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開始行:
*AI × Design
***オープンな開発環境がつくる未来
九州産業大学 芸術学会 研究報告(Web版は随時加筆・修正)
~
***CONTENTS
#contents2_1
~
**1. はじめに
本稿では、AI の開発にデザイナーが関わることを前提に...
[[M.マクルーハン>Google:M.マクルーハン]]流に言えば、テ...
これからのプロダクトの多くが、クラウドとの接続を...
AI の技術の背景にあるのはデータサイエンスと情報通信技術...
~
~
**2. AI の基本概念
Artificial Intelligence という言葉は、1956年に開催された...
AI と呼べるか否か、1950年にアラン・チューリングが提唱した...
機械が人間を騙せるか否か・・については、文字による対話 >...
AI と呼ばれているものには様々なタイプのものがあります。話...
~
***2.1. 汎用型AI と 特化型AI
''汎用型 AI''とは、人間と同様に様々な問題に対応できる能力...
~
***2.2. 強いAI と 弱いAI
''強いAI''と''弱いAI''という分け方もあります。''強いAI''...
~
***2.3. 記号処理的人工知能 と 非記号処理的人工知能
これは、現在使われているAIテクノロジーを区分するのに重要...
-''記号処理的人工知能''
--記号処理用のプログラミング言語で構築
--トップダウン的な処理プロセスになる
--記号を厳密に定義するため、フレーム(文脈)が限定される
-''非記号処理的人工知能'' ← 現在の主流
--ニューラルネットに代表される機械学習によって構築
--ボトムアップ的な処理プロセスになる
--記号は厳密に定義されないため、フレーム(文脈)に柔軟に...
~
~
**3. 人工知能の歴史
人工知能は、コンピュータという機械の進化にともなって、過...
~
***3.1. 黎明期 1940年代〜
ダートマス会議以前という意味でのこの黎明期、 AI のア...
-チューリングマシン
計算機を数学的に実現するために、数学者アラン・チューリン...
-人工ニューロン
1943年、W.S. マカロックと W.J. ピッツは「形式ニューロン...
-電子計算機 ENIAC
1946年に開発された世界初の電子式コンピューター。計算手順...
-チューリングテスト
アラン・チューリングが1950年の論文で提案した「人と人工的...
-ダートマス会議
1956年7月から8月にかけてダートマス大学で開催されたこの会...
~
***3.2. 第一次ブーム 1960年代〜
-LISP:LISt Processor(リスト処理言語)
LISPは1958年にジョン・マッカーシーが考案したプログラミン...
-Macsyma, REDUCE: 数式処理(多項式処理、不定積分など)
-ELIZA:自然言語処理(パターンマッチと概念辞書による会話...
J. ワイゼンバウムが 1964 から開発を手がけた会話模...
-人工無脳(注:「無能」ではありません)
chatterbot、chatbotと呼ばれる会話ボットに利用されるプログ...
-エキスパートシステム
記号処理的な推論型の人工知能で、コンピュータが知的な判断...
~
***3.3. 第二次ブーム 1980年代〜
コンピュータの性能向上と低価格化が進み、AI ワークステ...
-第5世代コンピュータ
1982年、日本の国家プロジェクトとしてスタートした非ノ...
-バックプロパゲーション(誤差逆伝播法)
D.E. ラメルハートらが1986年に発表したニューラルネットの学...
--ニューラルネットワークに学習サンプルを与える
--ネットワークの出力を求め、出力層における誤差を求める
>その誤差を用いて、各出力ニューロンについての誤差を計算
--個々のニューロンに期待された出力と実際の出力の差を計算...
--より大きな重みで接続された前段のニューロンに対して、局...
-[[人工知能学会>https://www.ai-gakkai.or.jp/]]
1986年、日本にAIを専門とする学会が誕生しました。
//-統計・確率型のAI
//多数のデータを統計的に処理し、もっとも確率の高いもの(...
~
***3.4. 第三次ブーム 1990年代後半〜
パワーを要するアルゴリズムを実装できるだけの処理速度と記...
//-エージェント指向
//自律分散協調的に動作する「知的エージェント」を想定する...
