波佐見焼の現状と課題の分析

提供: JSSD5th2023
2023年10月12日 (木) 16:21時点における佐田寛朗 (トーク | 投稿記録)による版
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佐田寛朗 / 九州大学大学院 芸術工学府 芸術工学専攻 人間生活デザインコース
SataHiroo / Graduate School of Design Kyushu University

Keywords: Traditional Crafts, Hasamiyaki, Ceramics


Abstract
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背景と目的

 伝統工芸品産業は、長い歴史の中で人々の生活に密着した産業として成長してきた。そのため、伝統工芸品産業は日本の特色やその地域の特色を表現する産業として、とても重要である。しかしながら、日本の伝統工芸品産業は、生活様式の変化、バブル崩壊、コロナなどの影響によって、縮小を続してきた。国による伝統産業を守る法律や振興策が始まったものの、伝統技術を受け継ぐ担い手不足や賃金の低下、経営とマーケティングの遅れ、海外製品の流入などの問題により、縮小を続けている。一方で伝統工芸品産業の中でも格差が生じており、低迷傾向を打開し、横ばいもしくは向上傾向にある地域産業もちらほら現れてきている。日用食器シェア2位である波佐見焼もまたその地域産業のうちの一つである。

 本研究では、波佐見焼の産地である波佐見をフィールドとして、向上傾向になった要因と産地の実情、課題を明らかにする。

研究の方法

 本研究ではまず伝統工芸品産業の現状と課題を知るため、文献調査、既往研究調査を行う。そして波佐見焼が向上傾向になった要因と産地の実情、課題を明らかにするために、フィールド調査、インタービュー調査を行い、考察する。

調査

図1.因果関係図

 調査した内容から因果関係図を制作した。(図1)定量的なワードを羅列し、それらの因果関係を整理した。矢印はワード同士の因果関係とその向きを表している。また、矢印の関係を緑のプラス(~が増加すると、~も増加する。~が減少すると、~も減少する関係)と水色のマイナス(~が増加すると、~は減少する。~が減少すると、~は増加する関係)で表した。


考察

今後の展望

 


研究協力

石原靖世/長崎県窯業技術センター
吉田英樹/長崎県窯業技術センター


参考文献・参考サイト

  • 生きた文化財・伝統的工芸品の継承に関する現状と課題(2004)外山徹 明治大学博物館研究報告
  • 伝統的工芸品の現状とマーケティング課題について: 伝統的陶磁器の流通問題と付加価値の視点から (2015) 上原義子 嘉悦大学研究論集
  • 波佐見観光と波佐見焼の市場調査(2021)竹田英司 長崎県立大学受託研究成果報告書
  • 長崎県窯業技術センター https://www.pref.nagasaki.jp/yogyo/ (2022年11月13日 閲覧)
  • カンブリア宮殿【波佐見焼を世界ブランドに 長崎発!陶器商社・西海陶器】 https://www.tv-tokyo.co.jp/broad_tvtokyo/program/detail/202305/18189_202305112306.html (2023年5月17日 閲覧)
  • SAIKAI 西海陶器 https://www.saikaitoki.com/ (2023年5月17日 閲覧)
  • 進化思考(2021)太刀川英輔 海士の風