二宮龍之輔
(THU)ブランディング演習
井上 友子 教授
木曜日 3時間目
必修科目
木曜日 3時間目
必修科目
Thema
〜 くらしのなかのデザイン 〜
〜 on & off 〜
8th
パッケージ
7th
焼き物の絵柄(色)
- 軽量強化磁器「fuccino」のカラーバリエーション
基本の色- 藍…磁器らしさが出る
- 朱…青に比べて和のイメージがある
- 茶…大人らしさが出る
- 黒…シックな色味
- 赤…朱よりも華やかな色
- 黄…明るい印象
- 水色…藍より明るい印象。ターコイズ寄り。
- 鶯色…淡い黄緑。パステルに近く、優しい印象。
- 紫…高貴な印象。大人っぽい。
- 灰…インテリアとして溶け込みやすそう。
- 桃…女の子らしい色。可愛らしい食器になりそう
- 黄緑…鮮やかな色。若々しさが感じられる。
- 瑠璃…伝統的な印象。磁器らしさが出る。
- 黄
- 紫
- 水色
- 黄緑
- 桃
パステルマット調…「ムーミンバレーパーク」用に釉薬を開発。柔らかい印象がある。
- 青
- 赤
- 黄
- トレンドカラー
- 服飾関係
- パープル(ラベンダー・ライラック・パステル)
- ラベンダーブラウン
- オールドライラック
- 服飾関係
- ライトグレー
- チャコールグレー
- 杢グレー(二色の糸を使って作られる)
- グレイッシュブルー
- グレー
- ブラウン
- グレイッシュブラウン
- カーキブラウン
- コサージュブラウン
- ベージュ
- オフホワイト
- バニラ
- ベージュ
- ホワイト
- サックス
- ブルー
- デニムブルー
- コットンブルー
- テラコッタ
- グレイッシュピンク
- Instagram
- ナチュラルカラー(木っぽい、ブラウン)
- グレー
- ピンク
- 淡色ターコイズ
- ブラウン
- イエロー
- 水色
6th
方針の見直し
- 焼き物
焼き物は本来、陶器と磁器に分類されている。- 陶器
成分が土由来のものが多く、焼成温度が900~1300℃。素材に金属が含まれている場合が多く、電子レンジ等で使えないことが多い。焼成の際、釉薬による色付けが行われ、鮮やかなものやかわいらしいもの、また、土本来の色味を生かしたものなどがある。 - 磁器
成分が岩石由来によるものが多く、焼成温度が1200~1400℃。電子レンジや食洗器対応のものが多く、陶器に比べて丈夫である。磁器は丈夫なものほど重くなるといわれているが、これは強度を強くする為に、アルミナを添加しているためである。強化磁器と呼ばれる磁器も開発されており、特徴としては本来の磁器よりも丈夫で重いことがあげられる。また、アルミナが多く含有することで熱伝導率が高まり、熱しやすく冷めやすい磁器となってしまう。- 軽量強化磁器「fuccino」
有田焼の卸売業者である「株式会社山忠有田」さんがブランディング。
渕野陶土と佐賀県窯業技術センターが共同で開発した新素材。
強化磁器の欠点である重い・冷めやすいという点を克服した製品。比較参照価格帯
大人用どんぶり(2550~4500円)
マグカップ(2800~3000円)
- 軽量強化磁器「fuccino」
- 陶器
5th
- ジャンヌ・マリーさん
日用品のデザインをされている。 - 大倉社長のお話
創業者- ジャンヌ・マリーの会社概要
30歳の時に当時勤めていた会社が無くなってしまい、行き場がなくなり起業した
起業して10年生き残る会社は1割程度
デザイン会社の平均寿命は10年くらい- 35名の女性デザイン会社
31名のデザイナー、4名のマーケティング
世の中は男女平等ではなかった。
様々なデザイン分野から女性エキスパートが集合した - 東京(青山)と福岡(天神西通りあたり)にオフィス
場所の大切さ。デザインの中心地にある。 - 日本を代表する大手企業がクライアント
今行っているのは来年の夏の仕事
求められるのは多くの人が必要とする商品
約35社の企業と年間契約を結び続ける - 開発商品はライフスタイルに関わるもの
- 企画の組み立てからデザインまで一貫
商品開発からデザイン、売り場まで
情報→デザイン・企画→グラフィック・その他→売り場・什器 - 38年の歴史
社名ジャンヌマリーには意味がある
- 35名の女性デザイン会社
- ジャンヌ・マリーの会社概要
- デザイン会社の会社概要
糸ブック…衣類を作る際に色の指定ではなくて糸を指定して商品化している
企画の段階でトレンドなどについて徹底的に調べ上げていく。実際に類似した商品を購入し、素材の質感や発色を観察する
商品が実際に売り場に並んだ時のデザインも追求することで、イメージを作り上げる
グラフィックチームでは展示会の展示ずまでデザインする。
瓶をデザインする時に使用用途までデザインする
- デザイン作業と調査の例
- 合成繊維を取り扱う会社
物作りの素材を取り扱っている企業と連携する
三ヶ月間で調査する