-IBM DeepBlue
1997年、チェスのプログラム DeepBlue が人間の世界チャンピ...
-IBM Watson
2011年、米国のクイズ番組 Jeopardy! で、IBMの Watson が人...
-Boston Dynamics BigDOG
Boston Dynamics は、1992年に MITのマーク・レイバートが、...
--[[boston dynamics>YouTube: boston dynamics]]
--[[DARPA military robots>Google: DARPA military robots]]
-Bonanza / Ponanza
いずれも、コンピュータ将棋ソフト。bonanzaは、保木邦仁が作...
-AlphaGo
2015年、Google DeepMind によって開発された囲碁プログラム ...
~
~
**4. AI開発のキーワード
***4.1. [[機械学習>MachineLearning]]
機械学習(ML)とは、データサイエンス、あるいは非記号型...
例えば、ヒト、犬、猫の大量の画像と、その画像がヒトか、犬...
このときコンピュータの中に自動的に出来上がる「入力と出力...
機械学習には大きく3つのタイプがあります。
-1) 教師あり学習
教師あり学習とは、ヒト・犬・猫の事例のように問題(説明変...
-2) 教師なし学習
教師なし学習とは、与えられたデータから背後にある規則性...
-3) 強化学習
強化学習では「行動」を入力として、「正解」の代わりに「...
参考:[[MachineLearning]]
~
***4.2. [[ニューラルネットワーク>NeuralNetwork]]
ニューラルネットワーク (NN) とは、人間の脳内にあるニュー...
#image(NeuralNetwork/ArtificialNeuron.png,right,40%)
右図は1個の人工ニューロンを図式化したものである。n 個...
'''''y = f ( wSUB{1};・xSUB{1}; + wSUB{2};・xSUB{2}; ...
ニューラルネットワークは、この人工ニューロンを配列した入...
-1) ネットワークに学習サンプルを与える
-2) ネットワークの出力の誤差を求め、それを用いて、各出力...
-3) 期待された出力と実際の出力の差(局所誤差)が小さく...
-4) より大きな重みで接続された前段のニューロンに対して...
参考:[[NeuralNetwork]]
~
***4.3. ディープラーニング
#image(NeuralNetwork/NeuralNetwork.png,right,40%)
ディープラーニング(DL:深層学習)はトロント大学の G...
入力層には説明変数に対応するユニットを設定し(例えば 28...
問題は中間にある隠れ層の数と各層のユニット数ですが、そ...
~
~
**5. AIの開発環境
デザイナーにとって AI の開発はハードルが高いもの...
~
***5.1. ハードウェア
AI 開発に特別なハードウエアは必要ありませんが、大量の...
-1) GPU:Graphics Processing Unit
GPU は 3DCG 用のチップですが、数十から数千のコアを使...
-2) FPGA:Field-Programmable Gate Array
FPGA は、汎用の CPU と高速な GPU の中間的な存在で、購入...
-3) ASIC:Application Specific Integrated Circuit
ASIC は特定用途向けの集積回路で、量産によって単価を下け...
-4) TPU:Tensor Processing Unit
TPU は Google が開発したチップで、一般的な GPU より...
~
***5.2. クラウドプラットフォーム
一般に上述のようなハードウエア環境を準備するにはそれな...
-[[Amazon Web Services(AWS)>https://aws.amazon.com/jp/]]
-[[Google Cloud AI>https://cloud.google.com/products/ai/]]
-[[IBM Watson>https://www.ibm.com/watson/]]
-[[Microsoft Cognitive Services(Azure)>https://azure.micr...
~
***5.3. 開発環境 Google Colaboratory
[[Google Colaboratory>https://colab.research.google.com/]...
[[Googleトレンド|Colaboratory>https://trends.google.co.j...
~
***5.4. 開発環境 Jupyter Notebook
[[Jupyter notebook>http://jupyter.org/]] は Python の対話...
[[Googleトレンド|Jupyter>https://trends.google.co.jp/tre...
