「新素材による脱臭剤の商品化の為のデザイン(1)」の版間の差分

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-概要とプレーンタイプのデザイン-
 
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 '''[概要]''' <br>
 本プロジェクトは旧炭鉱地域活性化のため、飯塚市の近畿大学(福岡キャンパス)の鶴野研究室と飯塚研究開発機構、直方市の(株)博有と知的障害者施設の連携によって始められたものである。
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本プロジェクトは旧炭鉱地域活性化のため、飯塚市の近畿大学(福岡キャンパス)の鶴野研究室と飯塚研究開発機構、直方市の(株)博有と知的障害者施設の連携によって始められたものである。(株)博有は脱臭機能のあるグラウフィルターを開発し、それはこれまでの一般的な脱臭剤より、脱臭能力に優れ、環境にも優しく、長期間使用ができるという特徴を持っている。そのグラウフィルターを使用して、一般小売向けの商品を本研究室で企画・デザインした。依頼が靴用の脱臭グッズであったため、その市場の状況を調査した上で、デザインの方向性として愛着の持てることを重視することとした。数多くでたデザイン案のうち最終候補として3案が残った。汎用性のあるプレーンタイプと子供用のアニマルタイプのRabbitとCatである。この後プレーンタイプについて述べ、パッケージやアニマルタイプについては、この後の発表で述べる。 <br>
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'''[プレーンタイプ]''' <br>
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プレーンタイプの初期案としては図に示すように、ハンガー付きのスーツカバーの中にかけられるように紐をつけ、紐を本体に巻いて和風な巻物の雰囲気を出してあえて脱臭グッズぽくないようにして楽しさを演出した。これを実際の商品にするにあたり、製造物責任(PL)法への対応や、使い勝手、耐久性、製造工程の簡略化、材料費を抑えること等を検討した。その結果、紐を通す部分の金属が靴を傷つける危険性や、紐が邪魔になって使い勝手が悪い点や挙げられ、とにかく靴以外の用途を考えず、不必要なものは一切つけない機能性重視のシンプルなデザインを目指した。また、巻き方を変えてフリーサイズにするということを製品の特徴とすることとした。図に示すように本体サイズを約210mm×140mm×5mmにすることで、1枚使いで靴サイズが16cm程度から27cm程度まで使える。それ以上のサイズの時は2枚使いで対応可能である。さらに本製品は脱臭効果が落ちてきたら復元をすることが可能である為、本体にQRコードを付けることにより、復元の方法や製品情報も確認できるようにし、完成に至った。
  
 
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2021年11月10日 (水) 12:15時点における最新版

-概要とプレーンタイプのデザイン-


鶴野幸子 / 近畿大学  産業理工学部 
秋月勝久 / 近畿大学  産業理工学部 卒業生 

Keywords: プロダクトデザイン  商品化 


報告

プレーンタイプ初期案
巻き方と靴サイイズ
プレーンタイプ

 [概要]
本プロジェクトは旧炭鉱地域活性化のため、飯塚市の近畿大学(福岡キャンパス)の鶴野研究室と飯塚研究開発機構、直方市の(株)博有と知的障害者施設の連携によって始められたものである。(株)博有は脱臭機能のあるグラウフィルターを開発し、それはこれまでの一般的な脱臭剤より、脱臭能力に優れ、環境にも優しく、長期間使用ができるという特徴を持っている。そのグラウフィルターを使用して、一般小売向けの商品を本研究室で企画・デザインした。依頼が靴用の脱臭グッズであったため、その市場の状況を調査した上で、デザインの方向性として愛着の持てることを重視することとした。数多くでたデザイン案のうち最終候補として3案が残った。汎用性のあるプレーンタイプと子供用のアニマルタイプのRabbitとCatである。この後プレーンタイプについて述べ、パッケージやアニマルタイプについては、この後の発表で述べる。
[プレーンタイプ]
プレーンタイプの初期案としては図に示すように、ハンガー付きのスーツカバーの中にかけられるように紐をつけ、紐を本体に巻いて和風な巻物の雰囲気を出してあえて脱臭グッズぽくないようにして楽しさを演出した。これを実際の商品にするにあたり、製造物責任(PL)法への対応や、使い勝手、耐久性、製造工程の簡略化、材料費を抑えること等を検討した。その結果、紐を通す部分の金属が靴を傷つける危険性や、紐が邪魔になって使い勝手が悪い点や挙げられ、とにかく靴以外の用途を考えず、不必要なものは一切つけない機能性重視のシンプルなデザインを目指した。また、巻き方を変えてフリーサイズにするということを製品の特徴とすることとした。図に示すように本体サイズを約210mm×140mm×5mmにすることで、1枚使いで靴サイズが16cm程度から27cm程度まで使える。それ以上のサイズの時は2枚使いで対応可能である。さらに本製品は脱臭効果が落ちてきたら復元をすることが可能である為、本体にQRコードを付けることにより、復元の方法や製品情報も確認できるようにし、完成に至った。




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