雨傘のデザイン
日本の災害推移を調査。2000年あたりから降雨、洪水などの災害が増加。
SDGs…環境に関わる商品開発は今後ずっと続くだろう
アンケート調査…最低300件。今と今後について。全体と世代ごと。 - 環境に優しい企業
ステテコ開発
アンケート調査…四年スパンでアンケートを行い意識の変動を記録。
方向が決まったら、さらに掘り下げたアンケートを行う(具体的な商品の内容)
商品のコンセプト、アンケート結果に沿った色使い、デザインでないといけない - 大手スーパー
洋服の需要が低下している
新しい小売を創造する。(困難)
新しい売り場モデルが必要。コンビニでもなく、百貨店でもなく、スーパーでもない
ベースとなるコンビニを徹底的に調査。売れるもの、利点、ターゲット、弱点
弱点を攻める、自分のブランドにする。
デザインは絶対にコンセプトから入らないといけない
ショップを作るときにはお客さんの動線を意識
- 合成繊維を取り扱う会社
- 大倉さんのその他の仕事
30歳で企業し、経営している。
30年間福岡大学の経済学部経済学科の教員
国際機関ASEANセンターに勤めている
お金にはならない。アジアの文化を広めていく活動。
迷ったらとりあえず行動。自分の人生を楽しむ。- ミャンマー
隣はバングラデシュ、ルビーの採掘国
シャン州・カイン州の少数民族の女性に仕事を与える。織物のデザイン指導。
シャン州にかすり織りがある。カスリ織はアジアから伝来した。
- ミャンマー
- ブータン
1日二ドルで暮らす人が25%
ブータンの伝統織物を日本で販売するための展開の日本担当
- 質疑応答
4th
memo
子供がお箸を使い始めるのは2〜3才の頃
陶磁器の釉薬による重金属溶出問題は2009年に食品衛生法が改正された際に規制が入り、解決している。日本では現在鉛等が流出する可能性のある食事用食器は存在しない。
底面に使用する素材には安全性が高く、広く食事にも用いられているシリコーンゴムを採用する。
「割れる食器」といえばガラス製のものと、焼き物が挙げられるが、より粒子の大きい焼き物を採用。粒子が大きことで、割れた際の鋭利さが軽減され、子供の怪我のリスクを抑えることができる。
パッケージ
子供用食器によく見られるキャラクターを取り入れたものはあくまで作らない。食の楽しさを知ってもらうための食器セットではあるが、食事と遊ぶことを別のものにしたいという思いがある。絵柄による楽しさは、子供が好きな色や形を用いることで取り入れていく。
3rd・4th
企画書の作成
- 調査して説得力のある理由に基づいたテーマを決めること
- 経済センサス
- 国税調査
- 各種企業が行う経済動向調査
- テーマを絞った後に理由づけする場合も、データに基づき構想する
- 物づくりに必要な要素
- 誰が
- どこで
- どのように
- 何を求め
そのために - どれくらいの対価を支払うのか
- 例
1〜2才の子供を持つ子育て世代の親が
家庭の食事で
手作りの料理を子供と食べながら、食事の練習を行う際
子供の成長を求め
そのために
一万円前後の対価を支払う
- 経済効果
- 作り手の利益
- 外装などの提示方法
- 販売方法
memo
- 子供食器に適しているのは陶器だった
- 食に興味のない子供の増加〜幼少期の食の重要性〜
コンビニやファストフード店などがあふれ、安価に手軽に食事を摂れる時代。大人の食事に対する関心が薄まっているように、子供も食事に興味を持たなくなってきている。
内閣府大臣官房政府広報室が運営する「政府広報オンライン」では、子供が食に関心を持たないまま成長すると、栄養の偏りや不規則な生活などによる肥満や生活習慣病、過度なダイエットなど、健康面で影響が出てくると述べられている。
また、幼少期の「舌の記憶」は「一生の味覚」につながると言われている。子供の時の食生活によって、大人になってからの味覚に影響が及ぼされてしまうという事実からも、子供の時の食事の重要性が伺える。
- 食に興味のない子供の増加〜幼少期の食の重要性〜
- 子供用の食器には「割れる食器」がおすすめ
- 子供の遊び食べ
【遊び食べとは】
遊び食べは生後9〜10ヶ月ごろから激しくなると言われ、1〜3歳の子供を持つ親御さんの多くが抱える問題である。遊び食べでは主に、子供が食事を摂る際に食べ物をぐちゃぐちゃとかき回したり、お皿やコップを投げたり、カトラリーで食器を叩いたり......などの行為が挙げられる。
【遊び食べの原因】
子供が遊び食べをする原因は心理学者のジャン・ピアジェが提唱する4つの発達段階で説明できる。その4つの発達段階とは、「感覚運動期」「前操作期」「具体的操作期」「形式的操作期」である。
この中でも0〜2歳の子供は「感覚運動期」に当たる。この「感覚運動期」の子供たちは「何かを触ってみたら感触がおもしろかったので、何度も触る」といった「循環反応」が見られるのが特徴だ。これらのことから、子供における「遊び食べ」というのは成長する上で必要不可欠なものであることが分かる。 - あえて「割れる」を選ぶ理由