~
~
**6. AIの開発言語 / ライブラリ / サンプル
***6.1. [[Python言語>Python]]
Python はオランダのグイド・ヴァンロッサムが BBC...
-Pythonに関する記事は別ページにあります > [[Python]]
~
***6.2. ライブラリ
#image(ライブラリ一覧.jpg,right,40%)
ライブラリとは、汎用性の高い複数のプログ ラムを再利...
~
***6.3. データサンプル
AI の開発を学ぶには、大量のデータサンプルが必要に...
-1) [[Iris>http://archive.ics.uci.edu/ml/datasets/Iris]]
植物学者 R. Fisher による「あやめ」のデータで、統計ソ...
-2) [[The Boston Housing Dataset>http://lib.stat.cmu.edu/...
米国ボストン市郊外における地域別の住宅価格のデータセ...
-3) [[Wine Quality>https://archive.ics.uci.edu/ml/dataset...
ポルトガルワインの一種 Vinho Verde を測定したデータ...
#image(DataScience/MNIST.jpg,right,20%)
-4 ) [[MNIST>http://yann.lecun.com/exdb/mnist/]]
手書き数字の画像データ(28 × 28px) と正解ラベルのペ...
-5) [[MegaFace and MF2>http://megaface.cs.washington.edu/]]
顔認証の機械学習のサンプルで、約 70 万人分の 顔写真(...
~
~
**7. サンプルプログラム
#image(SampleCode.jpg,right,30%)
AI のプログラムというと、膨大なコードの記述 がイ...
右は、先述の手書き数字サンプル MNIST を用いて、0 〜 9...
-1) データのインポート
--ライブラリからデータを読み込む
--x は入力画像、 y は正解ラベル
--train が学習用、test が評価用
-2) 入力画像データのスケール変換
--2次元画像 (28 × 28px) を1次元 (784px) に変形
--輝度(0〜255)を 最小値 0、最大値1にな るよう正規化
-3) 正解ラベルの対応づけ
--0 〜9の正解ラベルをカテゴリーデータに変形
-4) 学習モデルの構築
--中間層の追加が簡単な Sequential モデルを選択、
--入力層はデータ仕様から 784、中間層は 64 と設定
--ニューロンの出力を判定する活性化関数には ReLU((ReLU(ラ...
--出力層には正解数 10、判定には Softmax 関数((Softmax 関...
-5) モデルに訓練過程を設定
--model.compile で訓練過程を設定
--最適化の手法として、確率的勾配降下法 (SGD)
--損失関数に多値分類 (categorical_crossentropy) を選択
-6) 機械学習の実行
--model.fit で学習開始
--epochs は学習反復回数で、ここでは 10 回反復
--loss は正解とのズレで、 0 に近いほど正解に近い
--accuracy は正確性で、100% に近いほど正解に近い
--この例では 10 回の反復計算を 20 秒程度で終えていま...
-7) 評価用のデータで正解率を検証
--評価用データに対する正解率を model.evaluate で計算
--ここでは 94.4% 正解するモデルができました。
-8) 混同行列でミスの発生状況を確認
--100 件のデータを用いて、実際にどこにミスが生じ...
--出力された表は「[[混同行列>Google:混同行列]]」といって...
--対角線上にあるのが正しく分類されたもの
--対角線外のセルは、誤って予測されたもの
--表からは、サンプル 100 件中3件、「4 と 0」、「5 と 6...
~
~
**8. AI 時代の展望
開発環境、開発言語、ライブラリ、データサンプル、いずれも...
現代は、AI, ロボット , IoT 等をキーワードとする第4次産業...
人手不足が叫ばれてはますが、それは「高度なスキルを持っ...
人の仕事が機械に代替される順序は、1) 足、2) 脳、 3) 腕、4...
結果として、知的作業の代替は、職業訓練のみならず、資格・...
クリエイティブといわれる業種においてもその代替は始まって...
さて、代替の最後は「手・指」ですが、ここに至るにはまだ時...
もはや我々は、パターン化、マニュアル化できるようなスキル...
ヒトにしか感じることのできない身体的な感覚、他者との共...
理想の未来と現状とのギャップを埋める方法を模索するのがデ...
