「サステナブルな工作支援サイト「エコクラ」」の版間の差分
細 (「サステナブルな工作支援サイト「エコクラ」」を保護しました ([編集=管理者のみ許可] (無期限) [移動=管理者のみ許可] (無期限))) |
|||
(2人の利用者による、間の9版が非表示) | |||
1行目: | 1行目: | ||
+ | <br> | ||
; 伊藤七海 / 大分県立芸術文化短期大学 専攻科 造形専攻 ビジュアルデザインコース | ; 伊藤七海 / 大分県立芸術文化短期大学 専攻科 造形専攻 ビジュアルデザインコース | ||
''Keywords: Visual Design,Sustainability,Website,Craft'' | ''Keywords: Visual Design,Sustainability,Website,Craft'' | ||
<br> | <br> | ||
− | [[ファイル:ItoNatsumi01.jpg|サムネイル|右|図1.コンセプトボード | + | <br> |
+ | |||
+ | [[ファイル:ItoNatsumi01.jpg|サムネイル|右|図1.コンセプトボード]] | ||
==エコクラとは== | ==エコクラとは== | ||
「エコ&クラフツ」の略称。工作の工程で環境に配慮し、ゴミを生まない(減らす)工夫を取り入れた工作支援サイトである。 | 「エコ&クラフツ」の略称。工作の工程で環境に配慮し、ゴミを生まない(減らす)工夫を取り入れた工作支援サイトである。 | ||
− | + | 子ども(幼児・児童)が工作を行う際、折り紙や粘土などさまざまな素材を用いるが、不要となった場合はゴミとして出されることが多い。工作の工程を通して、子どもと大人が環境問題を意識し、課題や解決方法について学べる機会を提案する。 | |
− | == | + | ==制作の経緯== |
− | + | 絵画教室のアルバイトをするなかで、子どもたちのモノづくりの過程を見ていると、制作段階で想像以上にたくさんのゴミが出ることに気が付いた。そのゴミを袋に集めるときに「子どもたちは、ゴミを捨てた後どうなるのかを考えたことがあるのだろうか」という疑問を抱いた。それと同時に、場の提供者である私(大人)たちもそれらをきちんと説明できていないように感じた。 | |
このことから、「大人も子どもも環境のことを一緒に考えながら、モノづくりを楽しめる工作のまとめサイト」を提案することで、ただモノを作るだけでなく、その後の処理やそれらが及ぼす環境の問題を学ぶ切っ掛けができるのではないかと考えた。 | このことから、「大人も子どもも環境のことを一緒に考えながら、モノづくりを楽しめる工作のまとめサイト」を提案することで、ただモノを作るだけでなく、その後の処理やそれらが及ぼす環境の問題を学ぶ切っ掛けができるのではないかと考えた。 | ||
<br> | <br> | ||
18行目: | 21行目: | ||
[[ファイル:ItoNatsumi03.jpg|サムネイル|右|図3.エコクラって何?]] | [[ファイル:ItoNatsumi03.jpg|サムネイル|右|図3.エコクラって何?]] | ||
[[ファイル:ItoNatsumi04.jpg|サムネイル|右|図4.レシピを詳しく見る]] | [[ファイル:ItoNatsumi04.jpg|サムネイル|右|図4.レシピを詳しく見る]] | ||
+ | |||
==サイトについて== | ==サイトについて== | ||
− | + | ===1.コンセプト - 毎日開きたくなるような工作まとめWebサイト=== | |
− | ===1.コンセプト - | + | 環境に配慮した工作のレシピを選べるまとめサイトとし、子どもが工作に夢中になりながらも、環境問題に関する学びを楽しんでもらえるサイトづくりを心がけた。対象は6〜12歳の子ども及び保護者、学校、放課後児童クラブなどであり、子どもたちに関わる人や場所への情報提供を想定している。 |
− | |||
<br> | <br> | ||
− | ===2,デザイン- | + | ===2,デザイン-子どもらしさと安心感のあるシンプルなデザイン=== |
− | + | 粘土や絵の具、輪ゴムなど工作に使われる道具を連想させる、抽象的な図形を用いた。ペンやセロハンテープなどの具象の表現も一部加え、テーマである「工作」を伝える要素とした。また、このサイトを実際に使用する際、子どもが自ら閲覧するというよりも大人が子どもに見せることの方が多いと考え、余白を多く設けたり、背景をグレーにしたりすることで、子どもも大人も閲覧しやすいシンプルで落ち着いた雰囲気にした。 | |
