化を保全する。

養蚕業の衰退要因

養蚕業の衰退要因はその労働集約的特性と和装需要の低下にある。養蚕は多くの人手を必要とするため、人件費の安い発展途上国に有利な産業である。加えて化学繊維の台頭によって和装需要が低下し、繭価格が低下したため、現在の養蚕業の利益率は非常に低く(繭1kgあた り数百〜千数百円程度)、多くの養蚕農家が養蚕・兼業・年金の収入を合わせて生活している。

新規参入の現状

養蚕業が不況のなかで、新規に養蚕を始める者も存在する。大日本蚕糸会によると、把握している新規参入者数は5年間で22者(うち2者は団体)にのぼる。ヒアリング調査を進める中で、彼らの中に養蚕業の利益率の低さを知りながら好んで養蚕を営む愛好家が多く存在する事が分かった。また、調査を進める中で飼育技術の保存・共有が円滑に行われていない事が分かった。

まとめ

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脚注


参考文献・参考サイト

  • ◯◯◯◯◯(20XX) ◯◯◯◯ ◯◯学会誌 Vol.◯◯
  • ◯◯◯◯◯(19xx) ◯◯◯◯ ◯◯図書
  • ◯◯◯◯◯(1955) ◯◯◯◯ ◯◯書院