「生涯学習支援施設「U-PLAYCE」の提案」の版間の差分

提供: JSSD5th2020
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==リモートワークの普及がもたらす地方創生の可能性==
 
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2018年私の地元である山口県宇部市はSDGsの達成に向けた優れた取り組みを提案する29都市の一つとして「SDG未来都市」に選定された。しかしながら依然として市が抱える問題は多く、その中でも深刻な問題として都市部への人口流出が挙げられる。要因としては山口県が福岡や広島などの都市圏に隣接していることや魅力的な職業が少ないことが指摘されているが、最近のリモートワークの普及により、働く場所や働き方は多様化され、もはや必ずしも都市圏でなければ魅力的な仕事はできないというような考え方は変わりつつある。しかしながらまだ都市部との情報の量や質の格差が大きいことは事実であり、こうした格差を是正し、リモートワークの可能性を最大限活用した新しい働き方を支援するような基盤を整えることが地方創生に必要なテーマであると考えている。
 
2018年私の地元である山口県宇部市はSDGsの達成に向けた優れた取り組みを提案する29都市の一つとして「SDG未来都市」に選定された。しかしながら依然として市が抱える問題は多く、その中でも深刻な問題として都市部への人口流出が挙げられる。要因としては山口県が福岡や広島などの都市圏に隣接していることや魅力的な職業が少ないことが指摘されているが、最近のリモートワークの普及により、働く場所や働き方は多様化され、もはや必ずしも都市圏でなければ魅力的な仕事はできないというような考え方は変わりつつある。しかしながらまだ都市部との情報の量や質の格差が大きいことは事実であり、こうした格差を是正し、リモートワークの可能性を最大限活用した新しい働き方を支援するような基盤を整えることが地方創生に必要なテーマであると考えている。
  
 
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==あらゆる需要を包み込む「うつわ」のような場所==
 
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U-PLAYCEが生涯学習支援として提供するものは「能動的に学ぶための時間」である。施設の構造は三階層で、1階にブックカフェ、2階に託児所・ティーンスタジオ、3階に図書館となっており、あらゆる利用者が自分の目的に応じて利用できる私的空間、もしくは様々な年代の交流が生まれるコミュニティ空間として地域に活気を与えることを期待している。またU-PLAYCEは単なる施設の提案ではなく、育児と仕事の両立をサポートする建築の構造自体の提案でもある。1・3階に挟まれるように託児所を設置しているため、緊急時には子供の元へすぐ駆けつけられるようになっている。図書館や本屋の「本」という情報媒体を選んだのはスマートフォンからの情報に依存しがちな現代人に高いメディアリテラシーを養う必要を感じているからだ。
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電車の時間待ちやちょっとしたランチなど短い時間のラフな利用に。(図2)<br>
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2階:託児所/ティーンスタジオ<br>
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託児サービスを行うフロア。また、ワークショップや会議、講演を行うことのできる多目的ホールも完備。(図3)<br>
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主にワークラウンジとして仕事や勉強などの長時間利用を行うことができる。また、様々な本棚を通して情報との接し方を提案。(図4)<br>
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2020年10月4日 (日) 06:41時点における版

村田ショーン拓也/大分県立芸術文化短期大学美術科造形専攻


Keywords: Community, DesignProduct Design, Visual Design


リモートワークの普及がもたらす地方創生の可能性

2018年私の地元である山口県宇部市はSDGsの達成に向けた優れた取り組みを提案する29都市の一つとして「SDG未来都市」に選定された。しかしながら依然として市が抱える問題は多く、その中でも深刻な問題として都市部への人口流出が挙げられる。要因としては山口県が福岡や広島などの都市圏に隣接していることや魅力的な職業が少ないことが指摘されているが、最近のリモートワークの普及により、働く場所や働き方は多様化され、もはや必ずしも都市圏でなければ魅力的な仕事はできないというような考え方は変わりつつある。しかしながらまだ都市部との情報の量や質の格差が大きいことは事実であり、こうした格差を是正し、リモートワークの可能性を最大限活用した新しい働き方を支援するような基盤を整えることが地方創生に必要なテーマであると考えている。

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あらゆる需要を包み込む「うつわ」のような場所

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1階:ブックカフェ

電車の時間待ちやちょっとしたランチなど短い時間のラフな利用に。(図2)

2階:託児所/ティーンスタジオ

託児サービスを行うフロア。また、ワークショップや会議、講演を行うことのできる多目的ホールも完備。(図3)

3階:ライブラリー

主にワークラウンジとして仕事や勉強などの長時間利用を行うことができる。また、様々な本棚を通して情報との接し方を提案。(図4)




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