生きていればなんとかなる!
不登校経験を描いたコミックエッセイ
- Yamada Miyuu
- Keywords:不登校, コミックエッセイ, Instagram
- 卒研用ファイルまとめ
概要
これは何?
自身の不登校のきっかけや不登校中の過ごし方、進路についての葛藤などをありのままに描いたコミックエッセイ
不登校とは
文部科学省によると不登校児童生徒とは、「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの」と定義されている。
背景と目的
近年、不登校の人数が増加しているという情報を目にすることが増えた。
それと同時に、不登校支援も増えてきているが、それでも、学校に行けないことに対しての不安がなくなるわけではない。
私自身も中学2年生の時に不登校を経験していることに加え、高校での全日制から通信制への転校経験もあるため、不登校でこれからのことに不安を感じている子に対して自分の事例が参考になるのではないかと考えた。
また、不登校中に経験談を探しても親目線や、不登校の子への接し方のアドバイスの内容が多く、本人目線の内容が少なかった。
そのため、本人の目線で感じたことを書くことで、不登校中の子には共感を与えられ、経験がない人には不登校中の感情を理解してもらえるのではないかと考えた。
コンセプト
- 不登校になるきっかけや不登校中の出来事を描く
- 私自身の目線から見た世界を、当時の感情を包み隠さずに描く
- 読み進めやすいように、コミックエッセイ形式にする
- 学校には行かなくてもいいが、勉強はしておくべき、ということを伝えたい
成果物の仕様
- Instagramへの投稿
- 1コマ×8で投稿する
- 下の文章を書く欄に、その話の補足を書く
- PDFとA5冊子の制作(展示会までに)
- 話数は24話+3
↓完成したページ
1章
2章
制作ツール
MacBook
CLIP STUDIO PAINT
Illustrator
プロジェクトの期間
2023.04.14〜2023.12.22
まとめ
時系列順に出来事をまとめることができた。
私に起こった出来事をそのまま書いているので、完璧なるハッピーエンドではないが、不登校のリアルを描くことができたと感じている。
実際に、不登校の姉を持っていた友人からは、お姉ちゃんも同じような過ごし方をしていたと言われた。
イラストも可愛くて、一コマに必要な分だけが入っていて見やすいという感想ももらった。
調査
現状調査
現在、不登校の人数は増加し続けていて、中学生だと1クラスに1人いるとされている。
不登校についてのブログや投稿はあるが、親目線が多く、不登校の本人が見てもあまり参考にならないように感じる。
だから、本人目線の感情の変化や、学校に戻るきっかけ、進路についてのアドバイスなどの情報がもっと必要だと感じた。
文科省 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査
65ページくらいに不登校の人数の推移が載ってます。
不登校傾向にある子どもの実態調査
不登校の原因やタイプごとの集計が載っています。
こっちの方が細かく書かれていてリアルです。
不登校の人数についてのアンケート結果
上の統計と同じような結果が出ました。
協力してくれた皆さんありがとうございました!
先行事例
不登校の17歳。
青木光恵さんが描く不登校から高校へ進学した娘のコミックエッセイ。
親目線なので、不登校になっている本人に心情はちょっとわかりづらい。
でも、コミカルに描かれていて、四コマ形式なので読みやすい。
不登校ナビ
みんなの体験談のページには多くの人の不登校についての経験談が載っている。
不登校の時期ごとに絞り込める。
他にもフリースクールやサポート校、通信制高校など不登校の子が学習できる環境も調べられる。
本人目線の記事もあるが、親目線の記事が多め。
書いている内容の量に差がある。
ゆーくろっく 元不登校生の体験談のまとめ | 不登校解決ブログ
記事を書いている方の不登校経験や、様々な方へインタビューした内容が載っている。
不登校の原因、その後の過ごし方、克服のきっかけ、メッセージが書いてある。
本人目線と親目線の体験談がごちゃ混ぜ。
技法・技術情報
4コマ漫画の描き方!探したネタを100倍面白く描くコツ
4コマ漫画を描く際に気をつけた方が良いポイントが書いてある。
SNS向けコミックエッセイを描いてみよう!
