銀河鉄道の夢
「銀河鉄道の夜」題材のプロジェクションマッピングを用いた演劇
- Keywords : Galactic train night / Theater / Projection Mapping
1.卒業制作の目的・主旨
- 演劇は敷居が高いイメージがある。
- 演劇に対するハードルを下げたいと考えた。
- 少しでも演劇が身近なものになって欲しいと考える。
2. 調査
演劇を見に行かない理由について
- 何故行きづらいイメージがあるのか、演劇に関するweb記事を調査。
- 知名度が低いものにはお金は払えないという意見があった。
- つまり、著名な作品であればその意見を解消できるのではないか。
演劇事情について
- 現在プロジェクションマッピングを使った演劇が増えつつある。
- 映像を投影することで現実ではありえない舞台効果を演出させることができる。
- 人物紹介や場所や時代の転換を簡潔に表すために使われていた。
- 補足することで、予備知識のない視聴者でもわかりやすくなるのではないか。
3.コンセプト
- 観劇初心者や意味を読み取る力が少ない方でも分かりやすい演出
- プロジェクションマッピングの活用し文字や場所を投影を行う。
- 著名な作品として「銀河鉄道の夜」を選ぶことにした。
4. 実験
投影元について
- 17号館801教室の黒板への投影が、車窓の見立てとして最適である。
- 黒板を利用することで「舞台中心に物語が始まり、物語が進むにつれて映像中心へと変化していく演出」が可能となる。
投影実験
制作を進めていくにあたり、実際に投影し、実験した結果、3つのことが判別した。
- 背景に登場人物の名前を投影することで誰がどの役かを視覚的にとらえ、確認することができた。
- 背景にその役が考えていることを文字に移すことで、何を考えているのかを補足する表現ができた。
- 背景を動かすことにより、舞台の場面転換を容易におこなうことができた。この演出は観客が場所や場面を読み解く際の手助けになるであろう。
4. 制作物
題名
銀河鉄道の夢
あらすじ
ある事故の後、不登校になってしまった万丈。卒業式の日、教室に物を取りにきた万丈はそのまま寝てしまう。気がつくと、隣には親友の鐘田がいた。「俺は何をしてたっけ?」「何を言ってるんだ、君は僕と念願の電車の旅をしているだろう」2人の銀河での旅は、万丈にどの様な変化をもたらすのか…?
メンバーと役割分担
演者、脚本、編集:畑瀬 英晴
朗読:上茂香織、冨田悦子、福原千葵、弓削龍生
照明:鶴山 侑生 脚本の編集:越智愛美、木下あみ
制作物
①ダイジェスト版
②撮影映像
5. まとめ
- 初心者にもわかりやすい演出を行うことができた。
- また、これによって演劇に対するハードルを下げることができたと考えられる。
- 本作品は、卒業展示で上映予定であり、YouTubeLiveにて事前に投稿し、配信する予定である。
- この作品が、他にも様々な演劇作品をみるきっかけになればと思う。