Call
Don't take a call........
- 銘苅和輝 & 榛葉 啓人
- Keywords:映像, 実写,ホラー,
Overview
Introduction / What is This
- ホラーショートムービー
Background and Purpose
- 制作に至った背景としましては、コロナウイルスによる自粛期間中、米国で現在ハリウッド映画監督として活躍されているDavid F. Sandbearg監督が、自身の奥さんと2人で、自宅と自身のカメラ一台という限られた条件中、ある一本のホラーショートムービーを制作。それがたちまちYouTubeで驚くべき反響を呼び、"自宅でも作れる本格的ホラー映画"として話題になりました。
今やスマホや自身のカメラ、そしてパソコン一台有れば誰にでも映画を制作出来るようになり、コロナ禍という自宅での時間が増えつつある現在、僕らもSandbearg監督と同じ様に"身近な環境や機材だけで、本格的ホラー映画を作る"という企画を思いつきました。
- 日々、映画を見ていく中でどうすれば良い作品が撮れるのか、どうすれば見ている人に恐怖心を与えることができるのか追求したくてホラーショートムービーを作ることにしました。
Concept
- 身近にあるもので、より本格的なホラー映画を作る。
- 既存の様々なホラー映画作品のホラー演出を、自分たちの手で実演してみる。
Output
Call - Trailer
Call
Member
- 銘苅和輝
- 榛葉 啓人
Tools
- Sony α7SⅢ
- Dji Ronin-SC
- MacBook Pro
- DaVinci Resolve
- FlipaClip
- iPad
- Apple Pencil
Term
2021.04.08 - 2021.07.08
試作1
2021.5.20 - 2021.5.26
銘苅 和輝
『Nightcrawler』
- 夜、散歩に出た時に見つけたものをホラーテイストで撮影しました。
2021.5.20 - 2021.5.26
『The Light』
- 海外ホラーのオープニング風にしてみました。
(大学付近に、切れかけの蛍光灯がある不気味な雰囲気の場所があったので、その蛍光灯の点滅を活かして、海外ホラー映画のオープニングの様な映像に仕上げてみました。)
試作2
2021.5.20 - 2021.5.26
銘苅和輝 & 榛葉 啓人
『Attack of the Killer Marbles』
- 「食べ物の恨みは恐ろしい」ということわざから着想を得て、カメラのアングルや音楽などをホラー映画のようなテイストにしてみました。
Conclusion / Summary
- 役者と撮影を務め上での反省点としましては、より多くの人に作品の内容を理解してもらうために、セリフを一切つけずに撮影すると体や手の動きだけで感情を表すのが難しいことがわかりました。加えて、やはり撮影の演出をしながら役を演じるというのは、とても大変ですが同時に監督をする上では自分の思い描いた通りのシーンを自分で表現できるので、メリットもデメリットも50/50ということも分かりました。
- 作品の性質上、序盤の画角と終盤の画角が同じなのでズレが生まれないように撮影の順序を整理するのが大変だった。
Survey
Present Status
現代のハリウッド・ホラーの問題点
1.登場するキャラクターのIQが低い
- 家の中に連続殺人犯、モンスター、幽霊などの"恐怖の対象"がいるとき、なぜ彼らは裏庭などの確実に逃げられる脱出路から出ずに2階に行くのか?
- なぜ恐怖の対象を刺した後、彼らは武器を落としたり捨てたりするのか?
- なぜホラー映画の家族はいつも、多くの人が殺された家("事故物件")に引っ越すことを選ぶのか?なぜもっとよく調べて、より安全な他の家を選ぶことはできないのか?
