継続的なダイエットのためのフードプロダクトデザインに関する研究

提供: JSSD5th2021
2021年10月20日 (水) 15:33時点における西田征矢 (トーク | 投稿記録)による版 (満足感の要因=)
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◯◯◯◯ / ◯◯大学 ◯◯学部 ← 氏名 / 所属(筆頭者)
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯ / ◯◯◯◯◯◯ University ← 氏名 / 所属 の英語表記(筆頭者)
◯◯◯◯ / ◯◯大学 ◯◯学部 ← 氏名 / 所属(共同研究者)
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯ / ◯◯◯◯◯◯ University ← 氏名 / 所属 の英語表記(共同研究者)

Keywords: Product Design, Visual Design ← キーワード(斜体)


Abstract
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背景と目的

 『ダイエットに関する調査』1)によると成人の40%以上もの人が過去にダイエット経験があると回答している。このように、ダイエットは今や若者を中心に大きく広がっている。しかしながら、ダイエット行動に取り組んでも過半数の人は、体重がもとに戻るか増加するという結果を招いている。その原因として、多くの人が十分な健康上のリスクを認識しておらず、短期間で過度に体重を減らそうとしてしまうことが挙げられる(田中、2010)2)。坂口(2015)3)によるとダイエットを成功させるために最も重要なのは継続性である。よって、ダイエット行動を行う上では可能な限り心理的な負担を軽減し、長期的に続けられるように促す必要がある。   本研究では、短期間での健康リスクの高い過度なダイエット行動を行ってしまう人々を対象に、ダイエット行動により伴う心理的負担を軽減しながらも、一度に摂取する量を抑えられる食品についての要件を抽出し、試作、検証を行うことを目的とする。

研究の方法

図1.◯◯◯◯

本研究では継続的なダイエットに導く食品を試作する上で必要な知見を文献調査により整理を行う。その後のフィールド調査では、それをもとにデザイン要件を設定し、アイデア展開、ダイエットフードの試作、試作品の検証を行う。




文献調査

フードデザインに関する調査

Francesca Zampollo(2016)4)によるとフードデザインとは、「食品及び食事に関わるシステム、サービス、製品においてイノベーションを起こすためのデザインプロセス」と定義されている。また、フードデザインの中でも何をデザインするかによって、9種類に細分化することができ、それぞれの関係は図1のように表される。本研究では加工品として大量生産されるようなダイエット食品の試作を想定しており、フードプロダクトデザインに分類される。

食の満足感に関する調査

満足感の要因

田辺ら(2001)5)によると食の満足感を感じる直接的な要因として精神的快性(嗜好性、健康性、経済性、食卓環境、ファッション・グルメ性、人間環境)と生理的快性(満腹感)があり、どの要因が大きな影響を及ぼすかは個人によって異なるものの、嗜好性、満腹感が男女問わず大きな要因を占めると報告された。よって、ダイエット食品を考案する上では、個人がおいしいと感じられることと、満腹感を感じることが重要である。

おいしさの要因

飯塚(2006)6)によると、おいしさを感じる要因は大きく3つに分類でき、図3のように示される。食事そのものにより美味しさを感じるためには、基本味や香りが良いだけではなく、見た目や咀嚼音など、より多く五感を使うことが重要である。

満腹感の要因

満腹感に関する文献調査により、図4に示すようなプロセスで満腹感を感じることが明らかになった。この中でも血糖値の上昇と内臓感覚の変化が満腹感を感じる上で最も大きな要因である(伏木、1987)7)(花田、2011)8)。

おいしさ・満腹感を高める研究事例

美味しさと満腹感を向上させるための技術や製品に関する先行事例をまとめ図5に示した。

フィールド調査

ダイエットフードの試作

文献調査より食事の満足感を得るためには、美味しさと満腹感が重要だということが明らかになった。さらに、継続的に食べることが出来るダイエット食品を考案する上では、どれほどの頻度で食べられるかも重要である。よってアイデアを考案する上での要件として、①美味しさを感じられること、②満腹感を感じられること、③汎用性の3点を設定した。 既往研究の調査により得た知見とアイデアの要件を元に、アイデア展開を行った。考案されたアイデアを用途により分類すると、①メインの食事に追加することで摂取カロリーを抑える食品、②小腹が空いた時に食べる間食のための食品、③メインの食事の前に食べることで摂取カロリーを抑える食品、④朝食や夜食のための食品の4つに分けられた。この中でも①の用途は既存のダイエット食品にはあまり見られず、汎用性も高い。そこで、日本人の主食である白ごはんと一緒に食べることで、糖質の摂取量、カロリー摂取量を抑えられるような食品をアイデアのコンセプトとした。 白ごはんに混ぜて食べる食品として①おからパウダー②豆乳③コンソメ、④こんにゃく粉を原料とする固形食品を試作中である。大豆を種原料とすることで糖質を制限し血糖値の上昇を緩やかにするだけではなく、胃の中で膨張するこんにゃく粉を混合することで、内臓感覚の変化をもたらし、より満腹感を感じられるようになることが期待される。

ダイエットフードの検証

専門家へのインタビュー調査

試作品のユーザー評価

まとめ

フードプロダクトデザインの視点から、食の満足感を高めて心理的負担を軽減しながらダイエット行動を行うことを目的として、ダイエットフードの試作・検証を行なった。試作品として大豆製品とこんにゃく粉を主原料とする「まんぷくふりかけ」を試作し、ユーザー評価、専門家からの評価を得た。その結果、本試作品を用いることによるダイエット効果は確認できなかったものの食の満足感という視点では、高められることが確認できた。今後は栄養士の助言をもとに試作品の味・風味を重点的に改善する。さらに、ダイエット効果に関してより条件を詳細に設定した上で食後数時間後の満腹度も含めて計測する。

脚注


参考文献・参考サイト

  • ◯◯◯◯◯(20XX) ◯◯◯◯ ◯◯学会誌 Vol.◯◯
  • ◯◯◯◯◯(19xx) ◯◯◯◯ ◯◯図書
  • ◯◯◯◯◯(1955) ◯◯◯◯ ◯◯書院