クリスタでの漫画絵の描き方が載っている。
プロジェクト管理
スケジュール
ToDo
- 自身の経験を文字に起こす
- 文章を分割し、描く内容を明確にする
-キャラデザの制作 - 漫画ラフの制作
- 線画の制作
- 着色
-サムネイルの制作
2023.12.22〜
- 図録用の資料を提出した
- インスタに1章の10話まで投稿した
- 1月中に2章を投稿して、展示会までに3章を投稿する予定
2023.12.15
- 説明パネルの制作を行った
- パネル用にイラストを制作した
壁を腕力で登ってもいいし、掘り進めてもいいし、掘った土や物を足場にして登ってもいいし、休んだっていいという意味を込めたイラストにした。
人生何とかなると思ってもらえたら嬉しい。
2023.12.08
- 最終発表を行った
- 作品のゴールを短くしようと思った
- 3章までを冊子にして、展示会までに製本することを目標にする
2023.12.01
- インスタの投稿を再開した
- サムネイルの画像を変更したので、投稿していた分を削除して再投稿した
- 2章の3話までのト書きと吹き出しを描いた
- 2章の5話のイラストを完成させた
- 6話と8話の途中まで描いた
2023.11.24
- 1章の5話から10話までのセリフとト書きを描き、仕上げもして完成させた
- インスタに投稿するように切り抜いて12月から投稿を再開する
- 4話と5話を途中まで描き、7話を描き終えた
- 2章に入ると同じ場面を描き続けると気が滅入りそうになる場面が増えたので、かける部分から描くことにした
2023.11.17
- 2章の4話の途中まで描いた
2023.11.10
- 10話までイラストは描き終わった
- 2章に入り、2章の1話も完成させた
2023.10.27
- 9話まで大体書き終わった
- あとはセリフ入れと、表現で少し迷っている部分に書き加える
- 10話までを11月12日までに終わらせる
- インスタへの投稿もそろそろ再開したい
- 作業の合間に投稿しようと思う
2023.10.20
- 中間報告をした
- レイアウトの部分の説明を忘れていた
- 最終審査では、フォントや文章の書き方などにも言及したい
- PDFでもまとめてみようと思う
- その際には、インスタに書いてある小言を章が変わるページに要約して載せたい
- 四コマのどこから読み出すかがわかりにくいと言われたので、PDFにするときは間をもう少し開けてわかりやすくする
2023.10.13
- 不登校編の迷っていたところの内容を決め、ラフを完成させた
- 通信制高校&大学受験編の内容は迷ってはいるが、ト書きは作った
- ただ、内容がキツキツなので、一旦作業を進めて、できそうであれば話数を増やしたい
- 通信制と全日制の違いについてのサイトを探した
- 高校の卒業要件について調べた
2023.10.06
- 5話の絵柄を完成させた
- 高校受験編と全日制高校編のラフを描いた
- 通信制高校編は迷い中
- 高校の卒業要件について説明したい
- 通信制と全日制の違いを説明したい
→①どこかのサイトのリンクを引用する
→②番外編のような感じで通信制高校編の前に入れ込む
①の場合、投稿文からではリンクとして機能しないため、ストーリーから飛べるようにするしかない。
今のところ、②の方法にしようと考えている。
2023.09.29
- 不登校編の前半のラフを描いた
2023.09.22
- 不登校になるまで編の10話までのラフを描き終わった
- ト書きから多少ズレたところはあったが、10話に納められた
2023.09.15
一旦全てのト書きを決めてから制作することにした。
- 不登校になるまで編で10話
- 今は5話の清書を行っている
- 不登校&別室登校編で10話
- 高校受験編で5話
ここまではト書きにしたので、9月末までにこの部分のラフは終わらせて、10月末までに描き終わりたい。
インスタへの投稿も10月半ばから再開したいと思う。
2023.07.21
- インスタに3話を投稿した
- 概要集を提出した
2023.07.14
- プレゼンをした
指摘1:まずは全部の話を決めてからマンガの制作に入ってもいいのでは?
→一章ずつ下書きをして、内容を決めてからマンガの制作に入ろうと思う
指摘2:コンセプトが曖昧で何を伝えたいのかはっきりしていないのでは?
