「より良い生活リズムをつくる情報表示の提案」の版間の差分
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解決策を検討するにあたって、ペルソナを作成した(図3、4)。 | 解決策を検討するにあたって、ペルソナを作成した(図3、4)。 | ||
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− | + | 具体的なアイデアとしては、睡眠時にスマートフォンの充電を行うことを想定し、ヒトの睡眠時間をスマートフォンの充電時間に見立てた。専用の充電器を用いて適切な生活リズムで充電をするとアプリ上の動物が育つというものだ。利用者はアプリ上の動物の健康状態で自分の生活リズムを確認することができる。アプリ上の動物としてはバクを想定している。バクは夢を食べると言われているため、利用者が適切な睡眠をとり、夢をみることで育つことをモチーフにしている。(図5) | |
2020年10月8日 (木) 00:11時点における版
- 身体的支援機能・知的支援機能・精神的支援機能・技術的支援機能の観点から -
- 野村 竜成 / 九州大学 芸術工学部
- 墨田 知世 / 九州大学 芸術工学部
- 椎葉 直也 / 九州大学 芸術工学部
Keywords: Time Display, Clock, Watch, Daily Rhythm, Product Design, Design
背景・目的
サービスは、レシーバー(サービスの需要者)の「状態変化」を引き起こすことであり、コンテンツ(内容)およびチャネル(方法)はその実現手段といえる[1]。また、実現手段の方向性として、身体的支援・知的支援・精神的支援・技術的支援の4つの支援機能に分けて考えることができる[2]。
そこで本研究では、4つの支援機能の観点から既存の製品が提供する機能のありようについて整理することで課題を発見し、「新たな価値を持つ製品やサービス」を提案することを目的とする。
4つの支援機能による既存の製品の分類
身の回りの製品やサービスとして35個のサンプルを収集し、4つの支援機能の観点から分類を行った。その結果、図1に示すように整理することができた。 サンプルにおける4つの支援機能の分類から身の周りの製品やサービスにおいて、1つの支援機能に限らず、複数の支援機能をもつ製品やサービスが存在する場合がある分かった。サンプルにおいて、時計や車は一般的に3つの支援機能をもつことが見てとれた。
可視化の結果に基づく課題の選定
分類の中から、本研究では時計について着目した。時計においては、これまでの歴史においてより正確な時間・時刻を知ることを目的とした技術的支援機能における発展を遂げてきた。しかし、ほかの支援機能としての発展の歴史は浅いため、新しい付加価値をもつものが提案できるのではないかと思い、着目した。
次に、既存の時計について収集し、4つの支援機能について分類を行った(図2)。 この分類から、既存の時計において現在、ファッションやインテリアとしての時計や精神的に「落ち着き」や「焦り」を提供する時計など精神的機能に着目した時計が広く展開されていた。また、身体的支援機能をもつ時計は眠りから身体を起こす目覚まし時計以外見られなかった。そこで、時間表示における身体的支援機能をもつものが新たな付加価値を与えると考えた。
「解決策」の検討と提案
時間表示における身体的支援機能をもつもので夜に睡眠を促すものがあれば良いのではないかというアイデアが出た。睡眠は生活リズムに大きく関わり、身体的支援として良いと考えたからである。 解決策を検討するにあたって、ペルソナを作成した(図3、4)。 ペルソナの作成から、ゲームなどをするモチベーションより、早く寝ようとするモチベーションが少ないことに問題があると考えた。そこから、きちんとした生活リズムで睡眠をとることでスマートフォンのアプリ上において動物が育成するという方向性に決定した。
具体的なアイデアとしては、睡眠時にスマートフォンの充電を行うことを想定し、ヒトの睡眠時間をスマートフォンの充電時間に見立てた。専用の充電器を用いて適切な生活リズムで充電をするとアプリ上の動物が育つというものだ。利用者はアプリ上の動物の健康状態で自分の生活リズムを確認することができる。アプリ上の動物としてはバクを想定している。バクは夢を食べると言われているため、利用者が適切な睡眠をとり、夢をみることで育つことをモチーフにしている。(図5)
外部リンク
- プロジェクト紹介サイト https://www.example.com
脚注