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InformationDesign の変更点


#author("2024-04-30T13:37:41+09:00;2024-04-30T13:35:59+09:00","default:inoue.ko","inoue.ko")
#author("2024-10-03T13:18:30+09:00;2024-04-30T13:37:41+09:00","default:inoue.ko","inoue.ko")
*情報デザイン
Information Design
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情報デザインとは一般に、情報を正しく、わかりやすく、また美しく伝えるために行う様々な手立てのことを言います。様々な情報デバイスとネットワークの普及で、一個人による情報の公開・送信が可能になった現在、情報デザインは一部の専門家のためのものではなく、万人が必要とするスキルといえます。

情報デザインの対象は、グラフィックスやWeb、映像といった情報媒体だけではありません。私たちの日常には、様々なモノがあって、人とモノとの関係における違和感、勘違い、操作の失敗・・・といった問題も多くあります。ユーザがモノと関わる場面で生じる問題を発見し、それを「情報」のレベルで解決する・・これも情報デザイナーの仕事です。

さらに、見えないものを「情報化する」というプロセスも広義の情報デザインの重要な一面です。五感で捉えることのできない「何か」の情報化には、恣意的な「名づけ」と「構造化」が必要です。例えば「時計」は、人の感覚器官が直接捉えることのできない「時の流れ」を「時刻」と「時制構造」に「情報化」した道具です。これも画期的な「情報デザイン」の一例といえるでしょう。
&small(鏡、カメラオブスクラ、方位磁石、温度計・・そうした道具も同様です。);
//ビジュアルデザインを学ぶ学生さんは、「まず形から…」という方が多いようですが、受け手(ユーザー)の視点に立って「わかりやすい・読みやすいレイアウト」を心がければ、自然と形は美しく整います。つまり情報デザインには(デザインはすべてそうですが)、「人を思いやる」「気遣い」「配慮」といった「人としての基本」がとても重要です(これが実は結構難しいのですが…)。
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***CONTENTS
#contents2_1
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**はじめに
***情報デザインについての様々な説明
-Wikipedia
--[[情報デザイン>Wikipedia:情報デザイン]] 
 情報デザイン(じょうほうデザイン、英: information design)は、
 人間とモノや環境との関係性にかたちを与える方法論、
 生活の中にあふれる無数の情報をわかりやすく提示する手法、
 あるいは、それらの考え方。 2016.05.11時点
--[[Information Design>https://en.wikipedia.org/wiki/Information_design]]
--[[Information Architecture>https://en.wikipedia.org/wiki/Information_architecture]]
-ロバート・ホーン「情報デザイン原論」
 情報デザインとは、情報を、人が効率的かつ効果的に使えるような形で
 準備する技と知識である。  
-渡辺保史「情報デザイン入門」
 情報デザインとは、ものと人、人と人との新しい関係を作ることだ。
 本棚の整理から手帳、地図、時計、そして地域社会の活性化、… 
 あらゆるものが、「情報デザイン」の対象である。 
-情報デザインフォーラム編 「情報デザインの教室」
 うれしい体験をつくることを「情報デザイン」と呼びます。・・・
 情報デザインは・・様々なプロセス・手法により社会のニーズを探り出し、
 「人・モノ・環境の関係性」を人間中心的にデザインする行為なのである。
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***情報デザインのフィールド
-視覚情報のデザイン
&size(12){[[Graphic Design>GoogleImage: poster design]] [[Infographics >GoogleImage: infographics]] [[Movie>GoogleImage: movie editing]] [[Web Design>GoogleImage: Web Design  Templates]] [[Web Application>GoogleImage: Web Application]]};
-聴覚情報のデザイン
&size(12){[[Sound Design>GoogleImage:Sound Media]] [[InfoSound >GoogleImage: information about sound]] [[Alert>GoogleImage: alert sound]] [[Wind Bell>GoogleImage: wind bell]]};
-モノにおける情報のデザイン
&size(12){[[User Interface Design>GoogleImage:Interface design]] [[Device Interface>GoogleImage:Device Design]]};
-空間に関わる情報のデザイン
&size(12){[[Sign Design>GoogleImage: Sign Design]] [[PublicDesign>GoogleImage:public design]] [[Map>GoogleImage: map design]]};