子供が食器を割ってしまうと、片付けがめんどくさく、新しい物を買わなければならない。そして、何より危険である。
そこであえて陶器を選ぶのには理由がある。
【「なぜダメなのか」理解できる】
使っている食器がプラスチックの場合、子供が遊び食べで食器を乱暴に扱っても割れることは少ない。これだと、「なぜ遊んではダメなのか」が伝わりにくい。
しかし、陶器などの割れる食器であれば、乱暴に扱うと、大きな音とともに壊れて使えなくなってしまう。その際に「割れちゃったからもう使えなくなってしまったよ」など「なぜいけないのか」を伝えることで、徐々に子供も「なぜ食器を乱暴に扱ってはいけないのか」理解できるようになっていくのである。
【食事に集中するようになる】
「モンテッソーリ教育法」によると、子供にも「本物」を使わせることが重要であると言われている。
プラスチックやメラミンで作られ、可愛らしいキャラクタが用いられているような食器は、子供の興味こそ惹きつけるが、食に対する集中力を途切れさせる要因となる。
食事を取る際に重みのある本物の食器を使うことで、子供たちも真剣に扱うようになり、自然と物を大切にする習慣も身につくのである。
【非認知能力が育つ】
非認知能力とは
学校の授業では学ぶことのできない能力、いわゆる人間性や正確に該当する能力。
この、「割れる食器」を使う中で養える非認知能力は「失敗してもいい」と思える力や、立ち直る力。毎日行う食事からそういった能力を養うことで、急速に変化していく今の釈迦を生き抜く力を身につけることができる。
- 子供の遊び食べ
- 焼き物は小石原焼を想定
- 福岡県の朝倉郡東峰村で作られている焼き物で福岡のアピールにも繋がる
- デザインも可愛らしいものが多く、飛び鉋や刷毛目などいくつかの伝統的な模様が存在する
- 東峰村には約50の窯元があり、今も精力的に製作されている。
- ベビー用品の需要拡大【矢野経済研究所】より
- 一世帯あたりの子供にかける予算
「2019年のベビー用品・関連サービス市場規模は前年比4.5%増の4兆3,076億円」
全国的に子供の数が減少しているにも関わらず、ベビー用品の市場規模は拡大している。このことから、一世帯あたりの子供にかける費用が大幅に拡大していることが読み取れる。
- 一世帯あたりの子供にかける予算
- 食料品関係の需要
「近年、乳幼児を抱え家事と育児の負担軽減を求める子育て世帯からの需要を取り込み、市販のベビーフードの利用者は拡大傾向にある。
〜 中略 〜
しかしながら、赤ちゃんに与える食事の安全・安心に対する意識は高く、「手作り=安全・安心」という考えのもと、いまだ手作り離乳食を与えている “手作り層” は大半を占めている。また、市販のベビーフードユーザーの中には、より美味しいもの、より健康的で健全な発育を考慮したもの、より安全・安心なものを求める層も多い。」
- コロナ禍におけるベビー用品の需要
「2020年はコロナ禍に見舞われ、外出時に利用する商品分野を中心に市場規模は縮小傾向だが、その一方で巣ごもり需要や買いだめで購入される商品もあり、一部分野ではプラスに転じている。」
2nd
アイデアの絞り込み
- 子供用食器セットに決定
1st
チーム(E)
スケジュール
- テーマの中の「コト」「モノ」絞り込み
- 市場調査・分析
- 企業代表のお話『Gendar merie』様
- チームごとの企画と作成
- モデル制作
- プレゼンテーション
- 評価
ターゲット
①1人暮らし
②2人暮らし
③子供用品 → 就学前児童の成長に関わるモノ・コト
- ①のみ・②のみ・①と③・②と③ etc...
- 社会に出て、子育てを始める年齢層:20〜30代
- 世帯の年間収入 → 400万円以上 / 1人
- 市場調査:SWOT分析等を用いる。
アイデア抽出
ターゲット:父・母・就学前児童(世帯年収700万円以上)
- のりもの
- 易い食器
- コップ
- よだれかけ
- スタイ
- お手伝いグッズ
- お手伝い手帳
- 料理関係
- はし(持ち方矯正)
- 料理道具(安全)
- わかりやすいレシピ本
- 洗濯関係
- 小さなハンガー
- 掃除関係
- 収納ボックス
- 分別しやすいゴミ箱
- 防犯カメラ
- 外に出たくなる何か
- 自転車
- チャイルドシート
- 除菌グッズ
- 蒸れない帽子
- 子供服
動機
- 昨今少子高齢化問題が深刻化している。
その要因の一つが子育ての大変さにあるように感じた。
今回のテーマである「くらしのなかのデザイン ~ on & off ~」を意識したときに、子育てにやりがいを感じたり、子供といることに幸せを感じる機会を増やすことができれば、社会の風潮が良い方向へと繋がるのではないかと思い今回のアイデアを考えた。