神戸市長田区御蔵5・6丁目における復興まちづくりの流れと結果に関する研究
すべての人が参加するまちづくりを目指して
- 溝田唯花/ 長田高校人文数理探究類型
- アハマ慈那 佐藤柊太 吉栖綾香 吉原大地/長田高校人文数理探究類型
目次
背景
本研究は、在籍中の高等学校で実施されている探究活動において行われている。当初我がチームはNPOに関する研究を計画し、その際に弊校に近接するNPO団体への興味を抱いた。その際、当該のNPO団体は阪神淡路大震災からの復興活動に協力したという情報を入手し、NPOに関する研究から阪神淡路大震災からの復興に関する研究に移行することを決定した。
本研究で取り扱う神戸市長田区御蔵5・6丁目は行政やまちづくり協議会、NPO団体と数多の団体が関わったものの、あまり住民の理解が及ばないまま復興が進められてしまったと論じられているため、復興の過程でどのような事象が発生したのかを明らかにしていく研究である。
問いと目的
問い
阪神淡路大震災後、地縁・知縁による関係者が復興まちづくりにおいてどのような理解・誤解があったのか。
目的・対象地域
目的
地域住民や行政、まちづくり協議会、NPO法人の間で、相互理解を伴うような震災復興を行うにはどのような取り組みが必要かを明らかにする。
対象地域
兵庫県神戸市長田区御蔵通5・6丁目
インタビューセクター
- 自治会長・役員
- 地域住民
- NPO法人代表
- 大学教授
研究方法・分析方法
インタビュー調査
自治会会長、地元理髪店店主、大学教授(復興に関与)、NPOの代表へのインタビューを行った。
インタビュー内容は、震災からの復興について書かれた論文(先行研究)の情報をもとに、明らかになっていない部分をピックアップし質問を作成し実施した。
現地調査
御蔵通5・6丁目および周辺の御菅西地区を実際に歩き、復興まちづくりを経てまちはどのようになったのかを、周辺地域と比較などして調査した。
展望
インタビューを行う中で、御蔵通5・6丁目では復興事業の進め方に関して各ステークホルダー間に意見の相違があり、その影響は現在まで続いていることが明らかになってきた。今後はインタビューで得られた情報を地縁・知縁関係者ごとに分け、相互理解が行われている部分や考え方の齟齬を明らかにしていくことを予定している。最終的には考え方の齟齬をなくし、相互理解による復興まちづくりのあり方を提案したい。
参考ページ
外部リンク1:https://m.happycampus.co.jp/doc/88233/
外部リンク2:https://www.city.kobe.lg.jp/documents/14805/15jigyougaiyou-4misuga_1.pdf