//
//-人と人とのコミュニケーション(日常会話、会議、講義、・・・・)
//-環境(案内表示、道路標識、・・・・)
//-プロダクト(ボタン、液晶表示、形状・・・・)
//-紙媒体(雑誌、広告、地図、手帳・・・・・・)
//-電子媒体(Web、映像、ゲーム、・・・・)
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***情報×デザインの「てにをは」
-情報''に''デザインする >  混沌(非情報)から秩序(情報)へ 
いまだ情報として捉えられていない存在を発見し、それを情報化する
時計、温度計、BigDataが見出す隠れた意味・・
-情報''を''デザインする > 一般に言う「情報デザイン」
-情報''で''デザインする > ハードからソフトへ
-情報''と''デザインする >  情報(ソフト)とともにモノ(ハード)をデザイン
//-情報''は''デザインする > 
//情報デザインが素敵な理由
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***情報デザインの ''5W2H'' |企画
-What:何を(伝えたい?)
-Why:何のために / なぜ?
-When:いつ / いつまでに?
-Where:どこで(制作する?) / どこで(公開・販売する?)
-Who:誰に(伝えたい?) / 誰が(担当する?)
-How:どのような方法で?
-How much:費用(予算)は?
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***情報デザインの ''5W2H'' |記事作成
-What : これは何? 例)イベント「〇〇」の開催案内等
-Why : なぜ? 例)イベント開催の目的・主旨等
-When : いつ? 例)開催期間等
-Where : どこで? 例)会場、会場までの交通案内等
-Who : 誰が? 例)出演者、出品者、主催者等
-How : どのように? 例)申込方法等
-How much : いくら? 例)入場料 参加費など
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***付記:昭和のアニソン
情報デザインのお手本。「89秒(オープニングの標準時間)」の歌詞を聴くだけで概要がわかるよう、目的、場所、キャラクター紹介・・見事に整理されています。[[Google:バビル2世 歌詞]]
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**情報デザインと社会
***情報デザインの要件
-1) 必要な情報を「時」と「場所」を超えて提供する(共有させる)こと
災害時、危機的な状況において、最も必要とされるのが「情報」です。
どんな形であれ''とにかく情報を出す''(情報が無いときは「無い」ということを知らせる)ことが重要です。
-2) 情報が「わかりやすい」こと
はじめに考えるべきことは、情報をわかりやすく整理することです。5W2H を意識して情報の見出し構造を整理するとともに、結論を優先して簡潔にまとめる。但し書きや例外事項の説明などは「補足的な情報」として「下の階層」に控えめな位置付けとします。
-3) 情報が「見やすい」「聞きやすい」「記憶されやすい」こと
次に、感覚・知覚・認識・記憶の全てのプロセスで問題が生じないよう情報を最適化します。配色・レイアウト、音量・音質など、障がいのある方への配慮も必要です。
-4) 情報が「美しい」こと
わかりやすく、見やすく、問題なく構築された情報は、自然に美しいものになります。その先にあるデザイナー特有の表現は「好みの問題」と言っても過言ではないのですが、最終的には情報が「提示される場」に配慮した「美しさ」が情報環境を快適にし、人と社会を活気づけることに貢献します。
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***「情報が無い」ことの明記も重要な情報
気象庁の台風情報のページでは、台風が発生していない場合に、''現在台風は発生していません'' というメッセージが表示されます。「情報が無い」ことを明示することは、情報を探す手間を省く、情報を求めておこる様々な混乱を防ぐ・・などのメリットがあります。
-例)無音の映像(実験映像等)をTVで放送する場合
無音のままだと、放送事故あるいはTVの故障か?・・と思われます。「この作品は無音です」と提示することで、視聴者の不安や混乱を払拭できます。
-例)デジタル地図上に描かれる危険箇所(土砂災害の可能性:赤色)
エリア内に該当する場所が無い場合は「ご覧のエリアには土砂災害の可能性のある場所は存在しません」と明示することが、利用者の不安を払拭します。
-例)列車が急停車した
原因がわかるまで沈黙するのではなく、「現時点では原因がわかりません。ただいま調査中です」ということをアナウンスする
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***良い情報デザインとは? それを一言で言うと・・(私見)
 情報を遠隔・非同期的に複製されやすい状態にすること
生命の情報(DNA・RNA)からWeb上の情報まで、「情報体の気持ち」になって考えればわかることですが、あらゆる情報体は複製(シェア・拡散)されることを望んでいます。20世紀という時代は「複製するな!複製するなら金払え」という考え方が横行した時代でしたが、今、世の中の情報基盤にあるのは「コピーレフト」を前提としたオープンソースソース・ソフトウエアであり、その構成要素はデータとプログラム(プロパティとメソッド)をパックにした「編集に最適な」小さな「オブジェクト」です。また、それらは「文字」の最大の特徴である「遠隔・非同期」的なコミュニケーションによって生み出されています。