→学校には行かなくてもいいが、勉強はしておくべきということを伝えたい
- インスタに2話を投稿した
2023.07.07
2023.06.30
- 3話と4話の内容を決定して、制作に入った。
2023.06.23
- インスタ用のサムネとエンドページを制作した
- サムネはタイトルと番号をつけることで内容を把握しやすくしている
- 編が変わるごとにイラストと背景色は変えようと考えている
- エンドページはお礼と相談や質問を受け付けていることを明記した
- 相談を受け付けることで、私とは違う理由で不登校の子たちのサポートができればと考えている
- 制作概要を制作した
2023.06.16
- 審査に向けて概要を制作した
- 8コマ漫画を印刷した画像を来週までに用意する
- 6月30日の15時にインスタに投稿し、その画像も貼る
- 2話の制作を進めた
- 線画と着色を終わらせた
- あと文字を入れれば完成
- 1話目よりスムーズに進んだ気がする
2023.06.09
- 中間発表を行った
- 文字は手書きのほうが良いのではと指摘を受けた
- 吹き出しの文字は手書きで、ト書きはフォントを使用しようと考えた
- まずは話の構成を決めて、何話くらいになるのかを確かめた方が良いのではという指摘を受けた
- まずはラフを作ってみて、何話程度になるか確かめようと思う
- 2話ラフを制作した
- キャラクターの動きやセリフなどを決めた
2023.06.02
- 1話の途中まで描いた
半分くらいまでしか清書できてないのに8時間くらいかかってしまった。
2023.05.26
2023.05.19
- 調査を深めに行った
- 文字での書き起こしの作業の続きを行い、不登校になるまでを書いた
- 自己紹介のラフを描いた
- 発表の準備のため、ページを整えた
2023.05.12
- アンケートでもらった質問について考えてみた
- 自分なりの回答を考えてみました
- 何か質問があればスプレッドシートの質問欄に書いてください!
- 自分の人生について書き出してみた
2023.04.28
作業内容
- アンケートのお願いをした
- キャラデザの制作をした
- 1回目の投稿の内容を考えて、下描きをしてみた
- メインビジュアルを制作した
2023.04.21
作業内容
- アンケートを作ろうと思い内容を先生に相談した
- アンケートのリンク
- 答えづらい質問が多いため、任意での回答を多めにしています
- 任意の欄は答えたくなかったら、空欄で大丈夫です
- 必須の部分以外の情報は公開はしない予定です
- キャラデザインを考えている
- どこまで忠実に描いていいのかわからないので、28日に相談しようと思う
2023.04.14
作業内容
- テーマを決定して、先生に相談した。
- 自分と違う理由で不登校になった子達のためにも何か用意したほうがいいのではと言われたため、経験談の載っているサイトを調査した。
テーマ
- 自身の不登校時代とその後を描いたコミックエッセイ
- 不登校児と経験者の交流ができるサイトの制作
- 不登校経験者の経験談と今の現状を発信するサイトと動画の制作
不登校とは
文部科学省によると不登校児童生徒とは、「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの」と定義されています。
理由は人それぞれですが、今現在、不登校の児童数は増え続けています。
文科省 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査
65ページくらいに不登校の人数の推移が載ってます。
不登校傾向にある子どもの実態調査
不登校の原因やタイプごとの集計が載っています。
こっちの方が細かく書かれていてリアルです。
不登校の定義とは|文部科学省による日数とタイプの違いを紹介
個人的にわかりやすくまとめてあると思ったサイトです。
不登校の体験談が載っているサイトについての調査
不登校ナビ
みんなの体験談のページには多くの人の不登校についての経験談が載っている。
不登校の時期ごとに絞り込める。
他にもフリースクールやサポート校、通信制高校など不登校の子が学習できる環境も調べられる。
本人目線の記事もあるが、親目線の記事が多め。
書いている内容の量に差がある。
ゆーくろっく 元不登校生の体験談のまとめ | 不登校解決ブログ
記事を書いている方の不登校経験や、様々な方へインタビューした内容が載っている。
不登校の原因、その後の過ごし方、克服のきっかけ、メッセージが書いてある。
本人目線と親目線の体験談がごちゃ混ぜ。
小中学生復学支援・家庭教育支援GoToday
克服体験談のページに多くの記事が載っている。
時期や理由が具体的に書かれている。
内容は親目線。
復学支援をしている団体のサイトなので、内容は相談した親目線で、PRっぽい文章もある。
中日新聞 <#不登校> 「わたしの体験談」特集 味方は、必ずいるよ
4名の不登校の体験談が載っている。
本人の目線から、理由と現在の状態について書かれている。
でも、数人分まとめての記事なので内容は薄め。
調べてみて
不登校についての専門サイトもいくつかあったし、個人のブログや新聞社の記事に載っていたりもした。
しかし、親目線のものが多く、不登校だった人本人目線のものは少なかった。
私自身の不登校時に調べていたときは、親目線の記事を見かけると親に対しての申し訳なさを感じたし、接し方のアドバイスなどを見ると情けなさが増していた記憶があるので、本人目線の記事が増えて欲しいと感じた。