線描練習における自律的動作修正の評価と価値

提供: JSSD5th2023
2023年10月4日 (水) 13:29時点における鈴木智畝 (トーク | 投稿記録)による版
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鈴木智畝 / 九州大学大学院 芸術工学府 芸術工学専攻 未来共生デザインコース2年 ← 氏名 / 所属(筆頭者)
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯ / ◯◯◯◯◯◯ University ← 氏名 / 所属 の英語表記(筆頭者)
◯◯◯◯ / ◯◯大学 ◯◯学部 ← 氏名 / 所属(共同研究者)
◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯ / ◯◯◯◯◯◯ University ← 氏名 / 所属 の英語表記(共同研究者)

Keywords: Product Design, Visual Design ← キーワード(斜体)


Abstract
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I問題の背景

I-1健常児における書字訓練の現状
 小学校学習指導要領解説国語編(平成29年度告知)には姿勢や筆記具の持ち方を正しくして書くこと、姿勢と持ち方は深く関連していることが記載されている。押木ら(2003)は国語の教科書を調査し、持ち方に共通する要素として親指・示指・中指で持つ、小指が机に接する等を挙げている。枝元(2017)は書写の教科書に登場する姿勢の調査を行い、背中を伸ばしてお腹と背中に拳一つ分空ける等を要素として挙げている。


I-2知的障碍児・発達障碍児における書字指導についての書籍調査
 知的障碍児・発達障碍児における書字指導に関する市販図書を調査したが、いずれも健常児の書字指導で典型的に見られる持ち方と姿勢が望ましいとされており、筆記具を持つ手、反対側の手、関節の動きをよく観察して補助を行い、その持ち方や姿勢に向かって動作を修正を行うというのが基本の方針であった。


I-3言語聴覚士2名に対するインタビュー調査
 就学前の子どもも含めた書字指導を行っている言語聴覚士2名になぜ書字訓練の必要性、姿勢や筆記具の持ち方に関する指導についてインタビューを行った。その結果、各個人ができる姿勢や持ち方で練習を行い書字への抵抗を少しでも減らして学校に馴染めるようにすることが最優先であり、障碍の度合いによるが教科書や市販図書で典型的に見られる持ち方や姿勢への修正は難しいこと等がわかった。


Ⅱ知的障碍児の書字訓練における問題点~姿勢や動作を中心に~

調査から現在の知的障碍児に対する筆記具の持ち方や姿勢の指導は典型とされているものへの修正が基本方針であること、しかし現実的にはそのような指導は難しく、かえって子どもたちの意欲を削ぎ書字への抵抗を強めてしまう可能性があることがわかった。よって、典型とされている姿勢や持ち方に限らず、それぞれの子どもたちに合った書字スタイルを見つけていく中で、思い通りに字が書けたり、体への負担を軽減するための新しい支援や援助が必要であると考える。

Ⅲ研究の目的と方法

本研究ではまず基礎的なデータ収集と分析を行うため、成人を対象に知的障碍児に見られる筆記具の持ち方や姿勢で線描練習を行ってもらい、その動作を分析をすることで線描練習中に発生する自律的な動作修正を明らかにする。その後結果をもとに新しいトレーニング方法や補助具等の提案を行い、知的障碍児における新しい書字指導方法をつくりあげるための一助とする。

Ⅳ実験

Ⅳ-1-1線描練習の内容、筆記具の持ち方と姿勢
被験者には異なる筆記具の持ち方や姿勢で300mmの直線を10回ずつなぞり書きしてもらった。筆記具の持ち方は被験者の普段の持ち方・静的三指握り・手指回内握り・手指回外握り、姿勢は被験者の普段の姿勢・ペン先を見るように上半身をかがめる姿勢とした。


Ⅳ-1-2撮影方法・解析方法
被験者の正面、利き手方向側面、被験者の正面(仰角45度)から撮影し、動画から体の各点の画面上の座標位置を計算できるソフトウェアTrkPlotterを用いて頭、胸、利き手の肩、肘、手首の座標位置を算出した。


Ⅳ-2予備実験1
自分自身を被験者とし、持ち方と姿勢の全組み合わせ(8パターン)で線描を行った。普段の姿勢では持ち方を変えても身体の各点の動く範囲や速度に明確な変化が見られなかったが、ペン先を見る姿勢では頭や胸、右肘の動きに変化が見られた。


Ⅳ-3予備実験1
3人の被験者に普段の姿勢で普段の持ち方、ペン先を見る姿勢で普段の持ち方・静的三指握り・手指回内握り・手指回外握りでの線描を行ってもらい、頭・胸・右肩・右肘・右手の移動範囲および速度の算出を行った。以下、予備実験1での被験者をA、予備実験2での被験者をそれぞれB、C、Dとする。まず左右方向の移動範囲について、普段の姿勢で普段の持ち方で線描した場合、頭・胸・右肩・右肘の移動範囲が小さいグループ(A・B)と大きいグループ(C・D)があり、前者はペン先を見る姿勢に変えた場合に頭・胸・右肩の移動範囲が増大し、後者は右肘の移動範囲が増大することがわかった。後者は前者に比べて肘の前後方向の動きが大きいこともわかった。また、速度変化に関しては大きな特徴は見られなかった。


Ⅳ-4本実験
20人の被験者に予備実験2と同じ内容を行なってもらい、頭・胸・右肩・右肘・右手の移動範囲の算出を行った。


Ⅴ今後の展望

脚注


参考文献・参考サイト

  • ◯◯◯◯◯(20XX) ◯◯◯◯ ◯◯学会誌 Vol.◯◯
  • ◯◯◯◯◯(19xx) ◯◯◯◯ ◯◯図書
  • ◯◯◯◯◯(1955) ◯◯◯◯ ◯◯書院