The Future Is Now
実写とモーショングラフィックスを融合したリリックビデオ
Keywords:music video,motion graphics,lyric video
プロジェクトの概要
背景
- リリックビデオとは歌詞を軸に構成されたミュージックビデオである。
- もともと、正式なミュージックビデオが完成するまでの仮作品や、ファンの二次創作的な作品として作成されていた。
- 音楽配信の普及でCDを購入し歌詞カードを読み込むという光景は減り、曲の世界観をより深く味わえるリリックビデオの視聴が定着しつつある。
- 現在のリリックビデオでは様々な表現・技術を駆使し、聴覚情報を視覚化することで文字を使った映像表現の可能性が今大きく広がっている。
- 現在のリリックビデオは歌詞を知ってもらうだけの簡易的に同じような動きで制作されているものが多いと思う。
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目的
- 詞の世界観を見ている人により伝わりやすくするために、文字にアニメーションをつけ、感情によって書体や動きを変化させて表現をするリリックビデオの可能性を探る。
- 実写の世界に文字を融合させることで一体感も同時に表現する。
調査
現在のリリックビデオの成り立ち、現状について
- ルーツは1965年、ボブ・ディランの “Subterranean Homesick Bluues”だと言われている。
- 日本でリリックビデオは2009年の段階で大きなブームとなっていたが当時はリリックビデオと呼ばれていなかった。
- 広がったきっかけは動画投稿サイトでのボーカロイド作品だとされている。
- その頃のリリックビデオは簡易的に同じような動きを繰り返しているものが多かった。
- 2020年の4月から7月にYoutubeに投稿され、毎週更新される再生回数の多いミュージックビデオベストテンの中のリリックビデオを調べた。
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まとめ
- 簡易的に作られているものは減りプロモーションとして作られているものがほとんどだった。
- 映像と文字が連動し、ストーリー性のあるリリックビデオは見られなかった。
コンセプト
『実写と文字の一体感』
- 実写では主人公目線で現状の撮影素材を使い全体の世界観を伝える。
- 文字情報を使って詞で表されている内面の動きなどをわかりやすく補足的に説明するために歌詞を実写に融合させる。
- それぞれの要素がちぐはぐなものにならないよう作品の一部として文字が存在しているように演出する。
選曲
- ミュージックビデオに使用する曲は"The Future Is Now"である。
- 選曲理由は、詞を融合させて表現するにあたって歌詞に女性の感情があらわされており、コンセプトである『実写と文字の一体感』を表現できるのではないかと思ったからである。
撮影・編集方法
- 撮影機材は一眼レフカメラで一人称視点で撮影をする。
- 文字を自然に演出するために三脚は使わず、手ブレさせながら撮影をする。
- 編集方法は実写をつなぎ合わせながら文字をAdobeAftereffectで動きや表現をつけカラーグレーディングをする。
- シーンをよりわかりやすくするために過去や思い出のシーンと未来や希望のシーンで色調を変える。
制作物
ミュージックビデオ 3分27秒 1本
ミュージックビデオダイジェスト版(45秒)
まとめ
- 文字にアニメーションをつけ書体や動きを変化させることで詞の世界観をより伝わりやすくできた。
- 文字をトラッキングさせたり色調や書体を工夫し一体感も表現できたのではないかと思う。
進捗・記録
スケジュール
10/14 海岸、最後のシーン撮影
/21~ 再撮
ToDo
・玄関 再撮影
・エフェクト、アニメーション仕上げ
・カラーグレーディング修正
~2020.12.11
現在の状況→music video
~2020.12.04
~2020.11.27
現在の状況→music video
進行状況
カラーグレーディング
アニメーションブラッシュアップ
~2020.11.20
~2020.11.13
現在の状況→music video
music videoダイジェスト版
進行状況
カラーグレーディング
エフェクト、アニメーション
~2020.11.06
現在の状況→music video
~2020.10.30
現在の状況→music video
~2020.10.23
現在の状況→music video
~2020.10.16
現在の状況→ music video
撮り直し
・10/19 公園、部屋、夕方海岸
・10/20 花 or 海岸、山、夜海岸
~2020.10.09
現在の状況→ music video
DJI試し撮り
~2020.10.02
制作
DJI試し撮り
DJI試し撮り2
DJI試し撮り3