AI がもたらす未来には脅威論も楽観論もありますが、確実に言...
社会を構成する全員が AI に関する知見と関心を共有し、そ...
前の節で触れたとおり、AI の開発はインターネット革命を引...
理想を共有して、現実とのギャップを埋める。そのためには...
現代に生きる我々は、労働の対価として賃金を得て生活すると...
真偽は定かでありませんが、古代ローマでは「奴隷が働いて...
~
~
**APPENDIX
***参考文献
-日本経済新聞社編, AI 2045, 日経プレミア , 2018
-甘利俊一, 脳・心・人工知能, 講談社, 2016
-新井紀子, AI vs 教科書が読めない子どもたち , 東洋経...
-井上智洋, 人工知能と経済の未来 , 文芸春秋 , 2016
-宇沢弘文, 人間の経済, 新潮新書, 2017
-太田満久他 , TensorFlow 開発入門 , 翔泳社 , 2018
-小林雅一, AIが人間を殺す日, 集英社, 2017
-掌田津耶乃 , データ分析ツール Jupyter 入門 , 秀和シス...
-鈴木貴博 , 仕事消滅 , 講談社 , 2017, p.76
-田中潤 松本健太郎, 誤解だらけの人工知能 , 光文社 , 2018
-西垣通, AI原論 - 神の支配と人間の自由-, 講談社選書, 2018
-日経コンピュータ, AI開発最前線, 日経BP, 2018
-日経ビッグデータ編 , Google に学ぶディープラ...
-マーティン・フォード(松本剛史訳), ロボットの脅威, 日経...
-松原 仁, AIに心は宿るのか, 集英社, 2018
-矢野和男, データの見えざる手, 草思社, 2014
-吉川隼人 , 機械学習と深層学習 , リックテレコム , 2017
~
***関連ページ
-[[DataScience]]
-[[Data]]
-[[Statistics]]
-[[MachineLearning]]
-[[NeuralNetwork]]
-[[DataMining]]
-[[ArtificialIntelligence]]
-[[ArtificialIntelligence/Links]]
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終了行:
*AI × Design
***オープンな開発環境がつくる未来
九州産業大学 芸術学会 研究報告(Web版は随時加筆・修正)
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***CONTENTS
#contents2_1
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**1. はじめに
本稿では、AI の開発にデザイナーが関わることを前提に...
[[M.マクルーハン>Google:M.マクルーハン]]流に言えば、テ...
これからのプロダクトの多くが、クラウドとの接続を...
AI の技術の背景にあるのはデータサイエンスと情報通信技術...
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**2. AI の基本概念
Artificial Intelligence という言葉は、1956年に開催された...
AI と呼べるか否か、1950年にアラン・チューリングが提唱した...
機械が人間を騙せるか否か・・については、文字による対話 >...
AI と呼ばれているものには様々なタイプのものがあります。話...
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***2.1. 汎用型AI と 特化型AI
''汎用型 AI''とは、人間と同様に様々な問題に対応できる能力...
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***2.2. 強いAI と 弱いAI
''強いAI''と''弱いAI''という分け方もあります。''強いAI''...
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***2.3. 記号処理的人工知能 と 非記号処理的人工知能
これは、現在使われているAIテクノロジーを区分するのに重要...
-''記号処理的人工知能''
--記号処理用のプログラミング言語で構築
--トップダウン的な処理プロセスになる
--記号を厳密に定義するため、フレーム(文脈)が限定される
-''非記号処理的人工知能'' ← 現在の主流
--ニューラルネットに代表される機械学習によって構築
--ボトムアップ的な処理プロセスになる
--記号は厳密に定義されないため、フレーム(文脈)に柔軟に...
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**3. 人工知能の歴史
人工知能は、コンピュータという機械の進化にともなって、過...
~
***3.1. 黎明期 1940年代〜
ダートマス会議以前という意味でのこの黎明期、 AI のア...
-チューリングマシン
計算機を数学的に実現するために、数学者アラン・チューリン...
-人工ニューロン
1943年、W.S. マカロックと W.J. ピッツは「形式ニューロン...
