二宮龍之輔
写真学概論
荒巻 大樹 教授
火曜日 2時間目
対面授業
芸術実践プログラム履修科目
火曜日 2時間目
対面授業
芸術実践プログラム履修科目
Thema
4th. カラーフィルムの現像方法
- カラーリバーサルフィルムの現像
Kodak E6
fujifilm CR56- 行程
- 6浴式
- 3浴式
- 行程
現像キットとして3浴式が販売されており、自家現像することもできるが、処理温度が38℃と高く許容温度差についても±0.5℃とされており、安定した現像は困難である。
- カラーネガフィルム
kodak
fujifilm- 行程
- 4浴式
- 2浴式
- カラーリバーサルペーパー
エクタプリントR-3プロセス
- カラーペーパー
kodak エクタカラーRA-4
fujifilm CP-45
- 無水処理法
水洗を使わず、薬品(スタビライザー)にて残存薬物を除去する方法。
- カラープリントによる色補正(ネガポジフィルム)
CPフィルターもしくはダイロックフィルターが内蔵されているカラープリンターを用いる。C=0,M=0,Y=0だと一切フィルターが入っていない状態になるため、最初は、C=0,M=70,Y=70などから始める。C=0となっているのは、 C,M,Yが重複して作用し、NDフィルターがかかっているような状態になり、露光時間が大きくかかってしまうため。また、Cの光は色の安定性に欠けるため、用いることが少ない。
ネガポジ法のため、色が反転して影響する。写真が赤みがかっている場合、シアンが強いということになり、M,Yを増やして調整する。
明暗差については、現像処理後には調整ができないため、印画紙の種類を変えることによって調整する。
1st. ガイダンス
日本・中国・韓国…ミラーレスが主流に
欧米・アメリカ…一眼レフ・ミラーレスが同じくらい
- 写真とは
今から約190年前に自動的に光を用いて風景を記録する技術が発明された。
実務的なものや、アート、広告など、分野が多岐に及ぶ。
1960~1970ごろ、デジタルカメラが登場。
カメラの歴史の中で主流となっていたのはアナログ手法であった。
日本で、アナログカメラとデジタルカメラの出荷台数が逆転したのは2002年。
2011年ごろからはカメラ産業が衰退。要因としてはスマートフォンの普及などが挙げられる。
デジタルカメラが普及したことで、誰もが簡単に写真を撮ることができるようになると同時にインターネット等の普及によって簡単に配信・共有ができるようんあった。
今の時代、プロとして活動するためには
- 写真の誕生・発達
カメラの語源はカメラオブスキュラ
「カメラ」は「部屋」
「オブスキュラ」は「暗い」
当時は大きなカメラオブスキュラを運び、用いて風景画などを描いていた。
カメラオブスキュラの原理の発見は、紀元前にアリストテレスが発見していた。
暗い部屋に小さな穴ピンホールを空け、観察していた。
当時は、写真としてではなく、部屋の中で画家が絵を描いていた。
改良が進み、ピンホールを「レンズ」に置き換えることで、さまざまな画角を用いることができ、より多くの光量を捉えることができるようになった。
また、鏡を用いることで、像の上下を正しく捉えることができるようになった。
小型化が進んだことにより、フェルメールなどの著名な画家もカメラオブスキュラを用いていたと言われている。
しかし、当時絵の上手な画家は綺麗位に記録することができたが、そうでない人には難しい技法であった。
その後、科学者であったジョセフ・ニセフィール・ニエプス(1765~1833)が、カメラの起源ともなるヘリオグラフィーを発明した。
その手法は、アスファルトの一種であるビチューメンが光に当たると固くなる性質を利用した。
ル・グラの窓からの眺め(1826 or 1827)
馬引く男(1825)
ヘリオグラフィーの欠点は不鮮明であったこと。
なぜならビチューメンの効果にムラが生まれやすかったため。
また、露光時間が8時間ほど必要だったこともあり、太陽の動きが影響してしまっていたため。
そのため、卓上に外の景色を映し出すカメラオブスキュラが観光用として用いられることが多かった。