-情報をオープンにすること
-情報を遠隔・非同期でアクセスできるようにすること
-情報を編集可能な小さな情報要素の集合体として考えること
//-それらの大前提として、電子化されていること
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***情報は本質的に「商品」ではなく「コモンズ」
情報という言葉の登場は新しく、資本主義的な思考が常識となった時代であったがゆえに、物と同様に「囲い込まれて所有される商品」として扱われることに誰も違和感を感じなかった・・という歴史があります。

著作権(勝手に複製するな)という発想は、そうした社会の中で自然に生まれたものかと思いますが、しかし、排他的所有がしにくいものは、本質的に商品になりにくい。油画や彫刻、また書物など、物質(ハード)と切り離せない存在は、金銭的交換によって「物そのものとして移動」しますが、情報(ソフト)だけの存在は受け渡しを行なっても送信者の手元から消失することはありません。

インターネットの登場とともに、Copyleft という言葉が登場し、今や多くのソフトウエアが [[OpenSource]] として共有されています。情報は本来、複製・共有されなければ、その存在意義自体がなくなってしまうものだし、本質的には「商品」とは異なる「コモンズ」であると考える方が、未来の見通しが良くなるのではないでしょうか。
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**情報の見える化
''見える化''はトヨタ生産方式で有名になった概念で、要は情報の可視化と共有のことですが、それは現場の自律的な問題解決を促し、継続的な品質向上に寄与します。情報マネジメントにおける「見える化」には、以下3つがあるといわれます。
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***有用度・活用度の見える化
閲覧数などを基礎データとして情報の有用度・活用度を明示することで、受信者にとって有益な情報は何なのかがわかります。表示文字の大きさが話題性の高さを示すタグクラウドなどは、これにあたります。
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***鮮度の見える化
情報が氾濫する大きな要因のひとつが、賞味期限切れ情報の存在です。賞味期限を見える化し、例えば1年以上利用されていない情報は自動的に非表示にするなどの対策を講じると、情報マーケットを新鮮に保つことができます。
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***コストの見える化
情報の流通には送信者・受信者ともに膨大なコストがかかっています。例えば、メールに資料を添付して関係者100人に一斉送信した場合、100人がこれを読んで確認するために3分間を使うと、延べ5時間、時間当たり2000円としても1万円の人件費がかかったことになります。人的資源がどれだけ費やされているかを見える化することも必要なのです。

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**情報アーキテクチャー
> ページを独立させました。[[InformationDesign/Architecture]]
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**情報の整理

> ページを独立させました。[[InformationDesign/Organize]]
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**情報共有のための意識改革
> ページを独立させました。[[InformationDesign/Mindset]]
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**APPENDIX
***視覚情報
-[[Animation]]
-[[ComputerGraphics]]
-[[CorporateIdentity]]
-[[GraphicDesign]]
//-[[Book]]
//-[[Editorial]]
//-[[Leaflet]]
//-[[Poster]]
-[[Illustration]]
-[[ImageGeneration]]
-[[ImageRecording]]
//-[[ImageGeneration]]
//-[[ImageRecording]]
-[[Infographics]]
-[[JapaneseGraphics]]
-[[Layout]]
-[[Movie]] [[Movie/Links]] [[MovieEditing]]
-[[Photography]] [[Photography/Links]]
-[[RasterGraphics]]
-[[Typography]]
-[[Storyboard]]
-[[VectorGraphics]]
-[[VisualPsychology]] [[VisualPsychology/Links]]
-[[WebDesign]]
~

***聴覚情報
-[[AuditoryPsychology]]
-[[DAW]]
-[[PrimitiveMusic]]
-[[Music]] [[Music/Instruments]]
-[[Sound]] [[Sound/Waveform]]
-[[SoundGeneration]]
-[[SoundRecording]]
//-[[Waveform & Spectra Analyzer>SoundCapture]]
~

***モノにおける情報のデザイン
-[[InteractionDesign]]
-[[ProductDesign]] [[ProductDesign/Links]]
~

***空間における情報のデザイン
-[[PublicDesign]]
-[[SpaceDesign]]
~

***その他
-[[AudioAndVisual]] [[History of Audio & Visual>History]]
-[[ContextEffect]]
-[[CreativeCommons]]
-[[CrisisManagement]]
-[[Feeling]]
-[[Idea]]
-[[InformationTheory]]
-[[Language]]
-[[Neurotransmitter]]
-[[Story]]
-[[SustainableDesign]] [[SustainableDesign/Links]]
-[[WiseWords]]

-[[DesignThinking]]
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