-電子計算機 ENIAC
1946年に開発された世界初の電子式コンピューター。計算手順...
-チューリングテスト
アラン・チューリングが1950年の論文で提案した「人と人工的...
-ダートマス会議
1956年7月から8月にかけてダートマス大学で開催されたこの会...
~
***3.2. 第一次ブーム 1960年代〜
-LISP:LISt Processor(リスト処理言語)
LISPは1958年にジョン・マッカーシーが考案したプログラミン...
-Macsyma, REDUCE: 数式処理(多項式処理、不定積分など)
-ELIZA:自然言語処理(パターンマッチと概念辞書による会話...
J. ワイゼンバウムが 1964 から開発を手がけた会話模...
-人工無脳(注:「無能」ではありません)
chatterbot、chatbotと呼ばれる会話ボットに利用されるプログ...
-エキスパートシステム
記号処理的な推論型の人工知能で、コンピュータが知的な判断...
~
***3.3. 第二次ブーム 1980年代〜
コンピュータの性能向上と低価格化が進み、AI ワークステ...
-第5世代コンピュータ
1982年、日本の国家プロジェクトとしてスタートした非ノ...
-バックプロパゲーション(誤差逆伝播法)
D.E. ラメルハートらが1986年に発表したニューラルネットの学...
--ニューラルネットワークに学習サンプルを与える
--ネットワークの出力を求め、出力層における誤差を求める
>その誤差を用いて、各出力ニューロンについての誤差を計算
--個々のニューロンに期待された出力と実際の出力の差を計算...
--より大きな重みで接続された前段のニューロンに対して、局...
-[[人工知能学会>https://www.ai-gakkai.or.jp/]]
1986年、日本にAIを専門とする学会が誕生しました。
//-統計・確率型のAI
//多数のデータを統計的に処理し、もっとも確率の高いもの(...
~
***3.4. 第三次ブーム 1990年代後半〜
パワーを要するアルゴリズムを実装できるだけの処理速度と記...
//-エージェント指向
//自律分散協調的に動作する「知的エージェント」を想定する...
-IBM DeepBlue
1997年、チェスのプログラム DeepBlue が人間の世界チャンピ...
-IBM Watson
2011年、米国のクイズ番組 Jeopardy! で、IBMの Watson が人...
-Boston Dynamics BigDOG
Boston Dynamics は、1992年に MITのマーク・レイバートが、...
--[[boston dynamics>YouTube: boston dynamics]]
--[[DARPA military robots>Google: DARPA military robots]]
-Bonanza / Ponanza
いずれも、コンピュータ将棋ソフト。bonanzaは、保木邦仁が作...
-AlphaGo
2015年、Google DeepMind によって開発された囲碁プログラム ...
~
~
**4. AI開発のキーワード
***4.1. [[機械学習>MachineLearning]]
機械学習(ML)とは、データサイエンス、あるいは非記号型...
例えば、ヒト、犬、猫の大量の画像と、その画像がヒトか、犬...
このときコンピュータの中に自動的に出来上がる「入力と出力...
機械学習には大きく3つのタイプがあります。
-1) 教師あり学習
教師あり学習とは、ヒト・犬・猫の事例のように問題(説明変...
-2) 教師なし学習
教師なし学習とは、与えられたデータから背後にある規則性...
-3) 強化学習
強化学習では「行動」を入力として、「正解」の代わりに「...
参考:[[MachineLearning]]
~
***4.2. [[ニューラルネットワーク>NeuralNetwork]]
ニューラルネットワーク (NN) とは、人間の脳内にあるニュー...
#image(NeuralNetwork/ArtificialNeuron.png,right,40%)
右図は1個の人工ニューロンを図式化したものである。n 個...
'''''y = f ( wSUB{1};・xSUB{1}; + wSUB{2};・xSUB{2}; ...
ニューラルネットワークは、この人工ニューロンを配列した入...
-1) ネットワークに学習サンプルを与える
-2) ネットワークの出力の誤差を求め、それを用いて、各出力...
-3) 期待された出力と実際の出力の差(局所誤差)が小さく...
