「危険表示のデザイン」の版間の差分
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− | * | + | *津幡 道夫(20XX) 新版 たのしい理科 5年 大日本図書 |
− | * | + | *津幡 道夫(19xx) 新版 たのしい理科 6年 大日本図書 |
− | * | + | *津幡 道夫(1955) 新版 たのしい理科 5年 教師用指導書 大日本図書 |
+ | *津幡 道夫(1955) 新版 たのしい理科 6年 教師用指導書 大日本図書 | ||
− | * | + | *環境省 http://www.env.go.jp/chemi/ghs/ (2019年11月8日 閲覧) |
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2019年11月8日 (金) 14:36時点における版
- 小学校教育における化学薬品瓶のラベル表記を対象として -
- 奥田健士郎 / 九州大学大学院芸術工学府
- OkudaKenshirou / Kyushu University
- Keywords: Product Design, Visual Design ← キーワード(斜体)
- Abstract
- In today‘s school education, instruction for safety and symbols for dangerous indication became to be important. Nevertheless in the class for science experiment of the elementary school, there are no symbols for dangerous indication attached to the container treating by students. Papers ask students questions how well they understand labels what teachers have used. After symbols that is difficult to understand and read are remade from this result, papers again ask students questions how well they read remade symbols.
目的と背景
現在、安全教育と危険表示を明示することが重要視されているが、環境省の調査によれば、薬品の危険表示について正しい認識がされていないことが分かっている[1]。この表示に対して、デザインの観点から検討した場合、薬品の危険表示が分かりにくく、教育に適していない。小学校で指導要領に従って理科実験を行った場合、小学生が扱う薬品の容器には名称しか記載されていないため、小学生は危険性を読み取ることができない。
そのため、小学生向けの危険表示についての認識調査を行い、危険表示の分かりやすさを分析し、デザインすることで、安全教育の手助けになることが研究の目的である。
研究の方法
現状調査として化学薬品のラベル表記について文献や指導要領、小学校の理科の指導教員から聞き取りによって調べた。次に、小学生の意見を聞くために小学校でアンケート調査を行った。このとき、調査した対象は小学5年生の31人で、制限時間は5分間、問題数は8問の条件で行った。 次に、アンケート結果を元に解析して、ピクトグラムを制作した。このとき、小学生が理解すべき指示項目に対して分かりにくいものや回答率が低いものを中心にして、いくつか制作した。制作したピクトグラムを用いて再度アンケート調査を行った。
理解度アンケートの結果と考察
現在使用されている化学薬品瓶のピクトグラムの理解度について、小学生へアンケートした。そのときの結果をカイ二乗法で解析すると表1のようになった。オレンジ色の濃い部分は有意性が強く、薄い部分は有意性があることを示している。また、色の付いていない数字だけの枠は有意性がないことを示している。中の数字は回答率を表し、枠左の丸は正解を示している。また、ここに数字を表示している枠は回答率が上位のものである。
この解析結果の表から、どくろのシンボルは正解であり「目に入れてはいけない」よりも「環境に悪い影響を与える」の回答率が高い。これは過度な表現や抽象的な表現だと何の危険性か判断しづらくなるためだと考えられる。 その右隣の刺激性のシンボルは「目に入れてはいけない」の回答率が低い。これは直接図示されない目など、内包された意味は汲み取れないということが考えられる。 また、右端のガスボンベのシンボルは回答に有意性がなかった。これは特徴が少ないため、何のイラストかが分かりにくくなっているためだと考えられる。
識別アンケートの制作
現在使用されている化学薬品瓶のピクトグラムの理解度について、小学生へアンケートした。そのときの結果をカイ二乗法で解析すると表1のようになった。オレンジ色の濃い部分は有意性が強く、薄い部分は有意性があることを示している。また、色の付いていない数字だけの枠は有意性がないことを示している。中の数字は回答率を表し、枠左の丸は正解を示している。また、ここに数字を表示している枠は回答率が上位のものである。
この解析結果の表から、どくろのシンボルは正解であり「目に入れてはいけない」よりも「環境に悪い影響を与える」の回答率が高い。これは過度な表現や抽象的な表現だと何の危険性か判断しづらくなるためだと考えられる。 その右隣の刺激性のシンボルは「目に入れてはいけない」の回答率が低い。これは直接図示されない目など、内包された意味は汲み取れないということが考えられる。 また、右端のガスボンベのシンボルは回答に有意性がなかった。これは特徴が少ないため、何のイラストかが分かりにくくなっているためだと考えられる。
識別アンケートの結果と考察
小学校 年生 人を対象に5分間のアンケートを行った。
まとめ
理解度に関するアンケート結果から以下のことが分かった。 過度な表現だと指示内容が抽象的になり、伝わりにくい。また、直接図示されていない意味、内包された意味は伝わりにくい。シンボルに特徴が少ないものだと、何の図像が分からなくなり、伝わらない。そのため、シンボルは、特定の形を持たせる必要がある。
脚注
- ↑ 環境省環境安全課, 2004, 化学品の有害性表示等に関するアンケート調査の結果 pp.17-21
参考文献・参考サイト
- 津幡 道夫(20XX) 新版 たのしい理科 5年 大日本図書
- 津幡 道夫(19xx) 新版 たのしい理科 6年 大日本図書
- 津幡 道夫(1955) 新版 たのしい理科 5年 教師用指導書 大日本図書
- 津幡 道夫(1955) 新版 たのしい理科 6年 教師用指導書 大日本図書
- 環境省 http://www.env.go.jp/chemi/ghs/ (2019年11月8日 閲覧)