たべもの なかよしノート
いろんな”きもち”と一緒に食べ物とちょっと仲良くなっていくノート
- 指方 依緒
- Keywords:Food,Emotion,Experience,Diary,Expression
概要
これは何?
これは、子どもが”食べる”という体験を自分の感覚や気持ちと一緒に記録できるフードダイアリーです。子ども自身が「匂いを嗅いでみた」「ちょっと触った」など、無理のないステップで食と関わったことをスタンプや絵、シールで楽しく記録できます。食べられなかったことも否定せず受け止め、ちょっとずつ「なかよくなっていく」感覚を大切にしていくノートです。
背景と目的
幼少期において、食事の楽しさがその後の食行動や意欲に大きく影響することが研究で明らかになっています。一方で、農林水産省が掲載している「食事バランスガイド」のような既存の記録ノートやフードダイアリーは、栄養摂取量の可視化に重点を置いているが子どもの気持ちや体験の記録には不十分だと感じました。
これらを踏まえて、
・子どもが食に対する自分の感覚、気持ちを安心して表現できる場所を作る
・保護者が子どもと感情や体験を共有できるツールにする
・食と向き合った体験を記録・可視化する
という目的のもと、本フードダイアリーは感情・体験を可視化するツールとして制作します。
コンセプト
・食べることを「成功/失敗」で評価せず、プロセスと気持ちに寄り添う
・自分のペースで記録できる「無理のないチャレンジ」を後押しする構成
・子どもが感覚的に使えるビジュアルとコミュニケーションデザイン
・自分の「感じたこと」にOKを出せる、自己肯定感を育むツール
成果物の仕様
形式 A4縦/フルカラー印刷
製本方法 バインダーに綴じる形式で制作
ページ数 34p(表紙1p、使い方ガイド2p、自己紹介1p、記録14p、 保護者メモ14p、振り返り2p)
ページの構成 表紙、使い方ガイド、自己紹介ページ、記録ページ、保護者メモページ、振り返りページなど
表現方法 スタンプを押す、シールを貼るなど
対象年齢 主に3~9歳(幼児〜小学校低学年)と保護者を想定
制作ツール
・Adobe Illustrator
・画像生成AI
・Photoshop
プロジェクトの期間
まとめ
本研究では、子どもが食と関わる体験を感情とともに記録できるフードダイアリー「たべもの なかよしノート」を制作した。制作過程で、食の結果ではなく過程や気持ちを肯定的に記録する重要性に気づいた。試用では、記録が子どもと保護者のコミュニケーションを生む可能性も確認できた。
調査
現状調査
・フードダイアリー
→農林水産省「食事バランスガイド」では食事内容の記録は主に栄養の偏り改善が目的で、感情や体験への配慮は少ない。
・J-STAGE論文
→3〜5歳児の食意欲と感情の関連性。楽しく食べている子どもほど、自発的な挑戦意欲が高まる傾向にある。
・幼児期の健やかな発育のための栄養・食生活支援ガイド
→食事の楽しさは、食欲や健康状態、食事内容、食事の手伝いへの意欲とも関連し、食生活全多の良好な状態を示す。
先行事例
技法・技術情報
プロジェクト管理
//スケジュール
ToDo
2025.12.26
卒業研究全体の総括を行った。
本制作が、子どもにとっての自己表現の場となり、保護者とのコミュニケーションを生む可能性を持つことを改めて確認した。
2025.12.19
最終発表を終え、制作物と研究内容の振り返りを行った。
発表を通して、制作意図である「食べることを成功・失敗で評価しない」という考え方が伝わった点に手応えを感じた一方で、実際の使用シーンをさらに具体的に示す余地があると感じた。
また、子どもと保護者の関係性に着目した視点や、感情・体験を記録するツールとしての可能性について評価を受け、本研究の方向性が妥当であったことを確認できた。
2025.12.12
最終審査3回目
最終発表に向け、全体の振り返りと資料の最終確認を行った。
制作を通して得られた気づきや、今後の展開について整理した。
2025.12.05
最終審査2回目
指摘事項をもとに細部の調整を行い、研究のまとめに向けた方向性を確認した。
2025.11.28
最終審査1回目
概要集の編集作業
→概要集
・一部文章の変更
・画像の追加
2025.11.21
かなちゃん(6さい)、ゆいかちゃん(8さい)、はるとくん(5さい)、くん(さい)計4人のお子さんにご協力いただいた
お子さんや保護者の方からの声
・子どもが後日「シールのやつやらないの?」といってきた
・自分が書いたページや保護者からのメッセージを何度も見てた
・子どもの字や絵が思い出になる
・記録ページを書きながらこれが美味しかったと改めて言われて嬉しかった
など
シールの台紙や、ご褒美ページなど子どもが好きなデザインを百均や無料ダウンロードでページに挟むことができる
百均の商品
2025.11.14
概要集
概要集の最終調整を行った。
文章表現を整理し、研究意図がより伝わるように修正した。
2025.10.31
保護者用メモページ
保護者用メモページを制作した。
記録ページの裏面に配置することで、子どもの記録と大人の視点が並列で残る構成とした。
2025.10.24
新表紙
表紙デザインを修正し、フォントと行間を見直した。
全体のトーンとより調和するデザインに調整した。
2025.10.17
使い方ガイド
子どもと保護者が一緒に使うことを想定し、文章量や表現を工夫した
2025.10.10
記録ページ
ラフ画の構成を活かしつつ、余白や情報量のバランスを調整した。
2025.10.03
振り返りページ
