神戸市長田区御蔵5・6丁目における復興まちづくりの流れと結果に関する研究

提供: JSSD5th2022
2022年10月27日 (木) 12:24時点における溝田唯花 (トーク | 投稿記録)による版 (対象地域)
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相互理解によるまちづくりを目指して



溝田唯花/ 長田高校人文数理探究類型
アハマ慈那 佐藤柊太 吉栖綾香 吉原大地/長田高校人文数理探究類型


背景

 1995(平成6)年1月17日に淡路島北端を震源として阪神・淡路大震災は兵庫県を中心とする広円の地域に甚大な被害をもたらした。その後の復興の際に一部地域では行政やまちづくり協議会、NPO団体などが関わったものの地元住民の理解があまり進まないうちに復興が行われたと言われている。

 本研究ではその原因を探るため先述した地域の一つである神戸市長田区御蔵通5・6丁目を対象とし、復興の段階でどのような事象が発生したかを明らかにする。

問いと目的

問い

阪神淡路大震災後、地縁・知縁による関係者が復興まちづくりにおいてどのような理解・誤解があったのか。

目的・対象地域

目的

 地域住民や行政、まちづくり協議会、NPO法人の間で、相互理解を伴うような震災復興を行うにはどのような取り組みが必要かを明らかにする。

対象地域

 兵庫県神戸市長田区御蔵通5・6丁目

項目 御菅西地区
地区面積 4.5ha
人口 647人
被災率 647人




インタビューセクター

  • 自治会長・役員
  • 地域住民
  • NPO法人代表
  • 大学教授

研究方法・分析方法

インタビュー調査

 自治会会長、地元理髪店店主、大学教授(復興に関与)、NPOの代表へのインタビューを行った。

 インタビュー内容は、震災からの復興について書かれた論文(先行研究)の情報をもとに、明らかになっていない部分をピックアップし質問を作成し実施した。

現地調査

御蔵通5・6丁目および周辺の御菅西地区を実際に歩き、復興まちづくりを経てまちはどのようになったのかを、周辺地域と比較などして調査した。

展望

 インタビューを行う中で、御蔵通5・6丁目では復興事業の進め方に関して各ステークホルダー間に意見の相違があり、その影響は現在まで続いていることが明らかになってきた。今後はインタビューで得られた情報を地縁・知縁関係者ごとに分け、相互理解が行われている部分や考え方の齟齬を明らかにしていくことを予定している。最終的には考え方の齟齬をなくし、相互理解による復興まちづくりのあり方を提案したい。

参考ページ

外部リンク1:https://www.city.kobe.lg.jp/documents/14805/15jigyougaiyou-4misuga_1.pdf