Last Trace
ー消えそうな風景の収集ー
- 大中 啓旦
- Keywords:Film camera, ・・・, ・・・, ・・・
概要
これは何?
消えつつある地域の風景を写真で記録し、展示作品として残すものである。写真を通して、日常の中にある風景の価値や記憶の重要性を伝える。
背景と目的
近年、再開発や人口減少、ライフスタイルの変化などにより、地域に長く存在してきた商店街や個人商店、古い看板、公共施設といった風景が次々と姿を消している。しかし、その多くは日常の一部として存在しているため、価値が見過ごされやすく、十分な記録が残されないまま失われてしまうことが少なくない。また、一度失われた風景は元に戻すことができず、その場所に刻まれていた人々の記憶や歴史も薄れていく。
本研究では、そのような消えつつある風景を写真によって記録・保存し、地域の記憶を後世に残すとともに、普段何気なく目にしている風景の価値を再認識するきっかけを提供することを目的とする。
コンセプト
『今は当たり前に存在する風景も、いつか失われるかもしれない。』
消えつつある風景を写真として記録し、その場所が持つ価値や記憶を未来へ残す。写真を通して、普段見過ごされがちな地域の風景に目を向けるきっかけをつくる。
成果物の仕様
- 写真作品(30〜50点)
- 展示用パネル
- 写真集
メンバー
制作ツール
- カメラ
- Google Forms
- Microsoft Excel
- Microsoft Word
プロジェクトの期間
まとめ
調査
現状調査
先行事例
- 一眼レフでの撮影方法
技法・技術情報
プロジェクト管理
スケジュール
ToDo
進捗記録
2026.04.10
ISO感度・絞り・シャッタースピードの調査
- ISO感度とは
カメラが光をどれだけ敏感に受け取るかを示す数値。数値が低いほど光に対する感度は低く、明るい場所での撮影に適しており、高いほど暗い場所でも明るく撮影できる。ただし、ISO感度を上げすぎると画像にノイズ(ざらつき)が発生しやすくなる。- 設定方法
カメラ本体のISOボタンやメニュー画面から設定できる。一般的には、明るい屋外では低いISO(100~200)、室内や夜間など暗い環境では高めのISO(800以上)に調整。また、オートISO機能を使うと、撮影環境に応じてカメラが自動で適切な感度に設定してくれる。
- 設定方法
- 絞りとは
レンズを通る光の量を調整する仕組みで、「F値(絞り値)」として数値で表される。F値が小さいほど多くの光を取り込み明るく撮影でき、背景をぼかした表現がしやすくなる。反対に、F値が大きいほど光の量は少なくなり、ピントの合う範囲(被写界深度)が広がり、全体にピントが合った写真になる。- 設定方法
カメラのA(Av)モードやM(マニュアル)モードで設定できる。ダイヤル操作やメニューからF値を変更し、撮影シーンに応じて調整する。背景をぼかしたい場合はF値を小さく(F1.8~F4)、風景など全体をくっきり移したい場合はF値を大きく(F8~F16)に設定するのが一般的。
- 設定方法
- シャッタースピードとは
カメラのシャッターが開いている時間の長さを指し、取り込む光の量や被写体の動きの映り方を調整する要素。速いシャッタースピード(1/1000秒)は動いている被写体をブレずに止めて撮影でき、遅いシャッタースピード(1秒以上)は光を多く取り込み、動きの軌跡を表現することができる。ただし、遅くし過ぎると手ブレが発生しやすくなる。- 設定方法
カメラのS(Tv)モードやM(マニュアル)モードで設定できる。ダイヤルやメニューから数値を変更し、撮影シーンに応じて調整する。動きの速い被写体を撮影する場合は速いシャッタースピード(1/500秒以上)、夜景や光の流れを表現したい場合は遅いシャッタースピード(数秒〜数十秒)に設定するのが一般的。
- 設定方法
2026.04.17
マニュアルカメラアプリを使用して試し撮り
- シャッタースピード1000→250→60
- ISO100→800→3200
2026.04.24
活動内容
- 研究テーマの方向性を整理
- 「カメラは現実を記録しているのか」というテーマから、人がどのような写真を”現実らしい”と感じるのかを研究する方向へ内容を具体化
- カメラ設定(シャッタースピード、ISO感度、F値)によって写真の印象が変化することについて調査を行った
- また、人間の視覚や認識には個人差があることを理解し、「現実らしさ」は主観的な要素を含むことを理解した
現時点での考察
- 写真は単なる記録ではなく、設定によって時間や空間の見え方が変化することが分かった
- そのため、本研究では「写真そのもの」ではなく、「写真を見た人がどのように現実らしさを感じるか」を分析する必要があると考えた
今後の予定
実験に使用する撮影条件や構図を検討する
2026.05.01
活動内容
テーマについて、研究の背景や目的を整理した。また撮影対象となる風景の条件を検討し、地域の商店街や古い看板、閉店予定の店舗などの候補地を調査した。さらに、展示作品の構成を考えるため、写真アーカイブや写真展の事例を調査し、今後の制作方針を検討した。加えて、実際に候補地でテスト撮影を行い、撮影方法や展示を意識した写真表現について確認した。
候補地
- 旦過市場
- 再整備が進んでおり、昔ながらの市場風景が変化している。
- 門司港レトロ地区
- 保存されている一方で、周辺には古い建物や店舗が残る。
- 西新商店街
- 個人商店と新しい店舗が混在し、変化の過程を撮影できる。
- 上川端商店街
- 古くからの店舗や看板が残っている。
- 吉塚市場リトルアジアマーケット
- 昔ながらの市場の雰囲気と現在の文化が共存している。
- 大牟田市
- 炭鉱の街として栄えた痕跡や古い商店街が残る。
- 直方市
- レトロな商店街や古い建築物が比較的多い。
- 柳川市
- 古い街並みや木造建築が残る地域がある。