-4) より大きな重みで接続された前段のニューロンに対して...
参考:[[NeuralNetwork]]
~
***4.3. ディープラーニング
#image(NeuralNetwork/NeuralNetwork.png,right,40%)
ディープラーニング(DL:深層学習)はトロント大学の G...
入力層には説明変数に対応するユニットを設定し(例えば 28...
問題は中間にある隠れ層の数と各層のユニット数ですが、そ...
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**5. AIの開発環境
デザイナーにとって AI の開発はハードルが高いもの...
~
***5.1. ハードウェア
AI 開発に特別なハードウエアは必要ありませんが、大量の...
-1) GPU:Graphics Processing Unit
GPU は 3DCG 用のチップですが、数十から数千のコアを使...
-2) FPGA:Field-Programmable Gate Array
FPGA は、汎用の CPU と高速な GPU の中間的な存在で、購入...
-3) ASIC:Application Specific Integrated Circuit
ASIC は特定用途向けの集積回路で、量産によって単価を下け...
-4) TPU:Tensor Processing Unit
TPU は Google が開発したチップで、一般的な GPU より...
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***5.2. クラウドプラットフォーム
一般に上述のようなハードウエア環境を準備するにはそれな...
-[[Amazon Web Services(AWS)>https://aws.amazon.com/jp/]]
-[[Google Cloud AI>https://cloud.google.com/products/ai/]]
-[[IBM Watson>https://www.ibm.com/watson/]]
-[[Microsoft Cognitive Services(Azure)>https://azure.micr...
~
***5.3. 開発環境 Google Colaboratory
[[Google Colaboratory>https://colab.research.google.com/]...
[[Googleトレンド|Colaboratory>https://trends.google.co.j...
~
***5.4. 開発環境 Jupyter Notebook
[[Jupyter notebook>http://jupyter.org/]] は Python の対話...
[[Googleトレンド|Jupyter>https://trends.google.co.jp/tre...
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**6. AIの開発言語 / ライブラリ / サンプル
***6.1. [[Python言語>Python]]
Python はオランダのグイド・ヴァンロッサムが BBC...
-Pythonに関する記事は別ページにあります > [[Python]]
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***6.2. ライブラリ
#image(ライブラリ一覧.jpg,right,40%)
ライブラリとは、汎用性の高い複数のプログ ラムを再利...
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***6.3. データサンプル
AI の開発を学ぶには、大量のデータサンプルが必要に...
-1) [[Iris>http://archive.ics.uci.edu/ml/datasets/Iris]]
植物学者 R. Fisher による「あやめ」のデータで、統計ソ...
-2) [[The Boston Housing Dataset>http://lib.stat.cmu.edu/...
米国ボストン市郊外における地域別の住宅価格のデータセ...
-3) [[Wine Quality>https://archive.ics.uci.edu/ml/dataset...
ポルトガルワインの一種 Vinho Verde を測定したデータ...
#image(DataScience/MNIST.jpg,right,20%)
-4 ) [[MNIST>http://yann.lecun.com/exdb/mnist/]]
手書き数字の画像データ(28 × 28px) と正解ラベルのペ...
-5) [[MegaFace and MF2>http://megaface.cs.washington.edu/]]
顔認証の機械学習のサンプルで、約 70 万人分の 顔写真(...
~
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**7. サンプルプログラム
#image(SampleCode.jpg,right,30%)
AI のプログラムというと、膨大なコードの記述 がイ...
右は、先述の手書き数字サンプル MNIST を用いて、0 〜 9...
-1) データのインポート
--ライブラリからデータを読み込む
--x は入力画像、 y は正解ラベル
--train が学習用、test が評価用
-2) 入力画像データのスケール変換
--2次元画像 (28 × 28px) を1次元 (784px) に変形
--輝度(0〜255)を 最小値 0、最大値1にな るよう正規化
-3) 正解ラベルの対応づけ
--0 〜9の正解ラベルをカテゴリーデータに変形
-4) 学習モデルの構築
--中間層の追加が簡単な Sequential モデルを選択、
--入力層はデータ仕様から 784、中間層は 64 と設定
--ニューロンの出力を判定する活性化関数には ReLU((ReLU(ラ...