<br> | <br> | ||
33行目: | 36行目: | ||
====②「エコクラって何?」のページ(図3)==== | ====②「エコクラって何?」のページ(図3)==== | ||
− | + | エコクラがどういう考えから生まれたのか、今後の方向性などの説明が書かれたページ。 | |
====③「レシピを詳しく見る」のページ(図4)==== | ====③「レシピを詳しく見る」のページ(図4)==== | ||
39行目: | 42行目: | ||
<br> | <br> | ||
+ | |||
==期待される効果== | ==期待される効果== | ||
一人ひとりが環境への影響を配慮した上で工作をすることができたり、資源の無駄遣いを削減したりできる。 | 一人ひとりが環境への影響を配慮した上で工作をすることができたり、資源の無駄遣いを削減したりできる。 | ||
45行目: | 49行目: | ||
==外部リンク== | ==外部リンク== | ||
− | + | エコクラ(STUDIO): https://ecokura-ecoandcraft.studio.site | |
<br> | <br> | ||
<br> | <br> | ||
− | |||
− |
2022年10月27日 (木) 18:26時点における最新版
- 伊藤七海 / 大分県立芸術文化短期大学 専攻科 造形専攻 ビジュアルデザインコース
Keywords: Visual Design,Sustainability,Website,Craft
目次
エコクラとは
「エコ&クラフツ」の略称。工作の工程で環境に配慮し、ゴミを生まない(減らす)工夫を取り入れた工作支援サイトである。 子ども(幼児・児童)が工作を行う際、折り紙や粘土などさまざまな素材を用いるが、不要となった場合はゴミとして出されることが多い。工作の工程を通して、子どもと大人が環境問題を意識し、課題や解決方法について学べる機会を提案する。
制作の経緯
絵画教室のアルバイトをするなかで、子どもたちのモノづくりの過程を見ていると、制作段階で想像以上にたくさんのゴミが出ることに気が付いた。そのゴミを袋に集めるときに「子どもたちは、ゴミを捨てた後どうなるのかを考えたことがあるのだろうか」という疑問を抱いた。それと同時に、場の提供者である私(大人)たちもそれらをきちんと説明できていないように感じた。
このことから、「大人も子どもも環境のことを一緒に考えながら、モノづくりを楽しめる工作のまとめサイト」を提案することで、ただモノを作るだけでなく、その後の処理やそれらが及ぼす環境の問題を学ぶ切っ掛けができるのではないかと考えた。
サイトについて
1.コンセプト - 毎日開きたくなるような工作まとめWebサイト
環境に配慮した工作のレシピを選べるまとめサイトとし、子どもが工作に夢中になりながらも、環境問題に関する学びを楽しんでもらえるサイトづくりを心がけた。対象は6〜12歳の子ども及び保護者、学校、放課後児童クラブなどであり、子どもたちに関わる人や場所への情報提供を想定している。
2,デザイン-子どもらしさと安心感のあるシンプルなデザイン
粘土や絵の具、輪ゴムなど工作に使われる道具を連想させる、抽象的な図形を用いた。ペンやセロハンテープなどの具象の表現も一部加え、テーマである「工作」を伝える要素とした。また、このサイトを実際に使用する際、子どもが自ら閲覧するというよりも大人が子どもに見せることの方が多いと考え、余白を多く設けたり、背景をグレーにしたりすることで、子どもも大人も閲覧しやすいシンプルで落ち着いた雰囲気にした。
①エコクラ HOME(図2)
「今月の新着レシピ」や「おすすめのレシピ」などが紹介されているメインページ。
②「エコクラって何?」のページ(図3)
エコクラがどういう考えから生まれたのか、今後の方向性などの説明が書かれたページ。
③「レシピを詳しく見る」のページ(図4)
レシピの詳細が書かれたページ。ただ作ることで終わるのではなく、「なぜこれがエコなのか」「処分の仕方」などが書かれている。
期待される効果
一人ひとりが環境への影響を配慮した上で工作をすることができたり、資源の無駄遣いを削減したりできる。
外部リンク
エコクラ(STUDIO): https://ecokura-ecoandcraft.studio.site