- 好奇心旺盛な子供、もしくは若者はいつも馬鹿なことをする。(大体それが全ての元凶。)
2.予測可能なジャンプスケアによるマンネリ化した演出
- 最近のホラー映画は恐怖とはほど遠い。観客が怖いと感じるのは、予想外のジャンプスケア(いわゆる突発的な音や光、つまりハプニング)で反射的に驚いているだけ。
3.グロテスクな描写が多すぎる、または少なすぎる作品が多い
- 『ソウ/SAW』、『グリーン・インフェルノ』のようなホラー映画は、グロテスクな描写が多すぎるため、見ていて不快になる人も多い。一方で『ヴェノム』、『ザ・マミー 呪われた砂漠の王女』のような"暴力描写"や"グロテスクシーン"が求められる作品において、全くそのような描写が劇中に一つもない作品も問題である。
4.高音の叫び声
- ホラー映画に出てくる女性や子供が何か起きる度、甲高い声で叫ぶため隠れている位置がバレてしまい最悪な展開になる。(いくら何でも自ら危険を招く展開すぎて、ストーリーから一気に気持ちが離れる。)
5.登場人物に個性がない
- 制作陣が作品の側面に集中しすぎて、登場人物のキャラクター性が薄まり、とてもつまらなくなってしまう。
Precedent
Lights Out
- David F. Sandbearg監督が自粛期間中に制作した作品の一つ
Grave Encounters
- POV視点のホラームービーとして有名なGrave Encounters
Technique / Technology
- 撮影
- 映像編集(カラーグレーディングなど)
- ホラームービーの鑑賞
Project Management
Schedule
ToDo
- 脚本の作成
- 撮影地の選定、ロケハン
- キャスト
- 表現方法の追求
worklog
2021.6.30
Call
CAST & STAFF
・銘苅和輝、榛葉啓人
STORY
“それは一本の電話から始まった…”
大学からの帰り道、電話ボックスの前を通り掛かった主人公。すると突如誰も居ないはずのボックスから着信のベルが鳴る…
ABOUT
・これまでの試作動画で使用したホラー 演出に加え、新しく"ループ表現"を活かしたホラー演出を取り入れてみました。
2021.6.24
まだ未完成ではありますが、一つの作品をそれぞれの作風、つまり二通りの演出で制作しています。
プロトタイプ2
ENTER
- 監督、演出 - 榛葉啓人
- 出演 - 銘苅和輝
・一つ一つのアクションを様々な角度から撮影したカットを組み合わせ、王道のホラー映画的演出で構成してみました。
プロトタイプ1
ENTER
- 監督、演出 - 銘苅和輝
- 出演 - 榛葉啓人
・定点カメラと"POV"(いわゆる手持ちカメラによる主観ショットのこと。)を融合させ演出してみました。
- POVとは…
・「Point of View Shot」の略で、日本では「視点ショット」「主観ショット」などと訳され、カメラの視線と登場人物の視線を一致させるようなカメラワークで、よりリアリティのある映像を作り上げることができるため、フェイク・ドキュメンタリー、ホラー映画などでこの方式が取られている。
2021.6.17
カラーグレーディング(試作)
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- Sony α7を使って撮影し、Davinchi Resolveでカラーグレーディングをしました。
- 左がグレーディング前右がグレーディング後
2021.6.10
- 閉鎖された空間で恐怖の対象と登場人物の一人が襲われ、他の登場人物たちが成すすべも無く目の前の悲惨な展開を見せられる、間接的恐怖演出。
- ライトの点滅と共に、恐怖の対象の出現する位置をかえる演出。
2021.5.25
アニメーション
- 実写で表現しずらい部分をアニメーションで表現する
2021.5.24
先生方からのアドバイス
- 画面の中から余計なものを取り払う
- 音にこだわらずに、画で怖さを演出する
- 人物や場所に最低限の設定を設ける
- 作品をすぐ作らずに、ホラー映画のコピーをして作品に繋げる
2021.5.22
場面の転換
- 映像製作において、" 場面転換 "が作品のクオリティーをより引き上げる一要素だと気づき、その重要性を改めて実感しました。
2021.5.16
効果音、BGM
- 効果音
SONIC WIRE
- BGM
Evoke Music
2021.5.8
各自試作
- 個人で試作映像を製作し、お互いに見せ合いそれぞれの作品の長所、短所、改良点などについて話し合い、意見交換する。
( 期限 )5.6 ~ 5.25
製作中…
2021.5.4
脚本
- 自分達のオリジナルの脚本
(作成中…)
- ネット上にある既存の脚本を映像化する。
2021.5.3
試作品と完成品の比較
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- 同じような構成でも、ちょっとした演出や撮影法の工夫で観客に与える印象が全く違ってくる。
2種類の素材を使ってホラー映画をより怖く感じさせる見せ方
2021.04.22
映画における色彩の重要性
ホラー映画的カメラワークと編集
2021.04.21
コンセプト
- Jホラーのじわじわくる恐怖感と、洋ホラーのサプライズ的恐怖感の融合。
- セリフの少ない演出(言語の壁を超える)で、より恐怖感と緊張感を観客にとどける。
人間にとっての恐怖の対象
- 見えない何か(幽霊…?)
- 人類が出会ったことのない未知の物(UMA、妖怪、怪物、宇宙人など…)
- 自分と同じ姿の物(日本人形、カカシ、マネキン、ドッペルゲンガーなど…)
- 科学では説明のつかない物(呪い、魔法、特殊能力など…)
- 宗教的な物(神社、寺、教会、仏像、石像、鳥居、お経など…)
- 自然物(植物、森、木、水、海、川、湖、岩、谷、崖など…)
- 古びた物や建物(廃墟、廃校、古い家など…)
恐怖対象・参考1
恐怖対象・参考2
Memo
2021.04.15
情報集
- Vimeoで短編ホラー作品を調査。
- 世界各地の映像クリエイターの作品を見て、特徴や手法を分析。
Vimeo
自主制作映画 or ショートフィルムでこのクオリティー
- Not Alone in Here
- Shadowed
上記の条件からは想像もつかないほどクオリティーの高い作品で、今作を監督したデヴィッド・サンドバーグ氏は、以前これと似たような作品を製作しており、その作品が反響を呼び現在は、ハリウッドでも有数のホラー映画監督として名を馳せている。
- Polaroid