--出力層には正解数 10、判定には Softmax 関数((Softmax 関...
-5) モデルに訓練過程を設定
--model.compile で訓練過程を設定
--最適化の手法として、確率的勾配降下法 (SGD)
--損失関数に多値分類 (categorical_crossentropy) を選択
-6) 機械学習の実行
--model.fit で学習開始
--epochs は学習反復回数で、ここでは 10 回反復
--loss は正解とのズレで、 0 に近いほど正解に近い
--accuracy は正確性で、100% に近いほど正解に近い
--この例では 10 回の反復計算を 20 秒程度で終えていま...
-7) 評価用のデータで正解率を検証
--評価用データに対する正解率を model.evaluate で計算
--ここでは 94.4% 正解するモデルができました。
-8) 混同行列でミスの発生状況を確認
--100 件のデータを用いて、実際にどこにミスが生じ...
--出力された表は「[[混同行列>Google:混同行列]]」といって...
--対角線上にあるのが正しく分類されたもの
--対角線外のセルは、誤って予測されたもの
--表からは、サンプル 100 件中3件、「4 と 0」、「5 と 6...
~
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**8. AI 時代の展望
開発環境、開発言語、ライブラリ、データサンプル、いずれも...
現代は、AI, ロボット , IoT 等をキーワードとする第4次産業...
人手不足が叫ばれてはますが、それは「高度なスキルを持っ...
人の仕事が機械に代替される順序は、1) 足、2) 脳、 3) 腕、4...
結果として、知的作業の代替は、職業訓練のみならず、資格・...
クリエイティブといわれる業種においてもその代替は始まって...
さて、代替の最後は「手・指」ですが、ここに至るにはまだ時...
もはや我々は、パターン化、マニュアル化できるようなスキル...
ヒトにしか感じることのできない身体的な感覚、他者との共...
理想の未来と現状とのギャップを埋める方法を模索するのがデ...
AI がもたらす未来には脅威論も楽観論もありますが、確実に言...
社会を構成する全員が AI に関する知見と関心を共有し、そ...
前の節で触れたとおり、AI の開発はインターネット革命を引...
理想を共有して、現実とのギャップを埋める。そのためには...
現代に生きる我々は、労働の対価として賃金を得て生活すると...
真偽は定かでありませんが、古代ローマでは「奴隷が働いて...
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**APPENDIX
***参考文献
-日本経済新聞社編, AI 2045, 日経プレミア , 2018
-甘利俊一, 脳・心・人工知能, 講談社, 2016
-新井紀子, AI vs 教科書が読めない子どもたち , 東洋経...
-井上智洋, 人工知能と経済の未来 , 文芸春秋 , 2016
-宇沢弘文, 人間の経済, 新潮新書, 2017
-太田満久他 , TensorFlow 開発入門 , 翔泳社 , 2018
-小林雅一, AIが人間を殺す日, 集英社, 2017
-掌田津耶乃 , データ分析ツール Jupyter 入門 , 秀和シス...
-鈴木貴博 , 仕事消滅 , 講談社 , 2017, p.76
-田中潤 松本健太郎, 誤解だらけの人工知能 , 光文社 , 2018
-西垣通, AI原論 - 神の支配と人間の自由-, 講談社選書, 2018
-日経コンピュータ, AI開発最前線, 日経BP, 2018
-日経ビッグデータ編 , Google に学ぶディープラ...
-マーティン・フォード(松本剛史訳), ロボットの脅威, 日経...
-松原 仁, AIに心は宿るのか, 集英社, 2018
-矢野和男, データの見えざる手, 草思社, 2014
-吉川隼人 , 機械学習と深層学習 , リックテレコム , 2017
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***関連ページ
-[[DataScience]]
-[[Data]]
-[[Statistics]]
-[[MachineLearning]]
-[[NeuralNetwork]]
-[[DataMining]]
-[[ArtificialIntelligence]]
-[[ArtificialIntelligence/Links]]
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