ラフ画を制作をした上で気づいた追加要素として、シールやスタンプなどのご褒美をもらえた数を視覚的に表せることで達成感を抱かせる
2025.09.26
記録ページと振り返りページのラフ画
制作した上で気付いた点、追加要素
・記録ノート
日付を書くところを作る
保護者用に裏に食事中の子供の反応や、食後の体調の変化、食事メニューのメモなどをかける欄があるとより良いかもしれない
・振り返りページ
好きな食べ物や、苦手だったものなどをかけるところを作る
ご褒美シールをもらった数などを記入できるところを作る
2025.09.19
冊子全体の台割を作成し、ページ構成を最終的に整理した。
制作工程を見据え、ページ数や役割を明確にした
2025.07.18
今回のブラッシュアップする点
中間発表内で制作したページに関してより、今後の動きに関する意見が多く見受けられたため今後ページなどを制作するうえで取り入れることを記載
・毎日記録ページに保護者のメッセージ欄を追加
・ページの裏の角下に応援や励ましのメッセージを小さく記載
・やりたくなる仕組みを言語化(最初のガイドページに短い導入物語を記載など)
2025.07.11
中間発表にてでた意見
・台割の作成
・シールやスタンプに関しての情報を詳細に記載
・子どものやる気をもたせる工夫
→大人に褒めてもらえるワードなど
・冊子ではなく新しい形
・対象年齢の書き直し
・食に関する良い点と悪い点の記載
・実際に使用してもらうのかなど実現可能性を計画
2025.07.04
概要集制作
中間発表用の概要集を制作した。
研究背景から制作意図までを簡潔にまとめ、ビジュアルと文章のバランスを調整した。
2025.06.27
ご褒美シールページについて
30回分のシールを貼れる枠、また、ゲームの探検マップのように何種類かのデザインを作成する。
2025.06.20
ご褒美シールページに着手。子供が記録を続けるモチベーションになるようシールを集めると自分のレベルがアップしていくというようなクエストのような仕掛けを検討。
2025.06.13
・自己紹介ページ
ここから子どもが自分を描ける皿をモチーフを中心に構成を考案。
好きな食べ物や苦手な食べ物を文字や絵で表現してもらい自分のプレートを製作してもらう
2025.06.06
・全体のベースカラーを淡いベージュに決定。
ページの雰囲気を統一するため、枠やフォント選定も検討。絵本風タッチを意識した調整を進め、親しみやすさを重視したデザインに仕上げている。
・表紙を制作
2025.05.23
目的、対象、ページの構成、差別化点を中心に概要に書き込み
(フィードバック)
・AIを使用する範囲を提示する
・先行事例などをもっと挙げておく
・URLの部分にアンダーラインなどわかりやすくする
2025.05.16
中間発表に向けてこれまで制作したページのラフを整理し、見せ方を意識したビジュアル調整を行なった。A4縦サイズで統一しデザインに一貫性を持たせた。
・「なぜ紙媒体にするのか」「他の教育教材とどう違うのか」などの質問を想定して、解答準備を始めた。
・説明することが多く、3分に収めるように発表内容の取り捨て選択が必要と感じた。
2025.05.09
・「毎日記録ページ」
1食=1ページ
「何を食べたか」の記入欄
「におった/さわった/みた/ちょっとたべた」などのチャレンジチェックや気持ち欄
・AIを使用して全体的なラフ画を作成
ラフ画
2025.05.02
構成
表紙
はじめに:ノートの使い方
私のこと:好きな食べ物、苦手な食べ物、アレルギーのある食べ物
毎日ページ:食べたもの、気持ちのスタンプ、チャレンジポイント、メモ
ふりかえり:週ごと、月ごとの頑張り記録、自己評価スタンプ欄
・ページ内容
たべもの:イラスト記入、
食べた気持ち:表情がわかるイラスト
チャレンジしたこと:
2025.04.25
テーマ案決定
偏食、アレルギーがある食べられないを可視化するフードダイアリー
①課題の整理
現状把握:偏食やアレルギーのある人がどのように日々の食事管理をしているかを調査。
ユーザーの悩み:例えば、「外食で自分の食べられるものがわからない」「栄養バランスがとりにくい」など。
誰のためのダイアリーか?:子ども/大人、アレルギー持ち/偏食/栄養管理が必要な人、などターゲット設定。
目的設定:自分の傾向の見える化
- 調査
偏食やアレルギーを持つ人が日常生活で直面する困難(外食、学校給食、コミュニケーションなど)を調査。
→・実際に偏食やアレルギーのある人(または保護者、医療関係者など)へのインタビューやアンケート
・食事記録アプリやアレルギー管理ツール、ビジュアルツール(ピクトグラムなど)の事例
2025.04.18
スケジュールの制作
2025.04.11
テーマ案
- 3年の継続で店舗のブランディングツールの制作
- 「飲めない」を自然に伝えるテーブルツール
- 偏食、アレルギーがある食べられないを可視化するフードダイアリー
調査
- 「飲めない」を自然に伝えるテーブルツール
→アルコールを飲めない人を対象
アルコールが苦手な人を対象とし、飲みの場に使用できるもの。
アサヒビールが提唱している“スマートドリンキング”とは、体質や気分、シーンなどに合わせて、適切なお酒やノンアルコールを選ぶ「飲み方の多様性」のこと
飲み会に対する意識調査
- 偏食(アレルギー)がある食べられないを可視化するフードダイアリー
・自己管理がしやすくなり、必要な時は人に見せることもできる
・食と気分や体調の関係を記録できる
__フードダイアリーとは
食事を記録する利点__

















