コロナ禍における未就学児の音楽教育に関する研究

提供: JSSD5th2022
2022年10月20日 (木) 07:44時点における川窪海聖 (トーク | 投稿記録)による版
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川窪海聖 / 九州大学 芸術工学府 デザインストラテジー専攻 修士2年 ← 氏名 / 所属(筆頭者)
Kaisei Kawakubo / Kyushu University ← 氏名 / 所属 の英語表記(筆頭者)


Keywords: COCID-19, childcare, music education 


Abstract
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背景と目的

 新型コロナウイルス感染症は、世界に衝撃を与えるとともに、社会全体に大きな影響をもたらした。音楽教育も同様で、合唱団におけるクラスター発生等の状況下で、学校の音楽教育における歌唱活動や管楽器(リコーダー等)の活動に対する規制要請など、これまで前提とされていた「歌うこと」「演奏すること」に対する見直しが求められ、日々の教育活動を再検討する必要に迫られた。とくに、保育の現場では、幼児自身が遊びの中で体を動かしたり、歌ったりするなど、「体で覚える」が主な活動であるため、コロナ禍での保育がどうあるべきかが、大きな問題となっている。こうしたことから、本研究では新型コロナウイルス感染症の流行による幼稚園、保育園等の保育現場における音楽的教育の課題について調査し、課題を明らかにするとともに「withコロナ」や「afterコロナ」において保育現場の音楽教育がどうあるべきかを検討することを目的とする。

研究の方法

 研究を行うにあたり保育現場のコロナ禍での音楽教育の実態について把握するために、保育園に勤務されている保育士の方へインタビュー調査を行った。次に、コロナ下での保育に関する既往研究調査を行い、本研究の方向性を定めた。状況が変化していくコロナ禍で保育現場の音楽教育がどのように変化してきたかを保育現場で働かれている方へのヒアリングにより調査する。ヒアリング調査の準備として、幼稚園教育要領の調査とコロナ禍での日本の動向について調査を行った。

結果

インタビュー調査

 保育園で勤務されている保育士の方へインタビュー調査を行い、保育現場のコロナ禍での音楽教育の実態について把握した。今回のインタビュー調査で得られた結果の中で着目した点は、「コロナ禍の状況に応じて保育園の対応や保育の内容が変化した」ということである。

既往研究調査

 コロナ禍での保育または、音楽教育に関する既往研究調査を行い、神原ら(2022)による「保育者養成課程における音楽教育方法に関する研究」や、臼井(2020)による「小学校音楽家授業に おける一考察といった研究」は見られたが、新型コロナウイルス感染症の流行による幼児の音楽教育の課題に対して、コロナ禍での感染状況や日本の動きに合わせて調査している研究は見当たらなかった。

 上記のインタビュー調査調査、既往研究調査より、本研究では、状況が変化していくコロナ禍で保育現場の音楽教育がどのように変化してきたのかというアプローチで研究を進める。

幼稚園教育要領の調査

表1.音楽活動による「育みたい力」と、それらを「達成するための内容」

   音楽活動による「育みたい力」と、それらを「達成するための内容」を、文科省による「幼稚園教育要領」を参考にそれぞれ抽出し表にまとめる。調査の結果、以下のようにまとめられた。




コロナ禍での日本の動向の調査

表2.コロナ禍での日本の動向

 

 一次資料をもとに、コロナ禍における「日本の感染状況」、主な「日本政府・自治体の動き」そして、厚生労働省による「保育所等における新型コロナウイルスの対応について」の変化について調査し、それらをまとめた年表を作成する。調査の結果以下のようにまとめられた。

 厚生労働省によって発表される「保育所等における新型コロナウイルスの対応について」がどのように変化してきたかとこれらの調査結果から、コロナ禍のそれぞれの時期の特徴を分析する。



厚生労働省によって発表される「保育所等における新型コロナウイルスの対応について」がどのように変化してきたのかや、これらの調査結果から、コロナ禍のそれぞれの時期の特徴を分析する。

まとめと今後の展望

 インタビュー調査、既往研究調査より、状況が変化していくコロナ禍で保育現場の音楽教育がどのように変化してきたかという視点から研究を進めている。 今後は、表2の年表に沿って、コロナ禍のそれぞれの時期に表1の項目をどれだけ達成できたかを主なテーマとし、どのような課題があったのか、どのような工夫があったのかなどを保育現場で働いている方に詳しくヒアリング調査を行い、その結果からコロナ禍で保育現場の音楽教育の変化や課題を明らかにする。

参考文献・参考サイト