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*サントリーホールディングス株式会社ホームページ (2021) ノンアルコール飲料に関する消費飲用実態・意識調査 ノンアルコール飲料レポート2021 https://www.suntory.co.jp/news/article/mt_items/14008-1.pdf (2021年10月7日 閲覧) | *サントリーホールディングス株式会社ホームページ (2021) ノンアルコール飲料に関する消費飲用実態・意識調査 ノンアルコール飲料レポート2021 https://www.suntory.co.jp/news/article/mt_items/14008-1.pdf (2021年10月7日 閲覧) | ||
*国税庁課税部酒税課(2020年)「酒のしおり」p35 https://www.nta.go.jp/taxes/sake/shiori-gaikyo/shiori/2020/pdf/200.pdf(2021年6月20日 閲覧) | *国税庁課税部酒税課(2020年)「酒のしおり」p35 https://www.nta.go.jp/taxes/sake/shiori-gaikyo/shiori/2020/pdf/200.pdf(2021年6月20日 閲覧) | ||
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2021年11月10日 (水) 12:08時点における最新版
- 平田陸益 / 九州大学 芸術工学府
- Hirata Takayoshi / Graduate School of Design, kyushu University
Keywords: Product Design, Visual Design ← キーワード(斜体)
- Abstract
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背景と目的
国税庁の統計によると、国内のアルコール販売数量は、平成8年の966万klをピークに平成28年には、841万㎘へと減少し、一人当たりの酒類消費量も平成4年度の101.8ℓをピークに平成28年には80.9ℓとピーク時の8割程度まで減少している。年による、微増はあるものの、アルコール飲料の消費量は、減少傾向にある。その中でも、若い世代の飲酒習慣は大幅に減少している。さらに、2020年から新型コロナウィルスが広がり、変化した生活環境や度重なる緊急事態宣言による飲食店の営業自粛により外飲みは激減した。2020年の業務アルコールの消費量は、ビールで55%。スピリッツでは、69%と大幅に減少した。その一方、家庭用アルコールは上昇し、さらに、ノンアルコールビールやノンアルコールカクテルといった、アルコール代替飲料である「オルタナティブアルコール」の需要も上昇しており、家庭飲酒の幅の多岐にわたっている。そこで、「若者の酒離れ」が進んでいる現代において、若者の生活スタイルや飲酒に関する調査を行い「飲む・飲まない」に左右されず、様々な人にとって「楽しい飲食を用いた交流のあり方」を考察することを目的とする。
研究の方法
現状調査
1、お酒を取り巻く環境の変化
Ⅰ アルコールの市場変化
Ⅱ 飲酒習慣の変化
Ⅲ 日本人のアルコール耐性
Ⅳ 時代によるアルコールとの関わりの変化
Ⅴ 近年の自由時間の使い方と娯楽について
Ⅵ オルタナティブアルコールについて
2、飲酒に関するヒヤリング調査
調査結果
アルコールの生産量は、平成11年をピークに年々減少している。「若者のお酒離れ」など巷でよく言われるように、アルコールの飲酒習慣は年々減少しており、特に若い20代の男性では、ピーク時の約1/3程度に、30代の男性では半分に低下し、その傾向が顕著であった。女性の消費量は、全体としては20年前よりも飲酒習慣の割合は、増加しているものの、20代の女性では、半分程度に低下しており、若者飲酒離れは実際に起きている事が分かる。
お酒には、強い弱いと言われるが、日本人はどれくらいの人がアルコールの摂取に耐性があるのだろうか。サントリーのホームページ[1]によると、日本人の約44%はお酒に弱く、その中でも4%の人は先天的にお酒を全く飲めない体質である。このお酒に弱い体質は世界的に見ても、高い値であり日本人として、アルコールを多量に摂取するような飲み方は決して推奨されるべきものではないものであり、アルコールに拘らない飲み方もあるべきであると分かる。
2019年から続く新型コロナウィルスの影響により、飲食店でのアルコール消費量が大きく減少した。その一方で、自宅で飲酒する「宅飲み」の需要は高まり、家庭用アルコールの消費量が増加している。コロナにより飲む場所が変化するとともに、飲む相手も変化している。オンライン飲み会などで遠隔地の友人や同僚と飲むだけでなく、夫婦で飲む機会が増加したという方が増加した。その結果、夫婦間での喧嘩が減少したと答える方も増え、宅飲みによる夫婦の関係作りが家庭へいい影響をもたらしている。
飲酒頻度が減少しているが、自由な時間を一体何に使っているのかについて調査をしたところ、内閣府の世論調査[2]より、約半数の人が趣味・娯楽に自由時間を費やしていると答えており、そのほかの物はテレビやDVD、CDや睡眠、休養などであった。趣味・娯楽の中で多くの人が答えていたものは、「映画館以外の映画鑑賞」「CD・スマートフォンでの音楽鑑賞」「映画館での映画鑑賞」「読書」などが上位に来ており、出かける事なくゆったりとした時間を過ごすことのできるものへの需要が高い。この傾向は、特に若い世代で見られ、「映画館以外での映画鑑賞」や「CD・スマートフォンでの音楽鑑賞」は、「映画館での映画鑑賞」や「音楽会での音楽鑑賞」よりも高い水準にあり、20代30代では家でお金をかけずゆったりと楽しむことができることがトレンドであると考えられる。時代ともに価値観が変化し、時間やお金の使い方は昔よりも個人に寄っているその個性を分析していき、若者の価値観について分析を行う必要がある。
近年、ノンアルコールビールやノンアルコールチューハイやカクテルテイスト飲料などのアルコール代替飲料といったオルタナティブアルコールの市場が急速に伸びている。2009年「キリン フリー」の登場により急速に伸び始めたオルタナティブアルコール市場。コロナによるステイホームによって、2021年さらに市場拡大した。それぞれの健康意識や生活スタイルに合わせた飲み方に需要があると言う事ができる。
今後の予定
各メーカーの既存の商品についての調査を行う。その後、若者の価値観についてさらに細かく調査を行うため、20代の学生・社会人にヒヤリング調査を行い、分析、考察を行う。 [3]。
脚注
- ↑ サントリー,お酒との正しい付き合い方を考えよう〜お酒に強い人弱い人〜, https://www.suntory.co.jp/arp/strength_weakness/
- ↑ 内閣府,2019,「国民生活に関する世論調査」,https://survey.gov-online.go.jp/r01/r01-life/zh/z16.html ,
- ↑ 九産花子, 2017, デザイン学研究 XXX巻X号 pp.XX-XX, 日本デザイン学会
参考文献・参考サイト
- 筒井久美子 (2010) 酒と組織コミュニケーション−「飲みニケーション」再考− KYUSHU COMMUNICATION STUDIES Vol. 8
- 中村希明 (1994) 人はなぜ酒を飲むのか−精神科医の酒飲み診断 朝日文庫
- サントリーホールディングス株式会社ホームページ (2021) ノンアルコール飲料に関する消費飲用実態・意識調査 ノンアルコール飲料レポート2021 https://www.suntory.co.jp/news/article/mt_items/14008-1.pdf (2021年10月7日 閲覧)
- 国税庁課税部酒税課(2020年)「酒のしおり」p35 https://www.nta.go.jp/taxes/sake/shiori-gaikyo/shiori/2020/pdf/200.pdf(2021年6月20日 閲覧)